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医薬品との併用に注意が必要なサプリメント

 ビタミン

成分 医薬品 相互作用
ビタミンA 血液凝固防止剤(ワーファリン) 大量摂取で、ワーファリンの抗血液凝固作用を増大する。
テトラサイクリン系抗生剤 激しい頭痛が起こることがある。(薬物誘起頭蓋内高血圧)
角化症治療薬(チガソン) ビタミンAに似た作用があるため、ビタミンA過剰症(頭痛や吐き気)と似た副作用が現れることがある。
抗癌剤(ベサノイド)
抗癌剤(タキソール) タキソールの骨髄抑制の副作用が増強されるおそれがある。
ビタミンB6 パーキンソン病治療薬(レボドパ、L−ドパ) 大量摂取でレボドパの効果が著しく減少する。
ビタミンC 炭酸脱水酵素阻害剤(ダイアモックス) ビタミンCを大量に摂取すると、腎・尿路結石の可能性あり。
卵胞ホルモン薬(エストロゲン) エストロゲンの代謝が阻害され、血中エストロゲン濃度上昇の可能性がある。
ビタミンD 強心剤 強心剤の作用を増強され、ジギタリス中毒の症状(嘔気、嘔吐、不整脈等)が現れることがある。
活性型ビタミンD3製剤 高カルシウム血症があらわれる可能性がある。
ビタミンE 血液凝固防止剤 ビタミンEの大量摂取で出血傾向が強くなる可能性あり。
ビタミンK 血液凝固防止剤(ワーファリン) ビタミン K は、ワルファリンの効果を著しく弱める。
葉酸 抗てんかん薬 相互に血中濃度を低下させる作用がある。(作用の減弱)

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 ミネラル

成分 医薬品 相互作用
カルシウムや鉄、マグネシウムなど 骨粗髪症治療薬 薬と結合し腸管からの吸収を阻害する。30分以上間隔をあける必要あり。

テトラサイクリン系抗生剤

ニューキノロン系抗生剤

金属イオンとキレー卜を形成し、吸収が阻害され、抗菌剤の効果が減弱するおそれがある。抗菌剤を服用後、2時間以上間隔をあける必用あり。
カルシウム 強心剤 カルシウム含有製剤により血中カルシウム値が上昇し、ジギタリス製剤の作用を増強され、ジギタリス中毒の症状(嘔気、嘔吐、不整脈等)が現れることがある。
甲状腺ホルモン薬 消化管内でリチオロニンナトリウムと結合し吸収が遅延又は減少することがあるので、併用する場合には甲状腺剤との投与間隔をできる限りあけるなど慎重に投与すること。
タンニン酸アルブミン 併用により相互に作用が減弱することがあるので、併用しない。
セフゾン セフゾンの吸収を約10分の1まで阻害するので、併用は避けることが望ましい。やむを得ず併用する場合には、薬剤の投与後3時間以上間隔をあけて投与する。

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 ハーブ

成分 医薬品 相互作用
西洋オトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)

気管支拡張剤(テオドール・ネオフィリン)

抗てんかん剤 (アレビアチン・テグレトール・フェノバール)

抗凝固剤 (ワーファリン)

強心剤抗不整脈剤(リスモダン・アンカロン・プロノン)

免疫抑制剤(サンディミュン、ネオーラル・プログラフ)

卵胞ホルモン薬(エストラジオール)

セント・ジョーンズ・ワートにはある種の薬物代謝酵素を増加させる作用があり、その酵素で代謝される薬物の代謝が促進されるため、左記の医薬品の作用が減弱するおそれがある。また、セント・ジョーンズ・ワートを急に中止すると、分解促進作用がなくなることで医薬品の血液中濃度が高くなりすぎ、副作用が現れる可能性がある。
抗HIV剤 医薬品の血中濃度レベルが低下し、HIV抑制作用が減弱される恐れがあるため、病院で検査を受けるとともに、セント・ジョーンズ・ワートの中止について医師に相談する。
経口避妊剤 避妊効果が得られないおそれがあるので、投与時はセント・ジョーンズ・ワートを摂取しないよう注意する。また、不正性器出血の発現率が増大するおそれもある。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

トリプタン系片頭痛治療薬

選択的MAOB阻害薬(エフピー錠)

併用で脳内のセロトニンの作用が増強され、「セロトニン症候群」(落ち着かない感じ、下痢、ふるえ、発熱、発汗、意識障害などの症状)という重大な副作用が起こるおそれがあるため、併用しないこと。
イチョウ葉エキス 血液凝固防止剤、NSAID 抗血小板作用があり、併用で出血傾向が強まる可能性あり。
糖尿病治療薬 イチョウ葉エキスの相加的作用により血糖降下作用が増強される可能性がある。
カンゾウ(甘草) 強心剤、利尿薬 カンゾウによりカリウムの腎排泄が促進され、低カリウム血症が起こり、薬剤の作用が増強される。
エキナセア(エキナケア) 免疫抑制薬 エキナセアに免疫賦活作用があるため、医薬品の作用が弱くなる可能性がある。
肝毒性のある薬剤(蛋白同化ステロイド・アンカロン・イスコチン) 肝障害を起こす可能性があるが、臨床的に問題になったことはない。
ノコギリヤシ 卵胞ホルモン薬(エストラジオール)経口避妊薬 相加作用により、静脈血栓塞栓症等の副作用が発現する可能性がある。
バレリアン(西洋カノコソウ)

