過去の雑記 04年11月

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11月 1日
来期に向けてだんだん話が決まってきた。佐伯、種田はめでたく残留の運び。ウッズは筋書き通り退団。自由枠は染田と那須野。予想の範囲内ではいまのところ最善かな。

1塁は佐伯を基本に、控えは(3塁も含め)吉村。遊撃は石井琢ベースで内川、と言いたいが内川には一人立ちして欲しいので、できれば2塁に石井琢(種田、北川と併用)、遊撃に内川。3塁は村田の定着を期待。で、外野は、古木、金城、多村を基本線に、鈴木尚の可能性を見るというところか?ただ、鈴木尚はDHのあるパ・リーグにトレードに出すほうが親切かも。なんにせよ、問題はバッテリーなので、そこが何とかなること希望。相川は一皮向けたっぽいから、問題は投手か。

ところで。楽天とライブドアのどちらがいいかという質問に対して「パ・リーグが6球団でやってくれれば、どちらでもいい」では、あまりにも無責任に聞こえるんだけど、ほんとにそんなこと言ったんすか。 > 白井オーナー

神林長平『麦撃機の飛ぶ空』(ヒヨコ舎)読了。ログイン掲載のショートショートは、まあ、そんなものか程度。これはもう、圧倒的に「射性」ですね。この迫力はすごい。迫力がすごいんで、かわいいイラストはちょっとあれでした。

11月 2日
新球団は東北楽天ゴールデンイーグルスに決定。正直、土壇場で合格無しもありうるかと思ってたんで、めでたいことにしよう。これで、来期のパ・リーグは西武ライオンズ、福岡ダイエーホークス、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、オリックスバファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルスの六球団で争われることになった。鳥率高いな。

ところで、元ユタで誰かが気にしてたんだと思うけど、ウエスタンはどうすんだろう。湘南シーレックスがウエスタン入り?それとも西武ライオンズ?ウエスタンはDHがあるのと、今年までのイースタン/ウエスタンは、それぞれセパ各球団が半分ずつあることからすると、パ・リーグの西武に移っていただきたいところですけどもが。それともチーム数非対称でやるのか。あ、イースタンは無茶苦茶久しぶりに、関東以外がホームのチーム(去年までは、鎌ヶ谷、川崎、横須賀、戸田、浦和、所沢)が参加することになるな。移動経費が増えて大変そうだ。

そんなこんなのうちに牛島監督が始動してるらしい。理論派指導でつぎつぎとフォーム改造はいいんだけど、「秦が左足の張りを訴えると、「体重が乗っている証拠」と納得の表情」とか、微妙に「角を矯めて牛を殺す」空気を感じるのは悲観主義が過ぎますか。杞憂に終わるといいんだけど。

会社に読みかけていた『エンベディング』を忘れてきた……。しかも、明日は祝日だよ。しかたがない、買いに行くか。< いや、買わんでも

「巌窟王」のANIMAX放映分第1回を観た。これはすごい!!「巷説百物語」なみに気の狂った色彩設計+服の上を動き回る(正しくは画面に固定で動かない)謎エフェクトのドラッギィな画面に、フックのいっぱい付いたアトラクティブな話に、中田譲治@モンテ・クリスト伯の悪魔的な演技。とにかく視聴者をひきつけることが使命の第一話としては完璧です。地上波からは周回遅れになったけど、とりあえずちゃんとチェックしようと心に誓いましたね。あ、AM3:30からの再放送前にビデオテープ買ってこなきゃ。

11月 3日
会社の先輩に存在を教えてもらった日本酒。越後さむらい

日本酒なのにアルコール度数46度!常識とか理解とかいろんなものを超えています。なんだそれは。上野の呑み屋で呑んだ「鳴門鯛 純米霧造り生」の25度でもかなりなもんだと思っていたが、46度はさすがにいかがなものかと。飲んでみたい気はするけど、どうしよう。魚沼の蔵元なので、地震の影響が心配なわけだが、実際に注文した先輩の話によると、幸運にもこの蔵元は大丈夫だったよう。ただ輸送ルートがあれなんで、配送時間は読めないっぽい。

ナポリタンを作ってみた。意識したポイントは 結果、マーガリンの味が強すぎてケチャップの風味が足りなかった。失敗。辛くて油なものなので、食えはしたけど求めていた味じゃない。というわけで、次回への反省点。 あと、 今日のトリビアの泉のポイントは、劇画オバQが取り上げられたなどという瑣末なことではなく、「金太郎のストーリーを知っているのは、日本人の1.4%しかいない」という事実だと思うのだが、どうか。「知っている」判定ポイントが「足柄山」「熊と相撲」「武士に見出される」「鬼退治」というのは微妙なとこだと思うけどさ。頼光四天王としての活躍は、「金太郎」の物語には含まれないのでは。むしろ、なぜ足柄山で暮らしていたのかの方が。ちなみに桃太郎は91%、浦島太郎は74%だったかな。

11月 4日
2ch特撮板の視聴率スレをまとめたサイトによると、デカレンジャーの平均視聴率はアバレンジャーと同程度、ハリケン、ガオレンよりも悪い様子。圧倒的におもしろいと思ってたんで、この数字は意外。「視聴率がいくつか」なんてことはぼくには関係ないんだけども、直感とか自分の嗜好とはあまり関係なく変わる数字だなあと思ったことだよ。ガオレン > ハリケン > アバレンというところを見ると、子供受けする作りの方が視聴率的には有利という単純な話かな。

デカはDVDなど関連商品の売り上げで勝負できるかもという気分がある(主題歌CDが過去最高の売り上げを記録しているとか)ので、見ごたえ重視路線が間違っているのかどうかはよくわからない。

