ERCACHE v3.01 アップデート情報
Last updated 2001.5.19
現在、以下のバグ修正/機能強化が行われています。読みにくくて申し訳ありません。
【ERCACHE.EXE】v3.02暫定版(2001/5/19) v3.02暫定版(2001/5/16)
v3.02暫定版(2001/5/14) v3.02暫定版(2001/5/7)
v3.02暫定版(2001/5/6) v3.02暫定版(2001/5/2)
v3.02暫定版(2001/3/13) v3.02暫定版(2001/2/27)
1.標準ブートOFF機能追加
- ERCVFDで仮想ディスクをロードすると自動的に標準ブートが有効になっていましたが、HDD起動ゲーム等で利用しやすくするため、これをOFFにする機能を追加しました。当面は
HSB WI II[W 5FEC:102A] として利用してください。仮想FDからブートしてHDDを使わない場合は関係ありません。
2.メモリマネージャ強制組み込み機能
- 従来ERCACHEを組み込んだ後の再起動時にはEMS/XMSドライバとしてのERCACHEは利用できませんでしたが、再起動時のCONFIG.SYSに
DEVICE=〜ERCACHE.EXE /WI と記述しておくことで、XMSドライバとして再利用できるようになりました。XMSやUMBの指定は初回組み込みのものが有効になっています。ただし、F0000h以降の領域をUMBとして確保すると再起動時がうまくいかないようなので、控えめに指定してください。また、仮想FD使用時はEMSを利用できません。
3.HMA/XMSの初期化機能強化
- 6/22版でXMSドライバを組み込んでも、HMAやXMSハンドルの使用状態がクリアされていなかったのを修正しました。
4.UMBの初期化対策
- E8000セグメントをUMBにした場合にNECプロテクトを外していないIO.SYSでリセットがかかってしまうため、再起動時にE8000-F7FFFのUMBはROMからデータをコピーするように変更しました。
5.仮想FDとEMSの併用
- 仮想FD使用時は通常DOSではないため、EMSを使えないようになっていましたが、DOSでも仮想FDを使えるようにするため、初回組み込み時のみEMSを有効にする/VFDEMSを追加しました。/EMS=nが有効になりますが、再起動するとEMS向けに確保した領域は全て再利用不可能になってしまいますので、再起動させる場合はあまり多くのメモリを指定しないようにしてください。
6.VDSファンクション5のバグ修正
- VDSファンクション5にて先頭の領域長を4096バイト短く報告するバグを修正しました。PCI-SCSI環境にてXBUFF等でバッファをUMBに取った場合で、あと4096バイトでUMBの切れ目がやってくる位置にバッファが存在したり、ディスクキャッシュのバッファをUMBに取った場合に正常動作していませんでした。
7.BIOS-RAM作成機能追加
- E8000-F7FFF(上記4)だけではなく、F8000-FFFFFに関してもRAMにROM内容をコピーするようにしました。これで/MオプションでRAMを指定するだけでBIOS-RAMになります。パッチを当てたい場合に有効。
- 例えば、R-MATEでモノクログラフィックモードが廃止されてますが、F990:0103が75のところを77に変えるだけで、見かけ上モノクログラフィックモードが利用できるようになります。SCREEN
2 でもエラーになりません。(本来のBIOS-RAMにパッチを当てる簡単な手段は現在調査中です)
8.VCPI暫定対応(2001/2/19)
- 仮想86モード用のVCPIファンクションに暫定対応しました。/VCPIを付けるとこの機能が有効になります。EMSも使用可能にしておく必要があります。プロテクトモードに移行してプログラムをプロテクトモードで実行することはまだできませんが、ms.com
v3.32(c)k-craft でVCPIを用いる /J /L /K あたりのオプションが利用できるようになりました。
9.VCPI対応(2001/2/22)
- 仮想86モード用のVCPIファンクションに対応しました。/VCPIを付けるとこの機能が有効になります。EMSも使用可能にしておく必要があります。プロテクトモードに移行して簡単なプログラムをプロテクトモードで実行することはできるようになりましたが、割り込みコントローラの設定はできませんので、一太郎Ver5やDOSエクステンダのような、重いVCPI利用には耐えないかもしれません。
10.VCPI対応(2001/2/27)
- 仮想86モード用のVCPIファンクションに対応しました。/VCPIを付けるとこの機能が有効になります。2/22版では、割り込みコントローラの設定がDOS標準値ではありませんでしたが、この版では/VCPI指定時は割り込みコントローラの設定をDOS標準値のままにしました(ms
/j等で確認可能)。ホットキー等による再起動時は従来通りの設定に戻ります。プロテクトモードに移行して実行される
DOSXNT を利用している、MS-C v8.3が動作することを確認しています。
- なお、IDT用の領域は48個分しか無いため、割り込みベクタをDOS標準値から移動するような重いVCPIクライアントを動作させることはできません。
11.メモリ操作機能追加(2001/3/13)
- (とりあえず)ERCACHEのディスクBIOSが呼び出された時、指定されたメモリ操作を実行します。DOSのメモリ管理ドライバとして動作している場合には効果ありません。
- 例えば、アドレス12345hのワード(16bit)を6789hに書き込みたい場合、
- アドレスABCDEhのバイト(8bit)をF0hとORしたい場合は
- と指定できます。他にAND(&)またはXOR(^)操作が可能です。また、,で区切って並べて書くこともできます。
- /MEMPATCH=W12345:6789,ABCDE.F0
- この機能は暫定であり、書き替えタイミングが変更される可能性があります。
12.メモリ操作機能変更(2001/5/2)
- 2001/3/13版でとりあえず追加した/MEMPATCHを、ディスクBIOSアクセスだけでなく、タイマ/CRTV割り込み発生時にも処理するように変更しました。これに伴い、/MEMPATCH操作を「仮想FDで標準BOOTした場合のみ有効」に変更しました。
- この機能はまだ未確定であり、書き替えタイミング等が変更される可能性があります。
13.基本グラフィックモード回り改善(2001/5/2)
- /GCOL8を指定して基本グラフィックモード(DIPSW1-8 OFF)を選択した場合、HSB保存環境に含まれていないために、リセットするまでシステム共通域が戻らなかったのを修正しました。
14.仮想86モニタover32KB化(2001/5/6)
- 上記1〜13までで仮想86モニタが32KBになったため、コード部を48KB化しました。これに伴い、ERCACHE内部で消費するメモリが約20KB増加しています。メモリが厳しい環境ではより一層厳しくなるかもしれません。
- また、仮想86モニタ用セグメントが64KBに収まらなくなったため、仮想86モニタを内蔵メモリに割り当てる/HS=nは使用できなくなりました。
15.over64MB暫定対応(2001/5/6)
- 64MB以上のメモリを搭載している場合に/OVER64を指定すると、128MBまで利用できるようにしました。ただし、XMS回りは約64MBまでしか使用できません。現時点では十分にテストされているわけではありません。
16.特殊なキー操作の抑止(2001/5/7)
- /DNAを指定すると、ポート0043hに対する00hのOUTを無効にします。これにより、DNA(c)?
