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　私達は今回の仏青九州大会を、「○△□〜認められる世界の中で〜」というテーマを掲げ、進めてきました。

　ただ誤解されやすいのですが、私達が伝えたかったのは、「○△□、みんな違って、みんないい」ということだけではなく、周囲の人達に○△□というレッテルを貼り、それに対して価値づけを行っているという私達の現実を見据えていこうということです。「みんな違って、みんないい」と言いながらも、実際にはそうはできていない。違いを認めていない。しかも、認めるどころか意識外の人や、意識に上っていても評価の対象にさえしたくない人、つまり"×"である存在をも作り上げている。私達はこの事実に気付き、それを出発点とし、学び、考え、取り組まなければなりません。

　参加者の感想に、「大会テーマが難しい」というものがありました。勿論これは私達スタッフの力不足です。しかしながら、講師の高石伸人先生は「難しい事をやさしくする必要はない」とおっしゃいました。簡単に答えが出せない「難しい」問題なんだから、それを難しいまま素直に受けとめていくこと、簡単に答えを出そうとしないこと、そして「どう取り組んでいけばいいのか」を私達一人一人が考えていくことが大切なのではないでしょうか。理想に届かない自分を知りながらも、そこで開き直らず、常に考え、前に向かって歩む努力が必要だと思います。

　今回、大会期間中の具体的な取り組みとして、「ペシャワール会」（アフガン難民支援団体・NGO）への募金活動（\８５４３６．−）、またテロ行為・それに対する報復攻撃、および報復支援行為への反対意思を示す「声明文」の発信（総局・全教区・福岡教区全寺院へ送付）を行いました。

しかし、これらの取り組みはこれで終ってしまえば自己満足に終ってしまいます。「これしかできない、せめてこれだけでも」という思いの中で、これが出発点に過ぎないことを自覚しなければならないと考えています。（教区通信より）