ラピュタアニメフェスのスケジュールが出ていると聞いて、あわててチェック。プログラム多すぎだってばよ。いろいろ考えると確実に観たいものはこんな感じか。
11/19(金) クロアチアアニメ 15:00〜17:00
12/ 5(日) ブルガリアアニメ 19:00〜21:00
12/11(土) ロシアアニメ 15:00〜17:00
12/18(土) コ・ホードマン/カナダアニメ/政岡憲三/ロッテ・ライニガー 13:00〜21:00
かなりの強行軍だな。12/18は最終日なので、受付開始の10:15よりも早めに行って並ばにゃならないだろうし。とりあえず、19(金)をこなせるかどうかが課題。

yahooのチェコアニメ板経由。渋谷のシアター・イメージフォーラムで、クリスマスにカレル・ゼマンの長篇残り二作、「悪魔の発明」「ほら男爵の冒険」を上映!やったね。これは万難を排して観にいかねば。そして乞う、DVD発売。

そういえばゼマンBOXはまだひとつも観てないなあ……。

11月 5日
例の算数の問題の下の方がたぶん解けた。asin(sqrt(14)/4)が出てきて、0.14638くらい。smoking186のひとと一致したから、たぶんOKなんではなかろうか。

解き方は、問の図形の外側の弧とその弦からなる弓形の図形の面積(内接円の中心と外側の弧を結んだ扇形から、余分の三角形を引く)から、内側の弧とその弦からなる弓形の図けの面積(対角側の正方形の頂点(四分円の中心)と内側の弧とを結んだ扇形から、余分の三角形を引く)を引く。

扇形の弧と弦からなる弓形の面積は、もとの扇形の中心角と半径で決まり、半径はそれぞれ、1/2と1であるとわかっているので、それぞれの中心角がわかればよい。この中心角を、ヘロンの公式と正弦の定義から求めると、上の値になる。

文章で説明してもなにがなんだかわからんちんですな。

日米野球@TBSを観る。自社ゆかりのチームの選手(横浜ベイスターズ 佐伯)が四球を選んだというのに、松井(稼)と話し込んでいて三振と勘違いしたまったく使えないTBSアナウンサーは、二度とスポーツ中継を担当しないように。

11月 6日
上野の科学博物館新館を見物。まさに博物系の展示が中心で、ちょっと僕の興味の中心からは外れた感じ。それでも、キリンの舌(+食道)など面白い代物もいくつかあったので、全体としては満足。というか量が多すぎだ。あまりに展示量が多いんで、途中なんども休憩してしまいましたよ。閉館までに廻りきれなかったしな。

夕方から元ユタ。参加者は、SF人妻、高橋良平、林、山本和人、かな?あまりに参加者が少ないんで夕飯前に解散ということに。えー、主な話題は……、なんだっけ?忘れた(11月23日記)。今年の海外SFに新しいものが無いという良平さんの言葉に反論できなかったのは今後の課題。

帰りに立ち寄った新宿書店で、某F氏と出くわす。じつに、こう、まったく、先輩をしていたので、声をかけるタイミングに迷いました。

11月 7日
前回の反省点から、 と念頭に置き、ナポリタンに再挑戦。まあまあの味にはなったが、やはり違う。最大の問題は、ケチャップの量。どうやら勇気が足りなかったようだ。塩胡椒で下味をつけているので、ふつうにたべられるのだけどジャンクさが足りず、喫茶店ナポリタンとはあまりにも違う味。次回はもう少し勇気を持ちたい。また、麺の茹で方にも課題が残る。いい感じに腰がなくなっていたが、まだまだぐだぐださが足りない。もっと長く茹でるかなあ。玉子はまあまあ。一度火を止めたフライパンの中身を片側に寄せ、余熱で焼いてみた。やや火が通り過ぎたので、一拍置いて温度を少し下げてからのほうが良かったかも。次回はもっとジャンクな味になるように努力しよう。

ラピュタアニメフェスの5回綴り券を買うため阿佐ヶ谷へ。淡々と目的だけ果たして帰ってきたわけだが、途中、トリウッドの広告を貰ってきた。Aプロの「アンジェラ・アナコンダ」はどうでもいいとして(CNで何度も見てるし)、Bプロはかなり興味がある。特に「ダウカプラ・リュピダウ」。「絶滅寸前の野生種(?)の生態をまじめに解説する超ど級ドキュメンタリー」だそうな。30分足らずのことだし、どこかで行ってこよう。11/26 までだから、23あたりかな。

11月 8日
西武身売り話は驚いたことです。「200億でどう?」とか夢みたいなことをほざいてるみたいなんで、決まるのは、もっと先か。ダイエー以上にグループ企業とのブランドの一体感が強いのも、こうなるとネックだしなあ。東武鉄道が買って、いやがらせをするというのはどうか。日光に球場を建てて本拠地も移転。< 無理すぎ

横浜の牛島理論指導は着々と進行中。ああ、なんかすげー不安だけが募るんですが。

一場と中村武志は楽天入りっぽい。同じリーグにオリッ鉄があることを考えると、とても無残な結果にはならないかも。5位と4ゲーム差の最下位くらいで済むんじゃ。

アレックスはどうやら中日残留の様子。来年も守備重視でいくのなら、ウッズに大金かけるよりは、アリアスにしておくほうが良くないか。> 中日

ファンタジックチルドレンをまた途中から観た。これで途中から見るのは三回目(たぶん)。どんなOPなのか激しく気になる。断片的に謎が提示されるので、断続的に観てるこっちにはなにが謎なのかすらわからない。あの黒衣の連中はけっこう感情を持って行動するのだなあ。

というわけで公式サイトを観にいったら、おそらく遥か先で明かされるのだろう情報が書いてあってとっても複雑な気分に。情報公開のバランス悪すぎだ。

11月 9日
デカレンジャー Ep.38をやっと観た。物語の粗は多いけど、かなり豪快に爆発してたんで良しとしよう。アラドン星人ギャンジャバは、金庫破り→「地下室のメロディー」でアラン・ドロン+ジャン・ギャバン。作中の合言葉「現金(ゲンナマ)に体を張れ」も金庫破りを扱った名作、と、これはいいとして、ファルファ星人ヤーコってのはなんだろう。あ、東映公式の怪重機データって、ジャスミンのつけたニックネームまで載ってるんだ。黄「ローマ・カッチュウくん」緑「どっちかにしなよ」という会話はツボでした。

