タイムスリップ歴史映画
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洋の東西のタイムスリップ歴史映画を扱ってる時代順に並べています。

テルマエ・ロマエ
"THERMAE ROMAE"
2012年/日本
フジテレビ/東宝
電通/エンターブレイン
カラー映画(108分)
スタッフ○監督:武内英樹○脚本:武藤将吾○撮影:川越一成○美術:原田満生○音楽:住友紀人○原作:ヤマザキマリ○プロデューサー:稲葉直人/菊地美世志/松崎薫○製作:亀山千広/市川南/寺田篤/浜村弘一
キャスト阿部寛(ルシウス)、上戸彩(山越真実)、市村正規(ハドリアヌス帝)、北村一樹(ケイオニウス)、宍戸開(アントニヌス)ほか
ストーリーローマ帝国全盛期のハドリアヌス帝時代。共同浴場「テルマエ」の設計者ルシウスは入浴中に突然現代日本の銭湯にタイムスリップ、さまざまなカルチャーショックを受けて元の時代に戻ると、それをヒントに斬新なテルマエを設計する。タイムスリップと斬新設計を繰り返して評判となったルシウスはハドリアヌス帝からも重用されるが、そのために帝位後継者争いに巻き込まれることに。そのとき現代日本の温泉宿の人々も逆にローマ時代へタイムスリップしてきてしまう。 
解説ヤマザキマリの同名ヒット漫画を2時間枠の映画にアレンジ。ローマ人も全て日本人(の顔が濃い人)が演じているが、ローマ・チネチッタのセット撮影など作りは本格的で、原作の突拍子もないアイデアを忠実に実写で再現、現代日本人が逆にタイムスリップしてしまうなど映画オリジナル部分も多いがうまくまとまった上質のコメディーとなった。勢いに乗って「II」も製作された。
メディアDVD発売:東宝

タイムライン
"Timeline"
2003年/アメリカ
ドナーズ・カンパニー
アーティスツ・プロダクション・グループ
カラー映画(116分)
スタッフ○監督:リチャード=ドナー○脚本:ジョージ=ノルフィ/フランク=カペロ○撮影:カレブ=デシャネル○プロダクションデザイン:ダニエル=ドランス○音楽:ブライアン=タイラー○原作:マイケル=クライトン○製作:リチャード=ドナー/ローレン=シュラー=ドナー/ジム=ヴァン=ウィック
キャストポール=ウォーカー(クリス)、ジェラルド=バトラー(マレク)、フランシス=オコナー(ケイト)、ビリー=コノリー(ジョンストン教授)ほか
ストーリー量子力学技術による転送装置が、偶然14世紀のフランスとの時空をつないでしまった。中世フランスへ赴いて行方不明になってしまった教授を探すべく、学生たちは装置を使ってこれを追った。ところが転送装置が破壊されてしまい、現代に帰れぬまま彼らは百年戦争のまっただ中に放り込まれ、冒険を繰り広げる。 
解説「ジュラシック・パーク」のマイケル=クライトンらしい、それなりにリアリティあるタイムトラベルもの。知識のある学者や学生が危機を乗り越えようとあれこれ工夫するあたりは面白いのだが、冒頭から伏線がバレバレなのがなんとも(笑)。
メディアDVD発売:アミューズソフトエンタテインメント

天軍
"영화"
2005年/韓国
Sidus FNH Corporation
カラー映画(106分)
スタッフ○監督・脚本:ミン=ジュンギ○撮影:パク=ジェヒョン○プロダクションデザイン:キム=ジョンウ○音楽:ファン=サンジュン○プロデューサー:ビョン=ムリン○エグゼクティブプロデューサー:チェ=ワン
キャストキム=スンウ(カン=ミンギル)、ファン=ジョンミン(パク=チョンウ)、コン=ヒョジン(キム=スヨン)、パク=チュンフン(李舜臣)ほか
ストーリー北朝鮮と韓国が極秘に核兵器「飛撃震天雷」を開発していたことが発覚し、アメリカに引き渡すことが決定される。これに反発した北の軍人たちは「飛撃震天雷」を奪って逃亡、韓国軍人たちがこれを追った。ところが銃撃戦の最中に彗星の影響で400年前にタイムスリップ、女真族との戦闘に巻き込まれてこれを打ち破り、人々に「天軍」と呼ばれてしまう。軍人達はこの時代で一人の情けないコソ泥と縁が出来るが、そのコソ泥の名はなんと「李舜臣」といった… 
解説韓国版「戦国自衛隊」というわけだが、民族英雄・李舜臣の若き日をかなり情けなく描き、現代人たちがそのギャップに驚くところが面白い。歴史に介入するタイムスリップもののお約束てんこもりのB級作品だが、開き直ったようなコメディ調の展開で結構見せる。ただ核兵器が話にからむ必然性がないような…
メディアDVD発売:エス・ピー・オー

