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[トップページ][平成9年下期一覧][Common Sense][210.68 日韓併合][329.5 国際交渉・調停]
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        _/  _/    _/  _/           Japan On the Globe (5)
       _/  _/    _/  _/  _/_/      国際派日本人養成講座
 _/   _/   _/   _/  _/    _/    平成9年10月4日 836部発行
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_/_/        Common Sense: 国際交渉の常識
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_/_/           ■ 目 次 ■
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_/_/ 1.国際交渉での高等戦術
_/_/ 2.悪しき遺産(1)小学校5,213校、ソウル大学
_/_/ 3.悪しき遺産(2)植樹1億4千万本、開墾203万町歩
_/_/ 4.悪しき遺産(3)鉄道、ダム、工場
_/_/ 5.早急に悪しき遺産の一掃を
_/_/ 6.相手を怒らせては、いけないのか?
_/_/ 7.常識的な外交を展開するために
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■1.国際交渉での高等戦術■

 日本の国内常識では、交渉においても「誠意と信用」が基本だが、
国際社会ではこれが非常識となってしまう場合があるのが、国際派
日本人にとっては、注意すべき点だ。時には、空理空論と分かって
いても、論理で相手を打ち負かす必要がある。

 イギリスが、台湾に領事館を置こうとした事があった。それを知
った中国は当然、烈火の如く怒ったが、さすが元大英帝国の老練外
交、こう切り返した。「中国はひとつであり、台湾は貴国の
一部である。貴国の領土内に領事館を置いて何が悪いのか」と。

  このように相手が否定できない建前、フィクションを逆手にと
 って、自分の要求の正当性を主張するという高等戦術がある。今
 回は、ケースメソッドで、この練習をしてみよう。
 
 平成7年江藤総務長官はオフレコで「日本の朝鮮統治には、良
い面もあった」と発言し、日本人記者の一部がこれを韓国マスコ
ミに密告して、金大統領は「今度こそ(日本の)態度を改めさせ
なければならない」と激怒した(または、してみせた)。さて、
あなたが首相だったらどう対応するか。

・回答1:江藤長官を辞任させ、謝罪する
 日本の閣僚の首をとった金大統領は国内政治で得点を上げ、さら
に日本に対する「貸し」を作ったとして、今後の対日外交を有利に
進める材料に使うであろう。大統領としては、こんなにおいしい話
はない。次の「妄言」を待ちかまえる。村山内閣がとった決断(と
いうより、追い込まれた末の結末)である。→0点

・回答2:オフレコ情報なので、釈明不要と突っぱねる
 国際常識では、オフレコ発言について、何ら責任をとる必要はな
い。この線で逆に韓国をたしなめる。相手が怒り狂っても、国際社
会で恥をかくだけである。しかし朝鮮統治の問題については、言わ
れっぱなしなので、50点。

・回答3:「朝鮮統治に良い面はなかった」という韓国側の建前を
  逆手にとって、次のように主張する。

「我が国は朝鮮統治については、当然良い面もあったと考えている
が、貴国がすべて悪い面ばかりであったというなら、それも一つの
価値観である。貴国がそういう価値観なら、朝鮮統治時代の悪しき
遺産が次のように、まだあちこちに残っているので、一刻も早くそ
れらを一掃すべきである。

■2.悪しき遺産(1) 小学校5,213校、ソウル大学■

 国民に教育の機会を平等に与えようというのが、我が国の明治以
来の基本国策であったが、明治43年の併合時には寺小屋程度しか
なかった貴国で、昭和19年までに、小学校5,213校、生徒数2,38
9,135人にまで初等教育を充実させた。就学率は61%と、同時期米国
の植民地だったフィリピンの35%よりもはるかに高い水準にあった。 
[1,p37]

 ソウルには帝国大学が作られ、下層階級の出身者でも、努力と才
能によっては大学教育まで受けられるようになった。[2,p224]

 これらを良きものではないと、貴国が言うのは、統合前の階級社
会で、両班(貴族)階級が教育を独占していた状態を良しとしてい
るからであろうか。

■3.悪しき遺産(2) 植樹1億4千万本、開墾203万町歩■

 日本人は、国土を緑豊かにする事が好きである。禿げ山を見れば
木を植え、川には土手を築いて、少しでも平らな土地があればすぐ
田畑にしてしまう。貴国においては大正10年までに1億4千万本
の植樹を行い[1,p39]、また日韓併合後20年間で、耕作地面積が
246万町歩から、449万町歩まで、倍近くになっている[2,p21
7]。これらを良くないというのは、朝鮮の伝統的な禿げ山風景を理
想としているからであろうか。

■4.悪しき遺産(3) 鉄道、ダム、工場■

 日本人は近代化のために、さまざまなインフラ投資を積極的に行
う。今のソウル−釜山を結ぶ京釜線を始めとして、3,827km
に及ぶ鉄道網を張り巡らした[2,p216]。さらには鴨緑江、赴線湖な
どのダムと水力発電所、旧日本窒素の窒素工場など、今でも北朝鮮
では使われている[3,p209]。こういう工業化政策を悪いというのは、
統治前の清く貧しい農村社会を理想としているのであろうか。

