アオフ島〜カウアイ島

 

 

日本を離れ7時間後、遂にハワイ(日本で言うハワイとはオアフ島)に到着。飛行機を降りる時に真夏を期待していたが、空はどんよりしており真夏というより梅雨といった感じ。(後で知ったのだが、日本の冬の間はこっちでは雨季らしい)機内でTシャツに長袖シャツ、その上に厚手のセーターを着ていたのだが汗が出ない。そのまま入国審査の為室内に並んだら、さすがに人の熱気で暑くなりここでやっと半袖に。簡単な質問を2.3受け、バケ共々あっけなくパス。荷物を受け取り空港を後にする。

 

空港を出ると右も左もわからない。添乗員などもいないので全て自分達でやるしかない。そこで、近くに居た人にタクシー乗り場を聞いた(当然英語ね)。空港から出て右に曲がった大通り沿いにタクシー乗り場があり、ここでタクシーを拾った。タクシーの中でも当然英語。目的地を「ワイキキ・ハネクラニ・ホテル」と告げると、運ちゃんは「OK」と言いタクシーは走り出した。後は運ちゃんを信じるしか無い。どっかに連れて行かれてもわからないので、とにかく信じるしかない。だが、ただ祈っているのではなく、わざと日本語であれこれ指さしたり、標識や地名を言ったりしてあたかも多少ハワイを知っている振りをした。また、タクシー運ちゃんとも多少だが英会話。なんでもハネクラニはワイキキで一番のホテルと言っていた。今になってみれば納得。

 

空港から20分ほどでホテルに到着。料金は30ドル。これにロッドケースが長かった為のエキストラ料金が3ドルほど取られ、この迷惑料もチップに含めて35ドルを支払った。

 

ホテルには入り口脇にいきなり日本人発見。日本人といってもホテルの人で、日本人カウンターの人だった。この人にチェックインの事など色々と尋ねた。すると、午前10時頃だというのに部屋の準備ができていたらチェックインOKとの事。そこでカウンターへ。当然予約が通っているのでカウンターでItoと言うとすんなり。向こうで部屋の確認をすると準備OKで即チェックイン。時差の関係で、日本を出るのは夜。着くのは午前中なので、ハワイ側も考慮し、部屋が空き次第チェックインさせてくれるようだ。ただ、ホテルのチェックアウトが12時なので、運次第といった所だろう。

 

早めにチェックインでき、荷物も置けた。ラッキーな事にフリーな時間が1日できた。そこで当然町に繰り出す。地図を見ると近くにハワイアンマーケットなるショッピングセンターがあるので行ってみる。まずは腹が減ったので買い物より食事の取れる場所をさがす。広いショッピングセンターの中を歩き回り行きついたのは際奥部の日本食屋。ここで私は焼肉ランチ・バケはテンプラ定食。まんま日本食や。でも、なにかが違っていたがとりあえず満腹になり、続いてショッピング。ほぼ全てと言えるほどのブランド品屋が入るショッピングセンター。当然色々とせがまれて、早くもカードの出番。ヴィトンやら何やら買わされ、帰りにコンビニのABCストアへ。ここは土産屋ではなくほんとのスーパー。でも、ここのほうが私をくすぐる物が沢山あったのでリアクションバイト。土産のついでにサンドイッチを買い、夕食はホテルでこれらを取る事にした。

 

暗くなる前にホテルに戻る。なんでもこのホテルにはドレスコードがある。向こうで知ったのだが、午後5時以降はラフな格好(タンパン・ビーサン)でホテル内をうろつけない。当然ホテルの食堂も使えない。だから、夕食は部屋でサンドイッチしなった。この日は疲れたので早めに寝る。翌朝、朝食はルームサービス。前の晩にドアノブに注文書を掛けておくと朝、持ってきてくれる。8時に指定したが、このルームサービスに起こされ急いで服を着た。その間バケはトイレに避難。朝から25ドルほどする豪華な朝食を取り、11時頃までゆっくりして今日も買い物。今日は近くの免税店で本格的なお土産。ここで買った物は直接成田に届くのでちょっと多めに買った。ここでもバケにブランド品をねだられ、シブシフ購入。午後3時にホテルに戻り、やはり部屋内で昼食を取る。夕食はどうするか悩むが、せっかくだからと豪華に鉄板焼きステーキ屋を予約した。午後6時、辺りはすっかり暗いので早足でステーキ屋「田中オブ東京」へ。注文したのはサーロインステーキとデッカイロブスターのセット。1人前80ドルと結構な値段。だが、日本では食べられそうにないので思い切った。始めて目の前で焼いてもらいながらのディナー。色々なパフォーマンスを見ながら横のアメリカ人と楽しく夕食。最後にこの人達は「結婚おめでとう、がんばれ」と言っていた。何度アメリカに来てもアメリカ人はできてると思う。夕食が済んだのは7時過ぎ。この日はホノルルマラソンと重なっていたのでやたら日本人が少なく結構怖い。急いでホテルに戻り、明日の朝食を頼んでおき寝る。