戦国自衛隊1979年/日本
角川春樹事務所
カラー映画(139分)
スタッフ○監督:斉藤光正○脚本:鎌田敏夫○撮影:伊佐山巌○美術:植田寛/筒井増男○音楽:羽田健太郎○特撮:鈴木清○原作:半村良○製作:角川春樹
キャスト千葉真一(伊庭義明)、夏八木勳(長尾景虎)、渡瀬恒彦(矢野隼人)、田中浩(武田信玄)、真田広之(武田勝頼)、成田三樹夫(本願寺光佐)、鈴木瑞穂(足利義昭)ほか
ストーリー演習に向かう途中の自衛隊一個小隊が、いきなり戦国時代にタイムスリップ。彼らは後の上杉謙信である長尾景虎と出会い、隊長の伊庭は彼と意気投合、ともに天下統一を目指す事を誓う。内紛をおさめた伊庭たちは川中島へ向かい、武田信玄の大軍相手にヘリや戦車で奮戦するが…  
解説半村良のSF小説を原作に、映画ならではのセンス・オブ・ワンダーの面白さを見せ付けた一本。戦車など現代の兵器群が戦国武者と同居しても意外に違和感がないのはやはりミリタリーは時代を超えるのか。
メディアDVD発売:角川映画

戦国自衛隊15492005年/日本
「戦国自衛隊1949」製作委員会
カラー映画(119分)
スタッフ○監督:手塚昌明○脚本:竹内清人/松浦靖○撮影:藤石修○美術:清水剛○音楽:shezoo○原案:半村良○原作:福井晴敏○プロデューサー:土川勉/貝原正行○製作:黒井和男
キャスト江口洋介(鹿島勇祐)、鈴木京香(神崎二等陸尉)、鹿賀丈史(的場毅=織田信長)、北村一樹(飯沼七兵衛)、綾瀬はるか(濃姫)、伊武雅刀(斉藤道三)、中尾明慶(木下藤吉郎)、宅麻伸(蜂須賀小六)ほか
ストーリー実験中に的場一佐率いる自衛隊一部隊が戦国時代にタイムスリップし、入れ代わりに戦国時代の武士が現代に来てしまう。その後、各地に「ホール」とよばれる虚空が出現。原因は戦国時代に飛んだ的場が歴史に干渉しているためと思われた。鹿島と神崎は的場らを救出するために同じ時代にタイムスリップするが、的場は織田信長となり、日本の歴史を根底から変えてしまおうとしていた。   
解説「戦国自衛隊」のリメイクなのだが、話はまるっきり別物。前作と違ってお行儀のいい人たちばかりだし、ストーリーも破綻は無いがお約束と予定調和の連打で今ひとつ面白くない。そもそも戦国時代に移っただけでやってることは自衛隊VS自衛隊なんだよなぁ。
メディアDVD発売:角川映画

時空(とき)の旅人1986年/日本
角川春樹事務所
カラー映画(91分)
スタッフ○監督:真崎守○脚本:大和屋竺/真崎守/竹内啓雄○原作:眉村卓○キャラクターデザイン:萩尾望都○作画監督:野田卓雄○美術:男鹿和雄○音楽:国吉良一○プロデューサー:りんたろう/丸山正雄/岩瀬安輝○製作:角川春樹
キャスト(声)戸田恵子(アギノ・ジロ)、村田博美(早坂哲子)、岩田光央(長谷川真一)、津嘉山正種(セドウド・ジン)、井上真樹夫(クタジマ・トシト)、横内正(織田信長)、堀河亮(森蘭丸)、池水通洋(島左近)、金内吉男(明智光秀)、青野武(北勉)、阪脩(平野兵蔵)ほか
ストーリー未来から逃亡してきたアギノ・ジロは20世紀でマイクロバスを乗っ取り、これをタイムマシンとしてたまたま乗り合わせた少年少女たちと共に時代を遡っていく。一行は太平洋戦争、幕末、関ヶ原の戦いを目撃し、ついに織田信長と対面。ところが関ヶ原で乗せた武士・兵蔵は明智光秀を本能寺の変の前に暗殺してしまう。 
解説眉村卓の「ぬすまれたスクールバス」を原作に、ストーリーを大幅に改変して製作した角川アニメ(「火の鳥・鳳凰編」と同時上映だった)。途中で某プロデューサーの俳句が表示されるとか変なところもあるが、原作とは異なる裏設定がアニメ的にはなかなか見せる。
メディアDVD発売:角川エンタテインメント