夕飯が、職場の人の結婚祝宴会でピザ二切れだったんで、夜食を作る。スパゲッティに生卵と醤油を落としてふりかけをかけただけだったのだが、そこそこの味。これなら、もっときちんと湯切りしておけば良かった。

「巌窟王」の録画に失敗していたことに気づいたので、全話録画方針をいきなり撤回。今日の放送分は録画しただけ。

なにかのついでに取っておいた「忘却の旋律」は二話だった。世界観や、モンスターの造型は思いのほか楽しい。これでもう少し画に切れがあれば。

11月10日
こんどはベイスターズも身売り話が。いいけどさ、別に。前にもあったし。チームが変わるのでなければオーナーなんて誰でも一緒だ。TBSにやる気が無いのはまるわかりなんで、野球をちゃんとやっていこうという会社が買うなら歓迎。スカイパーフェクト・コミュニケーションズはかなりいい話かな。他チームの中継との兼ね合いが問題だけど。

有線ブロードはできれば避けてもらいたい。囲い込みで、CS中継がなくなるなんてことになったら最悪だし。

日米野球第五戦。先発、〈ロケット〉クレメンスは5回途中、3点ビハインド、二死一塁、嶋に四球を出したところで交替。引退試合と噂される中、あと一人でとにもかくにもイニングを全うする(そうなれば、その裏逆転すればまだ勝利投手の目もありうる)というのに途中交替とは。本気だなあ、アメリカ選抜。しかし、クレメンスでしか画面を作れない中継はどうなんだ。

れっさーぱんだ1号を導入してみました。元がネスケ7.0だったんで、いまのところインターフェース周りの違和感は少な目。これなら移行しても問題ないかな。

ニュース23らしき番組にシュワルツェネガーが登場。カリフォルニア州知事として筑紫のインタビューを受けているのだが、本当に玄田哲章が吹替えしてるんでわらってしまった。って、あれ?CM明けたら字幕になったぞ。なんだったんだろう。幻覚だったのかな。

11月11日
今週のテレビチャンピオンは、ピタゴラ装置の選手権。一装置見ただけなんですが、浮力だの重力だのバネだのふりこだのを駆使し、挙句の果てにのこぎりまで持ち出す装置で大変に楽しかった。これ、再放送しないかなあ。

今年のゴールデングラブ。セントラルは川上、渡邉、荒木、井端、アレックス、英智と、中日から6選手が受賞。さすが守備でリーグ優勝をもぎ取ったチーム。受賞を逃した、谷繁、福留も怪我や古田効果がなければ取っていてもおかしくない。いっそ、立浪含め、全ポジション中日だったら面白かったのに。立浪はちょっと無理か。

しかし、あれだ。渡邉はよく選ばれたね。

パシフィックは各球団満遍なく。千葉ロッテ、小坂がいないのは寂しいことである。

まあ、それはそれとして大風邪なのである。昨日、寝る直前から咳が出るなあと思ってはいたのだが、起きてみると最近にないほど症状が悪化。鼻の調子は致命的とまでいかないので、辛さはさほどでもないが、頭がふらふらするという事実は否めない。でもまあ、職場にはいく必要があったので無理矢理出社し、だらだらと過ごしていたら加速度的に症状が悪化。ボーっとして、なにも手につかない状態となり、これはいかんと定時になった瞬間に退社。

それでなぜ、人身事故なんぞ起きやがってますか。

結局、ホームで1時間ほど待たされふらふらになりながら帰宅。コンビニのビーフシチューと肉まんとフランクフルトというなんだかわからない晩飯を食って、いまから寝るところ。

体温が、38度を超えるのは久しぶりだなあ。

原稿があがるかどうか、楽しみです。

11月12日
かぜは治りかけ。今朝になって、咳&鼻水のほかはすっかり楽になったけどここで無理すると長引きそうなので大事をとって休み。だらだらと過ごしてます。うー、また寝よう。

11月13日
熱は上がらないが、咳と鼻詰まりがいっこうに治らない。しかたなく、だるだるしています。だるだる。そうこうしているうちにメビウスの『アルザック・ラプソディ』と『ロシア・アニメーション傑作選集 Vol.3』が届いちまいました。いつ観られるんだろう。

11月14日
風邪の日記 4日目。今年の風邪はしつこいという噂は本当らしく、あと一歩がなかなか治らない。咳(と痰)が主症状で、あと洟が少しという程度ではあるのだが、うっとうしくてしかたがない。この状態で外に出るのも迷惑な気がするしなあ。あした、出社どうしよう。現在の問題は、だらだらとフルーツだのヨーグルトだのアイスクリームだのをたべているので、食事の境目が無いことだ。風邪薬はいつ飲もう。

現在の状況を整理すると、熱は無い。頭はちょっとおもいかもしんない。でもまあ、たいしたことはない。鼻は調子悪い。とはいえ、鼻炎の悪化時と大して変わらず。咳は絶好調。最大発作時はもう親の敵のように咳が出続ける。集中の妨げになること甚だしい。しかも痰がからむいわゆる湿った咳なのでうっとうしさ倍増。けっきょく、咳が最大のネック。世間的にも迷惑だし。病状が改善しない最大の理由は、風呂に入ったせいかも。しかし、今日入らないとタイミング的にまずいしなあ。

11月15日
闘病日記5日目。諦めて病院に行ってきました。気管支炎を併発したらしい。まあ、ただの風邪じゃこんなに続かんわなあ。抗生物質も貰ってきたのでもう大丈夫の予定だ。きっと。たぶん。

あ、心配いただいたみなさま。どうもありがとうございます。もも缶も、バニラアイスも、ヨーグルトも、のどあめもあるんでもう大丈夫ですよ。

ところで、この気管支炎というか風邪で不思議なのは、周囲に病原が見あたらないという事実である。発症したのは水曜日の深夜だから潜伏期間を考えても、感染は日曜日か月曜日。しかし、職場には風邪を引いていた人はいないし、日曜日に出かけた場所も風邪とは無縁。いったいどこで引き込んだんだという話で。ひとつだけ気になるのは、当時、Web上では風邪が大流行だったという事実。

