ポンペイ島の情報ノート

(1998年5月)
ポンペイ島はミクロネシア連邦の首都パリキールのある島です。ここはかつて日本の植民地となっていたこともあり、現在でもホテルやレストラン、ダイビングショップなどで働く日本人が多く生活しています。ナン・マドールという凄い遺跡もあるし、海もきれいだというのに、その割にはあまり知られている島ではないように思えます。
飛行機の乗り継ぎが良くないことや島の観光客収容能力などがそれほど大きくないということが原因なのかも知れませんが、ハワイやグアムに比べたら訪れる日本人もそれほど多くはありません。


通貨

米ドルが通貨として使われているので、金銭感覚はそれほど混乱せずに済みます。ポンペイ島の空港には両替所はないので多少のドルキャッシュは予め成田などで用意しておきましょう。
物価はそれほど安くはないので、アジアの物価の安い国をイメージしてきてはいけません。遺跡見物やダイビングなど何か目的があって適度にお金も使って楽しもうという人に向いているのではないかと思います。とはいっても国内旅行より安上がりにすることは出来ます。
クレジットカードはVISAやMASTERなどが使えます。
また、出国の際には税金が5ドルかかります。ちゃんと残しておきましょう。

言葉

ポンペイ語という独自の言語がありますが、ほとんどの場所で英語が通じます。日本人が経営する店では日本語も通じます。現地の人でもお年寄りの中には日本語を話せる人もいます。
「カセレリア」という言葉がハワイの「アロハ」にあたる現地の挨拶の言葉です。

宿

空港近くと隣接するコロニアの町などにホテルが何軒かありますが、一番安い宿でもシングルで35ドルくらいです。
どうしても安くというならば周辺の小島のコテージ等にもう少し安く滞在できるところもありますが、そんな人は前もって予約するはずもないでしょうから、やはり一度コロニアの町へ行って島へ渡る手配をしなければなりません。
前もって予約をしていればホテルの送迎の車が空港まで迎えに来てくれます。何の予約もせずに来てしまった場合はコロニアの町までタクシーで行くか、電話でホテルに問い合わせて宿を決めて迎えに来てもらうという事になります。空港からコロニアの町まではタクシーで1ドルです。

参考までに、僕の泊まった宿はサウスパークホテルという町の西の外れの高台にある眺めのいいホテルでした。新館と旧館がありますが安い方の旧館でも部屋はシャワー、トイレ、洗面台、エアコン、ケーブルTV、小さな冷蔵庫完備です。なかなか快適でした。
値段は一泊シングル40ドル、ダブルなら45ドル、それに6%のTAXがプラスされます。
TEL(691)320−2255

お店

コロニアの町にはスーパーマーケットが何軒かあります。並んでいる食品のほとんどは輸入品です。アメリカの食品に混じって日本食もかなりあります。
レストランでも日本食はかなり定着しているようで、日本人の経営するレストランも数軒あります。新鮮なマグロの刺し身の付いたランチは5ドル前後で食べられます。
島で採れたフルーツなどを売るスタンドもあり、ヤシの実も1つ50セントで買うことができます。レストランでヤシの実ジュースを注文すれば1.5ドルくらいします。
みやげ物はホテルやレストランに付属している売店に売っていたりします。あまり大きななみやげもの屋というのは見掛けません。木彫りのサメやマンタ、イルカなどはコロニアの町の南西部にあるカピマランギ村などで作られています。直接工房を訪ねて行けば町なかよりは安く買えるようです。

リトルキニ博物館

小さな博物館ですが、ポンペイ島の昔の写真やナン・マドール遺跡の出土品など、島の歴史や習慣などを紹介する資料が展示されています。日本統治時代に使われていた古いポストなどもあります。
入場無料で、月曜から金曜の10時〜5時までOPENしています。1時〜5時までは日本人のボランティアの人がいるので頼めばいろいろと説明してくれます。

観光案内所

何となくポンペイ島に来てしまったなら、最初にここへ来るといいかも知れません。町の地図や、ホテルリスト、ビジターズガイドなどの他にも、日本語で書かれたナン・マドール遺跡やスパニッシュ・ウォール、ポンペイの文化などを解説した資料などがあります。
他では2ドルで売られているツーリストマップやナン・マドールのパンフレットもただでもらえました。
月曜から金曜の8時〜12時と1時〜5時までOPENしています。

治安

概ね良好で島民も親しみやすいのが一般的ですが、悪い奴も皆無ではありません。あまり気を抜きすぎないように!

その他

1週間程度の滞在であれば空港に到着した際に航空会社のカウンターで帰りの便のリコンファームもしておくと後のことを気にせずに済むので便利です。
ポンペイ島の時間は日本より2時間進んでいます。日本から飛行機で来る場合はグアム島経由となるのでグアムで1時間時計を進め、更にポンペイ島で1時間進めるということになります。
ケーブルTVではNHKも映ります。

ナン・マドール遺跡