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5月 1日
とてつもなく久しぶりに雑記を書く。本気の更新が滞っている以上、雑記くらいは更新しないと全国二人くらい(推定)のこのページのファンに申し訳が立たんよな。
とりあえず、SFセミナー明けには新規ページも作りはじめたいと思います。
タイミング悪く「カウボーイ・ビバップ」を見そこなったので「ロスト・ユニバース」だけでも見る。…見なくていい。


5月 2日
SFセミナー参加のため、山田さん(名大SF研(8))、水牧先生(名大SF研(10))、山川(名大SF研(15))がやってくる。とりあえず、中野ブロードウェイとYSお茶の水店に案内したところそれなりに受けたようだ。
しかし、いまさらながらブロードウェイビルは変だ。ふつう、まんだらけがそこら中にあったり、アメコミフィギュアのショップが山のようにあったりするビルに、ただの靴屋はないよなあ。
日常と非日常が交錯する場として、これほどふさわしいものも無いのではないか。
変な街だ。


5月 3〜4日
年に2回のSFマニアの祭典、SFセミナーの日である。もちろん、もう1回は京フェスだ。DAINA☆CON、T-CONなど、うちを忘れるなと主張するイベントは数々あろうが、「三つ子の魂百まで」という奴で、初めて参加したイベントが京フェスだった僕にとってセミナー・京フェスの2大ローカルコンはやはり特別なのだな。
10時前に会場に入りとりあえず旧交を温める…、っつーても名大関係者ばかりだが。ミルクソフトの最新号は例によって完成しなかったようで、現役が持ってきたのは千冊(ハヤカワ文庫SF解説&目録)と昨年末に帰省した時にはもうできていたミルクソフト142だけだった。予想通りである。まあ、京フェスの次の号が出ているかでていないかくらいだというのは他のサークルも同じなので気にする必要はないか。
しかし、今回のミルクソフトはキテいる。ふつう、プリメにそこまでのめりこめるか?確かに僕は、PC版のプリメ2で全職業制覇を果たしたけど、エディタでデータをいじって達成条件を確認してから最適な達成プログラムを考えるという清く正しいシミュレーションのプレイ法でやってたぞ。たかが、PC上のデータ列に感情移入して父性まで感じるってのはわからん世界だなあ。
ま、それはさておき。出身サークルの惨状を確認したら、古本・ファンジンを見て回るというのも基本だな。海外SFノヴェルズでちょっとした出物(ムアコックの長編とスーヴィン編集の東欧SF短編集)があったのですぐに購入。更に、噂に聞いていたSF資料研究会の『SF書誌の書誌』を手に入れる。大満足である。『書誌の書誌』を「使う」状況というのはなかなか思いつかないのだが。
しばらくすると、住田(名大SF研(11))が現れた。びっくり。いくら横浜に住んでいるとはいえ、SFセミナーに参加するような人間のクズじゃなかったはずなのだが。きっと、富士通でよほど悲しい目にあったのだろう。

しばらく、仲間内で非生産的な話をしていると、午前のパネルが始まった。恩田陸は思った通りの人だったんで、ちょっと拍子抜け。あれで、えらくピリピリした神経質そうな人が出てきたりしたら意外だったのに。本人の話も面白かったんだけどその辺はレポートのほうに書いてあるんで、そちらを参照の事。後半、構想中のプロット紹介で、必ず「わたし、〜が好きなんですけど」と始まっていたのが最も印象深いかな。パネル全体で一番心に残ったのは大森望の「SFファンは、どんなに面白い小説でもSFじゃない物を読むと「娯楽で時間を潰してしまった」と思うんです。」発言。うーむ…、確かに…。あとは、『六番目の小夜子』の4章が後からの書き足しだとわかったのが収穫。あそこは、明らかにつながりが悪いから、なるほどなという感じです。

昼飯は熊倉さん率いるT-CON御一行様と一緒に名大一堂で王将へ。戻ってから、東洋大のファンジン、ASOVを購入。SFMオールタイムベストのベスト10全「初読」レビューなんてタイムリーな事をやっている。さすがだ。情報誌系ファンジンの命は、情報の鮮度か、この手の企画だと思うんで、このあたりのフットワークの軽さはミルクソフトにも見習って欲しいものだ。もちろん、芸風というのは大事だから真似してどうなるというもんでもないけど。

