[トップページ][371.6 教育改革]

■■■■■■■■■ JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル ■

            国際的評価の高かった日本の修身教育

                                                    伊勢雅臣
■ No.1079 ■ H18.01.09 ■ 8,257 部 ■■■■■■■■■■■■

     教育学者・小池末次氏は、修身教育の研究をされ、『修身の
    教科書』を出版されている。『致知』2005年11月号に掲載さ
    れた記事『修身こそ人間を開く』の中で、日本の修身教育が欧
    米の教育界で高い評価され、影響を与えている事実を指摘され
    ている。

         明治四十一年にロンドン大学で国際道徳教育会議が開か
        れました。そこに提出された日本の修身教育は各国の注目
        を集め、道徳教育の粋として絶賛されました。以来、多く
        の国が範を日本の修身教育に求め、修身を参考に道徳の教
        科書を編んでいるのです。このことは各国の道徳教科書を
        見れば、容易に跡づけることができます。そのことを知ら
        ないのは日本人だけです。

         修身を研究し、その素晴らしさを知れば知るほど、マッ
        カーサーの占領政策の遠謀深慮も分かってきます。

         歴史学者のアーノルド・トインビーは古代ローマ帝国の
        興亡を研究して、明解にこう言っています。「一つの国が
        滅びるのは、戦争によってではない。天変地異でもなけれ
        ば、経済破綻によってでもない。国民の道徳心が失われた
        時にその国は滅びる」と。

         日本の修身教育の素晴らしさを知っていたマッカーサー
        は、これを狙ったのです。手強い日本を骨抜きにするため
        に、修身や歴史の授業停止を指令し、教育勅語を退けて、
        教育基本法を制定しました。

     そのアメリカも、現代では日本の修身教育から学んでいる。

         アメリカも学校に暴力がはびこり、学力が著しく低下し、
        麻薬さえ蔓延して、教育現場が荒廃した時期がありました。
        時のレーガン大統領は日本に使節団を派遣し、その代表の
        ベネットは『道徳読本』を書きました。それは三千万部と
        いう大ベストセラーになり、それを基盤にアメリカは再建
        に向かったのです。その『道徳読本』を読んで驚きました。
        私が戦前の修身と国語の教科書からいい話を百話選んで編
        纂し、昭和五十一年に自費出版した『修身・日本と世界 
        − 今こそ日本も考えるとき』と中身がそっくりだったか
        らです。戦後、西ドイツのアデナウアー首相は日本の修身
        に学んだ道徳教育を推進して復興を果たしました。イギリ
        スのサッチャー首相は道徳教育を強化する教育改革を行っ
        てイギリスを蘇らせました。ロシアや中国でも国民教育に
        力を入れているのは、教科書を見れば明らかです。

         道徳教育の豊かな開発力を多くの国が知り、力を注いで
        いるのです。「自由にのびのび」などと馬鹿なことを言っ
        ているのは日本だけです。

     わが国の教育改革でも、まずは、わが先人の知恵を活用すべ
    き時だろう。 

© 平成18年 [伊勢雅臣]. All rights reserved.