過去の雑記 05年10月

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10月 1日
夕方から元ユタ。今日の参加者は、小江雅美、大森望、小浜徹也、志村弘之、添野想子、添野知生、高橋良平、林、東茅子、牧みいめ、三村美衣、柳下毅一郎。

主な話題は、二ノ宮の柴野さん展示、ワルモノ目の写真、回天篇年表ダメだし、ここ十年のSF、ファン交の次回企画、『宇宙舟唄』ドイツ語版、リアル・フィクション、角川春樹事務所のパーティ、シン・シティ、チョコレート工場のCDが売ってない、キルドーザーのアメコミ、テレビドラマのアメコミ化は一般的だった、仮面ライダー The First、NANAは意外に面白い、タッチを観るべきか、ウィニングイレブン11、最近のアニメ、最近の日本SF、FOXのすごい新番、すごい新番をつぶせ、暗い嵐の夜だった、『ディアスポラ』の予習をしてきた、など。

想子ちゃんと小江さんは、残念ながら添野知生さん登場前にお帰りになりました。手をふってもらったよ。

10月 2日
先々週、先週の響鬼は割りと嫌いじゃなかったんだが、次回予告があまりにも地雷臭かったので、今週から録画予約を解除したのだけど、MyMixi界隈の感想を見ているとどうやら大正解の様子。なんか後ろ向きの勝利感でいっぱいです。

だめだったのは30話くらいじゃんとか言っていた人は、あの予告の危うさを甘く見ていたと思ったね。
#調子に乗ってひどいことを言う奴。

10月 3日
MM/memo経由で、「関東木曜日深夜がひどい件について」スレッドの52。こんなありさまらしい。
|------l-00000|0-----l------|------l------|------l 0:35-1:05 フジテレビ   Paradise Kiss
|------l------|-----0l00000-|------l------|------l 1:25-1:55 TBS.        BLACK CAT
|------l------|------l-----0|00000-l------|------l 1:55-2:25 TBS.        ローゼンメイデン トロイメント
|------l------|------l000000|------l------|------l 1:30-2:00 テレビ東京  舞-乙HiME
|------l------|------l------|------l--0000|00----l 2:40-3:10 テレビ朝日  Solty Rei
|------l------|---000l000---|------l------|------l 1:15-1:45 t v k.      ノエイン もうひとりの君へ
|------l------|------l---000|000---l------|------l 1:45-2:15 t v k.      魔法少女リリカルなのはA's
|------l------|------l000000|------l------|------l 1:30-2:00 テレビ埼玉  ラムネ
|------l------|------l000000|------l------|------l 1:30-2:00 東京MXTV  アニメ魂 ToHeart2
|000000l------|------l------|------l------|------l 0:00-0:30 WOWOW    トリニティ・ブラッド
|------l000000|------l------|------l------|------l 0:30-1:00 WOWOW    SHUFFLE!
|------l------|000000l------|------l------|------l 1:00-1:30 WOWOW    強殖装甲ガイバー
0      1      2      3[等幅フォント用]
うわーい。いやまあ、TVKやMXTVなら別チャンネルとかCSとかに逃げる手もあるんで、絶対的に重なっている部分はそこまで多くないはずだけど。うーむ。

MM/memo経由で、生成文法とIDの話。生成文法論のチョムスキーが、普遍文法システムは自然淘汰によらない形で発生したのではといってる話(だと思う、たぶん)。
 この辺は、ついこないだ読んだ『言語を生みだす本能』(NHK出版)でスティーヴン・ピンカーが(チョムスキーは間違っていると)否定していた。まだまだ無理臭かったが、一応の自然淘汰ストーリーもあり。
 この本、『ディアスポラ』の孤児発生パートをイメージさせるような話もあったりで、個人的には非常にタイムリーでした。わりと強くお奨め。

まんがの最近読んだもの。

土山しげる『喰いしん坊!』1〜3巻(日本文芸社ニチブンコミックス)。SF大会の時に、向井邸である程度読ませてもらっていたのだけど、改めて。いまさら何を言っても、この作品に向けられてきた賛辞に屋上屋を重ねるばかりだけど、面白いです。非関東の食文化に対する眼差しには時に怒りを覚えるけどな。

夏目義徳『クロザクロ』5巻(小学館 少年サンデーコミックス)。またエスカレートしたなあ。1巻の伝奇力を急速に失い、ただのバトル漫画に堕して行こうとしているのが悲しい。異形の力を持つことの悲哀をもっと正面から書こうよ。

村枝賢一『仮面ライダー SPIRITS』8巻(講談社 ZKC)。ZX、ついに仮面ライダーを名乗る。どうにもテンション下降気味。商売的にいろいろありましょうが、こんなに長く引っ張らなくても。

えびふらい『ねこだま』(講談社 ZKC)。猫の世界からやってきた帝国軍猫たちが、小学生のヒロインのもとに居候。さすが、えびふらい。非18禁でも、猫でエロです。帝国軍猫たちがあまりにもきりっとかっこよく、ちょっと危険かもだ。まあ、今時ならこれくらいでやっとバランスが取れるんだから良いという気もする。お母さんが肉感的すぎる点については、全肯定で。ヒロインとその友人三人の水着姿を、ちゃんと体型レベルで描き分けるのは、えらいことだと思いましたさ。

10月 4日
ローリー・ハルツ・アンダーソン『黄色い気球』(ランダムハウス講談社文庫)を読む。ランダムハウス講談社文庫の創刊タイトルのうち、これだけが早川書房経由で送られてきた、。
 鳴りやまない拍手、大歓声。少女マティルダや街のみんなが見守るなか、アメリカ初の気球が青空高く飛んでいく。人々の希望をのせて、ぐんぐんと。――それからわずか半年後。街を死の伝染病がのみこんだ。誰も想像しなかった絶望の世界。くじけそうになりながらも懸命に家族を守ろうとするマティルダにも、やがて悲しい別れが……。悩み、涙しながらも希望を捨てない少女とその家族の、数々の奇跡を描いた心温まる物語
この裏表紙紹介で、「僕宛に」「これだけが」送られてきたのだから、とうぜんSFかファンタジーなんだろう。そう思って読み始めたら、これがまた。

純粋な、歴史小説でした。……いやまあ。少女の成長小説としては気持ちよく読めたし、独立戦争から間もないアメリカ東部という舞台も馴染みの無いもので読んでいて新鮮だったので、読めたこと自体はありがたいのだけど、やはりこう、期待と違ったというのは大きくてですね。ってーか、なんにも奇跡じゃないし。ぜったいYA版『ドゥームズデイ・ブック』だと思ったのになあ。今月、SF足りるだろうか。あー、でも実は改変世界ものだったらどうしよう。< 九分九厘違う

間違ってSFを期待せずに読めば、ふつうにちゃんとした小説なんで、そこんとこはよろしく。

冥王星以遠の冥王星より大きな天体として話題となった2003 UB313に衛星が見つかったという話だが、2003 UB313の通称(発見者たちの間での呼び名)"Xena"ってなんだろう。そう思っていたらmixiの人様の日記で教えていただいた。"Xena: warrior princess"というテレビのヒロイニック・ファンタジーシリーズの主人公だとか。「今回発見された衛星はとりあえず"Gabrielle"と呼ばれて」いて、「Xena」のサブキャラにもGabrielleがいるんで、事実だろう。いくら暫定名とはいえ、えらい名前をつけるもんだ。日本なら、「うさぎ」「ルナ」ってつけるようなもの? < いろんな観点から微妙なネーミング