劇場版
タイムスクープハンター
安土城最後の1日
2013年/日本
TSHフィルムパートナーズ
P.I.C.S.
カラー映画(102分)
スタッフ○監督・脚本:中尾浩之○撮影:小川ミキ○美術:吉田透○音楽:戸田信子○プロデューサー:松下剛/平賀大介○製作:中祖眞一郎/加藤雅巳/佐藤寿美/池内裕啓○製作統括:依田巽○エグゼクティブプロデューサー:小竹里美 
キャスト要潤(沢嶋雄一)、夏帆(細野ヒカリ)、杏(古橋ミナミ)、上島竜兵(島井宗叱)、時任三郎(矢島権之介)、嶋田久作(伴山三郎兵衛)、竹山隆範(谷崎勉)、宇津井建(一之瀬忠文)ほか
ストーリー「タイムスクープ社」はタイムワープを駆使して歴史の記録を行う未来の組織。同社のジャーナリスト・沢嶋は各時代の名もなき庶民の記録を集めるのが任務だが、「本能寺の変」直後の混乱する京都で島井宗叱らと同行中に時空を越えて来た何者かに襲われ、宗叱が本能寺から持ち出した茶器を見失ってしまう。変わってしまった歴史を修復するため、沢嶋は1980年代や太平洋戦争中の日本に飛び、最後に炎上直前の安土城へと乗り込んでゆく。
解説NHKで放映された人気シリーズの劇場特別版。3つの時代をまたぐなどいつもよりスケールアップはしているが、やってることは基本的に同じで、歴史上の有名人などはほぼ登場せず(本作の島井宗叱はかなりの例外)、正確を期した考証による時代再現が見どころとなっている。
メディアDVD発売:アミューズソフトエンタテインメント

戦国自衛隊
関ヶ原の戦い
2006年/日本
日本テレビ/東映京都
ドラマコンプレックス(255分)
スタッフ○監督:猪崎宣昭/斉藤光正○脚本:石原武龍○音楽:千住明○原作:半村良
キャスト反町隆史(伊庭明義)、渡部篤郎(嶋村拓也)、藤原竜也(小早川秀秋)、津川雅彦(徳川家康)、竹中直人(石田三成)、松方弘樹(島左近)、長門裕之(本多正信)、秋吉久美子(淀殿)、古手川祐子(ねね) ほか
ストーリー自衛隊の2小隊がタイムスリップ、そこは関ヶ原の戦い直前の琵琶湖畔だった。徳川家康が彼らに接触してきて伊庭らは家康に味方するが、この時代で燃焼したいと考えていた嶋村は石田三成その人の役を演じることになる。
解説またまた「戦国自衛隊」のリメイクで、今度は関ヶ原の戦いに設定を変え、基本的には最初の映画版に近い内容(監督も同じ)。しかし反乱を起こした嶋村が石田三成その人になってしまうところがポイント。また小早川秀秋がかなり肯定的に描かれた点はユニーク。ただし合戦シーンも含めて出来は今ひとつ…
メディアDVD発売:バップ