じつはモニタ越しに感染したんじゃないだろか。
#妄想が過ぎます。

11月16日
闘病日記 6日目。抗生物質を飲んだとたんに体温が38度台を超えるとなるとさすがに出勤する気にならんわなあ、ということで一日寝る。おとついの晩から昨日にかけては咳がまったく止まらず、5分横になると起き上がるという状態だったのが、強い咳止めを飲んだらかなりおさまった。おかげで久しぶりに1時間以上のまとまった睡眠を取れたのでだいぶすっきり。やはり医者には行くものですね。

唐沢俊一『お怪物図鑑』&唐沢なをき『物々冒険記』(ワールドフォトプレス)。モノ・マガジン連載のいつものエッセイ&コマエッセイ。まあ、いつものだ。「スパゲッティの食べ方」で紹介されているバタースパゲティがむちゃくちゃ美味そう。原文の伊丹十三の力なのだけれども。

昼飯〜夕飯間で寝るとさすがに夜眠れなくなりそうなので、昔とったっきりのビデオを見ながらだらだらと。休み休み見たとはいっても、「うたかた」「ムスメット」「月詠」のコンボは辛すぎですね。「月詠」はまだともかく、あとふたつは泣くかと思った。「げんしけん」はようやく第1話を鑑賞。わるかないけどみなくてもいいや。「ファンタジック・チルドレン」2話はやっぱり微妙。今週も見損ねたし諦めるかな。現時点で続いているのは「巌窟王」「クラウ」「舞HiME」「ローゼンメイデン」ということで。

11月17日
京フェスのアシの確保に必死になっている人々を眺めつつ、平日夕方の東京・京都間なら問題あるめえとたかを括っていたのだが、ちと不安になって調べてみると、すでにグリーン車しかないのだった。わはははは。まあ、絶賛体調不良の今日この頃、グリーン車というのも天の配剤だろう。グリーンならどうせ空いてるだろうから、当日取ればいいや。
#取れなかったりして。

京フェス合宿企画の予習用に注文したはずのミステリマガジンが届かない。確認メールも届かないところを見ると、どこかで手続きにミスがあったのか。ステータス情報だけでも出てくれれば確認のしかたもあるのだけど、どうなっているんだろう。

「小さな頃から縦縞に憧れて」といういつものコメントを見ていてふと思ったのだが。

虎の縞って、体の軸に対しては横縞じゃない?

和月伸宏『武装錬金』5巻(少年ジャンプコミックス)。ヴィクター登場篇。クラスのみんなを丁寧に書いているのには好感が持てる。あと、編集とのバトルも。

とり・みき『とり・みきの映画吹替王』(洋泉社MOOK)。2ヶ月くらいかけて読了。吹替俳優に対するインタビューをまとめたもの。スタンスは違えど、それぞれに吹替えという仕事に対する矜持が溢れていて、じつにかっこいい。プロというのは、こういうものなのだな。

ジュール・シュペルヴィエル『海の上の少女 シュペルヴィエル短篇選』(みすず書房 大人の本棚)読了。聖書もの、ギリシア神話ものはいまひとつ。神話ものだと、ふわふわとした独特のタッチがあまりにも茫洋としてしまう。同時代性をリアリティの礎石に出来る現代もののほうに、出来の良いものが多い。特に、海の上に暮らす少女を詩的に綴る表題作と、三匹の羊を生んでしまった女性のその後をとぼけた調子で描く「三匹の羊をつれた寡婦」が良かった。

11月18日
読んでいる短篇集が途中ながら、締切りが来たのでベスト翻訳短篇SF 2004に投票。京フェス会場でも投票できるのだが、敢えてWebの日程で投票してみた。次回以降はもうちょっと余裕で間に合わせたい。そのためには未読の短篇集が存在しちゃだめだよなあ。

夏目房之介『マンガ学への挑戦』(NTT出版)。闘病中にだらだらと読んでいた。作者と読者の関係性に対する位置取りを基準に、過去になされてきたマンガ論を位置付け、マンガ学のおおまかな地図を描こうとする。夏目房之介のマンガ論というと、実作者の目を武器に、コマと描線を軸とした表現論で作品を語る、マンガ夜話でやっているような仕事しか知らなかったので、このような側面もあるのかと驚いた。ただ、抽象度の高い論をいじくるには「がんばってるなあ」感が先立ってしまっているところがあって正直、苦しい。こういった仕事は浮世離れした人に任せ、表現論の場から地に足付いた言葉を発してくれる方が嬉しいんだけど、「浮世離れした人」に適当な人がいないんだろうなあ。

闘病中(まだ継続してますが)、かなりえらいペースで糖分を取っていたのでどれほど増えてるかと思ったら、体重は2kgほど減っていた。おそるべし、咳。思わず、気管支炎ダイエットという言葉が浮かんだよ。

11月19日
都合の良いタイミングで会社の創立記念日があったので、心置きなく前泊で京フェスへ。

と、その前にまずは医者に行く。待ち時間計45分、診察30秒。咳止めだけ1週間出してもらって終り。ま、そんなとこだろう。丁寧な診察を要するほど病状が悪化しなかったわけで、まずはめでたい。

つづいて、阿佐ヶ谷に移動し、ラピュタアニメーションフェスティバル2004「クロアチア ザグレブ・フィルム傑作集」を観る。期待していたのだが、内容はいまひとつ。一本目の、謎の土だるまのライフサイクルをクレイアニメで描いた作品は素朴な画作りで楽しかったが、他があまりにもすかしていてどうにも。一様に抽象的で「かっこおしゃれかっことじ」な演出だったので、退屈して寝てしまいました。こんな、げーじゅつてき作品だったらフランスアニメを観る方がましだよ。あ、2本目のファンタジー風味CGものはありきたりながらそこそこだったか。でも、わざわざ「クロアチア!」と期待して観るほどのもんじゃない。

