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4月21日(水)
高野悦子「二十歳の原点」(新潮文庫)
 そうか……、1969年で二十歳ってことは、幸か不幸か生きていたら今年五十歳か……。
 この時代にはまだ「大人にならなくちゃいけない。大人になることはどういうことか……」と煩悶する風習があった。それはいつからなくなったのか。学生運動の敗北期かバブル絶頂期からなのか。「物質的に恵まれているけれど精神的に荒廃している」などという今更陳腐化したフレーズも、この人が生きていた時代には信じられないものだっただろう。
 それにしてもよくウィスキー飲んでいるな(←人のことは言えない)

4月22日(木)
▼昨日の続き。
 マリリン・バーンズ/マーサ・ウェエトン絵/永田美喜訳「自立する子どもになろう〜子どものためのライフスタイル」(晶文社)からの一文。

つぎの質問に答えて、この問題(旅人注:大人と子どもとの間の考え方のずれ)を考える手がかりにしてほしい。答えを紙に書いて、大事なものをしまうところに貼っておけば、あとで読んでみて、考え方が変わったかどうかわかるよ。

きみが大人になったら、子どもにぜったい言わないとかしないと思うことを、3つ書いてみよう。
1.
2.
3.

子どもだという理由で、きみがしてもいいはずだと思うのに、できないことを3つ書こう。
1.バニーガールの店に出入りする。
2.
3.

子どもについてのことで、あとになって思い出したくなるようなことを、何でもいいから書いておこう。


▼……一部雑音が入ってしまったが。
 大事なのは、「少年の気持ちをもって」「子どもの視点で」という言葉は、決して自分の幼稚性を持続させるという意味ではないはずなのに、大人になることイコール汚れであるという安易な論理の元凶になってしまった。
 ご存知の通り、今の日本では、社会的地位の高い大人ほど、そのみっともなさが日々マスコミを通じて知らされる。あれを見て「大人になりたいかどうか」と聞く方が酷だろう。
「きちんとした大人になっているか」と自問自答しても、みんな(私を含めて)答えられないほど、今の大人社会で誇りが失われているのが現状だろう。「大人になりたい」「大人にならなきゃ」という呼びかけは、一生をかけてもまだ足りない。

4月23日(金)
▼ハード増設のためにFMVをばらしたり組み立てたり。しかしFMVのHDDはなぜあんな奥の取り出しにくいところにあるのか。
 Win98をインストールするために他のアプリを一時的削除するも、いくらやっても「領域不足」の表示が。4.7MBくらい見逃して欲しい。嫌気がさして帰社。外へ出ると、少しは雨量も普通になっていた。9時から銀座へ。終電まで。

4月24日(土)
▼またしても雨かい。
 先週はクリーニング行き遅れて月曜の朝に雨の中自転車で駆け込んだという事態の反省から、午前は歩いてクリーニング屋へ。
▼いつまでたっても止む兆しはなく、晩から嫌々ながら池袋へ。レコファンで30枚くらいのCDを引き取ってもらうことにする。
 ジュンク堂前の横断歩道で歩きながら、ふと「はて、身分証明証は必要だったっけ……あれは18歳以上だったらOKだったけ」と一考する。果たして実際は……その通りだった。明日の午後6時ごろ身分証明証持参で引き換え金をもらうことにする。
 なにせ、前回中古として引き取ってもらったのは6年前だしなあ。すっかり忘れていた。まだ学生だったから、学生証を見せたんだっけ。もう憶えていない。
 その後銀座へ。11時過ぎまでいたかな。
 本条さんのところの心理テスト通りに、腕時計を忘れてしまうとは……。

4月25日(日)
▼(前日までのあらすじ)
 CDを一掃して現金取得を企む旅人が、いざ中古店にまで持って行ったら身分証明証の提示を迫られる。なるほど、この奇怪な風貌が怪しまれたかとひるむ旅人。そうではなく店の決まりだからということであったが。しかし不覚にも持って来なかったので引き換え金は身分証明がすんでからということで明日に引き伸ばされる。果たして中古CDの運命やいかに!?

