オーケストラは
事件だ!

('97.6.8, 第42回定期演奏会
パンフレットより)

 多くの不良技術を抱え音楽再建中の神戸市民交響楽団は8日、定期演奏会で新たな再建計画を発表した。演奏ミスへの罰金制度→一般団員に対するトップ走者による査定→難易度の高い近・現代曲からの撤退→不良団員の出番カット→50歳以上の団員のリストラ、などを柱にしており、これまでの「義理と人情」路線に大幅は起動修正を加える内容だ。もともと大震災の被害という大きなハンディを背負っているだけに、今後3年間で顕著な効果が出なければ団の存続も危ぶまれる。アマチュア・オーケストラでこれほど大胆な再建計画が出されたのは全国でも初めて。最近同オケは大手で資金量や技術力の豊富な芦屋山の手フィルハーモニーに吸収合併されるとの噂が絶えなかっただけに、今回の計画はバブル奏者の膨張で同じような問題に悩む全国の中小零細市民オケから注目されそうだ。【チェロ 大野靖史】

 以上、主な記事スタイルで神戸市民交響楽団を遊んでみましたが、オーケストラで最も大きな事件はもちろん「本物の音楽」が目の前で誕生するということです。モーツァルトやワーグナーの音楽にあちこち小さな傷をつけながら、その音楽の魂だけは守り抜こうと必死に格闘する団員一同の勇敢にして健気な姿をどうぞお楽しみ下さい。

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