そして、上映時間が44分というのにもだまされた気分。パンフには約90分と書いてあるじゃんかよう。90分という前提で以後のスケジュールを組んだから、京都までの移動をグリーン車にせざるを得なかったのに。44分なら、のぞみの自由でも、ひかりの指定でもなんとかなったよ。ぶつぶつ。

でもまあ、体調を鑑みればグリーン車も悪くないので、当初の予定通りに移動。道中で E・F・ベンスン他『怪奇礼賛』(創元推理文庫)を読み終える。19世紀から20世紀前半までのイギリス怪奇小説(恐怖ではなく怪奇)を集めた日本オリジナルアンソロジー。イギリスらしい上品な怪奇話が並ぶ。派手さは無いので、個々の作品の印象は弱いが、全体としては好印象。じつに中野善夫らしいアンソロジーだ。印象深いのは、呪われた塔に昇ってしまった女性を待ち受ける悲劇、マーガニタ・ラスキ「塔」、死んだ子供たちが向う楽園、ウィリアム・ホープ・ホジズン「失われた子供たちの谷」あたり。良い本でした。

京都到着後は、KEGで飲む。今日はベルギーとトルコとスペイン。トルコのビールは炭酸がさっと消えるビールとしては不思議な味で、なかなか美味かった。終電で帰る人々と別れ、さらに飲み、午前3時ごろ新田中邸にお邪魔して泥眠。

11月20日
というわけで、今年も京フェスに参加してきた。非常に難解な場所にある本会場や、1Fから4Fまで0.5F毎に停まるエレベータなど面白いものは色々あったが、その辺は割愛。ついでに、本会の中身もまとめて割愛。国書刊行会関係の話が面白かったよ。

合宿では、「ベスト翻訳短篇SF」企画に出演者の一人として参加。今年初出の短篇から選んだ架空アンソロジーの出来をかつきさん、東さんと争ってきた。僕の作った架空目次は、構想2時間(1時間はさすがに大げさでした)のリストにしては受けていたので安心。プレゼン企画に於いて無敗を誇る東茅子よりも多数の支持を受けたという事実は、今後の心の支えにしたい。とはいうものの、しょせん、かつきよしひろの敵ではないのだった。「東さんは多分、宇宙かロマンスで編むだろうし、林さんは資料系だろうから、ぼくは、その辺とは被らないテーマで編んでみました」って、読みきられているよ、おい。架空目次も、架空アンソロジーらしい心配りに溢れていて実に秀逸。敗北も納得です。さすが、勝ち組(言葉の使い方が間違ってます)。

体調悪目でゆだんすると咳が止まらなくなる状態だったので、他の企画にはろくに参加せず、大広間でだべっていたのだけれども、「万物理論」は面白かったらしい。企画いいだしっぺのひとりながら参加しなかったのは心苦しいが、盛況だったのは何より。この場で出たという「説得力のある解釈」については、その場の空気を体験していないので公の場での発言を控えたい。

11月21日
合宿明け、喫茶店経由で京都書店めぐりをした後、一部で有名な酒屋をのぞいてから柏へ。ひと寝入りしたら調子もだいぶ良くなった+新幹線で寝たらさらに回復したので、わりと調子よく帰宅。したと思ったら、マシンが黒画面で立ち上がりっぱなしというのはなんの嫌がらせか。電源を落とそうとしても、いきなり再起動かかった挙句、Safe Mode移行という調子でたいへん焦ったことである。無理矢理立ち上げたらなんとか動いたので、きっと大丈夫なのだろう。たぶん。

今年の京フェスは、体力的にはつらめだったし、あまり企画にも参加しなかったが、とても楽しかった。大広間の階段まわりでだべったり、夜中のからふね屋にいったり。京フェスの楽しさは、この空気だよなあ、と改めて思う。「京フェスを愛するものにとっての重要な話題が」なんて話もあったが、京フェスの空気がなくなるのは寂しい。はじめて参加したSFコンベンションとして、個人的に思いいれもあるし。手伝えることがあれば、体力と時間の許す限り手伝う用意はあるので、どんな形にしろ続いていってくれると嬉しいなあと思うところのものだよ。

おまけ:京フェスで最も心に残った言葉
「はやしさん、不健康そうですね。K○sw(仮名)さんよりも不健康そうに見えますよ」by しおしお
K○swくんよりも不健康に見えるようじゃ、終りだよなあ。というわけで、しおしおには、「大変心に突き刺さりました」とお伝えください。 > Arteさん

11月22日
銀行で用事があったので有給休暇を取る。風邪で三日も休んだので、出るつもりもあったのだが、まあ無理はしない方針で。あとで無理の原因になりそうな気もするけど。

休んでしまったものはしかたがないので、まんがを読んだり。

雷句誠『金色のガッシュ!!』18巻(小学館 少年サンデーコミックス)。バトル戦略の話が中心。ザグルゼムの連鎖の話はわかりにくい。貫通系の呪文の場合、対象自体にザグルゼムをかけなくても、途中にザグルゼムをかければパワーアップできるということ?途中の方が効率が良いだと、また話がかわる。テッドはリトル・ダニーとキャラが被りすぎだ。

荒川弘『鋼の錬金術師』9巻(スクウェア・エニックス ガンガンコミックス)。マリア・ロスはじつはああだとおもうんだけど、背表紙がこうだからなあ。しかし。

芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』12巻(講談社 アフタヌーンKC)。もう10年も続いているのか。作中での時間経過は5年くらい?この世界が見えそうで見えないままあと20年くらい続いて人間側がどんどん死んでいくのにロボットはあいかわらずとかやったらちょっとすごい。

