ローマへ着いたのは、夜の8時半。さて、翌日は、ローマの市内観光。
8時間の時差があるので、感覚的には、夜中というか明け方?
つまり、徹夜明けのような気分なので、
早く、ホテルへ行って、眠らなければ、
翌日からの行動に響きそうだと思っているのに、
ホテルへ向かうバスが、なかなか、発車しない。。。
なんと、同じツアーのお客さんの荷物が、
別の飛行機で、よその国へ行ってしまったらしく、
その手続きに、手間取っていたらしい。
いやー、これは、困りますよねェー。
着替えも何もなくて、しかも、女性。
こればっかりは、自分達で注意のしようがないですからねェ。
まずは、世界最小の独立国家、ヴァティカン市国の
サンピエトロ寺院(←写真)へ。
カトリックの総本山、世界最大の教会です。
建築家ブラマンチが起工し、ラファエロ、ミケランジェロに受け継がれて1626年に完成。
ルネサンス様式の外観も素晴らしければ、
一歩中に、足を踏み入れると、その広さ、豪華な装飾と大天蓋に、ただただ、圧倒されるばかり。
それから、古代ローマ遺跡で、
最大のコロッセオ(写真・内部→)。
1世紀に建てられた円形野外劇場。
かつては、この中で、剣闘士同士や、剣闘士と動物との闘技が行われていたところです。
その隣には、コンスタンティヌス帝の凱旋門、
映画「ベン・ハー」でも有名な大競技場チルコ・マッシモの見える、
ローマ発祥の地とされているパラティーノの丘。
ローマのシンボルと言えば、やっはり、ここ。
トレビの泉(写真←)
1762年に作られた、ローマで一番大きな噴水です。
後ろ向きにコインを投げ入れると、
再びこの地に帰って来るという言い伝えを守り、
母と私も、もちろん、実行!
果たして、その願いが叶うのは、何年後?
さて、ちょっと、休憩でもしようと、通りがかりに入ったカフェが、で、本来の目的地スペイン広場へ向かっているはずが、
なんとカフェ・グレコ。そう、ゲーテ、パイロン、イプセンなど、
数多くの芸術家に愛された伝統あるカフェ。
滞在中に、一度は行きたいと思っていただけに、ラッキー!
おいしいカプチーノを飲んで、コンドッティ通りへ。
数々の一流ブランド専門ブティックが並ぶ、ファッションの通り。
ただし、ご注意を。
イタリアでは、午後のお昼休みを、たーっぷり取るので、
1時から3時、4時までお休みの店が、たくさんあります。
ま、ブランド物を買うつもりのない私達には、
あまり影響は、なかったのですが。
一応、有名な通りは、歩いてみたいじゃないですか。あははっ
その後、無事、スペイン広場へも辿り着きましたが、さて、翌日は、オプショナルツアーの、ナポリ、ポンペイ観光。
「ローマの休日」で、おなじみの階段は、工事中で上がれず、
噴水を眺めただけでした。
ポンペイは、ベスビオ山の大噴火で、
79年に火山灰の下に埋没してしまった、古代都市です。
約2000年前の町並みが、
そのまま発掘されたポンペイの遺跡。
かつての繁栄ぶりを偲ばせる豪商の邸宅、
フレスコ画などの装飾品、
喫茶店、パン屋、外科医などの家、
円形劇場、共同浴場など、
いかに、この町の文明が発達していたかが、
はっきりと、伺えます。
写真は、アポロ神殿の跡です。
そして、翌日、ローマ最後の一日は、かつてのロ−マ帝国の面影をそのまま残したフォロ・ロマーノの遺跡、
やっぱ、ローマに来たからには、絶対行かなければと、
「ローマの休日」で有名な真実の口(→写真)を目指す。
まず、ホテルからタクシーで行ったのですが、車を降りて、あたりを見渡しても、
それらしき、建物は見えず、きっと観光客がたくさんいて、
その人達の流れに着いて行けば大丈夫だと思っていたのに、
観光客らしき人の姿も見えず。。。(時間が早かった?)現地の人を見つけて、旅行前に覚えたイタリア語で尋ねても、
何もなさそうな所を指差さすばかり。。。
私のイタリア語は、通じなかったのか?と不安になりつつ進むと、ありました!
とっても、質素な一角に、ひっそりと。さっそく、記念撮影。
正直な私達は、口から手が抜けなくなることもなく(?)、
再び、ローマの町を歩き出す。
いやー、ほんとに、歩いた、歩いた。
地図で見ると「ふむふむ、この建物の隣が、目的地ね」
などと簡単に考えたのが、あさはかでした。
その一つ、一つの建物が、あまりにも巨大すぎて、
歩けども、歩けども、目的地にたどり着けないこと、しばしば。
でも、数々の遺跡は、タイムマシンで、
古代ローマの世界に、入り込んだような気分になり、
疲れも忘れて、夢の中を散策しているようでした。
そして、さらに、タイムマシンは、神話の世界へと発進するのです。