地獄少女を観た。妖怪チームが恨みを晴らす必殺物。集金袋を隠すイジワル女子ってのは永遠のテーマなのだなあ。もう、1,2回観ないと正当な評価は下せないという気はするが、情がうつらないうちに切るのが正解とゴーストが囁くので、今回きりにしよう。

さらに「闘牌伝説アカギ 」も観た。CGの牌に写真っぽい背景、そこに福本絵のべったりした人物、ポエミーな独白と、すべての要素がからまって、なかなか不思議な映像になってます。いや、たぶん、もう観ないけど。ナレーションが古谷徹ってのは、やっぱ違和感ありありですね。

10月 6日
近所の書店でアレステア・レナルズ『啓示空間』を見たうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。なんですか、このサイコロは。と、書きたかったのに実はそこまでのインパクトは無くて、ふつうにむちゃくちゃ分厚い文庫なだけだったという。ちぇ。でもまあ、『サンドキングズ』2.5冊分という束はそれなりの印象か。

むしろ驚いたのは、背。なんとびっくり、青くないんだこれが。表紙がそのまま背まで続いたイラストってのは、文庫SF初ですね。中身はまだ未読。登場人物紹介にイラスト入れるくらいなら、挿絵もいれればいいのに。 < そんな余分なページは無かろう

MM/memo経由で「小太郎ぶろぐ」の映像の中から、「ジャガイモは本当はこうして収穫されていたらしい」。農家のひとの苦労を思うと、徒や疎かにポテトチップスは食べられませんね。

気ばかり忙しい中の合間を縫ってアニメを観る。

舞乙HiME #1。楽しくなるくらいに、狙いまくり。近代と中世が同居したようなSFファンタジー世界(植民星かなんからしい)は割りと好きだな。ウメコ(ヒロイン役)は、まあまあうまくやってたんじゃないですかね。能登メガネが男になったっぽいのが気になるところか。ネコ化した命はOPを見る限り人化する模様だがどうでもいい。
虹裏での指摘がなければ気づかなかったと思うのだけど、EDは完全にゼータのパロですね。宇宙を背景に少女が球体に向って走るという。OPもゼータを意識した場面があるらしい。

ソルティ レイは予想よりダメな空気が縦横無尽に漂ってます。これで安心して切れる。うわあ(←見ながら書いてる)、力がどう伝わるかをまったく意識してないアクションって、ストレス溜まるなあ。

10月 7日
 企画の準備のため、紹介予定なのに内容をまったく覚えてない作品を読み返すという作業を、移動当日になってから(←この辺がだめくさい)やっていたのだが、当然のごとく途中で力尽きたので、読みきれないものをとりあえず紙袋にぶちこんで、ハードカバーの山を抱えたまま京都へ。はやくも敗北感大。
 てきとうに乗った新幹線は完璧なまでのひだまで、東京・新横浜・小田原・名古屋・岐阜羽島・米原・京都と、名古屋以西は各停の威力をいかんなく発揮してくれた。おかげで、19:00の企画最終打ち合わせ兼夕食の待ち合わせに間に合わず。ご迷惑をおかけしました。 >牧さん、みいめさん、ほそいくん
 チェックインしたホテルは、護王神社のすぐ北。シングルがホテル側の事情でツインになったので、部屋もゆったり。しばらくゆっくりしたかったのだが、そんな余裕もなくすぐさま移動。なんとか合流に成功しました。
 三条の、妙に焼酎の品揃えが豊富な店で呑みつつ打ち合わせ。自分の知識のなさに冷や汗をかきつつも、牧さんに任せておけばどうにでもなるという安心感を得たので、一気に気楽に。お奨め作品紹介の題材についても、概ねOKという感じになったので、牧さんの文学論を堪能しつつ、ゆっくりと「百年の孤独」を呑む。水割りだと味が良くわからないなあ。
 その後、KEG。ビールを2杯と、バーボンをシングル・ストレート。明日もあるので控えめに。控えめなはずだったのに、ふらつくのはなぜ?途中、Arteさんが連れてきたたあにご挨拶をしたり。
 次に寄ったお好み焼き屋では寝てしまった。こんなに酔っているのに、ほそいたけおは「お前は方向が違うからタクシーに乗せることまかりならん」と言う。しかたがないので、歩いて帰りましたさ。元田中から、蛤御門まで。
 ツインの広さを堪能することも、明日用資料(というか、持ってきた本)の再チェックも、エロ番組の視聴もすることなく、つぶれるように寝る。

10月 8日
 前日の酒がたっぷり残り不快感に苛まれる朝。企画用にもう2,3冊は読み返しておかなきゃという使命感と、ベッドの上を動きたくないというかもう一度寝たいという気持ちとの板ばさみになりながらうだうだしていると、突然電話が。一発で目が覚めました。取り急ぎ、伝達事項を申し送り。
 覚めてみるともはやいろいろと間に合わない時刻になっていたので、急いで荷物をまとめてチェックアウト。ああ、せっかくの設備をほとんど使わなかった。どしゃぶりの雨に呆然とした後、タクシーを拾って、京大会館へ。いくらか遅刻するかと覚悟していたのだけど、なんだかふつうに間に合った。
 本会午前のパネルは、森見登美彦インタビュー(インタビュアー:細井威男)。細井威男独特の会話の間が、森見登美彦の抑えた語り方と絶妙にマッチして楽しかったのだが、二日酔いでちゃんと聞き続けるだけの気力がなくなんどもロビーと会場を出入りしてしまった。たいへん申し訳ない。ええじゃないか絶賛にこめられたルサンチマンとか、笑い所をいくつも逃したようで悔しいことだ。まあ、ネコラーメンの話を聞けただけでもよしとしたい。
 昼はうろうろしているうちに大集団に置いてかれてしまったので、その場に残った井手さん、fuchikomaさんと、京大の佐藤さんに連れてってもらって魚料理メインの定食屋へ。いろいろと面白い光景に遭遇しラッキーだったことです。
 昼イチは、『現代SF1500冊』を題材とした書評パネル。出演は、岡本俊弥、水鏡子、牧眞司(代理)、喜多哲士(代理)。もとは著者・大森望をからかいつつ大森流書評の有効性について考察する企画だったのだけど、大森望急病のため牧眞司、喜多哲士が代役となったので、ちょっと演出意図が狂ったところはあり。それでも、岡本俊弥の意図を汲んだ牧眞司のシュートな発言や、喜多哲士の真摯な言葉でそれはそれとして面白くなっていた。
 昼二は、SFファンのための世界文学入門。出演は牧眞司、林哲矢。前半の概論で、完全に消えてしまったのは非常に恥ずかしいことでした。ここで突っ込まないと、という場面でことごとく出遅れたからなあ。それでも、後半の作品紹介ではそれなりに機能していたと信じたい。牧さんに、ミルハウザーを紹介してもらい損ねるという痛恨のミスはあったけど。出だしでソローキンなんて劇薬を使ったから、ヴィアン、ミルハウザーのような繊細な味がでてこなくなってしまったのだよな。でもまあ、すっかり消えた状態から存在を出すにはあれしかなかったからしかたあるまい。紹介した作品は、こんな感じ。
最後は、リアルフィクション・パネル。司会は三村美衣、出演は、桜坂洋、新城カズマ、桜庭一樹(飛び入れられ)、塩澤快浩。リアル・フィクションの実体のなさを明かした後、リアル・フィクションの実体を作ってみようと試みたパネルってのは大雑把に過ぎるか。塩澤編集長の直観っぷり(の演技?)と、作家陣のまじめな考察のギャップがえもいわれぬ味わいを醸し出していた。個人的な収獲は、最初のSFMリアル・フィクション特集では自分もガイド記事を書いたのだと気づいたことかな。そんなわけで、僕の考えるリアル・フィクションは『宵闇眩燈草紙』と『ゾンビ屋れい子』。 < 違う