CARTOON NETWORKでこれでもかと言わんばかりに番宣がかかっていたTEEN TITANSの第1回を観る。ロビン、ビースト・ボーイ、レイヴン、スターファイアー、サイボーグの五人のヒーロー&ヒロインがチームプレーで正義を守る。丸めのキャラデザはそこそこ好み。これで話が面白くて、演出にメリハリが効いていればなあ。リーダーのロビンは、バットマンにも登場している気がするが、実はこの世界にバットマンは存在しないらしい。他のアメコミキャラとの関係を調べようとすると、わけがわからなくなるほど複雑だったので気にしないことにした。

日本語版主題歌の歌詞はちょっとひどい。「今日も交通ルールを守るよ」て。元バージョンは「When there's trouble, you know who to call」。音の数を合わせるなら「なにかがあったら呼んでおくれよ」あたりか?ふつうのヒーローソングなんだから、そのままのイメージで訳せば良いのに。

11月23日
今日も今日とてまんがを読む。

伊藤明弘『ジオブリーダーズ』10巻(少年画報社 ヤングキングコミックス)。って、出たのはいつの話だ。田波くんが大変なことになったり、入江が復活したり。あれ?入江っていなくなってたっけ?どんどん状況が入り組んでいくので、そろそろ読み返しをしないと話がわからなくなりそうだ。

村枝賢一『RED』16,17巻(講談社 アッパーズKC)。こちらも大昔の巻を。最終決戦前。ブルーとスカーレットが二人で食事するシーンの緊張は良いな。

TEEN TITANSの第2回。なんでもできるお姉さんに嫉妬するスターファイア(メインヒロイン、お嬢様系)という話で、嫉妬するスターファイアをかわいく描けていたので一応の及第点ではある。でも、それだけなんだよなあ。チームの魅力も紹介できてないうちから、チームの団結の危機話を二話連続でやるのは、いくらなんでも拙くないか。結成秘話か、それができないなら、せめて標準的な活躍の話から始めればいいのに。

11月24日
下北沢トリウッドで開催されている「トリウッド アニメーションの24日間」プログラムB 「Epoc in CG 2004」を観にいってきた。23分だかの映像を見るため、平日の定時後に往復4時間かけて移動というのは、病み上がりの身には無謀なのではないかと思わぬでもない。まあ、道中ずっと寝ていられたからよしとしよう。平日の最終回だけあって、観客は僕含め三人。それはさすがに運用費も出て無い気がするんだけど、いいのかトリウッド。

「ダウカプラ・リュピダウ」
 アルプスの高山地帯に極度に適応した偶蹄目の動物、ダウ。絶滅寸前のこの生物の特異な生態を紹介する。急峻な地形に適応しすぎたダウの姿が秀逸。世界一ダウに詳しいといううさんくさい猟師のおっさんのキャラもあいまって、うそ臭さに溢れたたいそういい感じの映像に仕上がっている。お薦め。

「ターザンズ」
 つるにつかまったターザンが五人。一発ギャグ。だらだらとあたまをかいたりけつをかいたり、実にダメっぽいターザン達の姿には味がある。

「1916」
 極度にコントラストの高い白と黒(とちょっとグレイ)で描かれる第一次大戦。繊細でありながら迫力のある映像はすばらしい。尺の長さ(8分30秒)からすると物語がもう少し欲しいか。映像の力だけで見せるにはやや長い。

「なんでもあり」
 子供たちを犠牲に疾走するスポーツカー。最後に児童労働に関するメッセージが出るのが謎。本気なのか、ネタなのか。

「カニたちの革命」
 方向転換が出来ないカニたちに訪れた一大転機。とぼけたユーモアが楽しい。

これで600円なんだから観ておかないのは損。今週金曜までなんで、気軽に観にいくというのは難しげだけど、帰りに下北沢に寄れる範囲の人は、是非に。とくに「ダウカプラ・リュピダウ」の間抜けさ、くだらなさは必見ですよ。

殊能日記に「そのうちストームブリンガーって馬も出てくると思うよ(もしかしたらすでにいるかも)」というネタがあったのだが、調べてみたらほんとにいた(第6レース)。すごいな、競馬界。

他のSFネタだと、スーパーシルフってのはどうだろう。

TEEN TITANS 第3回。ジンクスたん登場。いや、「たん」って。

アクション満載はいいのだけど、その見せ方にいまひとつ華がないのがネックか。いや、何を狙ってんだかわからない突然のロングショットと、ロビンが説得力の無い活躍をする(スペック的には、どう見ても一番弱そうなのである)場面をのぞけば、それなりではあるんだけども。

スーパーヒーロー/ヴィラン養成所みたいなところの卒業生、ギズモ(メカ小僧)、ジンクス(呪い光線嬢ちゃん)、マンモス(怪力巨人)が卒業試験としてタイタンズを襲う話。話としてはちゃんとしてるし、前半の悲惨な敗北も、後半の勝利も、逆転のきっかけもちゃんと描いているので及第点ではある。あるけれども、及第点程度なら日本のアニメでいいじゃんというのも、またしかり。レイヴンとスターファイアだけで(趣味によってはロビンだけで?)どこまで許せるかが勝負か。

個人的には、ファンサイトを廻っているうちに洗脳されてしまったので、これはこれでいいような気がしてきてます。

11月25日
東京創元社様から、砂の装画に穴まで開くというのは一般書店に置いていいのかギルアド・アツモン『迷える者へのガイド』(海外文学セレクション)と、リン・カーター『ファンタジーの歴史』(キー・ライブラリ)を送っていただきました。ありがとうございます。ところで、宛先に「林哲矢先生」とあったのは何かの嫌がらせですか。

Yahooに、ここ15年ちょいの中央競馬出走馬を検索する機能があったので、ストームブリンガーを検索。15年前に、別の馬がいたことを発見した。調べてみると、過去にあった名前でも登録抹消から5年以上経過すれば、使用可能になるらしい(G I優勝馬など、有名な馬の名前はダメ)。馬の寿命を考えれば、妥当な基準だ。名前空間を有効利用するという観点からも、じつに合理的な良いシステムである。

