湿布薬について
鎮痛・抗炎症貼付剤は、現在、大きく第一世代、第二世代に分類されています。第一世代は冷感、温感などにより痛みを紛らわせていた刺激型貼付剤で、第二世代はNSAIDを含んだ経皮吸収局所作用型貼付剤です。
冷湿布 | 温湿布 | プラスター | |
特 徴 | 冷やすことにより、皮膚血管は収縮して血行は緩徐となり、赤く腫れたり、熱を持った状態の炎症を鎮め痛みを抑える。急性期の痛みに使用する。 | 温めることにより、皮膚血管を拡張して血行をよくし(栄養促進、酵素補給、老廃物除去)炎症および疼痛を緩和する。慢性期の痛みに使用する。 | プラスター剤は、基材に水分を含んでいないため、冷却する必要のないような状態に使用される。急性期にも慢性期にも使用できる。 |
メリット | ◯ 保湿性あり(汗を吸い取る) ◯ 湿布効果あり |
◯ 皮膚への密着性がよい(ずれない) ◯ 膏体が薄く貼りやすい ◯伸縮性あり(関節に使いやすい) |
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デメリット | ● 皮膚への密着性がよくない ● 膏体が厚く貼りにくい ● 運動がしにくい |
● 保湿性なし ● 湿布効果なし ● かぶれやすい(皮膚との密着性が高いから) |