第2パネルは大元帥。人間大学でやる予定の新ネタってのは、SFMの近況欄で予告されてたんですね。
このパネルはすでにほとんどのサイトで既報の(「「万華鏡」を読んだ事無い人」といって挙手を求めた後)「死ね」の一言に尽きますね。でも、『刺青の男』ハヤカワNVは最近書店に置いてないし(品切れじゃないから版元注文すればあるけど)、『万華鏡』サンリオなんて手に入るわけないんだから読むのは難しいと思うな。
だいたい、ふつう誰でも、あのストーリーを聞いたらジェットとジョーが落ちてくるシーンしか浮かばないよ。
#「GS美神」が先に浮かぶ奴はさすがに死刑だろう。

第3パネル・第4パネルは印象無し。こっちは先日来の虫歯が疼いてそれどころじゃないし、話はせっかく面白くできそうなネタを、料理しそこなってるしで全く心に残らない。「とっとと終らないかな」と思うところまで行きかけたんだけど、第5パネルで救われた。売れるアンソロジーの話なんてそれだけで嬉しいじゃないですか。もう、<異形コレクション>がどれだけ売れているか、廣済堂はどんな企画を持っているかという話を聞いているだけでどんどん明るい気分になってくる。幻想短編のちゃんとしたマーケットがあるなら、SFなんてどうなったっていいもんな。

と、明るい気分になったところで本会は終り。昼飯のメンツで夕食に向かう。
しかし、熊倉さんと一緒にいる二人の女性は、去年のセミナーでも会ってるんだけど、未だに誰だかわからない。(ひょっとしたら聞いた事があるのかも知れんが)。まあ、そんな些細な事は気にも止めず、本会で投票したセミナー版オールタイムベストの話や、僕も問題作成に関わったT-CON百題クイズがいかに参加者に不評だったかの話で盛り上がったのであった。
少なくとも僕が作ったのは星新一関連50問については、できないほうが間違ってると思うんで、平均点が低いとすれば山田さん担当の松谷健二追悼問題のせいだと思うのだが、実は星問題のほうが平均が低いらしい。駄目だな、みんな。あんな問題、僕なら30問は解けるぞ。< 問題作成者がそれでどうする。
合宿会場について一息つくとオープニングが始まった。今年はクイズも何にも無いあっさりしたオープニングだったのでえらく早く終った。間が開いたので、うろついていたら大森望さんに、溝口@書物の帝国さんと、風野@サイコドクター暴れ旅さんを紹介していただいた。どちらも、一流の本読みの方なのでお話をしたかったのだが、残念ながら1個目の企画が始まる時間になってしまった。1コマめは商売柄(宇宙開発分野の独立系中「小」企業なのである)どうしても聴いておきたい「宇宙開発の光と影」だったので、残念ながら中座することに。書物の帝国の日記を読むとかなり面白い話もあったようで本当に残念。

さて、そのような「多大な」犠牲を払って聞きに行った「宇宙開発」だが…。いや永瀬唯の話は確かに面白かったのだが…。正面に中村融が座っていたので…。
内容の詳細はレポート参照。凍り付いたような沈黙を中央に抱えたまま、不思議な盛り上がりを見た企画だった。

つづいて行った、2コマめ「星新一・追悼」は、ありがたいことにみんなで星さんを誉めるという心温まる企画だったので、ゆったりとした暖かい気分を取り戻すことに成功する。
おかげで3コマめ「パソコンネットワークとSFファンダム」は落ち着いて聞くことができた。これについては、そこら中にレポートがあるんで詳細はいらないでしょう。個人的には中央ファンダムに属さない名大SF研という絶妙の場所にいたおかげで、ネットな人たちの言葉もファンダムな人たちの言葉もそれなりにわかり/わからなかったので面白かった。基本的には「ウェブ上で大勢を占めるネットもメディアの一つにすぎないんだから、ファンダム参加の敷居がちょっと低くなってるだけだよ」というのが正しいと思うんだけど、組織の一員としてではなく個人としてファンダム(的なもの)を構成するというのは非電子環境ではかなり特異なものだったのも確かだよね。もちろん、最初期のファンダムというのは、個人のつながりとしてできてきたはずなのでそれと同じといえないことも無い。「組織化が進むにつれて閉鎖的になっていたSFファンダムの「外部」にいたSFファンが、電子的手段によって、組織同士のつながりではなく、個のつながりとして構成された第2の真に民主的なファンダムを構成しようとしているのだ」とかすると、話が大きくなっていいかな。
しかし、どんな不人気サイトでも他人のメイルが来るという話はちょっとショック。うちには、このファンジンがチェック漏れだという「訳者本人からの」指摘以外来たこと無いぞ。

