所在地 東京都中央区銀座5−7−5
ここは、銀座の一等地にある宝石店のビル、その中にある。ある意味では、とても入りにくい博物館である。ここは宝石店、であるから、宝石とは縁のない私としてはとても敷居が高い。しかし、博物館へは店内に入らなくてもエレベータで直行できる。裏側の入り口からはすぐエレベータに乗れるので、私同様、入りづらい、と思う方はそちらからはいることをおすすめしたい。もちろん、正面から入れば店員さんが丁寧に挨拶してくれるので、それが心地よく感じられる方は是非そちらから・・・。 妙な前置きが長くなってしまったが、ここは博物館としては貴重である。宝石、といえば装飾品になってしまうが、これは立派な鉱物であり、地学の分野である。実際、この博物館の展示もそういった地学解説から始まっている。地層や産地、成分・・・。こう書くとまさに地学の分野である。しかし、ただの石とは違い、単価が○○万?なんて高価なもの故、普通の博物館では簡単に展示は出来ないし、警備の問題もあだろう。また話がそれたが、地学に続く展示は、様々な宝石と原石である。宝石、とひとくくりで言ってしまったが、その色や輝きは様々である。中には似たような色のものもある。しかし、こうして並べてみると違いもわかりやすい。似ている、と思っても見比べるとずいぶん違うようにも思えてくる。もっとも、指輪一つで見るともうわからなくなってしまいそうだが・・・。また、磨き上げた宝石とその原石とではずいぶん感じが違う。申し訳ないが、原石には輝きの欠片もなかったりする。宝石も磨かないとただの石?なんて言い古された言葉をつい思ってしまう。 続いて放射状に光るルビーやサファイア、光によって色が変わる石、そして誕生石と続き、ダイヤモンドの展示となる。ここにも採掘の展示もある。宝石、としてみるならどうでも良いこと、なのかもしれないが私には興味深い。そして、カラットの由来も展示されている。既にご存じの方も少なくないと思うが、展示で見るとなかなか面白い。また、工業用となるダイヤモンドの原石もある。実は、ダイヤモンドはその硬さ故、工業用としても貴重なものである。そして、使用量も遙かに多い。そこまで詳細な展示はないが、ダイヤモンドの別の一面、ということでも興味深い展示である。とはいえ、ここの見学者の関心はやはり装飾用だろう。世界的に有名なダイヤモンドのレプリカもある。中には、青いダイヤモンドのホープダイヤモンドもある。あまり知られていないが、ダイヤモンドには様々な色のものがある。しかし、赤や青、緑やピンクといった色は非常に少なく、とても高価である。ダイヤモンドといえば無色、と思っている人はちょっと知識を加えて見よう。また、パネルではあるが、ダイヤモンドのランクの展示もある。このあたりになると指輪を買う際に見たことのある人も少なくないだろう。 ここは、宝石の種類と地学・雑学的な知識を高めてくれる、貴重な博物館である。何か宝石を買う前に見て、知識を高めるのも良いだろうし、いろんな種類の宝石を見比べて好みのものを探すのも良い。店では普段はなかなか出来ないので、こういう場所で楽しむのが一番かもしれない。これぞ、というのがあれば、多分下のフロアで買えるのだろう。彼女と行くにはそれなりの覚悟がいるかも・・・。 日本の博物館、関東に戻る 博物館のページに戻る
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