たまのお歳暮’97

97年12月21日 東京・Star Pine's Cafe

 

曲順

しょぼくれたま

1.デキソコナイの行進
2.あるぴの
3.青空
4.レインコート
5.家族
6.眠れないぼくの夜のまんなかで
7.学校にまにあわない
8.らんちう
9.326

原マスミさん+たま

1.ピアノ
2.音のある暮らし
3.約束の満月
4.オリオン
5.夜の中の夜
6.僕の錬金時間
7.千人にひとり
8.人間のひみつ
9.悲しいのはいやだ
10.血と皿

アンコール

1.耳の夢

 

アンコール2

1.約束の満月

 

れぽーと

メンバー登場

滝本さん、大きな風船を持って登場。

なんだろうと思っていたら、ピアニカにつなげて音源にするのでした。

ピアニカを口で吹いてたら、コーラスができないからでしょうね。

はじめて見たのでちょっとびっくり。

3人の位置は知久さんが上手(向かって右側)、滝本さんが下手の前。

石川さんは中央のちょっと奥。

滝本さん側には小さなテーブルが。これはピアニカを置くのに使用してました。

滝本さんの衣装は上から下まで白!に赤いスニーカー、

知久さんは前日と同じ。

石川さんは...言わずもがなですね!

滝本さんはクリスマスをイメージしたのでしょうか。


使う楽器は、石川さんがたいこを1個首からさげて、あとは鳴り物など。

たいこは小学校のときの、鼓笛隊とかで使っていたという感じのもの。

滝本さん、ベースは全く使用せず、ピアニカ、おもちゃのピアノ、オルガン。

知久さん、小さめのギター。

楽器もしょぼくれって感じでした。

1.デキソコナイの行進 まえ

知久さん 「我々のバンドの要である斉藤哲也を欠いた残りカスは、自主的に活動を

はじめました。

今日変わったことは、石川さんがベルトをしてます」

石川さん 「昔はバンドって言ったよね」

確かに石川さん、ベルトをしてました。

曲のあと

今回のライブでは滝本さんが覚えること(主にピアニカなどかな)が多くて大変とのこと。

滝本さん 「1つ覚えると、1つ...」

知久さん 「忘れる」

滝本さん 「それじゃあ新しいの覚えないといけないですね」

ボケている人は今のことは覚えてないけど、昔のことはよく覚えている、ということを

知久さんが言うと

石川さん 「”日本でよかった”とかが今できる」

知久さん 「俺はできない方に賭ける」

う〜ん、”日本でよかった”をライブで聴いたのはいつのことだろう?

かなり前に、1番最初のツアーとかでは聴いたことがあると思うけど。


自分の出番ではないとき(間奏とか)に踊る石川さん

わたしの席は前から2列目で、ステージから近かったため

石川さんのお腹の形(線)がよくわかって、ひとりで笑ってしまいました。

2.あるぴの

ピアニカの音源の風船が曲の途中でどんどんしぼんでいく。

石川さんが「大丈夫か〜、こらえろよ〜」 など言って(歌って)いたが足りなくなって

ピアニカを演奏していた滝本さんが曲の途中で風船を交換。

このことで滝本さんと石川さんはコーラスがおろそかになってしまい、

曲のあと知久さんが2人に抗議。

知久さん 「あのさ、これさ、コーラス入れるためにさぁ風船つけてんのにさぁ、

歌うとこ歌ってくれなきゃ。

石川さんもピューピュー笛とか吹いてないで、歌ってくれなくちゃ」

石川さん 「ぜんっぜん、忘れてた!」

知久さん 「ピューピューの世界に行っちゃってるよ、帰ってこいよ−」

滝本さん 「あれいつの間にやっちゃんたんだ。何かおれ、これやった次は歌わなきゃ

いけないとか思ってたんだけど、知らない間に終わってた」

たしかに滝本さんのコーラスはなかった。

石川さんは要所要所は入れてました。

滝本さん、ピアニカに精一杯だったのね。

5.家族

知久さん 「なつかしのナンバーで..」

と始まるが、前奏のおもちゃのピアノ2小節くらい弾いたところで

知久さん 「タイム、タイム」

と止める。

ハーモニカをつけ忘れてた知久さんでした。

6.眠れないぼくの夜のまんなかで まえ

”学校にまにあわない”の前奏を弾き始める知久さん。

石川さん 「待てよぉ−、全然ちがうじゃねーかよぉ−」

7.学校にまにあわない まえ

鈴付きのサンダルをはく滝本さんを見て

石川さん 「人前で靴を脱ぐ男は欲求不満だという...」

知久さん 「初耳だ、それ。せっかく全身白できめてるのに」


石川さんの語り

「(途中から)..でもね、現実にはもっと恐ろしいことが起きているんです。

そ、このままでいくと曲が最後まで持ちゃあしね−。

こりゃあるぴのの2の舞になるぞ。ど−するんだい、滝本くん。

(ここで風船の交換作業がはじまる)

ということで、いつのまにか今日は知久寿焼のギター弾き語りにようこそ。

ミスターバブルマン 滝本晃司です!

