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「http://www2s.biglobe.ne.jp/~NITE_DAY/200008nikki_3.htm#2000/08/XX」
と記述してください。

8月21日(月)
▼「ネタバレ」という言い方はやはりネットで生まれたのだろう。ミステリやアドベンチャー映画など、オチの部分を有象無象の人が目にする場で公表してしまうのはその著作権物に対する冒涜であり商品価値を損ねるがゆえに「ネタバレ注意」という形で、「その作品を楽しむ気がなければ、この記述を参照せよ」という暗示を示している。(効果的かどうかはまた議論の余地があるが)
 文芸春秋2000年8月号、あんなに堂々とネタバレを書いているのを初めて見たよ筒井康隆。いいのかあれ。むしろ「ネタバレ」に対して戦々恐々としている中ですがすがしいのかもしれないが。
「文芸春秋とアイドル映画を両方とも目にする人間はいないだろうから」ってのは果たして理由になるのかしら。少なくともここにいる。○○○○○○は観ないだろうけど。(←ネタバレ回避)

8月22日(火)
▼今週もばたばたしそうだと感知したので午後9時に会社を出て銀座へ。
▼アーリータイムス、こないだ土曜まではまるまる1本あったはずなのに、今日出してもらったら半分以下に減っていた。この分量では悪酔いもするな、と納得して、残った分を空けて11時過ぎに出て行く。

8月23日(水)
▼前から気になっていたのだが、なぜ、CD−Rは「焼く」と言うのだろう。 他のメディアだったら「フロッピーを焼く」「MOを焼く」「ZIPを焼く」「DATを焼く」「MP3を焼く」とは言わないし。
 初期化できないから、「一回こっきりのものを銀盤に焼き付ける」というイメージなのでしょうか。撮影の印画紙のように。
 しかし「CD一枚焼いといて」などと気軽に会話が交わされると、10年前にモスバーガーでバイトしていた時にグリドル上で具やらパンやらを焼いていた情景がフラッシュバックしてくる。

8月24日(木)
▼タンポポ「乙女、パスタに感動」
 ちょっぴり大人路線からメンバーの低年齢化によりいっきに女の子風味、数十パーセント加味。
 この曲が、ギャルとギャル男でごったがえすファーストフードの室内でれ てこようが、深夜の夜遊び人と仕事人たちで囲むラーメン屋で流れようが、ひど〜く空しい気分になった。「金曜日、あしたは休み、って俺は休みじゃねえよ!」と独りつっこみしたくなった。
▼ところで、金曜日に必ず休みになるってことは、この曲の主人公は社会人なのか。学生だったら土曜日は必ず休みじゃないだろうに。
▼C/W「私の顔」は、デートが終わった後の話。つまり、パスタに感動して終わった後の心残りをすくいあげるバラード。

8月25日(金)
ともさかりえ「少女ロボット」
 ……このマキシシングルの3曲をテープか何かに録って、「これって椎名林檎の新曲だぜい」なんつって法螺をふいても、大半の人が信じそうだ。それくらい「ザ・椎名林檎」に満ちあふれている。
 それもそのはずで「作詞・作曲・編曲・一部演奏シーナリンゴ」なんだから。おまけにともさかが林檎の声色がうますぎる。ともさか本人の色はどこよ。プロデュース、ってのは「他人名義の個性」ってわけじゃあるまいに。
 かようにして、椎名林檎を歌うというのは、個人が林檎に浸食されてしま う危険性がある。「週刊宝島」で、ひさうちみちおが正太郎姿の林檎と鉄人28号姿のともさかを描いていた。リモコンを動かす林檎と腕を振り上げるともさか。
▼今号のクイックジャパンで、各界著名人から無名の人々まで、さまざまな形での「椎名林檎宛のラブレターが掲載されていたが、その筆頭の安倍なつみの伝言を目にして思った。「椎名林檎プロデュースの安倍なつみソロが聴きてえ」
▼いろいろ書いてますが、「日本に生まれて」好きです。
▼7時に会社を出て銀座へ。

8月26日(土)
▼午後3時に緊急呼び出しで仕事。そのまま終電まで。

8月27日(日)
▼10時〜15時半まで仕事。……これだけ中途半端な時間じゃ、飲むことも遊ぶこともできん。腰の痛みがおさまらないので家でじっとしている。……どうもこの痛み、動いているときよりじっとしている時の方が痛みを増す。
▼じっとしながら村上龍「共生虫」読了。
 以前、ある文学賞の選考委員の言葉に「今の若い奴なんか興味ない」と発言した人と同じとは思えないほど、ここ数年の村上龍の作風は「若い人」本位のテーマが多い。本人が若くなくなって、立ち位置と視点が少しずつずれていったのかどうかわからないけど、物語の構成がシンプルになり(オチがきちんと大多数の読者に理解できる。一部の文学好きにしかわからないようなものではない)、ダイレクトに訴えかける読みとりやすいテーマが読後感を誘う。(「限りなく透明に近いブルー」や「コインロッカー・ベイビーズ」では、ぱっと感想文書きにくいでしょう)
 村上春樹が90年代に入って、重くて湿った作風になったの比べて、この人は一貫して乾いている。年を経過してさらに、あらゆる角度の湿っぽさを拒否し続けようという意志が貫かれている。

8月28日(月)
▼「明日は夏休みの一日分を取ります」と主張したものの……自分で翻して半休にした。果たして実行できるのかね。
▼午後10時に鍵を閉めて銀座へ。

8月29日(火)
▼午後休みにしたというのに、ほとんど秋葉原と池袋を歩き回っていた。腰を痛めているというのに。レコファンでスピッツ「ハヤブサ」とグレイプバイン「退屈の花」買う。池袋駅北口の「伯爵」でカフェオレを頼んで一休みしたら午後6時前。ここから銀座へ。

8月30日(水)
▼午前半休。これだったら昨日丸一日休んでも変わらなかった……。

8月31日(木)
▼午後3時まで仕事。毎度のごとくの中途半端な終わり方。なぜか新宿へ。西口のヨドバシカメラの1階パソコン売場のレジは、後方に商品を並べた棚が、天井まで隙間なく積まれている。
 そのまま何も買わずに帰る。

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