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          artist  | 
          RAGE AGAINST THE MACHINE  | 
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          title  | 
          THE BATTLE OF LOS ANGELES  | 
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          label  | 
          Sony Music Entertainment (1999)  | 
 1曲目の音がCDプレーヤーから流れてきた瞬間、俺は「着火」したね! 一人フジロック状態(笑)で、部屋の中を飛び跳ねまくったよ、マジで。
 冷静に分析するならば、音の感触はプロディジーに非常に近い。完全生演奏と打ち込み、と制作スタイルは両極端にいる2つのトップバンドが、結果的に同じような音像にたどり着いているという現象は興味深い。
 ともかく、世界最高のロックバンドの最高傑作。これを聴かないでどうするのよ!?
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          artist  | 
          CAETANO VELOSO  | 
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          title  | 
          FEDERICO E GIULIETTA  | 
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          label  | 
          Unversal Music do Brazil (1999)  | 
 1997年に行われたフェデリコ・フェリーニへのオマージュというライブ盤。私は映画にはあまり詳しくないので、選曲の妙についてはよく分からないのだけれど、フェリーニの映画音楽と自作曲が半々という感じ。バンドは非常にシンプルで、ドラム、ベース、ギターにお馴染みジャキス・モレレンバウムのチェロという編成。リラックスした雰囲気の中、カエターノが「粋」としか言い様のないような素晴らしい歌を聴かせてくれます。
 リリースする作品全てが傑作というカエターノの好調ぶりには、全くもって脱帽です。
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          artist  | 
          宇多田ヒカル  | 
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          title  | 
          ADDICTED TO YOU  | 
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          label  | 
          東芝EMI (1999)  | 
ジャム&ルイスのプロデュースというなんとも羨ましい環境で制作された新曲。見事なR&Bで、文句のつけようがないっす。ま、もう日本国民全員が買ってると思うんで(笑)、今さら推薦するまでもないか・・・
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          artist  | 
          SPEED  | 
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          title  | 
          Long Way Home  | 
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          label  | 
          Toy's Factory (1999)  | 
 いやー、突然の解散ですよ。いつか来るとは思っていたけど、ついにこの日が来てしまいました・・・
 解散のショック(というか、大大ショックやね)はともかく、半年ぶりの新曲は久々のヒップホップ・ソウル調で、タイトルがまた泣かす。カップリング曲も黒人系の要素が濃厚で、デビュー当時のコンセプトにようやく戻ってきた感じ。
 日本の芸能界に本物の歌とダンスを持ち込んでくれた彼女達をこの3年間見続けてきたことを、私は誇りに思っております。ハイ。
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          artist  | 
          UA  | 
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          title  | 
          turbo  | 
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          label  | 
          Victor Entertainment (1999)  | 
 まさか日本人女性シンガーがこんな「ダブ」なアルバムを作る時代が来るとは思わなかった。全編に渡って鳴り響くダブな音響とUAの柔らかいボーカルが融合したピースフルなサウンドは実に素晴らしい。
 Green Genie
というロンドンのチームを中心に、当然の朝本浩文、リトル・クリーチャーズの青柳拓次、リトル・テンポ等々がプロダクションに参加。ミュートビートが撒いた種がついにメジャーシーンで花開いたという感じ。UAの最高傑作であると同時に、日本音楽界にとってもエポックメイキングな作品となるでしょう。
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          artist  | 
          SILENT POETS  | 
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          title  | 
          “TO COME...”  | 
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          label  | 
          idylic (1999)  | 
 こちらも日本を代表するダブ求道者。なんともう6枚目のアルバムということですが、改めて自分のCDラックをチェックしてみると、彼らの作品を私は全て持っていることに気づく。
 最近の作品ではボーカルをフィーチャーした曲が多い彼らですが、この新作もヴァージニア・アストレイやテリー・ホールが参加。また、エバートン・ネルソンという人が生ストリングスを加えていて、サウンドの美しさはポエッツ史上最高でしょう。D.U.B.でもこんな音楽を作ってみたいものです。
 メンバー自身によるアートワークも、ため息ものの美しさです。
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          artist  | 
          TOKYO No.1 SOUL SET  | 
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          title  | 
          隠せない明日を連れて  | 
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          label  | 
          Speedstar Records (1999)  | 
非常に力の入ったマキシ・シングル。新作のタイトル曲と、今年夏の日比谷野音のライブ音源を2曲収録。編成的には普通のバンドとは言えない彼らですが、ライブ音源が非常にいい。文学的なリリックと太いリズムが絡むサウンドはロック的なカタルシスすら感じられます。
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          artist  | 
          MAXIM  | 
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          title  | 
          My Web  | 
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          label  | 
          XL Recordings (1999)  | 
 プロディジーの強烈MC、マキシムの限定発売ソロ・シングル。プロディジーの中心人物リアム・ヒューイットもミックスで参加しているようですが、サウンドはマキシムによるプロデュース。ヒップホップ的なサウンドではありますが、USの黒人達のヒップホップとはリズムの感覚が全く異なります。
 残念ながら、期待したほど面白くはない。やはりリアム・ヒューイットこそがプロディジーの鍵を握る人物ということなのだな。
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          artist  | 
          The Artist 4merly Known As Prince  | 
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          title  | 
          RAVE UN2 THE JOY FANTASTIC  | 
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          label  | 
          NPG (1999)  | 
 殿下、何を血迷ったか、今度はアリスタと契約。相変わらず迷走しております。
 一応新作のようだけど、この人の場合、曲のストックが大量にあるはずなので、以前にレコーディングしておいた曲も含まれているらしい。チャックD、シェリル・クロウと意外なゲストが参加していますが、メイシオ・パーカー参加のラストナンバーが一番カッコいい。
 「Miles Davis -
199?」とクレジットされている“segue”という曲が4曲目にあるのですが、4秒間の無音のトラック。どうなってるのよ!?
 ちなみに裏ジャケには「Produced by
PRINCE」と書いてあります。これもどうなってるのよ!?