 無事本会も終わったので、本会会場から合宿会場に向おうとしたのだが、いきなり道がわからない。記憶は、西に出て広めの通りに出たら南と告げているのだが西に出る術を思い出せないのだな。しかたなく、東から大回りしていくことに。なんで、こんなうろ覚えの案内に十何人もついて来ますか。
 どうにかこうにか、さわやについてみると、目の前には後から出たはずなのに、余裕の態度で飯を食いに行く集団が幾つも。京フェス傘下も14回目になろうというのに未だに道を覚えてないという事実に恥じ入りつつ、荷物を片付けて夕食。なんだか、昨季と今季のアニメの話ばかりしてました。「3倍速いんです」と言って名刺を渡すという、徳間の編集のかたが印象深い。
 店のキャパが一杯だったか料理が出てくるまで時間がかかり、オープニングに間に合わないかと心配だったけど、途中で司会のはずの小浜さんから「もう始まった?」と電話が掛かってきたので問題なしと判断してゆっくり食事。ゆっくりしすぎて、ちょっと遅れた。
 OP後は、向井君の持ってきた清酒「かもすぞ」を呑んだり、アンサンブルの会誌を折ったり、SF作家かるたを眺めたり。ここで風呂に入っておかなきゃだめだと思いながらも、うだうだしていて例年同様入り損ねてしまった。ワイン部屋にも行き損ねたしなあ。でもまあ、おかげでドカベン&野球狂の詩を読めたし、な。< それで納得するのか
今年はうだうだしているだけじゃなく、珍しく企画にも参加した。
 『ディアスポラ』の部屋では、志村さんの面白ポイントガイドを堪能。5+1次元世界では特殊な回転を考えることで極をひとつにできるという話はわからないなりに面白かった。面白かったけど、ふたりで会話するなと言われてしまいました。反省。
 《未来の文学》の部屋では、樽本さんの熱い思いをこれまた堪能。第二期のラインナップも愕然としたけど、《未来の文学》以外のラインナップも呆然とすること請け合いなしろもの。本当に出るといいなあ。
 さらに〈ジュヴナイル・ポルノ〉の部屋も、と思ったが、SF作家かるたがはじまりそうだったので、そちらは諦めてかるたに集中。SF作家の顔写真だけを材料に誰かを当てるかるたなんて成立するのかと疑っていたけど、創元、早川の編集者に、ワールドコンの常連参加者と、プレイヤーに人を得たため、その辺は杞憂に終わった。誰にもわからない名前続出ながらも、それなりの盛り上がり。最後の答え合わせでの悲鳴も狙い通りで、大成功じゃないでしょうか。>製作担当
 でもって、BANANAさんに垂涎のチェコみやげの数々を見せてもらったり。チェコアニメ40(50?)年史とか、人形劇用人形ギャラリーとか、かっぱらいそうになるのを抑えるにはけっこう自制心が要りました。後は旅館の中を彷徨いながら、ライトノベルの現状を聞いたり、昔の思い出を語ったり、リアル・フィクション論を戦わせる人を眺めたり。ひさしぶりに一睡もせずに過ごしたよ。
 クロージング後、からふね屋で「お前らに食わせるパンはない」と言われたり、京都駅のサンドイッチ屋でGガンダムの布教をしたりしつつ、東京に戻った。

 今年一番印象に残ったのは、僕以外の名大SF研OBをひとりもみかけなかったことです、というのは置いといて。今年の京フェスは、いつも(いつのいつもかという話はあるが)と空気が違うなと感じた。企画をやる側は概ねいつものメンバーなのでそんなに違ったりはしないのだけど、参加者の側が妙にまじめという印象。ふだんなら、本会企画中もロビーでゴロゴロする人がいたり、合宿も大広間が一番人口密度が高かったり、夜中になると外に出て行ったり片隅で会話をはじめたりで今度は大広間に人が残らなかったりと、統制のないぐだぐだ感に溢れているところが、本会企画でロビーにいるのはひとりふたり、企画が始まると大広間は人が消える、逆にすべての企画が終了した後はみな大広間で活発に会話と、参加者がじつにメリハリが利いた行動をしていた。これは、なんというか京フェスらしくない。いや、いいことなんだけど。思わず僕まで、合宿企画に参加しちまいましたよ。
 これはいったいなんなのだろうなあ。参加者の若返りによる効果?その活発さにのせられて例年以上にエネルギーを消費した気がするけど、楽しかったから無問題。とても面白かったです。> スタッフのみなさま

10月10日
ぱにぽにだっしゅ!#15。遠足のバスが事故で崖にひっかかってちゅうぶらりんという、状況固定ギャグ。個々のネタの切れ味はともかく、いきなり割り箸アニメに驚いたので、満足度高し。久々の「ルーレット☆ルーレット」も嬉しい。

エウレカセブン#24,#25 なんだか、エウレカとは思えない、すっきりした展開でびっくりだ。特に24話。息子になれと言うほどかわいがってくれる相手と敵味方だということがわかってしまう厭エピソードが、常にきりりと正面から対峙してくれるレイ&チャールズのおかげでじつにいい話になってました。ついに自分の嫉妬心をみとめたホランドも良し。とまどい嘆きつつも、己をつらぬくレントンも。ストレス源のガキふたりがしっかりすると、急に爽快感が増すなあ。

BLOOD+。地上波とは思えない赤さは好印象。こういう話なら、こうじゃないとね。動きにはときどき違和感を覚えたのだけど、大丈夫だろうか。とりあえず、覚醒篇のはずの2話しだい。OP、EDの歌は結構好き。

10月12日
MM/memo経由で見つけた面白い字釈
例えば日本の敵は常に北の方角からやってくるという歴史上のジンクスがある。北のロシア(ソ連)、北西のシナ(元、清、中共)、そして北朝鮮も北西に位置している。従って日本では敵に敗れることを「敗北」と言い、「敗南」とか「敗東」と言わないのは、これに由来しているのだ。
「北」というのがそもそも互いに背く、転じて逃げる意味の象形会意文字で、方角の北に使うのは音を借りた仮借だったと思うのだが……(参考)。面白い解釈をする人もいるものだなあ。

ってーか、中国で「敗北」の用例が無いかということくらい調べられるだろうに。
#いや、「中国」の敵も主に北or西からやってくるんだけど。

諸星大二郎『諸怪志異(四) 燕見鬼』(双葉社 ACTION COMICS)を読む。前巻『鬼市』後半の推背図をめぐる物語が、謎めいてきたところで中断していて、たいそう気になっていたのだけど、6年のときを経てやっと続きが読めました、めでたい。って、また途中までかよ!
 途中で終わったWEEKLY漫画アクションの連載に書下ろしを加えた物なのに、それも途中で(しかも、また盛り上がってきたところで!)終わりだなんて。途中までの話は期待通りに面白いんで、それがぶったぎられるのはたいそう辛い。続きは、またいつか出ますよね?
 巻末には、阿鬼時代の短篇も収録。中国版、ランペルシュテルツキン「土中の怪」と、有名怪談の元ネタをアレンジした「麗卿」の二篇。それぞれに味わいがあるけど、強いて選ぶなら「土中の怪」かな。

