◆ 《リーダーシップの要諦_T》 |
【リーダーの条件】
歴史上の人物で見ると、ヒトラーは2〜5項の能力があったと思われます。しかし、人間性の面に欠陥がありました。また、また、織田信長は、「桶狭間の戦い」に見られるように、すぐれた戦略統一の能力があります。意思決定・決断力等々に、並外れた才能を示しております。けれども、性格が厳しく部下につらく当たったため、本能寺で明智光秀に打たれてしまいました。 もし、リーダーになることを望むときは、この1〜6項までの能力を欠かすことなく備えないと、その欠点「アリの穴」から組織が崩れていきます。もし、自分に不足する面があったなら、それを埋めるよう深く研究して、さらに自分の不足面をカバーしてくれる人材を捜さなければなりません。
小さい組織の場合は、実務能力の方が、指導性や戦略統一より、重要な場合があります。 ●戻る
魅力のある人は、自分をほめてくれる人ばかりでなく、批判、反対意見を述べる人も受け入れてくれます。そして、多くの協力者がおります。人を嫌うと相手も嫌います。ミラー効果です。自分の行動がそのまま相手から反射されます。相手を理解すると相手もこちらを理解しようとします。
このミラーと同じようなものに、リーダーが暗い顔をしていると組織自体が暗くなります。リーダーが明るいと、周囲も楽しい雰囲気に変わります。ネクラな顔をして沈滞ムードにするのは感心できません。
企業組織は確かに利潤追求をビジネスにしています。部下を利潤追求の単なる資源と考えずに物心両面に、人間の幸せと、発展を本気で考えないと、本当に人間尊重にはなりません。企業の存在価値は、生き甲斐として、世のため人の為の働きがいの場所にならないと、意味がなくなります。そのためには本音の話し合いが必要です。
成功者の回顧談には、必ずといってよいほど夢の大切さを説いています。夢を実現するためにロマンが必要です。情報化社会の根底をなすコンピュータは、いろいろな夢を実現しましたが、これからも、まだまだ数しれない夢を与えています。明日を考えるためには、夢を持つことは絶対に必要です。 リーダーの考えを普及徹底するためには、とことんまで、わかりやすさ、単純化の努力が必要です。しかも、具体目標、タイミングよいほめ方、達成可能な目標、トップマネジメントの関心の表現、非定期、非定形な報奨など、明確に分かりやすい感情面からの説得に力を入れます。 権限移譲、信頼感を育てるには、部下に任せるため忍耐強いことが必要になりますそのためには、仕事の実際面(戦術)での主導権は取ろうとしてはいけません。部下を目立つようするため、信頼して任せます。指揮系統を無視し直接口出しすると、内部に不信感が生まれます。思い切った、権限移譲をして戦略まで任せたなら、リーダーの権限放棄になりますから逆に能力を疑われます。これは注意しなければなりません。 > ●戻る
【すぐれた指導者 すぐれた指導者 】
ほめ言葉は簡単なようです。しかし、使おうとすると、なかなか容易ではありません。 まず、ポイントをつかんだほめ言葉の数を知る必要があります。例えば、「この前とだいぶ違うね」「どうやって気がついたのかね」「それがわかったら言うことはない」「そんなにうまくいくとは予想しなかった」‥‥‥‥上手になるには、つねに心がけを持った練習が大切です。 多くの先人は「部下が成功してはじめて自分も成功するのである」ともうしてます。しかし、一方では「一将功なりて万骨枯れる」など独りよがりもいないわけではありません。いまの時代にこうした考えでは長期的に部下が従うかどうかは疑問です。ですからリーダーたらんと望むには、無理のない目標は性善説と思います。すぐれた指導者なら問題ないのですが、‥‥‥‥‥‥‥‥やるのは、本人ですから。 仕事は、緊張感が重要です。すぐれたリーダーは、バイタリティをもって絶えず具体的行動を人に示し、人にもついてくるように指導します。しかも、部下の能力を良く見極め、仕事に夢中にさせるように仕向けます。 そして、積極的に現場まで出かけ部下にアドバイスを与えますが、全面にでて目立つような態度は決してとりません。指導の背景にはつねに真心があります。言葉遣いも適切です。それは、日夜の努力があてのことです。 |