最後のコマは裏オールタイムに未練を残しつつも「ほんとひみつ」へ。安定した面白さとアバンギャルドな面白さで安定をとってしまったわけですね。そのとおり、安定してました。演者の皆さんのしゃべりもネタの酔狂さも文句無く楽しく過ごせたけど、発展はないよな。まあ、またこの企画があったら行っちゃうだろうけど。

ややおして「ほんとひみつ」が終った後はお茶大SF研主催のオークション。SFMの丸背だの、サンリオだのが出ることは知っていたから覗きたいという気はあったんだけど、人数が多くなりそうだったんで退出。所持金もたいしたこと無かったし、どうせ落とせまいと思ったんだが、これが大間違い。SFM1〜17が1万円という冒涜的な値をつけたのをはじめ、いろんな本が安値で買いたたかれていったらしい。丸背なんて平で揃えたら、3万以下じゃ絶対無理だろう。なんてオークションなんだ…。せめてもの慰めは僕が欲しい丸背はあと2冊しかなかったことくらいか?(1〜3号はハードカバーの復刻本があるからいらない)。62年、63年の揃いなら1.5万までは出したんだけど。
オークションがそんな夢のようなことになっている時間は東洋大の方々と夜食を食いながら東洋大作成の「ハヤカワ文庫SF95〜97年鑑β版」のミスチェックだとか、「セミナーオールタイムベスト」のチェックだとかをしていたのでした。
「オールタイムベスト」の結果は、どうしても納得がいかない。なんで、「海外」「長編」「SF」のベストで「九百人のお祖母さん」がリストに取り上げられている(71位、80位までランクイン)のに僕が投票した作品は一つもランクインしないんだ?SFMの投票とは違って「好きな作品」のかわりに「凄い作品」を選んだってのにあんまりだ。
まあ、一歩譲って5点を投じた<ジャスペロダス2部作>というのは穿ちすぎだとしよう。『ロボットの魂』は作品としては弱いし、『光のロボット』は単独では評価しづらいのでシリーズで評価するのが普通だと思うが、それは良いとしよう。3点しか入れなかった『海竜めざめる』がランクインしないのも仕方が無いとしよう。京大の安富さんがいなかったようなのでウィンダムには不利だったということで諦めよう。2点の『楽園の泉』も、1点の『宇宙零年』も我慢しよう。100人以上が投票して、この2作が6点未満なんてセミナー参加者のセンスを疑うが、それも涙を飲んでよしとしよう。しかし、4点入れた『火星人ゴーホーム』がランクインしないのには納得がいかん。ブラウンが入ってないのならまだしも、いやさ『天の光はすべて星』に負けたのならまだしも、あの『発狂した宇宙』が入っているんだぞ。あんな楽屋落ち小説に点をいれるんなら遥かに神経症的な『火星人』の方が数段上だと思うんだが。みんなセンス悪ぃ。
#自分が特殊なのだとは何があっても考えない奴

オークションが終ると水牧先生が戻ってきたので、彼の持ってきた怒首領蜂の攻略ビデオを見せてもらう。敵が放つ狂気の弾幕を「単分子膜一重」で切り抜けていく姿は、ほとんど神秘の世界に達している。シューティングは全くやらないので普通のゲームの攻略ビデオは凄さがわからないことが多いが、これは一目で納得した。

しかし、そうこうしているうちにウェブな人たちの話の輪に入るのに失敗。聞きに行ってもいいけど、人数がけっこういたので諦めることにして、そのままビデオを見て時間を過ごす。

朝方、ややだれてきたので飯でも食いに行こうかなどと夜中にアメリカから駆けつけた松野さん(名大(9))と話をしていると中央で、水鏡子 対 三村美衣のSF作品しりとりが始まった。ふたりとも、徹夜明けで頭が回ってないのか、簡単な文字でも作品が出てこない。半分くらいは周囲のつっこみで繋がっていたような。
特に、「ぬ」「る」は鬼門のようで散々詰まっていた。その印象は非常に強く、ふたりが対戦を諦めて席を立った後、その場にいたメンバーの間で、「<異形コレクション>で「る」ではじまる作品を集めた「屡」という本を出してもらおう」という話が出たほど。
ちなみに、後日の調査によると「る」ではじまって「ん」で終らないSF関連の作品には『流刑の惑星』『ルナ・ゲートの彼方』『ルーグナ城の秘密』『ルーンの杖秘録』『ルーフワールド』「ルル」「ルーグ」「ルービィ」「ルシファー」「流刑囚の看守」「ルマルの二重スパイ」「ルシア遊学」「ルルイエの印」「ルーシーがいるから」「ル・マン1955」「ループ式」などがある。これだけ全部作者も含めて暗記しておけばSFしりとりに負ける可能性は格段に低くなるだろう。

