勘違いかと思いますが、江戸川乱歩『黄金仮面』を児童向けに改作した武田武彦『黄金仮面』(ポプラ社)には、明智小五郎も小林少年も登場します。 元々、この作品は雑誌「探偵王」(文京出版)に武田武彦が1951年から52年まで連載した作品の単行本化です。色々な体裁でポプラ社より出版の後、「少年探偵 江戸川乱歩全集」(ポプラ社)に編入されました。 武田武彦は光文社が独占していた江戸川乱歩の「少年探偵団シリーズ」に、乱歩の通俗長編の児童向け改作によって対抗しようとしたのです。