人材育成の例 1) 会社の全ポストに、各職務を充分に遂行できる能力、適性を持った人材が配置されるようにします。 2) 従業員の高い士気は維持されます。 3) 全従業員に対して、各自に見合った適切な給与を保証します。 4) 全従業員に対して、他社に劣らない福利厚生、保証制度を提供します。 5) 従業員が外部の組織に助けを求めなくても、社内の管理者に直接自分の考えや不満、そして問題を、自由に話せるような環境や制度を作ります。 6) 全ての従業員に昇進の機会を与え、訓練を施し、会社と共に成長するチャンスを与えます。 7) 部門間の配置転換や昇進など、人事問題については全ての部、課が全社的立場で他部門に協力します。 8) 社内の人間関係全般についての法律問題や、モラールの問題などに関しては、適宜にゼネラル・マネジメントと協議します。
この様な設定目標は経営方針ともいいます。こうした人事部の方針は、人事部が政策を具体化する際の各種実施計画の包括的指標として利用されております。 しかし、汚染されない環境を保つとなれば、製品の生産コストは大幅にかさむことになります。企業経営者としては、目標の全てをあくまで守り、矛盾の解消を図るためにどんな妥協をするか、あるいは、どんな協定を結ぶかを決めなければならないと思います。
目標を細分化して、より小さな目標にすると、目標は非常に理解し易くなります。しかも、目標は容易に達成し易くなります。汚染防止の大きな目標を達成しようと考えるならば、短期目標として、工場内に防塵装置を取付け、設備を全面的に改善するための、暫定的な措置を講ずれば良いことになります。
また、目標の設定について、目標が一つだけという会社はありえません。いろいろと設定した目標のうちの一つが、会社の考え方を支配するということはあり得ますが、他の目標にも、絶えず気を配る必要があることです。そして、それらを無視する訳にはまいりません。 同じ組織内の数人の人間が、それぞれの自分の個人的(乃至は部の)目標を優先させようとして争うような場合もあります。それぞれの個人目標のバランスをとることは、ゼネラル・マネジメントの職務となります。これをうまく行うには、会社の全目標の総合的な評価、価値についての鋭い感覚や、目標設定に参加する人の要求を知る感受性、そして何よりも完全な一貫性が必要です。 つづく
|