◎成長要因はビタミン?
  下のグラフは亀吉のほぼ1年間の成長記録です。基本的には甲長の伸びですが、
体重は標準体重算定式から逆算した、その体重での「理想甲長」に置き換えてます。
(「理想甲長」は私の造語です。念のため)

図.亀吉の成長グラフ


  亀吉が特別なのか、ホルスひいてはリクガメの成長は一般的にそうなのか
わかりませんが、亀吉は中期的には甲長がほぼ一定の割合で伸び、体重が
甲長の伸びを追う様な形になっています。そのため体重は標準体重より
少ない時期が多いです。
  ただ、冬の時期は餌食いが落ち、体重の増加率も年間通して一定とは
言えません。7mm/月以上成長するときから、低い時では2mm/月まで
成長が落ちてます。

  成長の早い/遅いの原因は一般に良く分かっていないと思いますが、
どうもビタミンD3が関係するのではないかと思い、グラフ上にも
ビタミンD3に関係しそうな事をプロットしてみました。ビタミン剤である
Reptisol,vitalife,reptiviteを与えた日(食べたかどうかは記録無し)、
日光浴、爬虫類ライトのReptisun5.0の交換、経口用ビタミンD3剤Solar Dropsを
背甲に塗った日です。
  なお、これらの値の縦軸の数値は見やすいように甲長に合わせるように
しただけで、意味はありません。

  結果、ビタミンD3に関係しそうだと思いましたが、グラフを見ると
基本的には餌食いらしく、体重が大きく落ち込んだ後は甲長の伸びも
鈍るようです。特に6月以降ビタミンD3に関係しそうなのは日光浴程度で、
特にビタミン剤無しですが、ぐんぐん伸びてます。
  温度管理が下手なので、成長の遅い冬場は餌食いが悪かったです。

  良く聞く、摂取した蛋白質の量が多いと成長が早いという説通りかも
知れません。
  亀吉の場合は体重が後からついて行く感じなのは確かですが、
餌が葉野菜中心なので、単に脂肪が足りず、体重が伸びないという
可能性もあります。

  ただ、ホルスの幼体にも関わらず成長しない場合は、週1−2回ビタミン剤を
与えるか蛍光燈をレプチサンUVB5.0にして、ビタミンD3を与えると成長が
始まるという事はあるようです。

  亀吉もビタミン剤や日光浴はやったり、やらなかったり適当ですが、
レプチサンUVB5.0の影響は常にありますからね。また、レプチサンUVB5.0も
使っていると紫外線が落ちます。交換は半年が目安です。
  亀吉も3/27にレプチサンUVB5.0を交換(緑十字形)していて、
そこから甲長が伸びています。ただし、温かくなる時期と重なり、
その影響かも知れませんし、紫外線UVAが増えて餌食いが上がった
せいかも知れませんが。

  ちなみにその後、体重がどんと落ちて、甲長の伸びが鈍るのは、
5月の連休で帰省し、その間餌をほとんど食べなかったためです。
また、3月下旬から4月中旬にビタミン剤をやり過ぎが成長が鈍る原因かと思い、
5月連休以後ビタミン剤をやらない時期は体重も低迷し、成長も鈍ってますね。
偶然かもしれませんが、Solar Dropsの背甲塗り(黄色三角形)で
この低迷期から脱してます。

  また最初のvitalife(水色×印)を与えていた時期は、与えると体重が
落ちたり、上がったりしてます。甲長は初めから11月上旬くらいまでは
与えても甲長は伸びてましたが、それ以後は伸びる事もありますが、
甲長の伸びが止まったり、逆に縮んだりしているものが多いです。
  全くの偶然や温度など他要因の影響、ビタミン剤で餌食いが
落ちるなどが原因として考えられます。
  しかし、与えて、成長が止まるのはビタミンD3の過剰の可能性も
あるかも知れません。(もっとも病的に過剰になるのはかなりの量を
摂取した時のようですが)別の考え方もあります。成長が早いと
甲板の厚みが出ません。亀吉も飼う前からの部分は厚く、
急成長した部分は薄いです。
  そこで思うのは、ビタミンD3は甲板形成、特に厚みを出すのに働き、
早すぎる成長を抑える方向で働く場合があるのかも知れないという事です。

  なお、vitalifeはカルシウムの無い純粋なビタミン剤ですが、
それ以後に使っているreptivite(赤紫四角形)はむしろビタミン入りの
カルシウム剤なので、vitalifeの方がビタミンの影響は大きいでしょう。


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