向精神薬(睡眠薬・抗不安薬)

抗ヒスタミン薬

左記の薬剤の作用が強くなるおそれがある。
フィーバーフュー 血液凝固防止剤、NSAID フィーバーフューに抗血小板作用があるため、併用すると出血傾向が強くなる可能性がある。
カモミール 血液凝固防止剤 カモミール中クマリンまたはクマリン誘導体に抗血液凝固作用があるため、作用が増強される可能性がある。
オオバコの種子(サイリウム) 躁病薬(リーマス) 作用が弱くなる可能性がある。
チョウセンニンジン(オタネニンジン) 血液凝固防止剤 チョウセンニンジンに抗血小板作用があるため、併用により出血傾向が強くなる可能性がある。
副腎皮質ホルモン チョウセンニンジンにコルチコステロイド様作用があるため、副作用が強く出る可能性がある。
シベリアニンジン 強心剤 カンゾウによりカリウムの腎排泄が促進され、低カリウム血症が起こり、薬剤の作用が増強される。
クマザサ 血液凝固防止剤 クマザサはビタミンKを含むため、ワルファリンの作用が減弱することがある。
ガルシニア・カンボジア アスピリン ガルシニア・カンボジアにより血中アスピリン濃度が上昇する。

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 特定保健用食品

成分 医薬品 相互作用

「血圧が高めの方の特定保健用食品」

ラクトトリペプチド(アミールS)

かつお節オリゴペプチドサーデンペプチド

イソロイシルチロシン

ACE阻害薬 同様な作用を持つため、併用により降圧作用が増強される恐れがある。

カリウム保持性利尿薬

カリウム製剤

併用によりカリウム貯留作用が増強され血清カリウム値が上昇するおそれがある。

「血糖が気になる方の特定保健用食品」

グアバ葉ポリフェノール(番爽麗茶)

糖尿病治療薬

α-グルコシダーゼ阻害剤

両者とも糖を分解する酵素の働きを抑える作用を持つため、薬剤の作用が増強される。また未消化の糖質が腸内で発酵し、ガスの発生が多くなるため腹部膨満感が強くなる。

「コレステロールが高めの方の特定保健用食品」

大豆たんぱく質、キトサン、低分子化アルギン酸ナトリウムなど

脂溶性ビタミン(A、D、E、K)

葉酸

β-カロチン

高脂血症薬(イオン交換樹脂製剤)

経口避妊薬

脂溶性薬剤

定保健用食品に含まれる成分は胆汁酸と結合する作用をもつため、吸収に胆汁酸を必要とする脂溶性ビタミンや脂溶性薬剤の吸収が減少する可能性がある。

「虫歯になりにくい特定保健用食品」

パラチノース、マルチトール、キシリトールなど

α-グルコシダーゼ阻害剤

高アンモニア血症治療薬(ラクツロース、ポルトラック)

下剤

特定保健用食品に含まれる糖アルコールは難消化性であるため、大量に摂取すると軟便、下痢が発現する可能性がある。薬剤にも同様の作用があるため併用により軟便、下痢が発現しやすくなる可能性がある。

「お腹の調子を整える特定保健用食品」

各種オリゴ糖、ラクチュロース、ポリデキストロース、グアーガム、サイリュム、乳酸菌など

強心剤 薬剤の吸収が遅れる可能性がある。

脂溶性ビタミン(A、D、E、K)

鉄製剤

薬剤の吸収が抑制される可能性がある。

α-グルコシダーゼ阻害剤

高アンモニア血症治療薬(ラクツロース、ポルトラック)

下剤

定保健用食品に含まれる成分は胆汁酸と結合する作用をもつため、吸収に胆汁酸を必要とする脂溶性ビタミンや脂溶性薬剤の吸収が減少する可能性がある。

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 その他

成分 医薬品 相互作用
ニンニクエキス(アリシン) 抗凝固剤 ニンニクに抗血液凝固作用があるので、大量摂取は避ける。(食事でとるぐらいなら問題ない)
抗HIV剤(インビラーゼ) インビラーゼの代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、インビラーゼ投与時は、ニンニク成分含有製品を摂取しないよう注意すること。

クロレラ食品

青汁(ケール)

血液凝固防止剤(ワーファリン) クロレラはビタミンKを含むため、ワルファリンの作用が減弱することがある。
トウガラシ(カプサイシン) ACE阻害薬 カプサイシンの吸入により咳が誘発される。
気管支拡張薬(テオフィリン) トウガラシにより薬剤の消化管吸収が増大し、血中テオフィリン濃度が上昇する。
ニガウリ 糖尿病治療薬 ニガウリの相加的作用により血糖降下作用が増強される。
ナットウキナーゼ 血液凝固防止剤(ワーファリン) 血栓溶解作用をもつため併用により出血傾向が強くなる可能性がある。

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