ヴァイキングサーガ "The Viking Sagas" | 1995年/アメリカ ジャスティン・ピクチャー ニュー・ライン・シネマ カラー映画(83分) | |
スタッフ | ○監督・原作:マイケル=チャップマン○脚本:デイル=ハード/ポール=R=ガリアン○撮影:ディーン=レント○美術:プライス=ペリン○音楽:ジョージ=C=クリントン○製作:ポール=R=ガリアン/ティム=ヴァン=レリム | |
キャスト | ラルフ=モエラー(キャルタン)、インギブヨルグ=ステファンドットル(グゥドルン)、スヴェン=オレ=ゾルゼン(グンナル)、ヒンリック=オラフソン(ケティル)ほか | |
ストーリー | 舞台は古代アイスランド。ノルウェイから移住してきたヴァイキングの子孫達がいまだ神話と伝説に彩られた生活を送っていた。野心家ケティルにより族長の父を殺されたキャルタンは、伝説の霊剣を手に逃亡、復讐を果たすべく勇者グンナルのもとで修行に励む。その間に巫女グゥドルンと恋に落ちるが、ケティル一党はキャルタンを亡き者にするべく次々と襲い掛かる。 | |
解説 | アメリカ資本で製作された英語映画だが、出演者の多くがアイスランドやノルウェーの俳優で、実際にアイスランドロケも行っているらしく、80分程度の小品ながら独特の雰囲気がある。原作小説があるようだが、王子の復讐流離譚、勇士のもとでの修行、霊剣、巫女、幽霊…とまるでファンタジーRPGを思わせる内容。それでいて妙に残酷シーンやヌードシーンが盛りだくさんなのは古代風の「おおらかさ」なんだろうか。 | |
メディア | 以前レンタル向けにVHSソフトがリリースされていた。DVD以降のソフト化はない。 |
ヴァイキング "The Vikings" | 1957年/アメリカ ユナイテッド・アーティスツ MGM カラー映画(116分) | |
スタッフ | ○監督:リチャード=フライシャー○脚本:カルダー=ウィリンガム/デイル=ワッサーマン○撮影:ジャック=カーディフ○音楽:マリオ=ナシンベーネ○原作:エディソン=マーシャル○製作:ジェリー=フレスラー | |
キャスト | カーク=ダグラス(アイナー)、トニー=カーティス(エリック)、ジャネット=リー(モーガナ)、アーネスト=ボーグナイン(ゲルナー)、ジェーム=ドナルド(エグバート)、フランク=スリング(アエラ)ほか | |
ストーリー | 9世紀、北欧のヴァイキングはまだ統一されていないイングランドをしばしば襲い、ヴァイキングの王ゲルナーはノーザンブリア王を殺してその王妃を犯した。王妃はやがて息子エリックを産み、その子が王位継承権を持つ証を残す。20年後、エリックは流れ流れてヴァイキングの奴隷となり、ゲルナーの息子アイナーと不思議な因縁で結ばれる。二人はそろってモーガナ姫に恋し、やがて彼女をめぐってイングランドへ侵攻、宿命の対決を迎える。 | |
解説 | 北欧ノルウェーのフィヨルドで大々的なロケを行い、野蛮だが誇り高い戦士であるヴァイキングを魅力的に描いた恋あり大合戦ありの娯楽大作(少々B級臭いが)。カーク=ダグラスは自ら製作にあたっており、主役ではあるが「魅力的なカタキ役」を熱演している。なお、この映画公開がきっかけで日本のみで通じる「バイキング料理」の名称が生まれた。 | |
メディア | DVD発売:20世紀フォックス・ホーム・エンタテインメント・ジャパン(「バイキング」と表記) |
クリスチナ女王 "Queen Christina" | 1933年/アメリカ MGM 白黒映画(110分) | |
スタッフ | ○監督:ルーベン=マムーリアン○脚本:ザルカ=フィアテル/H=M=ハーウッド○撮影:ウィリアム=ダニエルズ○音楽:ハーバート=ストサート○製作:ウォルター=ウェンジャー | |
キャスト | グレタ=ガルボ(クリスチナ)、ジョン=ギルバート(アントニオ)、イアン=キース(マグヌス)、ルイス=ストーン(オクセンシュルナ)、エリザベス=ヤング(エヴァ)、C=オーブリー=スミス(オーグ)ほか | |
ストーリー | 17世紀、父王グスタフ=アドルフの戦死を受けて娘のクリスチナは幼くしてスウェーデン女王の位についた。才気あふれる女王に成長したクリスチナだったが、政治問題や結婚問題に嫌気がさして男装でお忍びの旅に出る。泊まった宿で相部屋となったスペイン大使の青年アントニオと恋に落ちたクリスチナは愛のために王位を捨てる決意をする。 | |
解説 | すでに大女優の貫禄だったガルボを主演にすえ、実在の女王に材をとったラブロマンス。どう見ても女にしか見えないガルボの男装に誰も気づかないあたりはツッコミまくりだが(笑)、いかにも「女王様」然としたガルボの存在感は圧倒的。クリスチナ女王は史実でも王位を投げ打って旅に出ちゃった変わり者なんだけど(ついでに言えば肖像はお世辞にも美形とは言えず、そのために男装していたという説もある)、この映画ではあくまでラブロマンスとして綺麗にまとめている。 | |
メディア | DVD発売:ワーナー・ホーム・ビデオ。ファーストトレーディングより激安商品も発売されている。 |
ヒトラーに屈しなかった国王 "Kongens Nei" | 2016年/ノルウェー パラドックス ニューグランデ・ピクチャーズ カラー映画(136分) | |
スタッフ | ○監督:エリック=ポッペ○脚本:エリック=ポッペ/ハラール=ローセンローヴ=エーグ/ヤン=トリグヴェ=レイネランド○撮影:ヨン=クリスティアン=ローセンルン○音楽:ヨハン=セデルクヴィスト〇原案:アルフ=R=ヤコブセン○製作:ペーター=ガルデ/フィン=イェンドルム/スタイン=B=クワエ | |
キャスト | イェスパー=クリステンセン(ホーコン7世)、バースモ=クリスティアンセン(太子オラフ)、カール=マルコイックス(ブロイアー公使)、カタリーナ=シュットラー(アンネリーゼ)、トゥヴァ=ノヴォトニー(太子妃マッタ)、ゲラルド=ペッテルセン(ニュゴールスロヴ首相)ほか | |
ストーリー | 1940年4月、ナチス・ドイツは港湾や資源を狙って中立国ノルウェーへの侵攻を開始する。デンマーク王族から国王に招かれた老国王ホーコン7世は王族一家および政府首脳と共に首都オスロから地方へと脱出する。ドイツの駐ノルウェー公使ブロイアーはノルウェーへの愛着とヒトラーの指示もあり、ホーコン7世との二人きりの会談を申し入れ、ドイツへの降伏を促す。あくまで立憲君主の立場を貫くホーコン7世は要求拒否の決断を下す。 | |
解説 | 分かりやすすぎる邦題だが、原題は「国王の拒絶」の意。ナチス・ドイツのノルウェー侵攻の3日間を国王・太子を中心に描き、ノルウェーに限らずヨーロッパの「立憲君主」の在り方を垣間見ることができる。ホーコン7世の孫の現ノルウェー国王も登場している。 | |
メディア | DVD発売:TCエンタテインメント |