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     イラク支援の自衛隊員とテレビ回線で語り合った高校生

                                                   伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1133 ■ H18.05.15 ■ 8,370 部 ■■■■■■■

     本年3月13日の産経新聞「風を読む」欄で、論説副委員長の
    中静敬一郎氏がこんなコラム記事を書いていた。

         埼玉県新座市の西武台高校て二年生三十人が二月上旬、
        防衛庁を訪ね、イラク・サマワに派遣された陸自隊員と衛
        星回線によるテレビ電話で話し合った。そのとき、高校生
        の一人がこう尋ねた。
        「私たち高校生がイラクのためにできることは何ですか」

         これに対し、現地隊長の小瀬幹雄支援隊長(一佐)は
        「イラクの国や困っている国民のことを真剣に考えてくだ
        さい。真剣に考えることが、これから復興に向かおうとす
        るイラクの人々の心の支えになると思います」と答えた。

         高校生たちは学校に戻り、クラスメートに対し、「隊員
        の責務完遂への決意、使命感などを肌で感じた」「復興支
        援の意義を理解することができた」などと語ったという。
        学校側は防衛庁への礼状で「生徒にとってこの体験は一生
        の思い出となった」と結んだ。

         陸自のサマワ体験は、日本人にさまざまなことを語りか
        ける。

         小瀬隊長が答えたように、イラク国民の苦闘に思いをは
        せることの意味は小さくない。彼らが民主的な国家再建を
        いかに望んでいるか、は昨年十二月のイラク国民議会選挙
        の投票率78%が示す。テロが横行する中、投票行動は命が
        けだった。そのイラクの苦境に手を差し伸べる国際協力の
        輪二十八カ国に日本はとどまっている。

     遠い異国でその国の安定化に尽くす自衛隊員の言動に直接ふ
    れたことで、高校生たちは、人間は自分一人で生きるものでは
    なく、国家も自国だけで平和で豊かであればよい、というもの
    ではない事を学んだろう。「一国平和主義」が夢想であること
    を体験的に知ったに違いない。

     こういう教育機会を作った西武台高校の先生方に敬意を表す
    る。ほかの学校でも、イラク支援の体験を持つ自衛隊員に来て
    貰って、現地での支援体験、特にイラク国民との心の交流など、
    を語って貰ってはどうか。これからの国際派日本人を育成する
    教育手段として優れた方法だろう。

    JOG(378) サマーワに架けた友情の架け橋
     自衛隊のイラク支援活動によって得られた信頼と友情は「日
    本人の財産」 

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