痕ツアー(1)
数年前、まさか自分が本当にこの場所に行くことになるとは思いませんでした。
隆山温泉の鶴来屋の若女将、柏木千鶴を長女とする4姉妹と、その従兄弟にあたる柏木耕一を中心とする
ドラマチックなノベル系ゲームの「痕」は、当時「雫」で特にシナリオ及びBGM部門で高評価を得ていた
「Leaf」が、1997年(?)に発売して、世の中のパソコンゲーマーの一部のその後の人生を大きく狂わせた
ものでありました。(当然ながら私もその中の一人になるかと思いますが)
その頃は(いや今でもそうかも知れませんが)、世間知らずな私は、この「痕」のCGに使われていた
鶴来屋が、実在する「加賀屋」の写真を加工したものだとはまったく気がつきませんでした。
というか、「加賀屋」という存在すら知りませんでした・・・
(注:当然ながらLeafとして公式には示されていませんので、あくまで私の想像ということにしておいてください。)
それから、周りからの情報や自分自身あちこちに旅行するようになって判って来た事ですが、そのサービスの
良さなどから日本でも屈指の旅館でもあるこの宿は、そのお値段もまた屈指であったりするわけで、
私みたいな若造が行くのは場違いなんじゃないかと言う以前に門前払いでもされるんじゃないかなと思っていました。
・・・しかし、私も社会人になって10年近く、なおかつ独身貴族を謳歌している身ともなれば
気がつくと生活にもちょっとは余裕なんかも出ちゃったりなんかしたりしまして。
で、ついに泊まってきてしまいました。
今回のタイトル:「聖地・加賀屋旅館宿泊ツアー」
尚、今回の日程は以下の通りです。
7月19日深夜 埼玉県を出発(同行者:Yさん、Kさん)
関越道〜藤岡JCT〜更埴JCT〜上越JCT〜小杉IC
20日午前4時 富山県内の健康ランド着
仮眠
午前9時 出発
鶴来駅〜手取第3ダム〜手取湖〜加賀屋泊
21日 午前9時 加賀屋発〜帰宅・解散
第1部 決戦の地「水門」探索
正直、この「水門」については予備調査をしたのですがあまり芳しい手がかりは無かったです。
鶴来屋が「加賀屋」、また、後で出てきますが、ゲーム中で隣の駅という事で登場してくる
のが「和倉温泉駅」とそっくりだったこと、さらに、石川県南部に「鶴来町」という町のが
あるのを考えると、モデルとなった場所的には石川県が中心という事で間違いないと思われます。
ちなみに、実際には鶴来町から和倉温泉までは車で約2時間程度かかるので、現実の鶴来町と
ゲームの鶴来屋、ならびに柏木家の位置関係は良く判らなくなってしまいます。
ただ、ここで興味を引いたのが、鶴来町近辺にある「手取第3ダム」と「手取湖」でした。
仮定のひとつとして、柏木家が鶴来町にあったと考えると、千鶴さんとの辛いシーンや、梓の靴を落とした
場所としてゲーム中に登場する「水門」は、このあたりなんじゃないかと思うようになりました。
ただ、いかんせん情報量が少ないのと、私自身がゲーム中のCGを覚えてなかったりであやふやな状態での
取材(?)ではありました。
まず最初に辿り着いた「鶴来駅」です。
![](turugi2.JPG)
日曜日の朝というのもあるのでしょうが、人はそれほど多くなく、のんびりした感じです。
駅のすぐ前を川が流れていました。
そして、そこからそれほど離れていない場所にある手取第3ダムに向かいました。
この第3ダム、入り口が最初はわからずにまわりをぐるぐるとまわってしまってましたが、
実際にはトンネル手前の脇道にある脇道を登っていくのですが、最初は何か会社の敷地かと思って
通過してしまってました(汗
![](tedori3_2.JPG)
![](tedori3_3.JPG)
実際には建物の中に入らなければ特に問題は無いみたいです。
当日は、水面もかなり下がっていて、下に降りて釣りをしている人もいました。
こうやってみるとそれなりに似ているんじゃないかと思うのですが・・・
![](tedori3_5.JPG)
見渡すと、遠くに学校も見えたりして良い景色だったりします。
ここでぼけ〜っとしていても良いかなとちょっと思ったりしましたが、予定もあるので次の
手取湖までさらに移動しました。
![](tedori_2.JPG)
手取湖は、第3ダムと違って観光地として整備されていて、私達が行った時も結構な数の車や
バイクが停まってました。
![](tedori_3.JPG)
こちらは、第3ダムではほとんど垂直に壁があったのに対して、非常になだらかな斜面が
遥か下まで続いています。
・・・まぁさすがに歩いて下るのは非常に勇気が要るような傾斜ですが。
こうやってみると、第3ダムのほうがゲーム中に出てくる水門に近いような気もしますが
どうでしょうか?
と、ここまでは水門探しツアーでしたが、次はいよいよ「加賀屋」へ潜入します。
って、金払って泊まるんで潜入という表現は変ですが・・・
<第2部へ続く>
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