 

翌朝、今日はカウアイ島へ移動の日。フライトは3時過ぎなのでホテルでゆっくり朝食を取り、のんびりする。朝食は昨日同様ルームサービス。一食2500円もする朝食をリッチにベランダで取る。食事中にハトが飛んできた。牛久で毎週白鳥にパンをやっているのでここでも餌付け。(後で気づいたのだが、餌やりは禁止になっていた)午前11時30分に余裕を持ってチェックアウト。ホテルマンにタクシーを呼んでもらうとすぐ横に止まっていたリムジンが目の前に止まりドアが開いた。どうやらこれがタクシーらしい(ラッキー)。荷物共々乗り込み一路空港へ。だが本当にリムジンに乗ってよかったのか心配でメーターとにらめっこ。どうやら普通料金のようで行きと同じ値段で空港到着。やっぱりタクシーだった。けどさすがに飲み物なんかは出なかった・・・積んであったけど。

 

空港では国内線のハワイアン航空へチェックイン。離陸時間の3時間前に到着してしまったがそのままカウンターへいった。だが、悲劇はこのあたりからはじまっていた。カウンターに日本語が話せる人が居ない。仕方なく片言の英語で対応。だが、30%ほどしか理解できない。でもどうやら早い便が空いているのでそっちに乗せてくれるようだ。便名と時間は聞いたがイマイチ自信がないので何度も聞きなおすと、困った顔をして奥から人を呼んだ。出てきた人は「どうしました?」、なんだ日本語話せる人いるじゃん!。だったら最初から来てよね。その人に色々と聞くとやっぱり早い便に乗れるらしい。この時この航空会社はいい加減だな〜と思った。搭乗まで約30分。そこで帰りの国際線への乗り継ぎを確認。順路を地図でたどってうろうろしてるとどっからともなく懐かしい日本語が。振りかえると日本語デスクがあった。そこで帰りの順路を確認し、安心して搭乗。ここでまたまたいい加減さに驚く。座席がファースト以外は指定されていない。バスと一緒でフリーになっていた。「本当にいいのかな〜」と思いながらも適当に窓際ゲット。やがて離陸。

 

離陸後20分もしない内に目的地のカウアイ島が見えてきた。「あれ?近い」と思っている間に着陸。すぐに皆は座席を立ち降りる準備。だが皆後ろへ向かって行く。「前からのったのに・・・」。振りかえると一番後ろが開いていた。これにはびっくりした。直接滑走路へ下りると写真を撮っている怪しげな二人。もしかと思ったらやっぱり日本人だ。どうやら一緒に乗っていたようだ。だが、一言も口を使わない内に添乗員らしき人が来て逆方向へ消えて行った。私達は人の流れに乗りバックと書いた受け取り所へ。待つこと10分。二人のスーツケースは出てきたがロッドが一向に出てこない。いずれコンベアも止まったがロッドは出てこないまま。困った挙句に一大決心。英語でクレームセンターへ乗りこむぞ〜。と、その時遠くに見なれたロングケース。なんと階段の下に置いてあった。「別口から出るなら何か言えよなぁ」と日本語知らないと思って日本語でぶつくさ文句。やっと荷物がそろい空港から出る。

 

空港から出て二人でボーゼン。「な、何にもない」。ホテルまではタクシーしか無いのはわかっていたが、タクシー乗り場がありません。しかたなく空港の荷物チェックのおじサンに英語で聞くと、「タクシー?」と言いながらTAXYと書かれた黄色い電話を指差す。「まさかあれが」と思い「イッツタクシー」と聞きなおすと、手招きで電話まで連れて行かれ「電話で呼ぶ」と言われた。「まじかよ〜」と二人で顔を見るがここではそうするしかないようだ。意を決して電話を取る。トゥルルルル〜カチャ「ハロ〜なんとかかんとか・・・」ぎゃ〜全然わかんね〜。それでも何とかタクシーを呼んだ。自分の英語力に驚く。

 

