隊長ブーリバ "Taras Bulba" | 1962年/アメリカ ユナイテッド・アーティスト カラー映画(122分) | |
スタッフ | ○監督:J=リー=トンプソン○脚本:ウォルド=ソルト/カール=タンバーグ○撮影:ジョセフ=マクドナルド○音楽:フランツ=ワックスマン○原作:ニコライ=ゴーゴリ○製作:ハロルド=セクト | |
キャスト | トニー=カーチス(アンドレイ)、ユル=ブリンナー(ブーリバ)、クリスチーネ=カウフマン(ナタリア)ほか | |
ストーリー | 舞台は16世紀のウクライナの大平原。コサックの族長ブーリバはポーランドに雇われてオスマン=トルコと戦いこれを破るが、ポーランドに裏切られ将来の復讐を誓う。その一方で息子アンドレイをキエフに送ってポーランド風の教育を受けさせるが、アンドレイはポーランド貴族の娘ナタリアと恋に落ち、追われるように父の元へ帰ってくる。ブーリバはコサックの各部族と連合しポーランドへの復讐の戦いを開始するが、アンドレイは恋人を救うため心ならずも父を裏切ることになる。 | |
解説 | ゴーゴリの小説「タラス=ブーリバ」の三度目の映像化。大平原を舞台にしたコサック騎馬軍団による勇壮な大スペクタクルが見物の一本。とにかくこれでもかというほどの人馬の大群が画面を埋め尽くす。ロケ地はアルゼンチンの大草原。コサックの描き方はなんとなくモンゴルの遊牧民風で、「野蛮さ」の魅力が炸裂している。トップタイトルはカーチスに譲ったが、なんといっても「主役」はこういう民族不明役では定評のある(?)ユル=ブリンナーだ。 | |
メディア | DVD発売:20世紀フォックス・ホームエンタテインメント・ジャパン |
ファイアー・アンド・ソード "Ogniem i Mieczem" "With Fire and Sword" | 1999年/ポーランド カラー映画(175分) | |
スタッフ | ○監督・脚本:イェジー=ホフマン○撮影:グジェゴシ=ケンジェルスキ○音楽:クシェシミル=デンプスキ○原作:ヘンリク=シェンキェヴィチ○製作:イェジー=ホフマン/イェジー=R=ミハルク○製作総指揮:イェジー=カイェタン=フリコフスキ | |
キャスト | ミハウ=シェブロフスキ(ヤン)、イザベラ=スコルプコ(ヘレナ)、アレクサンドル=トモガロフ(ボフン)、クシュシュトフ=コヴァレフスキ(ザグロバ)、ヴィクトル=ズボロフスキ(ポドビピェンタ)、ボグダン=ストゥプカ(フメリニツキ)ほか | |
ストーリー | 17世紀、ポーランド領ウクライナはポーランド王国、ウクライナ・コサック、クリミア汗国が入り乱れる内乱のさなかにあった。ポーランド貴族のヤンは美しい貴族の娘へレナと恋に落ち婚約するが、ヘレナとの結婚を望んでいたコサックのボフンは激しく怒り、ヤンと対決する。 | |
解説 | 「クォ=ヴァディス」の原作者として知られるポーランドの作家ヘンリク=シェンキェヴィチの歴史小説を映画化したもの。ポーランドの作品だがウクライナが舞台なのでここに入れた。残念ながら日本版DVDは全体の3分の1がカットされるという悲惨な目にあい、それでなくても複雑な内乱状態もあって全体のストーリーがサッパリわからない内容になってしまった。大軍勢を動員したスペクタクルシーンなどカネはかかっているが、節々に安っぽさを感じる部分もあるのは確か。あとラストのナレーションで「こんな風に内乱ばっかりしていたから分割されちゃったんだ!」と言ってるのはポーランド人の率直な「ぼやき」とも感じられた。 | |
メディア | DVD発売:アットエンタテインメント(106分の大幅短縮版。なぜか「160分」と誤った表示になってる) |