で/VFDKEYと/VFDS=nを併用した場合に固まる現象を回避できます。
17.over64MB対応(2001/5/14)
- 上記15の機能を改善し、/OVER64指定時に利用可能なEMBサイズが異常になることがあったのを修正しました。現時点では十分にテストされているわけではありません。
18.XMS v3対応(2001/5/14)
- XMS v3仕様に12h(UMB再割り当て)を除いて対応しました。/OVER64と併用すると、大容量のメモリを利用することも可能になります。
19.XMSとVFD併用時のバグ修正(2001/5/16)
- VFD/VFDS使用時、ここで指定したバンクの分がXMSの領域計算時に含まれていなかったことが発覚しましたので、これを修正しました。XMSを大量に消費し、XMSの空きがVFD/VFDSで指定したバンク数(1バンク=128KB)より小さくなると動作が変になることがありました。
- このバグはVFD/VFDS導入時からの上記18までのv3.0x全バージョンに存在していました。
20.XMS v3ドライババージョン変更(2001/5/19)
- XMSドライバのバージョンとして、ERCACHE自体の番号を返すようにしました。
【ERCVFD.EXE】v3.02暫定版(2001/5/6) v3.02暫定版(2001/5/2)
1.メモリ操作機能(ERCACHE.EXE 2001/5/2版以降が必要)
- ERCACHE.EXEの/MEMPATCH=xxxを組み込み時以外のタイミングでも指定できるようにしました。ただし、ERCACHE.EXEのプロテクトモード部が32KBになって十分な機能が実装できなくなったため、当面は「全差し替え」的な使い方しかできません。
2.メモリ操作機能の有効/無効設定(ERCACHE.EXE 2001/5/2版以降が必要)
- ERCACHE.EXEの/MEMPATCH=xxxは標準BOOT時に自動的に有効に、他の起動で自動的に無効になります(2001/5/2版の場合)が、これを即座に変更したい場合に、/MEMPATCHONまたは/MEMPATCHOFFとして使用できます。
3.メモリ操作機能の追加/初期化機能(ERCACHE.EXE 2001/5/6版以降が必要)
- 上記1の機能が「追加」に変わりました。
- 従来通りの「全差し替え」にするには、/MEMPATCHINITを指定して一旦初期化するようにしてください。
4.MAHALITO形式ファイルのロード機能
- MAHALITO(c)ひとり上手 形式で作成されたFDイメージファイルを変換せずに直接ロードする機能を追加しました。特殊なフォーマットが使われていないことが明確なディスクに関しては、MAHALITOを利用することでロードを高速化できることがあります。
【ERCVFB.SYS】v3.02暫定版(2001/5/19) v3.02暫定版(2000/6/25夕)
1.初回組み込み時のDOS用BIOS機能
- 新たに作成したERCVFB.SYSは、ERCACHE.EXE初回組み込み時でも仮想FD対応機能を実現するための、DOS用デバイスドライバです。ERCACHE.EXEの仮想FD用BIOSの機能低下版になっています。/VFDS=nやドライブ交換機能に対応していない等の制限事項があります。
- が、EMS/XMS/UMBと一緒に仮想FDがそれなりに使えるようになります。
- こんな感じでCONFIGを記述します。
- DEVICE=E:\MFD\LHARC\HSB.EXE
- DEVICE=E:\MFD\LHARC\ERCACHE.EXE /HM /VFD=32 /M=A5-A7,D0-D7,DE-DF,E8-F1
/EMS=32 /VFDEMS
- DEVICEHIGH=E:\MFD\LHARC\ERCVFB.SYS
- DEVICEHIGH=E:\MFD\MELWARE\XMSCACHE.EXE 4096
- DOS=HIGH,UMB
- このあとERCVFD /LOADでロードしていく仮想FDをDOSで参照できます。
2.ハングやリブートがかかることがあったのを修正(2001/5/19)
- 組み込み時、ディスクBIOSをフックするにもかかわらず、"フック失敗"を返すことがありました(条件不定)。この状態になると、DOSからは空きメモリに見えているところにディスクBIOS割り込み処理部があることになるので、その部分を破壊された頃にハングしたりリブートされたりしていました。
3.00,01→3.02にはTATUYUKAさんにご協力いただいています.
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