しりとりを見ているうちにいつのまにか、終了時間が来た。いつもながらのあっさりしたクロージングを終え、名大のメンバーで集まって朝飯を食いに行く。本郷3丁目のドトールでミルクソフトの企画などを中心に3時間近くつぶす。
なんせ、みんな寝不足で頭が動いていないので何を言っても面白い。『醗酵した宇宙』なんてネタで爆笑が勝ち取れるのは徹夜明けくらいだろう。

そのまま、歩いてお茶の水へ。他のメンバーはアキバに行ったようだが、僕は虫歯が疼いて仕方が無かったので帰って寝ることにする。


5月 4日
午後2時就寝。午後11時起床。ジョナサンで朝食を摂り、午前1時就寝。


5月 5日
4日から5日にかけて夕飯の瞬間を除いて16時間は連続で寝たというのにまだ寝るか > 俺
というわけで、ほぼ丸一日、寝たり本を読み返したり、モンスターコレクションのデッキをいじったり、マンガを読み返したり、横浜が負けたりして過ごす。先日来の歯痛は何とか治まってはいるがあまり好調とはいえない。
夕方のアニメを見るチャンスはめったに無いので、6時台アニメをチェック。「サイレント・メビウス」は、まあどうでもいいや。息抜きのキャラの側面紹介編なんで正当な評価はしづらいんだけど、原作にあったキャラの裏設定をキャラに喋らせるという世の中でこれ以上頭の悪いことはない演出を見せられちまっちゃぁ期待感もへったくれも無くなるよな。万が一、次の機会があっても多分見ない。
それにくらべて「晴れときどきブタ」のすばらしいこと。なんといっても、一つのギャグに安住しないで次々と畳み掛ける疾走感がグーですね。「こどチャ」といい、「マサルさん」といい、この手の過剰なドライブ間を感じさせる作品は安心して楽しめるわ。あかほりみたいにセンスの無い奴に過剰なネタの詰め込みをされると一気に醒めるんで、過剰さは諸刃の剣なんだけど。


5月 6日
なんぼなんでもGWも終りなので、セミナーレポートをまとめようと思ったのだが「キーがのら」ない。仕方が無いので、本を買ったり、カードを買ったり、アニメを見たりして過ごす。怠惰だ。
買い込んだ本は、異形コレクションの3冊目と4冊目。『ラヴ・フリーク』が積読になっていたので買わずにいたのだが、セミナーの井上雅彦の講演でうれしくなったので買い込んでしまった。まあ、これはそのうち読むだろう。
カードは当然、モン・コレ。SFな人たちは間違いなくMtGなので、そっちにすれば話題も広がるんだけど、「気づいたときには流行っていたものに手を出すほど落ちぶれちゃいない」。流行ってしまったおかげで手を出せずに泣いたものの何と多いことか。こーゆー性格だと、好きなものはみな斜陽になっていくのが不思議だ。
夕方アニメは「ロードス島」。いきなりオルソンが出てきたんでびっくり。第2部なんですね。しかし、見てると「オルソンはあんな無愛想な奴じゃないやい」とか「シーリスが弱いなんて嘘だ」とか「マールがハーフリングソングを歌えないじゃん」とか不満がバリバリ浮かんでくる。
コンプティーク連載のD&Dリプレイを連想する方が間違っているのは頭ではわかってるんだけど、やっぱり面白い物のほうが印象は強いよなあ。ま、第2部はRPGのシナリオとしては最低だったんで(PCでは勝てそうも無い敵を強力なNPCが倒すのを傍観する話)どうでもいいんだけど。
あ、ビーストウォーズ2もちらっと見ました。爆笑できる分だけ前のほうがいいや。
『ラヴ・フリーク』読了。アンソロジーとしては奇跡的な高水準。なるほど、これだけのもんが出せればそりゃ売れるわ。


5月 7日
遅刻すれすれ(10時半…)で出社。当然、気合いが乗らない上に休み前のネットワークトラブルがいまだに尾を引いて仕事にならない。適当に切り上げて芳林堂に向かう。

