883さんの四国一周モトコンポツーリング 1998.10.19


掲示板の常連さん883さん(はやみさんとお読みします(^o^))から、モトコンポでの四国一周
ツーリングレポートをいただきました:(*^^*); (ありがとうございます!!:(*^^*);)
ここに原文・イラストそのままで掲載させていただきます:(*^^*);
いいなぁ〜:(*^^*); ぼくもいつかこんな長距離をモトコンポで走ってみたいです:(*^^*);




8月16日(日)
 A.M.6:00。883は集合場所ローソンへとむかった。旅の共きゃおはまだ来ていない。まあ予想通りである。
きゃおに電話をかける。きゃおの家へいくことになった。きゃおは眠そうな顔で現れた。
これから始まるのは、モトコンポとYB-1による四国一周の旅である。
 きゃおの家の前で出発前の写真を撮った。そして出発。見なれた風景の国道を走る。
ん…モトコンポのメーターがおかしい。あきらかに走っているスピード以上をさしている。まあ、そのうち直るだろう。
そう思って気にせず走った。そのままとにかく走る。
 しばらく走るとトンネルが見えてきた。香川県に入るトンネルである。はやばやと徳島との別れがきた。
これで一周してくるまで徳島の地は踏めない。一気にトンネルを通り抜けた。
 香川県。とりあえず志度までは自転車で行ったことがあるので見たことのある道を進む。
どのくらいはしったか…。休憩所があったので一回目の休憩をとることにした。
う〜ん、しかしモトコンポはやはり少々きつい。まだほとんど進んでないというのにもうおしりが痛い。
先がおもいやられる。とりあえずトイレ、水分補給をすませ、写真を撮り、出発。
 とにかく走る。なにも書くことがないくらい順調に進む。志度に着いた。ここから先は未知の道である。走る、走る。
少しして、最北端にいくため国道をはずれることになった。その道はUP・DOWNの激しい道であった。
カーブも多く、しばらくその道を楽しんだ。しばらく走ると、どうやら最北端を通り過ぎてしまった事に気が付く。少し戻る。
このもどったところにシトロエン2CVがとまっていた。そして、四国最北端・竹居岬へとたどり着く。A.M.9:20。
だいたい3時間でついた。写真を撮り、最北端を実感し、すぐまた出発した。
今日の目的地は愛媛県・松山市。まだまだ先だ。そうもゆっくりはしていられない。
 少し走ると、モトコンポの燃料がきれてしまった。日曜日なので田舎道の方ではGSがあいていなかったのだ。
しかし、事前にガス欠を考え、0.6Lのフューエルボトルにガソリンを予備燃料としていれてきていたので大丈夫。
たった0.6LだがGSにたどり着くまではもつだろう。少ししてスーパーでトイレにいった。スーパーはまだ開いてなかった。
そこからすぐのところにGSがあった。ガソリンをモトコンポとフューエルボトルにいれてもらい、出発。少しして高松市。
ここはスルー。ノンストップで通り過ぎた。ここからしばらく南下だ。とにかく走る。
 かなりいったところで昼食。スーパーでパンを買い食べる。
食べていたらドラえもんの頭のような物を荷台に乗せたトラックが通り過ぎた。手を振ってきたので振り返した。
 出発してしばらく順調に走った。愛媛県だ。南下も終わり西へと向かう。そして休憩。
黄色のVWビートルがとまってたのでそれをバックに写真を撮る。
その写真を撮っているときに横を通り過ぎた人がビートルの持ち主であった。ビートル特有の音を響かせ去っていった。出発。
またもや走る走る。ここでモトコンポのオイル警告灯が光出した。ディスカウントショップがあったので入って
エンジンオイルを買って入れた。そして出発。またも走る走る。モトコンポの最高速40km/hで走る。西へ走る。
しばらく走って北上することになった。別にこのまま西に向かって走れば松山市には着くのであるが、
あくまで目的は四国を一周することなので外周を走るのだ。このときモトコンポのメーターは針が折れ、
真っ黒になっていた。まあとりあえず走る。
 しばらく走ると、モンキーとNS-1の組に抜かれた。自分らの組とよく似た凸凹コンビである。
しばらく走って分かれ道のところで、モンキー・NS-1組がとまっていた。抜く。さらに走ったところでまたモンキー・NS-1に抜かれる。
さらに走っていると雨がぱらついてきた。するとモンキー・NS-1組がまたとまっている。かっぱでも着るためにとまったのか…。
そこからすこしいったところでGSに寄る。ここでモンキーとNS-1に抜かれると思ったがモンキーとNS-1はこなかった。さらに走る。
 どのくらい走ったか…かなりの距離を同じ様に走った。そしてついに松山市。今日の目的地。P.M.6:00。予定通り。
とりあえず今日はここに泊まることにしよう。駅から近くにあるビジネスホテルへ入る。チェックイン。
ホテルに腰を落ち着かせる。疲れたー。一日目にしてこの疲れ。モトコンポでの四国一周は無謀だったか…。
しかしかなり調子よく進めたのも事実。このままいけば予定通り3日で一周できそうだ。ホテルを出て夕食の牛丼を食べる。
そしてコンビニへ行き、いろいろ買い、ホテルへと戻る。夜はぐっすり眠った。
   …2日目に続く。


