続 オーケストラは
事件だ!

('98.2.22, 第43回定期演奏会
パンフレットより)

 神戸大倉山地検は22日、マーラー交響曲第5番の演奏で楽譜の指定を無視、複雑な音符をほとんど手抜きした音楽基準法違反容疑で神戸市民交響楽団の強制捜査に入る模様だ。同交響楽団を巡っては、かねてから同基準法で定められたレベル以下の質の悪い音を混ぜた材料で音楽を構築しているとの疑惑がもたれており、大倉山地検は演奏会の実演テープを押収し証拠の分析によって疑惑の解明に乗り出す。
 同地検のこれまでの調べでは、同交響楽団の演奏には、ちょっとのことでテンポが大きくゆれる▽曲に塗られた音色がすぐ剥げる▽32分音符以下の細かい音符が省かれている▽休符の位置がずれている▽屋根から雑音がもれる、などの欠陥が見つかっている。
 定演の聴衆の中からも、「未完成はマジに未完成だ」「マーラーは破綻調だ」などの怒りの声が上がっており、世論に動かされての同地検の捜査着手とも言える。
 これに対して同交響楽団の指揮者の田中一嘉氏は、「ただ下手なだけだ。違法音楽ではない」と弁護しており、捜査当局との間で「故意」か「未必の故意」か、あるいは「冤罪」か、をめぐり法廷論争も予想される。【チェロ 大野靖史】


 今年の一番の注目は長野五輪や衆院選挙ではなくやはり景気でしょう。バブルのころにはたくさんあった冠コンサートも激減し、プロのオーケストラの中にも財政悪化で厳しい状態のところもあります。今日の最後は明るく締めることにします。

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