彼もねえ、若い頃いろいろやったんですがね、天職というんですか、

風船ふくらまし業に従事することができて、とても感慨深いと言っております。

(滝本さんは予備の風船に足踏みポンプで空気を入れている )

おっ、装着されたよ、ということでこの曲もこうひょう(?)を迎えることができて

めでたし、めでたし、とさ」

7.学校にまにあわない 〜 8.らんちう

♪学校にまにあわないんだよ−♪から、らんちうの♪よぉ〜♪につながる。

つながり方がよかったです。

8.らんちう

以前語りだったところはしりとり

うま→マントヒヒ→ひぐま→マラカス→水泳→インド→どじょう→うずらの卵→ゴム

→むら→ラー油 →♪夕暮れの〜♪ と曲が再開


らんちうでしょぼくれたまの演奏はおわり、休憩に入る。

スタッフはじめ、つぎの原さんとたまのライブのための準備

たまのメンバーもステージ上で準備

3人の中で知久さんが最後までステージにいました。

 

原さん+たま

原さんと知久さんがステージ上に現れ、最初の2曲を演奏。

そのあと、石川さん、滝本さん、斉藤さんがでてくる。

メンバーがそろったところで原さんは、うしろを向いて

「皆さんよろしく」と挨拶してました。

1.ピアノ

1番を原さん、2番を知久さんが歌う。

すごく上等なラブソングという感じがしました。

たまの曲にはラブソング(直接的な意味で)あまりないと思うので、すごく新鮮でした。

6.僕のゴールデンタイム

この曲は15年前のCD(当時はレコードですね)に入っている曲だそうです。

原さんの最新アルバムは、10年前(!)に出したものだとか。

原さん曰く 「2枚目なんで、まだ15年くらい前なんですけど」

う〜ん、いろんな意味ですごいですね。

8.人間のひみつ

曲の最後の方で、知久さんのギターの紐がとれる。

曲が終わり紐をギターに付ける知久さん。

本当はつぎの曲にすぐに入りたかったらしい。

滝本さん 「知久くんが、”ここはつぎの曲にすぐ行けよ、すぐ行けよ”」

石川さん 「楽譜もならべておけばすぐに次に行けるから、」

滝本さん 「..と、指示がありまして...」

が、突然のアクシデント

知久さん 「今までの人生もこんなもんですよ..」

知久さんの人生はこんなもんですか。

じゃあ、緊張して次に備えていた、と思われる石川さんも?


この曲のレポートで、知久さん本人からメールをいただき、あとで訂正しました。

詳しくは「日々つれづれ」の2/14を見ていただければわかると思いますが、

知久さんの許可を得ましたので、そのメールのレポートに関する部分を

載せます。(そちらのメールの方がライブの内容がわかりやすいと思われるので)


Subject:本人より。

「原マスミ&たま」ライブレポート中に、事実と違う部分がありましたので報告

させて下さい。「人間のひみつ」で弦は切れてません。曲の途中でストラップ(

とはいっても紐ですが)が外れてしまいました。なので、そのまま立って演奏す

ることが困難な為、急遽自分の後ろにあった椅子を足でひきずり近づけてそこに

右足を乗せてしのぎました。次の曲にすんなりいけなかったのは弦を弦の張り替

えではなく紐を結び直していたからです。

(途中省く)

たま 知久寿焼

 

9.悲しいのはいやだ

原さんが「なんちゃってロッケンローール!!」と大きくコールして始まる。

曲のあと

このライブのリハーサルの話をしたあと

原さん 「また(ライブ)やりましょうね」

知久さん 「はい」

たまもしばらくアルバムを出していないことだし、原さんも10年前に出したきり、

ということなので、どうでしょう、いっしょにアルバムを出しては。

アルバムとは行かないまでも、シングルやライブでも!

ということを感想の紙にも書きました。


知久さん 「原さんね〜、前にウチに来てラーメンをいろんな種類10個くらい買ってきて

いっぺんに鍋でそれを煮て、ごちそうしてくれました。

すごい調子のいい音で、まな板トントンと威勢のいい音がするから、

”やるな〜”と思って見に行ったら、ただ何もないまな板」

原さん 「うそで固めた人生」

私だけかもしれないけど、原さんのしゃべり方が柳原さんに似ていると

思いました。

アンコール・耳の夢

前奏は斉藤さんのピアノソロ。

うまいっ。ずっと聴いていたいと思いました。

途中のコーラスで知久さん、のってるときの歌い方でした。

アンコール2・約束の満月 まえ

きっと予想していなかったんでしょう。

原さんと知久さんは缶ビールを持っての登場

耳の夢がおわってすぐに飲みだしたのかな?

この曲の照明がきれいでした。

 

そのほか気付いたこと

そういうのを見るとやはり柳原さんをおもいだしてしまう。

 

かんそう

原さんは雑誌でしか見たことがなかったので、なんか思っていたのと

印象がちがいました。

おもいろい方だなとおもいましたね。

それにしても、10年前のがニューアルバムってすごい。

よくファンは我慢してるなぁと感心してしまいます。

でも原さんは音楽のほかに、イラストレーターとかCMとかのナレーターの仕事も

やっているそうなので、音楽1本、ってわけではないのでしょうか。

そういえば原さんがナレーターの仕事でどっかのスタジオに行ったとき、

柳原さんを見かけたとか。柳原さんもナレーターをやっているらしい。

この話をしたときちょっと会場の空気が変わって、

原さん 「あれ、この話、タブーだった?」

なんて知久さんにきいてました。

知久さんは 「そんなことないですよ。けんか別れしたわけじゃないから」

とか答えてました。でも連絡はとっていないようでした。

ちょっとさみしいかな。


しょぼくれたまでは、いろいろハプニングもあったけど、おもしろかったです。

でも音楽を聴くのなら、ふつうのライブがやはりいいです。

原さんの歌を聴くのも当然初めてで、最初はちょっととまどいました。

”たまの曲はないの?”なんて思ったりして。

でも途中からはそういうことを忘れさせるような、すごくいい歌と演奏で、

よかったの一言です。

このライブ見てから原さんのライブも見たいと思いましたが、

原さんは、年に10本くらいしかライブをやらない、しかもその10本は

クリスマスのときだそうで、あと1年くらいは待たないとないですね。

でも好きな歌手がひとり増えました。

 

※曲名が不確かだったものは、たま通信No.62を参考に修正しました('98.3.2)