8月17日(月)
 A.M.6:30。目覚ましが鳴りおきる。朝食のパンを食べる。A.M.7:00には出発だ。とりあえず食べて出発。
 しばらく順調に走っていた。しかし突然モトコンポのケツが振れ出した。と、次の瞬間いきなりパンクした。
きゃおは気づかず行ってしまった。少ししてきゃおは気づいて引き返してきた。そこからしばらくおすおす。
ちょうどこの辺はバイク屋はおろか自転車屋もGSさえもないところであった。
しばらく歩き、人にパンクが直せるところはないかと聞く。
小1kmいったところにあるらしい。道を聞いてそこへ向かった。途中、自動車整備工場があった。
だめもとでパンク修理を頼んでみた。OKだった。さっそく直してもらったのであるが、どうやらチューブの劣化でのパンクなので
またすぐパンクするかもしれないと言う。しょうがないがとりあえず進むことに。お金を払い出発。
 さあ元気満タンと思っていたが、しばらくするとまたパンクしてしまった。
しかも、さっきよりさらに周辺に何もないところで。歩けど歩けどGSもない。きつくなってきたので、パンクのまま乗って移動してみた。
少ししてGSがあった。修理を頼む。パンクなのに乗って移動したせいでチューブ以上にタイヤがいかれてしまっていた。
中の針金が露出してきていて、それがチューブに当たり、パンクを起こしてしまうと言う。
いろいろなところに電話をかけたりして、モトコンポのタイヤを探してもらったが、ない。高松まで行かなければないらしい。
とりあえずその露出している針金を切ってもらい、パンクを貼って出発する。が、10mもいかないうちにまたパンク。やばい…。
どつぼにはまったか。すぐさまGSに舞い戻った。ということで最後の手段を使わざるをえなくなった。
モトコンポのタイヤは2.50−8なのだが、ひとつサイズが上の3.00−8をはかせてみることに。どこも干渉しなければ大丈夫。
一部干渉する部分があったが、針金で吊り上げてうまくタイヤをさけさした。これでもう大丈夫だろう。
代金は、最初の修理代はなしでよいということだ。このGSには非常にお世話になりました。
まるで、我が事のように一生懸命手を尽くしてくれた。とてもいい人達だった。本当にありがとうございました。



 さて、3時間のロスにより今日の目的地高知市到着は不可能となった。
ただでさえ2日目はいけるかどうかというくらい距離が多かったのだ。まあ、とりあえず四国最西端・佐田岬を目指す。
 岬を目指す時は国道から離れるのでけっこう迷う。山道を通り、道をGSで聞き、西へ。
もう迷うことの無い道まで来た。後はまっすぐ西へ向かえば佐田岬へ着く。しかし、なかなか着かない。
佐田岬は他の岬と比べ、四国一周のルートからはずれてからが非常に長いのだ。とにかく走る。走る走る。
しばらくして、少し開けてきているとこにきた。港があった。
そこらへんで、他のバイカーにGOODサイン(親指上につきたてるやつ)をもらった。
少し道が狭くなってきた。近いということか…。そこからしばらく走ったら佐田岬へと到着した。
とりあえず、バイクを駐車場に停め、歩いて岬の端を目指した。けっこう歩いたところで、端である灯台に到着した。
ここからは九州も見える。最北端と比べいい景色。とりあえず写真。
それから、灯台をバックにも撮ろうとおもって、セルフタイマーをしかけようとしていたら、
おばちゃん組が現れ、「撮ったげるわよ。そのかわり後で私達も撮ってよ。」と言ってきた。承諾。
おばちゃん達と別れ、駐車場に戻ってきた。どこまで行けるか分からないが、行けるとこまで行く。
この佐田岬に寄らなければ、かなり進めただろう。
四国一周するバイカーも東西南北の最端に全て寄るのはめずらしいほうだろう。
しかも50ccで。ま、とりあえず出発。