 これらすべて、日本が国家予算の相当部分をつぎこんで(たとえ
ば、1909年には、予算5.2億円のうち、5.8%の3千万円[2,p22
2])、作ったものである。当時は朝鮮に投資するくらいなら、貧し
い東北地方に回して欲しいという国内の声をおさえて、ひたすら朝
鮮を近代化し、成長させるために投資した。

 それもこれも貴国がロシアや中国のものとなったら、我が国の独
立と安全もまた危機に瀕するからである。そして貴国にしても、今
日の北朝鮮のような状態となっていたであろう。戦後、我が国が貴
国から引き上げた後、今度は米国がその肩代わりをして、朝鮮戦争
を戦い、今もなお我が国と貴国に軍事駐留せざるを得ないという事
実を見れば、この構図は日清戦争以来、変わっていない事はご理解
いただけよう。

■5.早急に悪しき遺産の一掃を■

 貴国は、先に国立中央博物館として使われてきた旧朝鮮総督府建
物を「日本統治時代の象徴」として破壊された。わずか数年前に数
百億ウォンもの資金を投じて内部修復し、博物館にしたものを、そ
して博物館を収容する新しい建物も出来ないうちに、一気に破壊す
るという、見事な決断力を示された[4,p85]。同じ決断力をもって、
貴国のユニークな価値観を世界中に示すために、上記の小学校、ソ
ウル大学、樹木、田畑、鉄道、ダム、工場など貴国が「悪しき遺
産」を考えられているものを一掃される事をお勧めする。

 ただしあいにく我が国の建造物は皆頑丈で、壊すのには大変なコ
ストがかかるであろう。94年には、貴国が建設された聖水大橋が
突如自然崩壊するという痛ましい事故があったが、同じ韓江には、
日本統治時代に作られた韓江大橋が今もあり、これがもっとも丈夫
そうだ、などという風評もある[4,p69]。遺憾ながら、我が国の残
した建造物を破壊するには、多大のコストがかかるであろう。

 えっ、「破壊のための費用を負担せよ」とおっしゃる!? そんな
ことをしたら、貴国にかえってご迷惑をおかけすることとなる。6
5年に締結された日韓基本条約では、無償3億ドル、有償2億ドル
の経済協力金(当時の日本の外貨準備高18億ドルの28%)で、
両国は統治時代のすべての請求権を放棄した。日本の政府や民間の
残したこれらの遺産もすべて貴国のものとなった。さらに戦後の経
済協力も約1兆円に上っている[5]。

 今更、貴国が追加請求をした、などということが国際社会に知れ
渡ったら、貴国と条約を結んでもいつご破算にされるか分からない
と勘ぐられ、今後貴国とまじめに条約を締結しようというような国
はなくなるであろう。大事な友邦をそういう目にあわせる訳にはい
かないので、本件は聞かなかったことにしておこう。

■6.相手を怒らせては、いけないのか?■

 おそらくこんな回答をしたら、韓国政府および国民は檄高するに
違いない。しかしそれを恐れて「怒らせるのはまずい」というのは、
日本的な常識を持って、自ら外交政策の選択の幅を狭めるものであ
る。韓国は日本が怒らないと知っていて、好きな勝手な主張を行い、
日本は韓国がすぐ怒るので、自制するというのでは、対等な外交で
はない。

 橋本首相が通産大臣であった時、アメリカと自動車部品の問題で、
大変な通商摩擦が起こった。しかし橋本大臣は国内自動車業界をま
とめ、ヨーロッパを味方につけて、徹底的にアメリカ側の国際ルー
ル違反を攻撃し、決裂の直前にアメリカの面子を何とか保つ形で妥
結した。以後、これに懲りたアメリカ側からは、日本との間で、国
際ルールを無視した二国間交渉をもとめられなくなった。

 また65年の日韓基本条約を交渉する過程では、日本政府は、日
韓併合は両国の条約に基づいた国際的に見ても合法的なもので、謝
罪をしたり、賠償金を支払うのは、おかしいという主張を通した。 
そのために、「経済協力金」という名目になっているのである。現
在の日本政府よりはるかに筋を通した外交姿勢が出来ていた。

■7.常識的な外交を展開するために■

 アメリカや昔の韓国に対してできたことが、なぜ、現在の韓国に
対してできないのか。それは、日本国内に、韓国の反日感情を利用
して、日本政府の後ろから弾を撃つ輩がいるからである。江藤長官
の時に見られたように、日本のマスコミが韓国に密告をしたり、さ
らに江藤長官を攻撃する論調を張っているようでは、政府としても
上記のようなまっとうな交渉は難しい。

 政府に筋を通した外交を展開してもらうためには、まずそうした
マスコミの姿勢が正されなくてはならない。世界の中で日本がまと
もな外交を展開するためには、まず国際派日本人が、国内マスコミ
のたれ流す国際的非常識から脱却する事が出発点である。

[参考]
1. 『韓国併合』とは何だったのか、中村粲、
   日本政策研究センター(03-3268-6450)、平成9年
2. 醜い韓国人、朴泰赫、光文社カッパブックス、平成5年
3. 北朝鮮崩壊と日本、長谷川慶太郎、佐藤克巳、
   光文社カッパブックス、平成8年
4. 韓国・反日症候群、黒田勝弘、亜紀書房、平成7年
5. 韓国の反日外交をいかに断ち切るか、西岡力、
  「正論」平成8年2月号

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