NBC STUDIO TOUR

Youtubeで、"NBC STUDIO TOUR"という映像がありました。ごく一瞬ですが、現在の8Hスタジオの映像を見ることができます。

URLを張っておきますので、見てみてください。このサイトでは、再生ができないみたいです。

http://youtu.be/Bw89RJL1A_w

カーネギーホール

 トスカニーニとNBC交響楽団は、初期にはラジオ用のスタジオを改装した8Hスタジオを使用していましたが、ホールの狭さや、デッドな音の問題などで、やがてカーネギーホールを主たる演奏会場として使用し始めます。
さて、ニューヨークフィル時代のトスカニーニは、このカーネギーホールで多数の演奏会を行っています。演奏会記録から最初のカーネギーホールでの演奏会は、1926年1月14日のコンサートですね。レスピーギの「ローマの松」などを、演奏しています。
また米ブランズウイックから出たニューヨークフィルとの「真夏の夜の夢」のレコードは、この年の1月か2月にカーネギーホールで録音されています。

ではNBCの最初のカーネギーホールへの出演はいつなんでしょうか。"THE NBC YEARS"を調べると、1939年のベートーヴェンチクルスの最後の12月2日の第9番は、カーネギーホールで行われたとなっています。1940年5月6日にカーネギーホールで演奏されたブラームスのピアノ協奏曲第2番(pf:ホロヴィッ)は、レコード化され爆発的に売れたと記載されています。
写真のこの本は、「CARNEGIE HALL THE FIRST ONE HUNDRED YEARS (カーネギーホールの最初の100年)」と題された大部な本です。写真も豊富で、クラシックからジャズ、ぽぴゅーらーに至るまで、さまざまな人の写真も掲載されています。
ちなみに、日本人で最初にカーネギーホールに出演したのは、歌手のアイ・ジョージ(1963年)、女性では朱里エイコ(1976年)だそうです。


トスカニーニとジャズ

 アメリカのジャズの雑誌「DOWN BEAT」の1952年10月22日付けの雑誌です。表紙にはなんとトスカニーニの写真が出ています。トスカニーニとジャズの関連の記事が、出ていることを期待させます。

実際の内容は、当時発売されたばかりのブラームスの交響曲第4番(RCA Victor LM 1713)の音の良さなどを、書いています。これは当時"new orthonic" Recordingとして行われた新しい技術で、このレコードは歴史的なものになると書かれています。

ジャズの雑誌にクラシックの話題は、別に珍しくもないのでしょうか。これに続く記事が、ライナーとホロヴィッツの、ベートーヴェンの「皇帝」のレコード(LM 1718)でした。

ちなみに、他の表紙の写真はクルーニー、ディートリッヒ、アームストロングです。
恐らく、トスカニーニとジャズの話題を一番書いたのは、Joseph Horowitzの"Understanding Toscanini"ではないでしょうか。

年末に向けて部屋を整理していたら、昔アメリカのeBayで入手したこの雑誌が出てきました。手持ちの資料などを、これからも紹介していこうと思っています。



新星堂オリジナル企画のレコードが

 現在、yahooオークションに、新星堂オリジナル企画のレコードセットが出ています。
この写真は、当時の雑誌「レコード芸術」に出ていた広告です。

予約締切が、昭和62年1月20日となっています。
価格は1枚2000円で、10枚組です。

当時、僕の住んでいた関西では「新星堂」の店舗は無くて、買いたかったけれど買えなかったレコードです。 入手のために、東京に行こうかかなり悩みました。通信販売の案内も出ていましたが、現在と違って通信販売で 物を買うということが一般的ではなくて諦めました。 まあ、録音は他のレコードやCDで入手していましたから、現在は達観した目で見ていますが・・。
今は、買っても置く場所がないのが一番の理由かもしれません。





ロンドンオリンピックと8Hスタジオ

 トスカニーニがNBC交響楽団を引き受けた時に、当時NBCがラジオ放送用のスタジオを置いていたRadio City,New York 内に、新しいスタジオとして作られたのが巨大な8Hスタジオでした。1937年のことでした。NBCの技術者O.B.Hanson氏は1930年当時からまだテレビなどの知識も無い時代から、多数のスポットライトを導入したそうです。またこのHanson氏が1932年に書いた覚書によれば、スタジオを設計した際は、騒音や振動を防ぐために魔法瓶のような作り方をしたと述べています。
"like thermos bottles,bottles within bottles",To keep out noise and vibrations,the studios "floeted" above the building floor on feltpadded steel springs,while the ceilings and walls were insulated with several inches of rockwool.
デッドな音といわれている8Hスタジオは、その後1950年にテレビ用のスタジオに改修されます。このRadio Cityでは、トスカニーニは6Aスタジオで録音セッションを行っています。多数のスタジオがありながら、トスカニーニが使ったのはこの2つと思われます。この時代ジャズのラジオ放送なども多数行われていて、ここで多数のミュージシャンと知り合ったと言われています。

 さて、最近驚くべき記事を見ました。8Hスタジオに関して調べていたら、8Hの記述の中に以下の記事がありました。
"Former home of the NBC Symphony Orchestra under Arturo Toscanini used for offsite coverage of the 2008 and 2012 Summer Olympics.
北京オリンピックとロンドンオリンピックのスタジオとして使われていたのですねー。

 右の写真は、最近のRadio City,New Yorkの写真です。現在8Hスタジオは、"Dateline NBCや30 Rockなどの、ライブ放送が行われています。