COPD(慢性閉塞性肺疾患)ガイドライン 第4版
安定期COPDの管理
(出典:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第4版)
重症度はFEV1の低下だけではなく、症状の程度や増悪の頻度を加味し、重症度を総合的に判断したうえで治療法を選択する。
*増悪を繰り返す症例には、長時間作用性気管支拡張薬に加えて吸入ステロイド薬や喀痰調整薬の追加を考慮する。
(参考)ムスカリン受容体の種類と機能
ムスカリン受容体には5つのサブタイプがあり、気道においてその存在と機能が明らかとなっているのはM1、M2、M3受容体の3つです。特に気道収縮に関与しているのはM3受容体です。
ムスカリン受容体には5つのサブタイプがあり、気道においてその存在と機能が明らかとなっているのはM1、M2、M3受容体の3つです。特に気道収縮に関与しているのはM3受容体です。
受容体サブタイプ | 局 在 | 機 能 |
M1受容体 | 副交感神経 粘膜下分泌腺 |
神経節伝達促進 気道分泌亢進 |
M2受容体 | コリン作動性節後神経 交感神経 気道平滑筋 |
アセチルコリン遊離抑制 ノルアドレナリン遊離抑制 気管支拡張の阻害 |
M3受容体 | 気道平滑筋 粘膜下分泌腺 気道上皮細胞 杯細胞 |
気管支収縮 気道分泌亢進 線毛運動促進 粘液分泌亢進 |