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仏 陀 の 教 え


中道
 極端な苦しみも、極端な快楽も否定し、その中間である中道が良いとする。


三法印
(1) 一切皆空(いっさいかいく)〜 一切の存在が苦である。
(2) 諸行無常(しょぎょうむじょう)〜 すべては移り変わる。
(3) 諸法無我(しょほうむが)〜 すべての存在は実体がない。
のちに次が加えられ四法印となった。
(4) 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)〜 煩悩が消え去れば悟りの境地が訪れる。


十二縁起
 原因にって結果がる。それが、縁起である。
 人の苦しみが縁って起こる原因をたどると、12の縁起によって、無明(無知)にいきつく。
(1) 苦は老死(老いて死ぬこと)に縁って起る。
(2) 老死は(この世に生まれること)に縁って起る。
(3) 生は(生存)に縁って起る。(人は輪廻する生存として有ると考える。)
(4) 有は(執着)に縁って起る。
(5) 取は(妄執。盲目的欲望。)に縁って起る。
(6) 愛は(感受すること)に縁って起る。
(7) 受は(対象に接触すること)に縁って起る。
(8) 触は六処(感覚器官)に縁って起る。
(9) 六処は名色(対象)に縁って起る。
(10) 名色は(感覚作用)に縁って起る。
(11) 識は(潜在的な形成力)に縁って起る。
(12) 行は無明(むみょう。真実を知らないこと)に縁って起る。
 真理を知る正しい知恵のないことが、老死の苦しみ悩みを生み出していると説く。


四諦(したい)
 諦(たい)は真理を意味する。
(1) 苦諦(くたい)〜 生・老・病・死などの人生の苦。
(2) 集諦(じつたい)〜 煩悩によって苦が集まる。
(3) 滅諦(めつたい)〜 煩悩を断ち切れば苦が滅する。
(4) 道諦(どうたい)〜 煩悩を滅するための正しい修行方法(→八正道)。


八正道(はっしょうどう)
 正しい修行のためには、8つの正しい道がある。
(1) 正見(しょうけん)〜正しい目でものごとを見る
(2) 正思(しょうし)〜正しい考え
(3) 正語(しょうご)〜正しいことば
(4) 正業(しょうごう)〜正しい行動
(5) 正命(しょうみょう)〜正しい生活
(6) 正精進(しょうしょうじん)〜正しい努力
(7) 正念(しょうねん)〜邪念を捨て、正しい道を目指す
(8) 正定(しょうじょう)〜正しい瞑想


五蘊(ごうん)
 五蘊は、色・受・想・行・識の5つ。
(1) 色は、物質的存在
(2) 受は、感受
(3) 想は、表象
(4) 行は、意思・意欲
(5) 識は、識別作用、思惟


十二処
 十二処は、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根(主観)と、色・声・香・味・触・法の六境(客観)で、六根と六境を合わせて十二処という。


十八界
 六つの根(主観)が、六つの境(客観)を認識するのであるが、それぞれの認識が、眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識であり、これを六識という。十二処に六識を加えて十八界という。


四禅(しぜん)
 瞑想の深まる段階を4つにまとめたものが四禅である。
(1) 初禅 〜 対象を粗く考えたり(尋)、細かく考えたり(伺)し、「喜」「楽」を伴いながら、心を一つに集中(心一境性)する段階。
(2) 第二禅 〜 「喜」「楽」「心一境性」のほかに心の清澄さ(内等浄)
(3) 第三禅 〜 「喜」が滅して、「捨(平静)」「念(憶念)」「慧」「楽」「定」
(4) 第四禅 〜 「楽」が滅して、「不苦不楽」「捨」「定」が現われることをいう。


三明(さんみょう)
 三明は、悟りを得た後に生じる三つの特殊な知慧をいう。
(1) 宿明通 〜 前世のありさまを知りうること。
(2) 天眼通 〜 死後の世界を見通すこと。
(3) 漏尽通 〜 煩悩をすべてなくし、再び迷いの世界に生まれないと悟ること。





参考文献
「仏教とはなにか その歴史を振り返る」大正大学仏教学科編、大法輪閣、1999年
「3日でわかる 宗教」ダイヤモンド社編、山折哲雄監修、ダイヤモンド社、2000年
NHKビデオ「ブッダ 大いなる旅路 第1集 インド、輪廻する大地〜仏教盛衰の2500年〜」編集NHK、協力NHKエンタープライズ21、発行NHKソフトウェア

2007/3/24

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