TEEN TITANS 第4回。なんか感動的なほどだめなんですけど。2話、3話はそれなりに楽しめたんだけど、これは全然ダメ。シーンのつなぎがことごとく癇に障る。どうやったら、こんなに不自然な流れの演出になるのか。悪戯気分で街を破壊していた雷の兄弟が、ビーストボーイに諭されて自分の行いを悔い、街を救うというエピソード。特に失敗するような難しい話では無いのに、ことごとく滑るんだもんなあ。さすがにもう切ってもいいような気がしてきた。一応、レイヴン主役回(6話)までは観るつもりだけどさ。
#レイヴンは魔法使いのゴス少女というツボキャラなのだ。

積録消化週間なので巌窟王 第二話をいまさら。むちゃくちゃエロいんですが、いいのかこれ。男同士の嫉妬の描写とかエロ過ぎでしょう。

11月26日
SFマガジン12月号読了。特集は〈氷と炎の戦記〉の2巻が発売されたばかりのジョージ・R・R・マーティン。今年は個人作家特集が多かったな。

「アイスドラゴン」。氷のような幼女と氷竜の紡ぐ酷薄なファンタジー。戦記の残酷さで書かれた昔話。作品解説では、中盤が走りすぎとあり、実際序盤の厚みに比べると描写のペースが急に上がっているが、これはこれで全体を昔話風にする良い効果を生んでいるように思う。ドラマとしては、かなり完璧に近い。

「<喪土>に吼ゆ」。魔女と人狼の寓話。「すべての願いを叶えてくれるが、何も与えてくれない魔女」という設定で、魔女視点の物語というのは些かもったいなくないか。そのせいで、あるべき神秘性が一部死んでいる。美しい話ではあるが、設定と語り方が喧嘩している印象が強い。

「ヒーロー」。異星で戦い続けた戦士の迎える皮肉な最後。前半の戦場描写が浮いているし、話としてもありきたりだけど読ませる力はある。悲惨な状況も、切れ味の良い語り口も、皮肉な落ちも、なにもかもあまりにもわかりやすく「マーティンのデビュー作」。

特集外は国内作家の短篇が2本。

草上仁「ワーク・シェアリング」はワーク・シェアリングが極限まで進んだ状況を喜劇的に取り扱ういつもの草上仁。安定。

藤田雅矢「地球の裏側」。宇宙の真実。んー、もうひと工夫無いとこれだけでは。

連載コラムでは「プラトンの洞窟」が最終回。やはり、納得するような落ちには至らなかった。テーマ設定に無理がありすぎたんではなかろうか。

多村が例によってゴネている。確かに3割、40HR、100打点は立派だが、いままでさんざん期待を裏切っておいて、たった一年調子が良かっただけで1億か。おめでてーな。来年、30HR 未満だったら、5000万以下に落ちてもいいですってーのか?140試合とは言わないにしても、コンスタントに130試合以上出られる体を作ってから文句を言うんだな。こーゆー身の程知らずの言動を見ていると、オーナー組のぼやきに肯きたくなってしまっていけない。

いやまあ、その、ひとの台所事情なんて本来ならどうでもいい訳だけど、プロ野球自体が傾きかけてるってー時に、己の価値をまともに評価できない間抜けがゴネているのを見るとやはり腹が立つといいますか。お前らみたいなのが、バファローズとブルーウェーブを滅ぼしたんだよ、と的外れの怒りを覚えたり。

夢路行全集の10〜12巻が出ていたので買ってきて、パラパラと眺めていたのだけれど。『鈴が鳴る』に、黍島のみんなのその後が無い!あれは、あとがきの一部だったから難しいかも知れんけどさあ。同時に、作品の一部でもあったのに。集英社版が処分できなくなってしまったよ。

今日のタモリ倶楽部。『へんないきもの』ネタを、ギャラの高い生物と処理したのが秀逸。5秒で6万とか、どの映像もとんでもない値段で笑ってしまった。特殊な映像素材って高いもんだなあ。実際に放送されたミミックオクトパスの映像が期待はずれなのもお約束でいいかもしんない。

でも、じつはNHKの映像があるのでNHKアーカイヴに行けばただで観られるっぽいのだけどな。

TEEN TITANS Ep.5 Sum of His Parts。サイボーグがロボットにされそうになる話。マジシャン型ヴィラン、マンボのマジックを利用した戦い方はわりと面白い。ただ、それだけ。いまのところ 3 > 2 > 5 > 1 > 4かな。5より上の話がコンスタントに出てくるなら観る気になるというくらい。ストーリーの複雑さと、アクションの徹底を犠牲にして、キャラクターを選んだ作品なので、キャラの魅力をどこまで引き出せたかだけが勝負というところがある。
#それで、ジンクス&スターファイア回を高評価というのはわかりやすすぎだ > おれ

11月27日
中国国宝展を観た。商から、えーと、五代くらいまでだったかなな中国の国宝を集めた展覧会。

えらくディープな中国史の話をする小学生がいるなあと思って、そちらの方向を見てみたら、(おそらく)女子大生だったのでびっくりしたり。幼いアニメ声に、黒ぶち眼鏡、やぼっための服装で、熱っぽく殷墟について語るという、「おたくです」という空気を全身にまとったトータルコーディネイトっぷり。すばらしい。

しかし感心したからといって、話題の無意味な濃さで負ける訳には行かない。当然のように、いつも以上にうそ臭いツッコミをして同行者を困らせる。なんか、でまかせを父親に確認していた子供とか、微妙なタイミングでメモを取っていた学生とかいたけど、真に受けた人はいないよな。

商から三国あたりまでにかけての展示は楽しかったが、それ以降は仏教美術になってしまい興味ががた減り。やっぱ、楽しいのは青銅器かせいぜい鉄器文明までですね。檀家がみんなで奉納した仏壇の裏に、寄進者名一覧が彫ってあったりしたのは笑ったけど。

図録は半分以上どうでもいい仏教美術なのかと思って買わなかったが、微妙に後悔中。

帰りに新宿に寄り、西口Yellow Submarineの2Fで、Game Journalの最新号と、ハービー・ブレナンのピップシリーズの再刊を購入。ゲームブックで2段組というのはあまり感心しないのだが、ちゃんとブレナンだったのでよしとしよう。

