GO-GO CD & DVDカタログ

これってGO-GO?


GO-GOを「80年代の懐かしい音楽」と思ったら大間違い。意外なところで見つけたGO-GOビートの曲を集めてみました。


DYNAMITE-A-GO-GO!!! / 和田アキ子 (WARNER MUSIC JAPAN 1998)

 小西康晴やゴスペラーズなどクラブ系、R&B系のプロデューサー陣が大挙して参加しているアルバム。
 注目は1曲目のタイトル曲。あのGOTA(屋敷豪太)のプロデュースで、完璧なGO-GOビートです。GOTAと言えば、THE SOUL SEARCHERSの“ASHLEY'S ROACHCLIP”のドラム・ブレイクを元に、SOUL 2 SOULでグラウンド・ビートを産み出した張本人ですから、GO-GOへの愛情が感じられる素晴らしいトラックになっています。
 この曲を発掘したのは日本一のGO-GO好きDJ KSK。さすがです。

MAJOR FORCE COMPACT (FILE RECORDS 2006)

 80年代育ちにはお馴染み、高木完、藤原ヒロシ、中西俊夫、工藤昌之、屋敷豪太によって設立された日本の誇るクラブ・ミュージック・レーベルのベスト盤。2006年に再発CD化されたアルバムです。
 80年代後半のヒップホップの香りが濃厚なトラックが揃っている・・・ということは、当時最先端のダンス・ミュージックだったGO-GOの影響も各所に感じられます。
 トラブル・ファンクの「パ・パ・パ・パンプミーアップ」のサンプリングが飛び出す1曲目“LAST ORGY”/ TINY PUNXと、8曲目“YES, WE CAN CAN”/ THE ORCHIDSのハネたビートは、かなりGO-GOっぽい。

how to kill the dj [part two] (tigersushi records 2004)

 タワーレコードの紹介によると「現在のディスコ・パンク・シーンの先駆け的な存在として絶大な支持を集めたタイガースシの真打ミックスhow to kill the djが500%パワーアップして復活!」とのこと。
 なんだか意味がよく分かりません(笑)が、スコットランドのDJデュオoptimoによるミックスCDです。21曲目で登場するのが、なんとJUNKYARD BANDの“THE WORD”。パンクあり、エレクトロあり、GO-GOあり、ハチャメチャな選曲だけど、ちゃんとミックスされていて面白い。

Special Showcase Stablenotes〜Vision2 / 吉田美奈子 (avex io 2003)

 2002年11月25日の渋谷-AXでのライブを収録したDVD。日本のファンク界の草分け的な存在の彼女ですから、もちろんGO-GOも好きなわけです。
 「ワシントンにGO-GOというビートがあります。チャック・ブラウン&ソウル・サーチャーズとか知ってる? 次の3曲はそのビートが基本です。」というMCに続いて演奏されるのが“BEAUTY”“午後の恋人”“GIFTED”のメドレー。
 もちろんGO-GOマッシヴな曲調ではありませんが、ドラム・村上ポンタ秀一、ベース・岡沢章というリズム・セクションでGO-GOビートが聴けるとは思いませんでしたね〜。
 GO-GO云々を抜きにしても、素晴らしいライブです。

Eclectic / 小沢健二(東芝EMI 2002)

 6年ぶりの新作アルバムということで、期待して待ち続けたファンの誰もがズッこけた(笑)という問題の作品ですが、あの「王子様」時代を無かったことにすれば、それなりにいいアルバムなんですけどね・・・。
 さて、注目のGO-GOは8曲目の“今夜はブギーバック / あの大きな心”。スチャダラパーと共演したあのヒット曲のセルフ・カバーです。ハネたドラムにチャカポコいうパーカッションで、立派なGO-GOビートでしょ。新アルバムに合わせて書き直された歌詞とメロウなサウンドがいい感じです。
 ちなみに、小沢氏は私と同年代。当然彼のレコード・コレクションの中には、チャック・ブラウンやトラブル・ファンクもあるはずです。

Frame / TRF (avex trax 1998)

 もちろん、「テツヤ・レイヴ・ファクトリー」のあの人達です(笑)。既に小室哲哉のプロデュースを離れた時期のシングルで、カップリング曲がその名も“frisky a GO-GO!”。
 いきなりトラブル・ファンクのドラムのサンプリングで始まり、見事にGO-GOしています。作曲とプロデュースはメンバーのDJ KOO。年齢的にGO-GO好きなのも分かるような気がしますね。
 この曲を発掘したDJ KSKにリスペクト。中古で10円で買えます(笑)。 



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