10月13日
おたく経験値 via ポリバケツブルー。ルールは、Feel Pink, Find Sevenに従って。
○コミケット
×同人誌即売会(コミケット以外)
 記憶の範囲内では。SFイベントのディーラーズは違うと判断。
×サークル参加
 同、SFイベントのディーラーズは違うと判断。
×晴海
○有明
○幕張
 行った事があるような気がする。嘘かも。SF2001がありなら行った。
×東京流通センター
×インテックス大阪
○18禁アニメ
○18禁ゲーム
 「ランス」も出る前くらいの話ですが。あー、でもタイトルが思い出せない……。
○18禁漫画
×BL
○アニメ映画
○アニメDVD/ビデオ
○DVDボックス
 「灰羽連盟」
×フィギュア
 ガシャも含めるなら、あります。
○ガンプラ
○トレーディングカード
 TCGなら。
×コスプレ
○アニメ系Tシャツ着用
 あずまんが大王とケロロ軍曹。SFイベントの時くらいやね。
○アニメのポスターを貼る
 中学の頃は壁が余っていたのだなあ。いまはそんな壁の余裕はない。
×等身大抱き枕
○漫画のせりふを口走る
 「あーる」の影響は否定できません。
○サイン会
 とり・みきとおおひなたごう 
×握手会
 「あーる」の映画イベントで笠原弘子と握手したのは入らないよね。
×漫画を書店で予約
○限定版を購入
 ハガレンの小冊子が付いた奴。全可動綾波つきエヴァもか。
○漫画を表紙買い
○漫画を作者買い
×漫画を描く
×小説を書く
×同人誌製作
 ファンジンなら作った。
×映画を製作
×漫研に所属
×ゲームを作る
 ツクール系は入るのだろうか。
○ゲームで徹夜
○ドラゴンクエスト
×ファイナルファンタジー
×ネットゲーム
×電話代が3万円以上
○荒木飛呂彦
○楠桂
×高河ゆん
×やぶうち優
×野火ノビタ
○あずまきよひこ
×みやすのんき
○平野耕太
 人名は単行本を持っているかどうかで判断した。読んだかどうかなら、やぶうち優以外○。
×メイド喫茶
×妄想カップリング
×シューティングゲームでスコアカンスト
×RPGでレベルカンスト
×ゲーメストのハイスコアランキングに載る
×ゲーム雑誌の裏技コーナーに掲載
○ゲーム中に寝てしまう
×ゲーム機を5台以上所有
○エミュレータ
 PC98エミュレータ
×パソコン自作
×パソコンに愛称を付ける
×モバイル通信
○Webサイト所持
×マイドメイン
○青春18切符で旅行
×ムーンライトながら
 大垣夜行なら乗った。
×鈍行で400km以上旅行
 最長は名古屋→東京だと思う。
○鉄道模型購入
×サボ板購入
×電車で異性を助ける
○大人買い
×ネットオークションで購入
×ネットオークション出品
○大人になってからガチャポン
×1週間以上引きこもる
われながらたいしたことないなあ。

MM/memo経由で、角孝政さんの折り紙作品。下のほうにクール星人とかウルトラホークとか。さらに完全変形バルキリー。志村さんはごぞんじかな?

ガン×ソード#15を観る。仲間が集結する&敵の強さを見せる回なわけだが、ロボット戦が弱いという、この作品最大の(そして考えようによっては致命的な)弱点をさらけ出す回でもあった。って、そんな些細なことはどうでもよくて。

誰かが指摘してたんでちゃんと確認してみたら、確かにOPのガドベドが黒塗りになってやんの。死ぬと消えてくのか。シビアだ。うん?ガドベドが倒れるのが#13で、プリシラが登場するのが#14だよな。ということは、全キャラが揃ったOPは無いということ?ああ、なんかDVD特典、全キャラ入りOPとかありそうだ。

10月14日
MM/memo経由の話。Alexa Web Search - Top 500で見ると、現時点でmixiは世界74位。これは、amazon.co.jpよりも上。2chよりも40ランクくらい上(2chのランクの低さについては、調査法の問題だという指摘あり)。はてなに至っては、比較するのも間違いだというくらい。世界ランクでクァドリプルスコア(はてなは262位)。そりゃまあ、確かに負荷軽減も必要だろうと。

その方向性が妥当かというのは、また別の話。

いまさっき、NHK教育でスイスはバーゼルの美術の話をやってたのだけど、その中ででてきた「バジリスクを象った噴水」というのがこんなデザインだった。これって、コカトリスじゃないのか。そういや、バジリスクとコカトリスはよく混ざるんだっけか。

Web Zappingの途中、マウンテンの新作隠しメニューを見てしまった。マウンテンの店長、自重しろ。

10月15日
アレステア・レナルズ『啓示空間』(ハヤカワ文庫SF)。超光速が存在しない世界のスペオペ。キャラは立ってる、中核アイデアはしっかりしてる、プロットは上手い、文章はいいとほとんど文句は無いのだけどやはりこう、長い。
 全体の構成の感覚は、四百ページクラスの本と同じ感じなので、途中「あと怒涛の展開100ページだな」とか「ラスト30ページだな」とか思うっても、実際のページ数はだいたい2.5倍くらい残っているということがあり、けっこう辛かった。「まだ、こんなにあるのか」という感じで。いろいろガジェットが詰まっているので、別に冗長と感じることもなく、どの一部を切り取ってもテンポよく楽しめたのだけど、なんだか長さだけは身に堪えてくるという。あまり感じたことのない読書体験だった。
 いや、最初に書いたとおり、トータルとしては面白いんだけどね。パスカル、アナ、イリアの3人娘もちゃんと(彼女らなりに)かわいいし、義眼のシルベステと親父の漫才や、虚無僧ユージの言動も楽しいし。なによりフェルミのパラドックスにSF的回答を与えるというオーソドックスなSF性がすばらしい。今年の海外SFベスト暫定4位。

ブラッドベリ『さよなら、コンスタンス』(文藝春秋)。ハリウッドを舞台とした幻想味のあるミステリ。というか、ミステリの形式を借りた映画幻想小説。『死ぬときはひとりぼっち』『黄泉からの旅人』につづくシリーズ第3部。さくさく読めるのでストレスは感じなかったけど、特に読んで嬉しいというものでもなかった。シリーズ前作を読んでないのが大きいのだろう。きっと。被害者で謎の焦点である女優、コンスタンスの持つ秘密は面白かったけど、それだけかなあ。幽冥の雰囲気は悪くはない。

諸般の事情で9時ごろからの参加になったけど、元ユタ。その時点での参加者は、小浜徹也、志村弘之、高橋良平、林、東茅子、三村美衣(あいうえお順、敬称略)。僕が到着してからの主な話題は、京フェスのメイド、コスプレ、SFファン女性の服装、同じく男性の服装、三池崇史のウルトラマン・マックス、不健康な人々、大森望の後継者、山岸真の後継者、SFMオールタイムベスト(を開催できるのか)、かってのアイドルがお母さん役に、結婚式、塩澤世代と清水世代、啓示空間など。

