四、C 自分の流儀で物事を進めたい、自分に全面的に任せて欲しいという欲求が強い」に、ハイの場合」は、
『現実回避の傾向のある人』ということになります。
たとえば、言い訳ばかりする傾向が目立ちます。
常に、バラ色の眼鏡をかけて物事を眺めます。人を善意に解釈し過ぎる傾向もあります。仮に、問題があっても気づかないふりをしたりします。…………こういう現実回避の傾向がある人が、自己変革を試みる場合は、人の助けを借りて行うのが最もよい方法です。
「回避」が巧みに行われている場合は、自分でも気づかないことが多いので、なかなかありのままの状態が分かりにくいのです。そこで他人に登場を願うことになります。
信頼できる人を一人二人と選び、グルになるなど腹を合わせて都合の良いようにしないようにして、「自分の真の姿」を観察するように頼むことです。まず、信頼できる人と内容の取り決めをし、自分の行動について感想を言って貰います。
彼らに、「自分は現実から目を反らせたくない」人や物事の理想の姿を見据えられるようになるよう手伝って欲しいと頼むのです。職場の同僚に頼めば仕事の上で当然プラスになります。
五、D 仕事上の問題を、健康を損ねるほど何もかも一身に引き受ける」に、ハイの場合。
『主体性の強すぎる人、頼りすぎる人』です。
自分一人でやりたい。自分の流儀でやりたい。他人に監督されたくない。
自分のやったことを人からとやかく言われたくない。人に頼ったり、助力や情報を求めたりすることに抵抗を感じます。
…………こうした習慣から抜け出そうとして今までとは違った行動をとると、まるで他人の靴を履いたときのような違和感を感じるのです。この種の人は誰かの助けが必要です。まず、手伝って貰う相手に、
『大変なことだとは思うが、自分は今までのやり方を変えたいと思っている』と、気持ちを伝えます。
事務所の自分の廻りに「人の助けを借りよ」「人は自分を手伝うためにいる」「自分には手伝って貰う権利がある」といった標語を掲げ、何もかも自分でやる必要はないことを思いだすように努めます。孤立無援と感じて猛然と仕事に取りかかるとき、人の力を借りるという手もあることを思い出すことです。
六、E 仲間に受け入れて貰いたいという気持ちが強く、そのためには自分を曲げ相手に迎合することも厭わない」に、ハイという場合」
『責任感が強すぎる、無責任な人』です
自分の職責外の問題にまで責任を負おうとする人とか、あるいはあとで責任を取らされるのを恐れて、出来るだけ責任から身をかわそうとする人です。または、最低限のことをやってお茶を濁そうとする人でもあるのです。
責任感が強すぎる人は一度無責任なことをやってみるのも良いことです。というと、何かとんでもないことをけしかけているようですが、実は、責任感を程良く調整するには、振り子を逆の方向に動かす…………今までの行動様式を”はぎ取る”…………しか手はないのです。
たとえば、電話は一回目のベルでなく三回以上鳴ってからでないと出ない人は、一回ででるようにするとか、八時まで居残るのはやめにして六時には退社するようにします。いつも退社時間きっかりに会社を飛び出す人は、もう少し遅くまで残るようにします。何でもいいですからこれまで機械的に守ってきた行動のパターンを打ち壊してみることです。
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