『スローリバー』『エイダ』は早川の挟み込み広告を手に入れるために買っただけだが、ついでに買った、文学の冒険『ロマン』は読みたくて買ったもの。面白そうだから早く読みたいんだけど、気力がついてこないんだよな。とりあえず、眼鏡の度を調節して虫歯を治すことが先決か?
さらに今日のメイン、夢路行の『海のような空の色』を購入。実に穏やかで上品な作品を書く漫画家で大好きなんだけど、このひとも出す本、出す本、みな品切れになっていくんだよね。しかも、古本屋にも置いてないし…。ああ、どっかにまとめて落ちてないかなあ。

で、寮に帰ると重なるときには重なるもの。ジグゾーハウスに出した注文の本が届いていた。データ調査用のハヤカワ文庫SF5冊はともかくとして、芳賀書店の『クレージー・ユーモア』は嬉しい一冊。確かに講談社版の『クレージー・ユーモア』は持ってるんで収録作品の大半は読んだ事があるけど、そんな些細な事、コレクションの欠けが埋まった事に比べれば小さい、小さい。ハヤカワ文庫SFを全冊揃えようだの、サンリオも揃えようかだのという書物の帝国溝口さんの野望に比べれば実に小さい望みだけど、全集のたぐいは欠けがあると気になるじゃないですか。

横浜が進藤の神懸かりの活躍で対巨人連勝。2ヶ月分の運を使った進藤はしばらく使えないだろうから、ローズ・駒田にはぜひとも復調して欲しい。
中日は相変わらずの日替わり打線にもかかわらず快勝。しかし、愛甲だの南渕だの久慈だの関川だのどこのチームだそりゃ。星野は嫌いなんで、山本・今中・立浪・山崎が活躍してくれればそれでいいんだけど、立浪以外は今一つなんだよなあ。まあ、広島つぶしの一番手なんで独走だけは阻止するように頑張ってくれい。
広島は壊滅状態のヤクルト相手に殿様試合。押し出しの4点だけで勝つってのはいくらなんでも。GW後半を阪神・ヤクルトと下位相手に楽々戦い、横浜戦を挟んで、また阪神・ヤクルトとはカードにも恵まれすぎ。梅雨に入る前に貯金15を越えられると止めるのが苦しくなるかな?吉田は薮、野村は石井を広島にぶつけるように。


5月 8日
昨日は遅刻すれすれだったが今日は一味違う。完璧に遅刻だ。

仕方が無いので会社はとっとと引けて、中野ブロードウェイの本屋でお買い物。昨日、東洋大OBの大熊君に教えてもらったミルハウザーの新刊を買ってくる。
今月は予算が厳しいのでそれで済まそうと思ったら伊藤明弘の『ベル☆スタア強盗団』がでてるじゃないですか。そりゃ諦めて買うしかない。さすがB級(映画テイスト)漫画家・伊藤明弘、見事スクリーン映えする作品に仕上がっているんで、『ジオブリーダーズ』しかしらない不届きものは、いますぐ買いに行くべきですね。もちろん、『LAW MAN』もつけて。

ウェブのセミナーレポートもそろそろ出そろっていて、僕も早くあげねばという焦燥感にかられていると、大森掲示板で「「内田昌之はハンバーグ、古沢嘉通は酒の肴」(c) 冬樹蛉」という記述を発見。田辺聖子のエッセイで作家や作品を食べ物に例えるものがあるけど、翻訳者とは上手いところを。でも、内田昌之のハンバーグはわかるけど、古沢嘉通はどうかなあ。氏の作品からは「辛み」よりも「抑えた甘さ」を感じるんで、「淡い味の菓子」の方がイメージに合う気がするなあ。大森望がジャンク・フードというのは言い得て妙。酒井昭伸はボリュームたっぷりの揚げ物の定食とかやね。

えー、あとは一晩セミナーレポート書いてました。


5月 9日
だいたい一日中セミナーのレポートを書く。なんか、ものすごく非生産的な時間の使い方をしている気がする。


5月10日
前号の出来が悲劇的だった電撃B-magazineの2号をチェック。変わっていない。B-CLUBはB-CLUBだったから、価値があったんで2個目のNewTypeを作ったってしょうがないだろう。
どうも、角川・富士見・メディアワークスは、同じもんばかり作っているという印象が強いな。1個目は独創的でそれなりに面白いのに(NewTypeは画期的だったし、1時期のコンプティークはそれなりに面白かった)、安易に2弾、3弾を投じるから共倒れになるんだよ。
B-CLUBの無残な死を悼みつつ雑誌を眺めていると、徳間のおもちゃ誌で香坂真帆の連載を発見。ペーパークラフトのボルテスVだって。雑誌を奪い取るにしても、こういうノリを残していてくれれば、まだ許せるのに。


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