10月16日
もうすぐ終わりなんで駆け込みでみてきました、ギュスターヴ・モロー展。主に、看板になっている「一角獣」が目当てだったわけだけど、大量の習作に目が点になっているうちに、そんなものの印象はぶっ飛んでしまったよ。構想図とか、練習用の落書き(にしか見えない)が山ほど展示されているのだな。一つの絵が完成するまでの中間過程が5,6枚あったり。絵を書いている人ならとても勉強になったりするのではなかろうか。絵を書く気はまったくな身としては、絵葉書サイズだとむちゃくちゃ美麗に見えるのに、もと絵は「途中で飽きて止めましたか?」と言いたくなる代物だったりするというマジックの数々に感動してました。ありなのか、これ。いや、きれいな絵はきれいなんだけどね。展示全体としてとても楽しかったので、行って良かった。しかし、あの諸星大二郎チックな顔はなあ。
#脇の方の人物だと、そういう顔が多いのである。

夕方から東京ファンタ・クロージングの「ナイト・ウォッチ」を観る。セルゲイ・ルキヤネンコのSF小説の映画化。人類社会の影で、光と闇の勢力に別れ争い続ける「異能」たちの物語。ダークでブラッディでサスペンスフルな映像で面白かった。二つのエピソードが絡み合って盛り上がりそうになった瞬間、ばらけてしまう不思議展開とか、いろいろ楽しい。残念なのは、シェイプチェンジャーが期待したほど活躍しなかったことくらいか。
 そんなふつうに楽しいホラー風味活劇なのに、FOXは過激すぎたから上映中止といってるんだとか。一般公開を求める署名活動とかやってました。特別残酷なシーンは見当たらないのだけど、どこが引っかかったというのか。ふしぎだ。

 終了後、劇場で会ったさいのさん、yama-gatさん、大熊君と三国一飯をくってきた。結論は買ったDVDはちゃんと観ようというあたりで。

10月17日
夢路行『モノクローム・ガーデン』4巻(一迅社 ZERO-SUM COMICS)読了。日常に潜む異界を描く読みきり短篇集。ああ、この巻では日常に顕現する異界も多いです。幻想たち、自己主張が強すぎ。最終巻で気合入ったのか全体的にレベルが高いのだけど、節分のスナップをオムニバスで描いた「節分」、都会の狭間の公園「街へおつかいに」の二篇が特に良かった。
妖かしを幽かに、暖かく描く夢路行の才がいかんなく発揮された好シリーズだったので、これで終わってしまうのは大変に残念。

10月18日
ネットニュースの見出しで大阪市長選の記事を見て、「あれ、太田房枝ってどうなったんだ?」と素で悩んでしまった林です。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
 太田房枝は大阪府知事だよ……。どうやら、よく聞く名前のほうが市長という意識があるらしい。名古屋市長と愛知県知事だと、名古屋市長のほうが印象強いんで。
 で。知名度からするとどうやら、大阪の場合、府知事 > 市長らしい。政令指定都市の長の割りに弱いな、大阪市長。これ、他の県だとどうなんだろう。兵庫県知事と神戸市長なら、やはり兵庫県知事のほうが偉そうなのか。神奈川は横浜市長のほうが印象強いよなあ。

MM/memo経由で、「出会い系でもいい」――恋人欲しい30代@ITmedia。30代は出会いに飢えているという記事。「出会い系と思われる迷惑メールのURLをクリックしたことがある人の割合は、女性は全世代とも1けた代なのに対して、男性は10代が 14.3%、20代が20%、30代が30.5%、40代は16.6%と、全世代2けた台だった」には驚いた。これじゃ、spamもなくならないよ。

魚蹴日記経由で、国立天文台の科学啓蒙(プレゼン?)サイト、4D2U プロジェクト
 なにはともあれ、4D2U Navigatorで遊んでいただきたい。三鷹の国立天文台の建物から観測可能な宇宙全体まで、自在にスケールを動かしていく全能感はなかなか比べる物がない。ほとんど、ステープルドンの読書体験のような、は言いすぎかな。でもまあ、そんな気分。パワーズ・オブ・テンだと言ってしまえばそれまでなんだけど、「滑らかに操作できる」ってのはけっこうポイント高い。
 でもって、これで遊んでいて驚くのが宇宙の狭さ。銀河は広いんだけど宇宙は狭いんだな。銀河全体が10万光年(≒10^21m)で、観測可能な宇宙全体は137億光年(≒10^26m)だから、だいたい10万倍。太陽系は冥王星軌道までで考えると80天文単位(≒10^13m)くらいだから、銀河全体はその1億倍。宇宙に比べて銀河は1000倍くらい広い。この差が、スライド時間で実感できるのだね。なんというか。たいしたことねえな、宇宙。

どこ経由だか忘れた、小西真奈美の日めくりムービー。トリビアの「うそつき」みたいなもんですな。悪くないんだけど、破壊力はこの白衣めがねの方が上かな。

ノエイン#2を観た。しまった、面白いぞ。
 先週(#1)と今週(#2)で、エデンだかなんだかの人たちが、シャングリラの侵攻だかなんかに対抗するための力となる、竜のなんだかであるところの少女を拉致るために、鳥と呼ばれる黒衣の超常能力持ちを派遣してるらしい。でもって、エデンだかなんだかは実は少女の世界(=現在)の15年後で、鳥のうちカラスとフクロウは、現在パートの少年たちと関係あるらしい。と、ここまでわかった。
 設定つめこみすぎSFアニメとして、現時点ではたいそう面白いので、視聴可能域の人たちは観るといいと思う。少年の母親のてんぱった姿がたいそう怖かったことです。

10月19日
魚蹴日記経由で、くらやみ団のガイドライン(オシシもあるよ)。全フニャコ者感涙。

ふと思ったのだけど、年度ベストの投票を、
  1. ディアスポラ(イーガン)
  2. 宇宙舟歌(ラファティ)
  3. タフの方舟(マーティン)
  4. 啓示空間(レナルズ)
  5. 太陽レンズの彼方へ(シェフィールド)
として、宇宙SFの年だったと主張するのはどうか。いや、シェフィールドとラファティはまだ読んでませんが。でも実際のベストも、『どんがらがん』と『高い城・文学エッセイ』を入れて、『輝く断片』をどうするか悩むくらいになる気がする。

藤異秀明『UMA大戦ククルとナギ』(講談社 ボンボン・コミックス)。金星人の生体兵器として作られた少女が封印を解いて逃げ出した。宇宙人と、地球側の秘密組織の双方から狙われる彼女を守るため、少年は戦う決意をする。
 というわけで、落ちもの&戦闘美少女&変身ヒーローもの+オカルトフレーバーな少年漫画。絵柄、とくに人物の顔と体のバランスには難があるが、動きのある画面とテンポの良いストーリー展開はそれを補って余りある。王道活劇として推奨したい。ボンボン・コミックスなんで、過度に期待されても困りますがね。

あ、最大の問題点を忘れてた。このまんが、現時点でUMAなんて出てきてねえ。

夢路行『柔らかな冬』(一迅社 ZERO-SUM COMICS)。全集の19巻で、単行本初収録の5篇を収録。すこし不思議なエピソードも交えつつ、メインは恋愛もの。基本的にフィクションの色恋沙汰はどうでもいいのだが、夢路行の穏やかな恋心は、痒くもならず醒めもせず読めるので平気。でも好きなのは恋愛ものでなく、故郷の記憶が海辺に甦る「ひねもす」だな。

