熱帯魚の飼い方のコツ
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水槽の水質管理
○水について
まずは、魚にとって有害な塩素の中和と水温の調整が必要です。
水の中和について以前は、バケツ等に水を汲み置きして、一昼夜待つという方法をとっていましたが、最近では液体状の扱いやすい水質管理剤があり、それを使うと簡単に魚に適した、水質にしてくれます。
水温については、やはり、バケツなどで、水にお湯を足しながら、適温に会わせ、その後に水槽に入れると良いと思います。このときだけは、水温計等を使った方がいいですね。
だいたい2〜3週間に一回、水槽の半分くらいの水を交換することが、常に綺麗な水が保つコツといえましょう。
○水温管理
水温管理は、サーモスタット、ヒーターをあわせて使い、微妙な水温に設定していくことが出来ますが、最近では、ICオートヒーターという、サーモスタットとヒーターが一体化したものがあり、それを使うと簡単に温度設定が出来るようになっています。
私も使っていますが、60センチ以下の水槽で熱帯魚を飼う場合、これで充分だと思います。
○水槽掃除について
だいたい2〜3週間に一回、水槽の半分くらいの水を交換するときに、砂利にたまった汚れ等を、水槽掃除用のホースでとると良いでしょう。(水と一緒にゴミをとれる)
もちろんその時に、ガラスのコケや、流木の掃除、水草など植え替えの管理もするようにします。
掃除はこまめにというのが基本ですが、かといって砂利まで出して洗って、常に水槽セット時のように綺麗すぎるのも実はよくないのです。
というのは、水槽の中の水のろ過には、魚の排泄物等を単に物理ろ過するだけでなく、生物ろ過するバクテリアが必要となってきます。そのバクテリアまで綺麗に掃除すると、すぐに水は汚れ、魚は弱ってきます。
☆バクテリア
バクテリアとは、主にろ過バクテリア(ろ過細菌)を指し、魚の排泄物や残り餌から発生する目に見えない、特に有害なアンモニアや亜硝酸等を栄養とし、無害化する、水槽管理にはとても重要な役目をするものです。
このバクテリアは、ろ過材でも繁殖しますし、砂利などの中でも繁殖します。だから、このバクテリアを死滅させない掃除が大事になってくるのです。
○ろ過材について
どの水槽でも水のろ過は必要です。底面ろ過、上部ろ過、外部ろ過いろいろありますが、これらは、ゴミをこしたり、吸着させたりすることだけでなく、バクテリアをそこで繁殖させ、汚れをそのバクテリアで、綺麗にしてもらうことが、重要となってきます。
よってろ過材も、そのバクテリアが繁殖しやすい、表面積の多いが多いものが、いいと思います。
蛍光灯の照射について
蛍光灯の照射時間については、だいたい8〜12時間が適当でしょう。もし蛍光灯専用のコンセントがとれるようでしたら、コンセントタイプのオンオフタイマーを使うと良いでしょう。
それほど高いものではなく、毎日同時刻にオンオフを2回設定できる、数千円のタイマーが市販されています。私も使っていますが、とても便利です。
餌について
餌については、その水槽の中に入っている魚の種類、数によっていろいろ変わってきますが、その魚に合った、餌を少なめに与えるのがコツといえましょう。
本来は、生きた餌(赤虫、イトミミズ等)が良いのですが、意外と、その残り餌が病気や、寄生虫の原因となりますので、最初のうちは、市販のステープルフードにしておいた方が、いいと思います。
なお、小型の魚に対し最も安全で栄養のある生き餌としては、ブラインシュリンプのふ化したてを、与えるといいと思います。ふ化をさせるときに、手間はかかりますが、とてもよく食べてくれます。
病気について
魚の調子が悪いとき、身体の表面に白点が出たときや、各ヒレが痛んできたときには、いろいろな魚用の薬があります。
しかし、これは最後の方法にした法が良いと思います。
まず、そういう状態になったら、
○水温を30度くらいに上げてみる
○さらに市販のいろいろなタイプの水質調整剤を入れてみる。
○それでもダメなら、水槽を掃除をしてみる。
それでもダメなら、最後に病気に合った薬の薬浴、ということにしていただきたいのです。
理由は、薬を入れると、水槽内のバクテリアも死んでしまうのです。バクテリア死滅のダメージは大きく、それほど、バクテリアは大事な存在なのです。
始めて水槽をセットするときに
まず、一番大切なことは、水槽、砂利、ヒーターなど温度管理用品、水を入れて水槽をセットした後、すぐに魚を入れないこと!!(水草は大丈夫)
ここまで説明してきた、生物ろ過してくれるバクテリアの繁殖がまず大事だからです。
バクテリアそのものは、自然発生もしますが、市販されているものもあります。(私もこれを使いました。)
それを使っても、最低3日、出来たら1週間、魚を入れずにそのままにしておいてほしいのです。
そうすれば水も安定して、買ってきた魚が、簡単に死んでしまうことはめったにありません。
熱帯魚を飼う時の一番のコツとは
さてここまで、自分なりの経験で、基本的な熱帯魚の飼い方のコツを書いてきましたが、一番のコツは、やはり愛情をかたむけることだと思います。
たとえ小さな魚といえども、愛情を傾け、気持ちを込めて世話をしていくと、すくすくと成長し、ゆうゆうと泳ぎ、ヒレや身体の色艶も良くなって、よりいっそう綺麗な姿になっていきます。特に水槽の中で発情したときの婚姻色は、目を奪われるばかりです。
さて、皆さんも是非、アクアリウム(熱帯魚水槽)を楽しんでみてはいかがでしょう!!