南極史映画
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南極のスコット
"Scott of Antartic"
1948年/イギリス
イーリング・スタジオ
カラー映画(108分)

スタッフ○監督:チャールズ=フレンド○脚本:ウォルター=ミード/アイヴァー=モンタギュー○撮影:ジャック=カーディフ/オスモンド=ボラデール/ジェフリー=アンスワース○美術:アルネ=オーケルマルク○音楽:ラルフ=ボーン=ウィリアムズ○製作マイケル=バルコン
キャストジョン=ミルズ(スコット)、ダイアナ=チャーチル(キャスリーン)、ハロルド=ウォレンダート(ウィルソン)、アン=ファーズ(オリアナ)、デレク=ボンド(オーツ)、レジナルド=ベックウィズ(ボアーズ)、ジェームズ=ロバートソン=ジャスティス(エヴァンズ)ほか
ストーリー最初の南極探検から帰国したロバート・スコット海軍大佐は、今度こそ南極点到達を達成するべく探検の資金集めに奔走する。ようやく資金を集めて探検船「テラ・ノヴァ号」で南極へ向かったスコット一行は、南極への出発地ニュージーランドでノルウェーのアムンセンが同じく南極点を目指していることを知った。1911年に南極大陸に上陸したスコット隊はソリの故障や馬の放棄など苦難の旅を続け、スコットを含む最後の5名が南極点に到達するが、そこにはすでにアムンゼン隊が立てたノルウェー国旗がひるがえっていた。
解説南極到達レースに敗れた上に悲劇的な最期を遂げたスコット探検隊のてんまつを、彼らが残した探検日記や探検隊関係者の証言をもとにセミドキュメントタッチで映画化。当時としてはまだ珍しいカラー映画で、現地撮影された南極の厳しくも美しい大自然の映像が見もの(俳優たちが出る場面は大部分ノルウェーで撮影したらしい)。この映画のサントラはのちに作曲者によって「南極交響曲」に再編集されている。
メディアDVD発売:ユニヴァーサル・ピクチャーズ・ジャパン 

南極物語
"Antarctica"
1983年/日本
フジテレビ/学研/蔵原プロ
カラー映画(145分)
スタッフ○監督:蔵原惟繕○脚本:蔵原惟繕 /野上龍雄/佐治乾/石堂淑朗○撮影:椎塚彰/田中正博○美術:徳田博○音楽:ヴァンゲリス○製作:古岡滉/鹿内春雄/蔵原惟繕○製作指揮:日枝久○企画:角谷優/蔵原惟繕
キャスト高倉健(潮田暁)、渡瀬恒彦(越智健二郎)、岡田英次(小沢隊長)、夏目雅子(北川慶子)、荻野目慶子(志村麻子)ほか
ストーリー1957年に南極に上陸した日本の南極探検隊の第一次越冬隊は「タロ」「ジロ」ら15頭のカラフト犬たちに助けられながら危険な探検を切りぬけていた。翌1958年に第二次越冬隊との交代が行われ、犬たちも引き継がれるはずだったが悪天候により第二次越冬は中止となり、犬たちは鎖につながれたまま置き去りにされる。犬の係だった潮田と越智は犬たちを置き去りにしたことへの悔恨に苦しみ、世間の強い批判にもさらされる。一方南極では犬たちの一部が鎖を切って昭和基地を離れ、厳しい自然の中で必死に生き抜こうとしていた。一年後、第三次越冬隊に加わって再び南極に入った潮田と越智の前に「タロ」と「ジロ」が姿を現した。
解説日本の南極探検隊の有名な実話をベースに、フジテレビと学研が製作した大作動物映画(映画の半分くらいは犬たちの演技のみで、ナレーションで処理される)。フジテレビの局を挙げての大宣伝、前売券大量販売(当時の「角川商法」の手法)の効果もあって大動員を記録、長らくその興行成績記録は破られなかった。それはそれとして南極や北極圏で行われた大規模ロケの映像、動物映画でありながらも決して甘くはないスト―リなど、映画の出来自体はまずまず。のちにディズニーがアメリカ人探検隊に設定を変えてリメイクしたほか、同ネタのテレビドラマ「南極大陸」も製作されている。
メディアDVD発売:フジテレビジョン BD発売:ポニーキャニオン


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