第一軍戦死者記念碑

 所在地:名古屋市千種区城山新町
 竣 工:明治34年(明治33年6月鋳造)
 設 計:松本義徳(陸軍技手)

 日清戦争により戦死した第一軍(第三師団と第五師団にて編成。広島城内に大本営が置かれた。)の726名を慰霊するため、東京砲兵工廠により鋳造された銅製の塔が広小路の終端である武平町に建てられました。後に広小路は千種の方まで延長されましたが、この塔は大通りの真ん中に残り、市電の線路もそれを避けるように半円を描いていました。
 大正9年にこの日泰寺の敷地内に移築されました。英霊を慰めるように周囲に並べられた大砲は、大阪砲兵工廠により明治16年から20年頃に製造されたものです。

 中学生時代の友人は当時矢田川近くの高層マンションに住んでいて、天体望遠鏡でこの塔を見ていたら金色の星が付いていることに気付き、私に教えてくれました。今でも塔の後ろ(北側)から見上げると星が金色に輝いています。
 私が初めてこの塔を見たのは小学生低学年の頃で、父に魚釣りに連れていってもらう途中でした。車の中で右の窓から見える東山給水塔(トンガリ屋根になる前)と、左の窓から見えるこの塔を何度も見上げていたことを憶えています。

塔の資料館に戻る
ZeroZone マップに戻る

Copyright(C) Shinichi Takahashi