 夕方池袋レコファンで無事、引き換え金を受け取りました。んでも印鑑持ってなくて拇印押しましたが。
 やっぱり6年前とちがうのが、全36枚のCDの引き取り金がすべて一覧で出力してもらえたことである。どういう基準で値段を判定してもらえるのか一目でわかる。
 とはいえ、在庫過剰のものや帯なし、ケースの割れや傷、歌詞カードの汚れはどうしても安くなるのですな……。  比較的高価格で引き取ってもらえたのがGREAT3「METAL LUNCHBOX」700円、そして、意外だったのがフレディ・マーキュリー「MR.BAD GUY」の1400円。ほとんど原価で買った時と変わらない。プレミアもんになっていたのだな。そういやこのフレディのソロの何曲かは、クイーンの他のメンバーが音を重ねて「MADE IN HEAVEN」として出していたな。

4月26日(月)
▼リブロにて「日本語練習帳」(大野晋/岩波新書)「ご立派すぎて」(鈴木輝一郎/講談社文庫)買う。後者はその日のうちに読了。

4月27日(火)
▼8時半ごろ銀座へ。「日本語練習帳」読み尽くしてから、「トリスタン・イズー物語」(ベディエ編/佐藤輝夫訳/岩波文庫)読む。終電まで。

4月28日(水)
▼ひさびさに会社10時半まで。外に出たら雨が降っている。松屋でキムチ牛めしとビールでお腹を満たして、帰路についたらもっと大雨。

▼「日本語練習帳」(大野晋/岩波新書)……話題になっているものは大したものがないのが多い中(偏見だって)これは期待以上の本でした。

4月29日(祝)
▼9時半に起きて10時半ごろ出る予定だったのが、習慣が身体に染み付いていたのか、いつも通りの時間に起きてしまった。すこし文章書きをしていざ10時半に出ようかと思ったら……寝てしまった。 ▼起きたら1時過ぎ。そのまま出て東武東上線に飛び乗ったが、池袋に着いた時点で2時前。これでは渋谷に行ったところで2時10分の上映時間に間に合わないと悟り、しばらく池袋探索。
 池袋タワーレコードでドラゴンアッシュ「Grateful Days」買う。
 その後で渋谷へ。南口から出て、公園からタワーレコード口まで回る。そうでないと混雑の中に飛び込むことになるので。
 パルコブックセンターで暇をつぶす。ボリス・ヴィアン全集5「赤い草」(早川書房)買う。
▼4時35分開映の三十分前にシネマライズへ。(パルコの向かいだけど)しかしシネマライズで邦画を上映するのは珍しい気がするな。「ワンダフルライフ」観る。感想はこちら
 終了してから再びパルコブックセンターへ。「小説ワンダフルライフ」(是枝裕和/早川文庫)買う。加えて「小田エリカ写真集」も買おうと手を伸ばしたが……資金が底をついた。
▼ ●「ワンダフルライフ」の公式ページはここ●

4月30日(金)
▼昼ごろ、集英社と小学館の脇を通る。いや、いつも同じような表現なのも何だし。
▼漫画の中で、出版社がデフォルメされるとき、「雲に突き出るくらい高いビル」とか「金ぴかのビル」などと表現されているが、あれは漫画家の畏れ多い気持ちが入り交じっているせいか。ちなみに、集英社も小学館も普通のビルなんだけど。(当たり前か)小学館は最近、就職セミナーやっているせいかリクルートスーツの若者が並んでいる姿に遭遇する。
▼神保町の写真集専門店にて「小田エリカ写真集」(新潮社)買う。いやはや、さすが神保町。わははは。
▼鍵の管理の都合上、夜10時まで……明日は9時半だ……。

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