つづいてジュンク堂新宿店で、探しても探しても見つからなかった『ウミガメのスープ』(2chのスレをまとめたほう)などを購入。ジュンク堂はどこに行ってもなんでもあるなあ。いや、『ウミガメのスープ』はジュンク堂京都店でも見つからなかった本だから「どこに行っても」は嘘なんだけど。

その後、某披露宴2次会組に連絡し、その後の宴会に混ぜてもらう算段をする。紆余曲折の末、新宿のカラオケパセラに行くことになったのだが、ところが1時間しかいられないという非常な通告でとてつもあわただしいカラオケに。結局、10何人かの大所帯でルノアールにおしかけだべるということになった。最近マイブームのTEEN TITANS THEMAを歌った上に、だらだらだべる時間もできたので僕としては最高のスケジュール。珍しい人や、初めての人もいて楽しかった。Good Job、パセラ。

11月28日
昨日につづき新宿ジュンク堂へ。そうしたら『ポール・スローンのウミガメのスープ』を発見してしまったよ。呆然。そうだ探してたウミガメのスープはこっちなんだった。ショックにふらふらになりながらもとりあえず買う。買うさ。買えばいいんだろう。
続いて、土曜日にサブカル棚(まんが系)にも、サブカル棚(TV系)にも、幻想怪奇棚にも見つからず諦めていた南條竹則他『悪魔聖誕デビルマンの悪魔学』をホビー棚で見つける。まさか、模型/特撮棚なんてものがあって、『デビルマン』がそこ扱いとは。確かに特撮といやあ特撮だけどさ。いろいろ複雑な気持ちになりながらも買う。
さらに、ミステリマガジンのバックナンバーまで発見。いまさら見つかってもなあという思いを抱きつつ、今年と去年の8月号を買う。
えーと、で、改めて。いつ読むんだ?これ。

あと近所の書店で『よつばと』3巻も買った。これだけ新宿で買わなかったのは、確実に近所でも売っているという自信があったから。手に入る本は地元で買わないとね。

11月29日
デイリーポータルZの小ネタに見る中日と横浜のキャンプ。中日の厳しさと横浜のリラックスのどちらがいいかとなるとわからないのだが。

来年も期待できない気が、強くしてきた。

TEEN TITANS Ep.6 Nevermore。暗黒面が暴走したレイヴンの心の中へ。盛り上がった場面を、ロビン&スターファイアの描写でぶち切るのはどこを狙った演出なのか。ストーリーラインはまあまあなんだけどなあ。どうも、絶妙にタイミングを外されている感じ。クライマックスの戦闘も、日本アニメの最悪の表現(互いにエネルギー波を出し合い、善玉のエネルギーが最終的に押し切るという、あれ)を使うというダメさだし。暴走した怒りの感情(赤色レイヴン)を止めるため、ふだん押さえつけていたさまざまな側面を取り込み一つの力にまとめるシーンの、七色レイヴン大集合は良かったのに。惜しい。

11月30日
阿辻哲次『タブーの漢字学』(講談社現代新書)読了。悪評高い新デザインの現代新書。性、排泄、死などタブーとされる言葉に使われる漢字、タブーを憚って代わりに用いられる漢字の話をまとめたエッセイ(だろう、この内容は解説書じゃない)。性にまつわる漢字の話で、「現代中国で使用されている漢字は、中国人の前で不用意に使う奴がいるといけないから紹介しない」とするなど、いらないところでお行儀がいいのはどんなもんだか。前半は突っ込みが浅い話が多く、いまひとつ。ラストの避諱の話は具体例も豊富で面白かった。父親の諱に進士の進と同音の晋が含まれているから、進士になれなかった李賀のエピソード(※唐では父親の諱に含まれる文字(と同音の文字)を使った職業には就けないという法律があったらしい)など、そんな無茶なという話がごろごろしていて楽しい。くだけた話を書くには向いてないようなので、諱の話のような固めの話だけでまとめればよかったのに。

TEEN TITANS Ep.7 Switched。パペットキングによって魂を取られ操り人形と化すタイタンズ。危うく難を逃れたスターファイアとレイヴンも、互いの魂が入れ替わってしまう。感情を爆発させることで能力を引き出すスターファイアと、暴走しかねない力を感情を抑制することで制御してきたレイヴン。あまりに性格の異なる二人は互いの力を持て余し、反撃もままならないありさま。しかし、タイタンズ男子組の魂の消滅の危機に、二人は互いを知ることで逆襲のきっかけをつかむ。
今回はとてもよくできていた。タイタンズ同士の能力を駆使した戦いも良かったが、それ以上に、レイヴンの力に翻弄されるスターファイアと、どうしてもうまく感情を見せることができないレイヴンがナイス。無駄な遊びが少なかったのも勝因か。このレベルが維持できるなら観る甲斐もあるってもんだけど、次はどうかな。

「堀江美都子 心のうた」という、ベストアルバム刊行を記念した堀江美都子デビュー35周年特番を観る。インタビュー映像が死ぬほどソフトフォーカスかかっているのはご愛嬌か。ライブ映像の顔のアップを見ると老いは隠せないというか、しわがしっかりと映ってるんだけど、歌声は恐ろしいことに若い頃のまま。長丁場のメドレー、それも歌い方を逐一変えるなんて代物でも、歌詞カードを見ることなく歌い切ってるし、なにより声の張りがすばらしい。若いなあ。声の若さに感心すれば良いのか、芸域の広さに驚嘆すれば良いのか、体力に感動すれば良いのか。どこをとってもすごいです。伊達に「アニソンの女王」と呼ばれてるわけではないな。

ミッチの信じられない若さを見てしまうと、山本正之先生の衰えが。いや、じゅうぶん若いんだよ。若いんだけど。それでも、ちょっと歌詞を忘れがちかな、とか。

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