 しばらく走り、道の駅があったので、飯を食べることにした。
ここで、風車をバックに写真も撮った。しかしもう夕方だ。いったいどこまで行けるのだろうか。
そこから、少し走り、また道の駅があったのでそこでおみやげを買った。そして出発。とにかく走るのみ。
 かなり走った。先行を走っていたきゃおがとまっている。オイル警告灯が光っている。
エンジンオイルが残り少ない様だ。少ししてGSがあった。
YAMAHA純正オイルにこだわっていたがいれないわけにはいかないのでそのGSでエンジンオイルをいれてもらった。
 どれくらいはしったか…。あたりはもう暗くなっている。とりあえず大きな街にでた。
ここを通り過ぎればしばらく大きな街は無い。しかたがないのでこの宇和島が2日目の宿泊地となった。
そうと決まれば宿探し。ホテルは見つけたが、どれも高そう。安そうなホテルは見つからない。
…こんなときは。警察さんに頼るか。駅前交番に行き、安宿を教えてもらう。
よく見ると目の前にあった。とりあえずチェックインしてくつろぐ。疲れた。
一日目と違いいろいろあった。モトコンポ明日は大丈夫だろうか。まぁ、なるようになるさ。
少ししてコンビニへ買出しに行った。夕食も買う。ホテルに戻り夕食をとり風呂も入り、寝る。
予定では明日徳島に着くはずだが果たして大丈夫か…。まだ四国の半分くらい残ってる。
     …3日目に続く。


8月18日(火)
 朝起きて朝食をとる。昨日と同じくA.M7:00には出発だ。
新聞を見ると、16日に見たドラえもんの様な物がのっていたトラックが載っていた。
まあそれはさておきチェックアウト。3日目の始まりだ!まずはとりあえず四国最南端の足摺岬だ。
 出発してすぐに雨が降ってきた。かなり降ってきたのでレインコートを着ることにした。
レインコートを装着し、走る。少しして雨はやんでしまった。レインコートは暑いので脱ぐ。そして走る。走る…走る。
2日目の遅れを取り戻そうと走る。休憩が少ないくらいに走る。そして、高知県へとはいる。長かった愛媛県さようなら。
 高知県・宿毛市、徳島市から四国の対角線にある町。やっと半分来たといっても過言ではない。
今日中に着くだなんて無理な話である。でも走る。それ以外にどうしようもない。とりあえず足摺へ。走る走る。
 しばらく走った。右手に美しい海岸線の景色が広がる。足摺が近い証拠だ。しかしGSが少ない。
もうここまでか…というところでGSがあった。補給してるとKATANAが通っていった。
早いね…50ccとは比べモンにならないや…。補給をすませまたも走る。走る。
この記録にはほとんど「走る」しか書いてないが気にしないでほしい。
 とにかく走る。すると、峠道にきた。まずは上り。モトコンポの苦手な上りだ。
きゃおのYB-1も先にいく。まったくもってついていけない。
そして上りの頂上付近に休憩所の様なところがあったので水分を補給する。
そして下り。さすがのモトコンポも下りはOK!4輪にもひけをとらない。下り坂は4輪じゃスピード出せないからね。走る走る。
そしてまた軽い上り。少しして足摺岬に到着した。
 四国最南端・足摺岬だ。来るとき通り過ぎたKATANAもいた。駐車して少しするとそのKATANAの人が話し掛けてきた。
「50ccじゃ大変だろう。僕も若い時は50ccでがんばんりょったけどなぁ。」
おお…あなたはこの50ccの二人組しかも一台はモトコンポをバイカーの仲間に入れてくださるのか。
少し話して(ほんとに少し)KATANAは行ってしまった。
さてと、じゃあ足摺岬まで歩いていくか。少し歩いて足摺岬の灯台に着いた。
そのちょっと先で写真を撮る。海をバックに一枚と灯台をバックに一枚。さあ、長居もしていられない。出発だ。またも走り出す。
 ここまでくると、道路標識の「高知100km」とかが2桁になると非常にあと少しに感じられる。
90kmもあるとまだまだなはずなのに。こう一日に何百キロと走ってると2桁が近く感じられるのだ。
 とりあえず走りまくる。この3日目は足摺に行ったほかは特に何もないんです。後はとにかく走っただけである。
とにかく走り、高知市に辿り着く。とりあえず高知駅に行きおみやげを買うことにした。
おみやげを買い、ついでに夕食(?)を食べることに。
せっかく高知に来たので鰹のたたき定食を食べた。なるほど確かにうまい。
この旅中まともな食事をほとんどとってなかったのでよけいにうまかった。
 食べ終わって外に出ると、さすがにもうこれ以上進んでも徳島には着けないだろうということでこの高知で泊まることにした。
正真正銘最後の泊まりだ。と、いうことで少しリッチにいこうとちょっと高そうなきれいなホテルを選び、
しかもシングルで泊まることにした。
チェックインして、少し落ち着いてからコンビニへ出かけた。いろいろ買ってホテルへと帰った。しばらくして眠った…。
もう明日は徳島に着く。この旅も明日で終わるのだ。
    …4日目に続く。