ダンセイニ『時と神々の物語』(河出文庫)。やっとこさ読了。ゆっくり読んでたこともあって、だいぶ時間がかかりましたさ。「ペガーナの神々」「時と神々」が良いのは、いまさら書くのも馬鹿馬鹿しいほど当然のことなので置くとして、50年代の作品の軽妙なユーモアは望外の収獲。ぬけぬけとほら話を語る「陸と海の物語」や、一連のジョーキンズものからすれば予想の範囲内の作風ではあるのだけど、酷薄秀麗な《ペガーナ》の世界のあとで触れると、暖かさがより際立つというか。安野玲効果もあるのかも。
古城に佇む幽霊に悩まされた男が、科学の力に頼ったばかりにさらなく悲劇に見舞われる「電離層の幽霊」が、後半のベスト。

アニメをまとめてみた。

エウレカセブン #26。なるほど、これは好評なのもわかる。ボーイ・ミーツ・ガールなんてくだらないことはどうでもいいが、リフシーンの爽快感だけで十二分に満足できた。えらい。不殺はどうかと思うけどな。

ARIA #3。すばらしい環境アニメ。次はもういいや。

灼眼のシャナ #3。すばらしくもてなしの良いアニメ。もてなしが良すぎて気持ち悪いんで、次はもういい。

日 エウレカセブン (マイメロディ) ぱにぽにだっしゅ!
月 ガン×ソード
火 ノエイン (アカギ)
木 舞乙Hime ローゼンメイデン・トロイメント
土 絶対少年 (セイザーX) 蟲師
そんなわけで、上の8作品を録画視聴、()内の3作品は録画せずにタイミングがあったらという線で行こう。

10月20日
 今朝、急に視界内に泡があった。視線を振るとその方向に飛んでいく。明らかに飛蚊症だ。
 わかったからといってどうなるというものでもないが、不快なものは不快だ。ちょうとバスに乗ったばかりだし、しばらし目を瞑っていよう。……なんで、閉じた瞼の内側に泡が見えますか。
 ああ、そうか。泡だかなんだかがあるのは水晶体よりこっちだから、十分に光量があるなら瞼を透かして見えてしまうのも当然だよなあ。納得はいったが、わかったからといってどうなるというものでもないし、不快なものは以下略。とにかく寝てしまうまでの間、気になって気になってしかたなかったことですよ。
 いまは、そこを無視するように視覚が再構築されたようで、大丈夫になりました。

MM/memoから。 堺市が15番目の政令指定都市になるというニュースをみて、(当然のように)全部思い出せるかどうか試してみた。はじめは、静岡 > さいたま > 千葉 と時系列順に遡ろうとしてみたのだが、その次がもういきなりわからなかったので、東から順に思い出してみる。札幌/仙台/千葉/さいたま/川崎/横浜/名古屋/静岡/京都/大阪/神戸/広島/北九州/福岡で14。簡単ですな。では、先ほど諦めた政令指定順だとどうなるのか。wikipediaで調べてみたら、こうだった。

1956 横浜・名古屋・京都・大阪・神戸
1963 北九州
1972 札幌・川崎・福岡
1980 広島
1989 仙台
1992 千葉
2003 さいたま
2005 静岡
2006 堺(予定)
 1956年の初回組はどこも納得の大都市。次が北九州、さらに札幌、福岡というのもよくわかる。仙台は、長いこと人口が足らず(当時は100万が基準だった)指定されなかったという話を思い出した。広島の指定が80年というのは意外。そんなに遅かったんだ。
 いちばん意外なのは、川崎が3次グループだということ。東京と横浜の間にあるベッドタウン兼工場という以外何の印象もないので、政令指定都市の地域中枢っぽいイメージとうまく整合しない。いや、人口の面では指定されて当然だとわかるんだけど。広島よりも早いってのが。
 やはりこう、政令指定都市たるもの、新幹線くらいは止まってくれないとという印象があります。
#札幌と千葉の立場は。

BLACK CAT#3を観た。おお、なんだかふつうに面白いぞ。秘密組織の殺し屋(実はいい人)と、紳士な探偵(白いスーツにソフト帽)&女盗賊(敵か味方か)が、ナノテク生体兵器な幼女を奪い合うエピソード。キャラもストーリー展開も、ありがちな素材てんこもりなのだけど、それがいちいち型にはまっていてとても気持ちいい。BGMもいいなあ。スタイリッシュ半の本篇から一転、ネコ化した2頭身キャラで押し通すEDもなかなか秀逸。む、これは観るべきか。
しかし、これ観ると、1:25〜2:25の1時間に、90分アニメを観ることになるのだが。どうしよ。
答:舞乙HiMEとローゼンはそれぞれ別のビデオで録画し、黒猫は起きてたら観る。

10月21日
mixiのコメントをきっかけに、岐阜市の合併過程を時間を追って図示したサイトが無いかなと探していたら、こんなページを見つけた。「“複核”都市、岐阜市の成り立ち」。岐阜と加納のふたつの町が、岐阜市になる過程。[20736]のまとめがたいへん面白いです。ふと気になったのは名古屋はどうなんだろうというところ。確か市制を敷いた時には熱田は名古屋市じゃなかったはずだけど、熱田界隈(あるいは宮の宿)に名古屋という意識はあったんだろうか、と。金山あたりで一度町としての空気が途切れるから、別の町という意識だったのかな。それとも、同じ尾張藩として一体という意識だったんだろうか。

なお、ついさっきまで岐阜が多治見の先にあると思い込んでました。岐阜市、多治見市の方、失礼しました。
岐阜___多治見
_一宮_春日井
__名古屋
なんだ。まあ、庄内川の向こうは世界の外だからな(暴言)。

松浦晋也さんのblogを読んでいて、「2ちゃんねるで若気の至りの記憶が蘇る」の「ホンダの市販バイク改造の仮面ライダーよりも」という一文が気になった。昭和ライダーってスズキじゃなかったっけ?他に話に出ているのが、キカイダーと宇宙刑事だから、平成ライダーということはないだろう。というわけで検索して見つかったのが『歴代仮面ライダーのバイク』。たしかにサイクロン(だけ)はホンダなのでした。なるほどなあ。

絶対少年 #20,#21。うーむ。なんか、キャラがささくれ立ってるなあ。ストーリーの必然はわかるのだけど、それを越えてごつごつしてる感じが。話を焦りすぎてるのか。

10月22日
昼遅くからアンサンブルの例会。雑用をこなしていたらいつのまにか時が過ぎてしまい、かなり遅れての到着。えー、なんだかオールタイムベストの話とかしてました。

なにかのはずみで、「チオチモリンが」と口走ったら、その場の全員に理解してもらえなかったのはちょっとショックだ。「再結晶チオチモリンの吸時性」と「精神医学的応用」(文庫NF『たった一兆』所収)はアシモフのベスト短篇なので( < 言いすぎ)是非とも読んで戴きたい。

