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 バックアップスクールを全国に

 「もっと女性を議会に送ろう」という『全国バックアップスクール in 秋田』が大潟村で4月30日に開催されました。

 どこまでも続くまっすぐな道、桜の並木にはまだつぼみがありません。JR八郎潟駅で乗ったタクシーの運転手さんは観光ガイドのように八郎潟の干拓の歴史を語ってくれました。干拓といっても水を抜いて乾燥させた土地であること、桜の次にはその足元に菜の花が咲き並んでいくこと、住宅を始めとした村の主要な建物はできた土地の真中の部分にあるためかなり遠いこと、うまい秋田の酒のこと、立派な都市型住宅が入植農家のもので全国から優秀な農家が選ばれてきたことなどでした。北海道や中国を思わせる広大な田園風景の中、突然大潟村と会場のホテルが姿を現しました。

大潟村村長黒瀬喜多さんと

 大潟村の女性村長黒瀬喜多さんは開会あいさつや分科会、立ち話の中で、この大潟村は民主的で自由な農村を作りたいと願う人たちが集まったが、長期に同じ人が村長を務める中で、一人一人の村民のもっと情報を知りたい、もっと話し合いたいという思いを実現したいと、昨年選挙が行なわれたとき女の人たちが中心になった動きの中で候補者を引き受けた、その時の仲間たちが今回の会議の準備にも関わってきた、村でも全面的にこの会議を支援していると語ってくれました。
 おもしろかったのは、そんなことを語りつつ、自分は女性問題にうといので苦手で緊張している、女性差別をあまり感じないまま育ってきたと何回も述べていたことです。最初にお会いした来賓控え室でも、フェミニスト議員連盟代表の名刺をさし出すと、「あっ、今度訪ねてくるって言っている…私、何にも知らないから嫌だなあ、怖いわ」と小金井市の住田さんたちが1ヶ月後に議員視察でやってくることを話してくれました。その後、このゆえのない怖さは多分解消されたと思いたいのですが、住田さんたちの報告に譲りたいと思います。

 主催実行委員会代表の大橋さんはこの準備の大変さを数キロやせた体で表現していましたが、そのかいあって、女性問題に対する関心にはばのある大勢の人たちが集まって語り合えたことは大切なことだったと思います。このバックアップスクール大集合のアイディアを最初に出した、鹿児島の平神さん、その相談を引き受け全国に発信した三井さん、中嶋さんにも感謝したいと思います。
 学校の中で政治教育がきちんと行なわれない日本では、バックアップスクールは成熟した市民社会をつくっていくために、男女を問わず、また候補者になるか支える側になるかを問わず、政治の場への参加を広げる一つの手段であると感じました。パターン化したスクールではなく、今後、市民ネットワーク的なものも含め、もっと多様なバックアップ体制を模索しそれらが連携していくことが必要であると感じました。
 来年統一地方戦後には鹿児島で第2回の会合が鹿児島らしいスタイルで開かれるようです。秋田では講師の役割はなかったのですが、次回行けたら、今度はそんなことでも協力したいと思っています。

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