やってきたタクシーはおんぼろワゴン車。運転手が下りてきてMrゴトウ?といってきたが、ハイハイとこたえてタクシーへ乗りこむ。目的地を伝えるのも当然英語。でもホテルの名をいったらあっけなく通じた。約20分ほどでホテルに到着。料金は30ドルほど。部屋に案内され全て英語で説明さけたがなに言ってるかわからない。まぁひとまずのんびりし、落ち着いたフロントへ行き、英語で「誰か日本語が話せる人いますか?」と聞いてみたら、いきなり電話をしだして、受話器を渡された。「もしもし」と言うと、なんと留守電。そこで「全てわからないで困ってます」といい、ルームナンバーを入れて部屋で待った。するとしばらくして電話が鳴り、日本語カウンターの場所を聞いた。早速色々聞こうと反対側の建物へと入っていった。そしたら係りのホテルマンにつかまり、ついて来いというのでついていった。ホテルの奥の池に案内され、おもむろにパンを投げた。すると無数のティラピアがパンに群がる。超空腹だった私達は、自分でパンを食いたかったがさすがに多少のプライドは持っている。日本語で「腹減った」と叫びながらティラピアへパンを投げつける。「ああ、なんて美味そうなんだろう」。全てのパンを投げ終えると係りの人が池の奥を指差した。そこには五匹のピーコックが泳いでいた。「本当にピーコックがハワイにいる」、当然明日の釣りに向け気合が入る。が、空腹ですぐに日本語デスクへ。隣の建物に入ってすぐ右にデスクはあった。ここにいたのはJALのマークの付いた女性の方だった。名前を見るとどうやらハーフのようだ。しかし、日本語はぺらぺらで普通に会話ができる。そこで何か食べる所を聞くとビーチサイドカフェが唯一開いていると聞いた。その他観光やらなにやら色々と聞くと、夕日を見ながらディナーを取るサンセットレストランなるものがあり、車や食事の手配をしてくれるとの事なので、明日の夕方の予約をとってもらった。そしてやっと食事に行く。

 

ズボンにシャツと着替えずに行くと、途中ビーチですれ違う人達と明らかに格好が違う。しかしここでは私達が外人。全然気にせず目的地へ。ビーチサイドとあるだけあってプールのすぐ横にそこはあった。メニューはマック風に壁に貼ってある。色々と見たが全て英語でなんだかチンプンカンプン。その中にランチセットなる物があったので「2センチセット」と注文すると「ハ?」と言う答えが。ここに来て初めて英語が通じない。しかもランチセットなる言葉が・・・。バケ共々身振り手振りで、結局壁を指差して「ランチ」と言ったら何とか通じた。待つこと5分、何だかわからないランチができあがったようで取りに行く。それを見て「アチャー」。お皿の上にはサラダにライス、そしてメインはフライドチキン。ここから恐怖のチキン攻撃が始まったが、この時はまだ知る由も無かった。

 

部屋に帰るととりあえず腹は満ちたのでお昼寝タイム。二人とも2時間ほど寝た。起きるとタックルを用意し、今度は晩飯の心配。何しろレストランは自信がない。そこでオアフに習いルームサービス。これには日本語メキューがあったので助かった。だが、日本語説明があってもメニューは見たことが無いものばかり。全く想像が付かない。その中で外れが無いと思えたエビチリとサンドイッチ、それに本日のコンソメスープの3品を注文した。30分ほどしてワゴンを押したホテルマンが登場。テーブルの上に料理を並べる。まずはサンドイッチ。次にグレープフルーツ・・・あれ?デザートってたのんだっかかな?。最後にスープ。ならび終えるとチップを渡し再び二人だけの時間へ。「さって食うぞ」とテーブルに向かうと何か凄い違和感が。目に入ったのは巨大なサンドイッチ。まさにジャンボサイズ。そしてスープ。「あれ?黄色くて濁っている。コンソメって濁ってたっけ?」。そして最後にデザート。デザートって頼んでないんだけどまっいっか。だが、エビチリが無いのに気づく。エビチリを探すこと数秒、ふとグレープフルーツに目をやると、なんとエビが串刺しになってグレープフルーツに貼りついているではないか!もしかして・・・これが・・・エビチリ・・・「ぎゃ〜」。気を取りなおし食べる事にした。まずはスープ。コンソメと思って飲んだら何てことない、ただの豆スープ。これってメキシコで飲んだのと同じ味。どごがコンソメやん。まぁ我慢してサンドイッチをパクつく。まあよくアメリカに有る乾いたサンドイッチ。美味くもまずくもない。で、最後に問題のエビチリへ。だが、私はエビが苦手なのでバケが行った。「ま、まずい」バケの率直な感想。エビにフルーツの甘さが入り、しかもチリマスタードケチャップとマッチしないらしい。とってもトロピカルな味だそうだ。次にバケはソースを付けず塩コショウでたべた。「更にまずい、激まず」。既に食えるものでは無く、エビチリはそっくり残った。二人で大笑い。「いや〜まいったまいった」

 

食後はただ風呂入って寝るだけ。明日は6時30分に待ち合わせなので早めに明日に備え寝る

 

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