その後は新宿ジュンクに寄ってから、お誕生日の人とか数式萌えの人とかを交えて呑み。一時的にではあるけれど、最年少の瞬間があったことを寿いでおく。寿いでどうする。

10月23日
「コープス・ブライド」を観た。ティム・バートン製作・監督のパペット・アニメ。ふとした手違いで死体の花嫁に求婚してしまったへたれ青年の話。
 ストーリーは、きれいにまとまってはいるけどそれだけ。目立つのは青年(声:ジョニー・デップ)のみごとなまでのへたれっぷりと、死体の花嫁(声:ヘレナ・ボナム=カーター)のいい女っぷりくらい。ナイトメアの(ある種の人にとっての)感動を求めてしまうと期待外れに終わるだろう。
 映像と音楽は確かにすばらしいが、こちらもナイトメアの奇跡と比べてしまうと、色褪せてしまうところはある。骸骨楽団のパートや、骸骨犬の演技など、光るところも多いのだけれど。全般に、偉大なるナイトメアが立ちはだかってしまうのが不幸なところ。正面から比較して差を数えるよりは、同じ画風で描かれた小品として心広く楽しむのが正解とみた。
 まあ、なんだかんだいって1700円(近所の劇場はこの値段だった)払った分はちゃんと楽しんだし、DVDを買おうというくらいには気にいったので、実はそんなに不満ないです。

近所の書店で、「ハヤカワ文庫SFフェア 2005」というチラシをもらった。星界の紋章、ベルガリアード、戦闘妖精・雪風、マルドゥック・スクランブル、第六大陸、博物館惑星の6作品を入り口に、スペ・オペ、ファンタジイ、本格SF、リアル・フィクション(笑)、ハードSF、感動本(笑笑)の6つのSF世界への扉を開くという趣向。
 ……文庫SFフェアじゃなくて、ハヤカワ文庫(の)SFフェアなのか。『エンダーのゲーム』『スノウ・クラッシュ』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『終りなき戦い』『ハイブリッド・チャイルド』『MOUSE』『神狩り』『上弦の月を喰べる獅子』が、「リアル・フィクション」ってのはまた豪快なラベリングだと思ったことだ。

「元祖!大食い王決戦」予選を観た。観てる間じゅう、「ほんとにトレーニングしているよ」とか、「ライバルとか言ってる」とか盛り上がってしまい、己に対する『喰いしん坊!』の影響を実感。しかし、から揚げ1kg、めし2kgだの、それ喰ってから納豆巻き36本だのという人々を観ていると、『喰いしん坊!』が俄然リアルに感じられるなあ。

「蟲師」#1 「緑の座」を観た。

目を惹くのは、一面の碧。翠。緑。みどり。なにより、みどりが美しかった。それが第一印象だ。
 ストーリーは原作第一話そのまま。場面も台詞回しもほぼそのままで、なにも足さない、なにも引かないという風情。正直、アニメとしては説明的な台詞が多すぎるように思うが、演出の間が原作の空気を忠実に再現していたのでさほど煩くは感じない。原作を大切にするアプローチとして、これは十分にありだろう。背景美術の美しさと、溜めの上手さは特筆に価する。ギンコの演技も満足の出来。
 脚本・構成の負荷がやや低い分、作画、演出、演技に負荷をかける手法なので、この手法をとり続けるなら特に作画方面の耐久力が心配だ。でもまあ、それはさておき、まずは良い第一話だった。

10月24日
Webから。

秋葉原の老舗和菓子店でアニメ包装紙。進物用の包装に、家紋などオリジナルの模様を使用できるサービスを応用した(というか)物らしい。悪いことではないと思うが、なんかこう、あれだ。

森へ帰ろう:一万円カレー。via 神北blog。「CoCo壱全部乗せ」です。壮大な試みに心からの賛辞を送りたい。

10月25日
書評用献本(ありがとうございます)で一足先に、R・A・ラファティ『宇宙舟歌』(国書刊行会)を読む。十年の戦の後、十年の冒険の旅を経て故郷にたどりついた偉大なるロードストラム船長の勲を語るラファティ版宇宙のオデッセイ。
 いやほんとに、とてもラファティなラファティです。ラファティの短篇、特に変な惑星ものが好きな人に強くお奨め。しかし、ラストで感動するとは思わなかったなあ。

挟み込みの《未来の文学》第II期チラシにある、伊藤典夫の小エッセイ「SFという名の建物」はSFというものの見立てとしてとんでもなく秀逸。必読です。

「リリカルなのはA's」#4を観た。戦闘シーンの評判がよさげなので試しにみてみたら、戦闘の合間の日常回だったという罠。でもまあ、なにがなんだかわからないなりに面白かった。バトル全開っぽい来週分はとりあえず観よう。

ついでに、蟲師#1をもう一度。やっぱりいいなあ、このみどり。DVDが出たら買ってしまうかもだ。#2は「瞼の光」らしい。ギンコ自身に係わるエピソードを優先するのかな。

さらにアカギ。いや、さすがに絵を見る必要を感じないんで、聞いてただけですが。古谷徹のナレーションはキャラが強すぎてつい笑ってしまうのが難。

『るくるく』5巻を読み終えた記念でgoogleっている途中で見つけた、2ch「あさりよしとお総合スレ4『るくるく』etc」の86がすばらしかった。
月日は流れこの宇宙船の一座は、その娘を自分達で育てつづけ、男は家族を演じ続けていた。一座のほとんどの人は元々知らなかったし、男もあの事件のことは忘れかけていた。父親役となった男は、家族みんな仲良く、ごく普通の幸せな生活を送っていたのだ。娘が4歳になった誕生日に、男は家族で遊園地の惑星へ遊びに行った。たくさんの遊戯施設に夢中になった娘は、男たちとはぐれてしまい、警官に道を尋ねたが、その時警官に男と娘が似てない事を指摘され、泣き出してしまった。娘の鳴き声に父親がその場にかけつけ、警官を暴漢と勘違いし砲を向けた時、ふと泣き止んだ娘がいつもと違う表情で言った。
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「今度もわたしごと撃つの?」
改変コピペとして出色の出来。

10月26日
近所の書店でステル・パヴロー『暗号解読』(アスペクト)なる本を見かけた。
考古学、言語学、物理学、天文学、神話学など、古今東西の博物学的叡智が凝縮するSF冒険小説いよいよ日本語版登場!南極大陸で発見された謎の物体。そこに記されたアトランティスの暗号が人類を滅亡へと導く…。
というわけでSFらしい。そんなものが出るとはまったく知らなかったので、えらく不意をつかれた気分。まあ奥付は11月だから、しばらくの間みなかったことにしよう。

アルバトロスの最新DVD、 「尻怪獣アスラ」
ロサンゼルスの大都市を飲み込まんばかりの勢いで、ゴジラのごとく巨大化&凶暴化してゆくお尻!!!!巨大尻からは爆風おならは出るし、人々を吸い込んでは吐き出すという最悪の事態。やがて、怪物退治エキスパートが登場し、事態を収拾しようとするが・・・。
だそうです。田中啓文じゃないんだから。

10月27日
SFマガジン 2005年11月号、特集は地球環境問題SF。評論の大野万紀が困ってしまうほど、弾がないというか、そんなサブジャンル今はじめて聞いたというようなくくりなので、特集としての成立性にはそこはかとなく疑問が。収録短篇はどちらも生態系の話で、温暖化どうこうとは違うしなあ。どうせなら、地球環境問題SFブックガイドもつければ良かったのに。 < 無理

G・デイヴィッド・ノードリイ「エリカの海」は、捕鯨反対活動家が冷や水を浴びる話。地味ながら伏線もちゃんと利いてきれいにまとまってます。割と好み。

ジュディス・モフィット「ベアーズ・ベイビー」は、異星人占領下の地球の話。みごとなまでにシリーズの1篇というか、連作の途中感の高い作品なので、単独では評価不能。もうちょっと、独立性の高い話から始めるわけにはいかなかったのか。

