種類 |
作用機序 |
適する病態 |
禁忌 |
Ca拮抗剤 |
細胞膜の膜電位依存性Caチャネルのジヒドロピリジン(DHP)受容体に結合することによって細胞内へのCa流入を抑制し、冠血管や末梢血管を拡張させる。非DHP系は心抑制作用、心刺激伝導系抑制作用も示す。 |
脳血管疾患後、高齢者、左室肥大、狭心症、糖尿病 |
房室ブロック(2度以上、ジルチアゼム) |
ACE阻害薬 |
アンジオテンシン変換酵素を阻害し、生理的昇圧物質であるアンジオテンシンIIの生成を抑制し血管を拡張する。 |
脳血管疾患後、心不全、心筋梗塞後、左室肥大、腎障害、糖尿病、高齢者 |
妊婦(催奇性)、高K血症、両側腎動脈狭窄 |
ARB |
生理的昇圧物質であるアンジオテンシン2の受容体を特異的に拮抗し血管を拡張する。 |
脳血管疾患後、心不全、心筋梗塞後、左室肥大、腎障害、糖尿病、高齢者 |
妊婦(催奇性)、高K血症、両側腎動脈狭窄 |
利尿薬 |
腎尿細管におけるNa、Clの再吸収を抑制することにより、Na、Clを排泄し、これに伴って水の排泄が増加し、体液量を減少させる、あるいは交感神経刺激に対する末梢血管の感受性を低下させる。 |
脳血管疾患後、心不全、腎不全(ループ利尿薬)、高齢者 |
痛風 |
β遮断薬 |
心筋に分布すると考えられているβ1受容体を選択的に遮断する。心拍出量の抑制、レニン分泌の抑制、中枢性交感神経の抑制、交感神経末端からのカテコラミン遊離抑制などがいわれている。 |
狭心症、心筋梗塞後、心不全、頻脈 |
喘息、房室ブロック(2度以上)、末梢循環障害 |
α遮断薬 |
α1受容体を選択的に遮断し、末梢血管抵抗性を減少させることにより、降圧作用を示す。血症レニン活性に及ぼす影響は少なく、頻脈を来しにくい。 |
前立腺肥大、高脂血症 |
起立性低血圧 |