8月19日(水)
 4日目の朝。いつものように簡単な朝食をとりA.M7:00にチェックアウト。さあいざ徳島へ。883ときゃおは走り出した。
 少し走ると、自転車が走っていた。競輪の選手かな?とりあえず抜いた。
すると、その後ずっと後ろをついてくるではないか。信号でとまると、その自転車は信号を無視して先に行く。
信号が青になり走るとまたその自転車に追いつく。
僕らの後をついてきていたペースで進めば絶対追いつけるわけないのだが…。
こんなことをしばらくやっていた。何回追いついて何回抜かれたのだろう。おそるべきチャリ。
しばらくして、突然自転車が走っている僕らを抜き去りすごいスピードで走り去った。
その何分後かにまたその自転車に追いつき抜く時、その人が左手の中指・人差し指・親指をたてて、ピッと振った。
その後この自転車は現れなかった。あのサインは「いい練習になったよ。ありがとう。」という意味だったのか。
まあなかなか楽しく走ることができた。
 さあ、僕らはとにかく走るのみ。しばらく走ると、室戸岬に着いた。
ここからはもう北上だ。すると、きゃおが何か言っている。どうやらパンクの様だ。
しかしここより前には自転車屋やバイク屋、GSもなかった。まあとりあえず、海岸に行って写真を撮ることにした。



 写真も撮ってとりあえず出発。きゃおはおす。883がモトコンポで先を見てくるがGSもない。
それでも進むしかないのか。しばらくきゃおが歩き、また883は先を見てくる。何も無い。
そしてきゃおのところに戻ると、きゃおがおばちゃんと話している。
どうやら通り掛かりの親切なおばちゃんが修理屋を電話で呼んでくれるみたいだ。
ここら辺にはパンクを修理できるところがまったくないのだという。そこで待つ。しばらくしてやってきた。手早くパンクを直す。
パンク修理のために水を借りた家のおばちゃんにみかんをもらう。ここらの人はいい人ばかりだ。
パンクも直って、出発する。ひたすら走るのみ。
 それからは走る走る。モトコンポに乗ってるとおしりが痛い。本当に痛い。どんな座り方が痛みが少ないかばかり考えていた。
 そしてしばらく何事も無く順調に走り、見たことのある風景が飛び込んできた。薬王寺だ。ここまでは自転車で来たことがある。
とりあえずここで休憩した。みやげ屋で野根まんぢうを買う。そして早々に出発。
 これから目指すは四国最東端・蒲生田岬だ。とにかく走る。しばらく走り、蒲生田岬に向かうため国道をはずれる。
そしてしばらく走り、T字路があった。ここで右折する。
何事も無く通り過ぎようとしたその瞬間!一瞬なにが起こったか分からなかった。こけている。
なぜ?普通に曲がろうとしただけなのに。後ろでYB-1もこけている。近所の人が寄ってきた。
どうやらこのT字路には油がまかれている。なぜかは分からないが…。
とりあえず大きな怪我もなく、見た感じバイクの故障も無いようなので出発することに。
しかしモトコンポもYB-1もキックペダルを踏んでもエンジンがかからない。
チョークをひき、何回かキックするとモトコンポがかかった。少ししてYB-1もかかった。そして出発。



 この後少し迷う。しばらくUP・DOWNが続き、蒲生田岬に到着した。
バイクを駐車し、歩いて灯台を目指す。少し歩いて灯台に着いた。とりあえず写真を撮った。
これで四国の東西南北は全て行った。後は帰るのみ。徳島市に向かって出発した。
 少し走ると、モトコンポが上り坂の途中で止まってしまった。なぜ?ガソリンはいれたばかりでまだたくさん入っている。
ど〜したんだ?オーバーヒート?エンジンをかけても少し走るとキーンという音がして止まってしまう。とりあえずしばらく休ました。
いちおうエンジンを冷やしていたが、ふと気が付いた。エンジンオイルを見てみた。見事にからっぽ。原因はこれだ。
しかし、オイル警告灯はつかなかった。スピードメーターと一緒に壊れてしまったのか…。
とりあえず、前に入れたときの残りがすこしあるのでそれを入れてエンジンをかけてみた。
すると、見事にかかりちゃんと止まらず進んだ。そして国道にでたところで、GSに行った。
エンジンオイルを入れてもらった。モトコンポはいちおうは大丈夫の様である。というわけで徳島めざし最後の走りだ。
 もう見たことのある景色の中を走った。どんどん走る。ゴールは近づく。羽ノ浦…小松島と走る。もうすぐだ。
そして徳島市。戻ってきた…。
後は家に向かうだけ。走る…走る。おしりは痛いがもうそれも終わる。…そしてきゃおの家に到着。長い旅は終わった。
とりあえず写真。そして解散。終わった。883も家に向かう。長い四国一周の旅は終了した。
   …「四国一周の記録」終わり。