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            高倉健とチャン・イーモウ監督の友情

                                                   伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1118 ■ H18.04.10 ■ 8,303 部 ■■■■■■■

     日本の名優、高倉健と中国の重鎮監督、チャン・イーモウが
    十五年来の友情を温め、「単騎、千里を走る」を完成させた。

     中国で高倉健の名が知れ渡ったのは1978年。主演の「君
    よ憤怒の河を捗れ」がきっかけだった。中国では文化大革命の
    ため長く外国映画の上映が禁止されていたが、解禁第一作とし
    て公開されたのが、この日本映画だった。

     チャン監督は当時まだ無名だったが、「いつかは一緒に映画
    を撮りたい」と決意したという。

     そして、十五年前の映画祭で高倉健に対面。映画人として互
    いに認め合い、いつか一緒に映画を撮る約束を交わしたという。

     その後、チャン監督は「HERO」「LOVERS」などを
    撮り、世界が注目する巨匠監督になっていった。

     チャン・イーモウ監督と長年コンビを組んできたプロデュー
    サーの修健は「高倉さんは私にとっても憧れの存在」だったと
    語る。「彼の主演作として恥ずかしくなく日中友好にもふさわ
    しい物語をと、監督と構想を練りました。脚本段階で難航し、
    納得のいく脚本ができるまで五年もかかりました」と明かす。

    「単騎、千里を走る」の撮影は中国の雲南省で行われた。内陸
    の地でも高倉健の人気は高く、どこへ行っても人々に囲まれて
    サイン攻めだったという。

     修は「今まで数多く日中合作映画の製作に携わってきたが、
    正直言って資本提携だけの合作が多かった。しかし、この作品
    は映画を愛する純粋な二人の友情から生まれた。日中映画交流
    の歴史的な一歩にしたい」と語った。

     ODAや資本提携というような金のつながりだけでは、本当
    の友好は生まれない。こういう個人間のつながりこそ、二国間
    の友好の基盤になるものだろう。

    (参考: 産経新聞「15年来 友情の証し」H18.01.23
 

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