30年越しでホントの全通
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横浜シーサイドラインが運営し、新杉田駅と金沢八景駅を結ぶ新交通システム「金沢シーサイドライン」、正式名称は「横浜国際港都建設計画都市高速鉄道第3号金沢シーサイドライン」というえらく長いものだそうだが、1984(昭和59)年に工事が開始され、1989(平成元)年7月5日に開業した。最初社名は横浜新都市交通といったが、2013(平成25)年に現在の社名となっている。
もっとも開業したといっても、再開発の遅れや用地買収などの問題で金沢八景駅は本来作りたかった場所から150m離れた仮駅とせざるを得なかった。連絡通路などはあったものの、国道16号を越えなければならず、京急との乗り換えは不便だった。
そこで様々な問題を何とかして2012(平成24)年から延伸工事を開始、平成も間もなく終わり、翌日には新元号発表を控えていた2019(平成31)年3月31日、ようやく国道16号を乗り越え、京急の駅に直結している本来作りたかった場所に路線延長と駅移設を行った。この関係で全線の所要時間は以前より40秒ほど長くなっているそうだ。
私は開業間もないころに一度乗ったことはあったのだが、本当の意味での全通を果たしたこの日にまた乗りに行った。もっともこの日は甲子園で選抜の準々決勝があり、第1試合で習志野と市和歌山が対戦していたので、それを見てスポーツコーナーの春季大会記録に結果を書き込んでから出発するという少々あわただしい小旅行になったのだが。
新杉田駅に着くと、横浜シーサイドラインや京急が出した広告があちこちに貼られ通勤通学に便利になるという宣伝がされていた。13時発の列車に乗って、本社と車両基地のある並木中央駅や、海のそばで水族館もある八景島などを通って25分ほどで金沢八景駅に到着。外に出て写真を撮ったが、下の左側は3月30日まで供用されていた旧駅、右が31日からの新駅である。
なお延伸はしたが旧駅と新駅の間が単線になっているなど未完成の部分もあり、それらも含めてすべての工事を終えるのはもう少しかかるらしい。
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