必殺仕事人意外伝
主水、第七騎兵隊と戦う
大利根ウェスタン月夜
1985年/日本
テレビ朝日/松竹
京都映画
TVドラマ(90分)
スタッフ○監督:石原興○脚本:吉田剛○撮影:藤原三郎○音楽:平尾昌晃○プロデューサー:辰野悦央/桜井洋三○制作:山内久司
キャスト藤田まこと(中村主水)、西郷輝彦(次郎衛門)、水前寺清子(お鹿)、鮎川いずみ(何でも屋の加代)、京本政樹(組紐屋の竜)、ひかる一平(西順之助)、村上弘明(花屋の政)、遠藤太津朗(飯岡の助五郎)、藤岡重慶(笹川の繁蔵)、カーソン=バーンスタイン(カスター将軍)、ワーリック=ダネット(ワイルド・ビル・ヒコック)、イアン=ペルーマン(シッティング・ブル)、マーチンーレオード(クレイジー・ホース)、坂東英二(グッド・コントロール)、山田五十鈴(おりく) ほか
ストーリー利根川のほとりで飯岡助五郎と笹川繁蔵のヤクザ集団同士が抗争、これに巻き込まれた百姓一家は江戸へ出て「仕事人」に報復を頼もうとする。中村主水たち仕事人は「仕事」を果たすべく利根川に向かったが、月食のなか船を漕ぐうちなんと32年後のアメリカ西部にタイムスリップしてしまう。仕事人たちはカスター将軍の騎兵隊によるインディアン虐殺を目撃、カスターたちに戦いを挑む。
解説「必殺仕事人」第5シリーズのオープニングを飾る正月スペシャル版。奇想天外な話の多い「必殺仕事人」シリーズの中でも無茶さが際立った一本で、「天保水滸伝」の話からいきなり西部劇へ突入、それからあっさり元の話に戻ってきっちり「仕事」を済ますという展開がユニーク。次郎衛門が「ジェロニモ」になっちゃうというオチも楽しい。
メディアDVD発売:キングレコードより発売の「必殺スペシャルDVD-BOX」中巻に収録。

ロスト・メモリーズ
"2009 로스트 메모리즈"
2002年/韓国
CJエンタテインメント
スペースシャワーネットワーク
伊藤忠商事/インディコム
カラー映画(136分)
スタッフ○監督:イ=シミョン○脚本:イ=シミョン/イ=サンハク○撮影:パク=ヒョンチョル○美術:キム=キチョル○音楽:イ=ドンジュン
キャストチャン=ドンゴン(坂本正行)、仲村トオル(西郷将次郎)ほか
ストーリー安重根による伊藤博文暗殺が未遂に終わり、歴史が変化した近未来の2009年。日本帝国は第二次大戦でも勝ち組となり朝鮮半島は日本領であり続け、ソウルは日本三番目の都会となっていた。日本に抵抗する「不令鮮人」グループを追う朝鮮人刑事・坂本は、「不令鮮人」たちが歴史を元に戻そうとして古代・高句麗の遺物によるタイムスリップを狙っていることを知る。 
解説伊藤博文暗殺が失敗に終わるとこういう未来になる、という説明が理解しにくいのだが、力技で押し切ってしまった形。設定上ほとんど日本語で進行し、チャン=ドンゴンも日本語セリフで頑張ってます(さすがにネイティブには聞こえないが…)。「日本領のままのソウル」が意外とリアルでもあり(ロケは日本でしてるとはいえ)、仲村トオルは「敵役だけどいい人」と役どころでかなり美味しい。
メディアDVD発売:ワーナー・ホーム・ビデオ

ファイナル・
カウント・ダウン
"The Final Countdown"
1980年/アメリカ
ブリナー・カンパニー
カラー映画(99分)
スタッフ○監督:ドン=テイラー○脚本:デビッド=アンブローズ/ゲーリー=デイビス/トーマス=ハンター/ピーター=パウエル○撮影:ヴィクター=J=ケンパー○美術:フェルナンド=キャリー○音楽:ジョン=スコット○製作:ピーター=V=ダグラス
キャストカーク=ダグラス(イーランド大佐)、マーティン=シーン(ラスキー)、チャールズ=ダーニング(チャップマン)、キャサリン=ロス(ローレル)ほか
ストーリー原子力空母ニミッツは太平洋上を航行中、不思議な光に包まれた。気がつくとそこはなんと1941年12月、真珠湾攻撃直前の時間だった。零戦との戦闘を終えたニミッツは日本軍の奇襲を阻止するべく、真珠湾へと向かう! 
解説アイデアだけで一本作っちゃったような映画ではあるが、本物の空母を使い、零戦とF14のドッグファイトがあるなどちょっとした見ものがある。まぁ結果は予想通りで…肩透かしなんだけどね。
メディアDVD発売:ビクター・エンタテインメント BD発売:ハピネット


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