特集外。町井登志夫「進島日本、民詠歌」は、「英国航行中」日本版に若干の(本当に若干の)科学考証と政治風刺をプラス。風刺が軽すぎて印象を悪くしている。そこは、30年前に通り過ぎたはずの場所では。

深堀骨「〈乳首の長い女ブーム〉に異議あり」は、「トップレス獅子舞考」路線の架空民俗もの。「鳥渡長めの珈琲豆」から「荷造り用の紐」にいきなり飛躍するところで乗り損ねた。そこのギャップがもう少しうまく繋がっていれば、好きな作品になったかもだが。

草上仁「ユビキタス」は、超ネットワーク社会の空白の一時間。テクノロジー描写でアップデートした星新一、というにはヒューマンに過ぎるか。陳腐ではあるけど、「いつもの意外な結末」に飽きてきてたんで、これはこれで。草上仁で一番好きなのは、ずらしたユーモアが冴える見立て小説(「ファンタシイ」とか)なので、そちらも是非。

高野史緒「白鳥の騎士」は、王宮のテレビでワグナーの歌劇に没入するバイエルン王と、ワグナーに会うため奔走する作曲家。妙に妄想めかした場面が入るのでどこに落とすのかと思ったら、2ch/ふたば的フォークロア創作に持っていくとは。わるかないのだけど、「お前はもう死んでいる」「坊やだからさ」と書いてしまうがさつさは苦手。過去と現在、崇高さと下世話さを混在させるのはいいとのだけど、このネタは空気をぶち壊すだけだろう。

今月のリーダーズ・ストーリー「人間の作り方」はなかなかでした。最近、リーダーズ・ストーリーのレベルが高いなあ。

10月28日
アニメをいくつか。

黒猫#4 生体兵器幼女が仲間になるエピソード。あからさまに止め絵が多く、製作側の苦労が偲ばれる。変なアングルを多用して変化をつけたり、デフォルメ絵を効果的に使ったり工夫はいろいろあったが、演出のメリハリがいまひとつ。#3ほどは感心しなかった。

ガン×ソード#17 水着祭り。小ネタを使いすぎです。面白いけどな。エルドラのレギュラー化はかなり心配だが、たぶん次かその次で華々しく散るのだろう。あ?次回、OP後半の脇キャラらしきシルエットに絵がついたり?

エウレカセブン#27。ランバ・ラルが死んでハモンさんが怒る話。ラルの台詞をハモンさんが盗ってたよ。いや、まあ話としては悪くなかった。

10月29日
朝から特撮。
 マックスは『火星人ゴーホーム』の火星人がやってきて地球を占領しそうになる話。シャマー星人を演じる佐藤正宏のいやなやつっぷりが素晴らしすぎ。なんだそりゃな種明かしも含めて、むちゃくちゃ面白かった。マックスは都合4回くらいしか観てないのに、うち2回が宇宙化猫とこれというのは、かなり幸運な気がするところ。来週のモロボシ・ダンも気になるなあ。
 セイザーXは古文書に従っての宝捜し。ヒーロー側、悪役側ともキャラが立っていてとても良いことです。最後に現在獲得したコスモカプセルの数が出るところとか、お子様向けに特化した部分も好感。この調子でぜひがんばっていただきたい。
 ついでに韋駄天翔。火山の噴火口にマウンテンバイクのコースを作るのはどうかと思う。

でもって、昼前に部屋を出てSFファン交流会に。途中、湯島のデリーでドライカレーを食べたり(今は亡き柏ボンベイのほうが旨かった……)、三省堂で柳下×浅倉トークショーの整理券をもらったり(『宇宙舟歌』がなかったので『どんがらがん』で)してから会場へ。湯島から神保町に移動するときと、明治神宮前駅から会場に移動するときの二度迷いかけたのでどうなるかと思ったが、なんとか無事着いた。
 交流会では、主に柳下さんの相づち役担当。ときどき主催のみいめさんから、話を進めろという合図をもらうが、うーむとうなっているうちに焦れたみいめさんに進めてもらうという、役立たず振りを遺憾なく発揮。ま、ざっとこんなもんです。個人的には柳下さんや樽本さん、松崎さんの話が聞けたので十分だ。最後から二番目の詩の「共錬金術」という訳語に込められた努力の話など、聞いていて頭が下がるばかりです。
 会も後半に入った頃、突如現われてみなの驚きを一身に集めていたのが大森さん。ややローテンションながら、お元気そうだったのでひと安心。そこまでのさまざまなラファティ話を「ラファティはドクロちゃん」の一言で持っていく豪腕はさすが。
 2次会の宴会では、心臓病治療についての講義を受けたり、サッカーの話を聞いたり、浅倉さん本&伊藤さん本の話を聞いたり、映画の話を聞いたり。さんざ飲み食いしておきながら、誕生日ですからと自ら言い出し食事代を浮かせる非道な行いをしてしまいました。でも、これをやらなかったら金が足りなかったかも。 < なさけない
 ウォルドロップを《奇想コレクション》で出すべきだという点で、その場の人々の意見が一致したので、河出の伊藤さんには、ぜひご検討いただきたい

 誕生日プレゼントにもらったドゥルーピーのTシャツに反応してくれる人が誰もいなかったのが悲しい。

2次会後、そのまま解散しかけたのだけど、ぜひにと頼み込んでカラオケに。パセラはあいてなかったので、カラオケ館に行って朝まで。UGAの、使えない検索システムに困惑しつつも、エウレカセブンの1st&2nd OP&ED、絶対少年のOP&ED、かみちゅ!のOP&EDを歌えたので満足度は高い。ぱにぽにだっしゅ!1st OP&EDがまだ配信されてなかったのだけは残念だ。いきなりマイクを持たずに歌いだし、TVサイズが終わるとすかさず演奏停止するfuchi-komaくんの東洋大魂にはいたく感心。

10月30日
昼過ぎに起きだし録画消化。なのはA's #5。スピード感ある魔法合戦は爽快。ドラマ部分も見応えがあり、面白かった。ただ、視聴キャパに問題があるので、今後は見送りということで。
 エウレカセブン#28 「激闘は憎しみ深く」(違う)。というわけで、みんな書いているとおり、ハモンさんの復讐の回でした。ハモンさんのこわれ描写は鬼気迫るものがあって良いと思ったけど、さすがに無くした指輪を取りに行くあれはやりすぎじゃないか。

夕方頃にふつうに声が出るようになってきたので、上野で焼肉を食べてきた。ついでに、明正堂書店で竹本健治『フォアフォーズの素数』と『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』、それに唐沢なをきの新刊などを買う。『法月綸太郎の〜』はスラデック目当てで買ってみた……ら、『言語遊戯短編集』のままだった。いいんだ。ウディ・アレン「ミスター・ビッグ」が面白そうだし。

10月31日
『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』のウディ・アレン「ミスター・ビッグ」は期待通りの楽しさだった。善き哉。つい勢いで西村京太郎の途中まで読み進んだり、諸般の事情で11月前半のスケジュールが狂ったから、こんなことしてる余裕はないのだがなあ。

でも逃避はする。手元に"Maps: The Uncollected John Sladek"があったので確認してみたら、92ページで言及されている「幻のサッカレイ・フィン短編第2作」"It Takes Your Breath Away"が確かに収録されていた。わずか5ページだし、時間と気力があれば読むのだけど。やあ、惜しいなあ。

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