[トップページ][平成19年一覧][Media Watch][070.14 朝日新聞の病理]

■■ Japan On the Globe(511)■ 国際派日本人養成講座 ■■■■

            Media Watch: 朝日の論調、3つの手口
    
                  朝日新聞は3つのパターン化された手口で、
                 その独特の論調を訴えかける。
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■1.高校生のハイジャック事件■

     昭和50(1975)年7月28日、羽田から千歳に向かっていた
    全日空機が、宮城県松島上空で若い男に乗っ取られ「ハワイに
    行け」と要求されるハイジャック事件が起きた。男は操縦席に
    入り込み、ポケットに手を入れて何か武器を持っているかのよ
    うに装って、脅したのである。機は羽田に引き返し、整備員を
    装った警官が機内に入って、犯人を取り押さえた。ズボンのポ
    ケットに入っていたのは菓子パンだけで、犯人は母親と二人暮
    らしの高校生だった。

     全日空は再発防止の一環として犯人に約700万円の賠償を
    請求することを決めた。請求額は事件でキャンセルされた便の
    補償など直接出費に限り、それも「取り立てる気はない。ただ
    犯罪がいかに間尺に合わないか、どんな痛いしっぺ返しがくる
    か、それを世間に知らせたい、そういう趣旨です」と全日空は
    記者会見で説明した。

     当時、産経新聞記者だった高山正之氏は、「あれくらいの騒
    ぎでも、結構多くの人が迷惑を蒙り大きな経済負担があるもの
    だ」と驚き、翌日の社会面で30行ほどの記事を書いた。

■2.『朝日』は「おかしい」「異常だ」■

     ところが『朝日新聞』は違った。社会面のトップで「ハイジャッ
    ク見せしめ694万円」と題して、見せしめのための損害賠償
    は議論を呼びそうとか、二人の識者を使って「防止効果には疑
    問」「親苦しめるのは酷」などと論じた。高山記者はこう思っ
    た。

         読めば分かるようにこれは黒を白といっている。真っ当
        ではない。ただ腹立たしいことにどこがいんちきかという
        と意図がヘンなだけで個々の事実には嘘はない。

         確かにかたや可哀想な母子家庭で、かたや大航空会社で
        営利追求はする、だからといってスターリンの粛正文句で
        はあるまいし、全日空が阿漕に母子家庭に差し押さえかけ
        たわけじゃあない。

         しかし文意はそう受け取れ、『朝日』はそういう全日空
        を厳しくたしなめる。実に鼻持ちならない。

        『朝日新聞』は「まさか」ではなく、間違いなく「おかし
        い」「異常だ」という確信がこのとき生まれた。

         それからまるまる30年。残念ながら「確信」は裏切ら
        れることなく、むしろより異常さが増幅しているように思
        う。[1,p139]

■3.3つのパターン■

     その後、高山氏は産経新聞のテヘラン支局長、ロサンゼルス
    支局長、編集委員などを歴任し、新聞報道の裏側を良く知る立
    場から、辛辣なマスコミ批判を展開する。

     特に朝日新聞については、その主張にいくつかの決まり切っ
    たパターンがあることを見つけた。それは、以下の3つである。

        ・社会的弱者をいたわれ
        ・よその国の機嫌を損ねてはならない
        ・日本人を叱責せよ

     朝日新聞がいつもこの3つのパターンで記事を書いていると
    想定すると、弊誌が過去に紹介した様々な(弊誌から見れば
    「異様な」)主張も、なるほど、と思えてくるのである。

     たとえば、冒頭のハイジャック事件では、母子家庭の高校生
    は、社会的弱者である。「社会的弱者をいたわれ」というパタ
    ーンから、社会的強者である全日空のような大企業が、社会的
    弱者である母子家庭に約700万円もの高額賠償を請求するの
    は「ケシカラン」という結論となる。弱者が法を破って、強者
    に「多少」の損害を与えたぐらいは、「大目に見よ」というこ
    とになる。これでは法律も何もあったものではない。

     実際に全日空は「取り立てる気はない」と言っているのだか
    ら、すでに大目に見ているわけで、国際常識から見れば「弱者」
    に優しい処置をとっている。それを無視して、さらに「親苦し
    めるのは酷」などと主張するのである。
    
■4.「朝鮮人従軍慰安婦」の「思い出すと今も涙」■

     慰安婦問題は朝日が火をつけたのだが、その発端となった記
    事の一つも、やはり「弱者をいたわれ」パターンだった。

     平成3(1985)年8月11日付け朝日新聞は、社会面トップで
    「思い出すと今も涙」「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い
    口開く」とのタイトルで、「日中戦争や第二次大戦の際、女子
    挺身隊の戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられ
    た朝鮮人従軍慰安婦のうち、一人が」名乗り出たと報じた。

    「思い出すと今も涙」「戦後半世紀重い口開く」などと、さす
    がに天下の英才の集まる朝日、文章もなかなかのものである。

     しかし、実はこの女性は日本軍に強制徴用されたのではなく、
    14歳の時に母親によって朝鮮の置屋に売られた事を、自らあ
    る韓国紙に語っている。[a]

    「弱者をいたわれ」というパターンに忠実に従うあまり、肝心
    の事実をねじ曲げての報道では、新聞の基本から外れてしまっ
    ている。14歳で親に売られた少女の身の上は気の毒だが、そ
    れは政府や軍の責任ではない、という常識が、「弱者をいたわ
    れ」というパターンで覆われてしまっている。
    
■5.第2のパターン「よその国の機嫌を損ねてはならない」■

     第2のパターンは「よその国の機嫌を損ねてはならない」だ。
    その例として、高山氏は船橋洋一氏のコラム「日本@世界」の
    「六ヶ所村再処理は凍結を」(平成16年12月2日付け)を
    挙げる。船橋氏は入社後、ハーバード大学に学び、北京、ワシ
    ントン特派員を歴任するという朝日を代表する国際派エリート
    記者である。

     青森県の六ヶ所村の核再処理施設は、核爆弾にもなるプルト
    ニウムを抽出するが、イランや北朝鮮の核疑惑が騒がれている
    時期に、日本が再処理を始めたら「世界の目は険しくなる」と
    危惧する。北朝鮮がそれを口実に核武装するかもしれない。日
    本への警戒感を生み出していることに、「日本はもっと敏感に
    ならなければならない」と訴え、だから「日本は再処理を凍結
    するのがよい」と結ぶ。

         使われたのは「よその国の機嫌を損ねてはならない」パ
        ターンだ。自分たちは核実験をやり、テポドンを飛ばすよ
        うな悪辣な国でも機嫌を損ねてはならない。そんな国々が
        少しでも危惧を持つようならエネルギー不足で日本が沈没
        しても我慢しろというわけだ。。[1,p208] 

      朝日は、このコラムを受けてエルバラダイIAEA(国際
     原子力機関)事務局長と会見し再処理問題について聞いてい
     るが(2005年1月7日付け)、日本はIAEAの査察を何度
     も受けており、局長が日本の核再処理について「険しい目」
     で見ている様子はまったく窺われない。

     朝日の代表的国際派記者が「世界の目は険しくなる」と言っ
    ても、それは国際常識から相当ずれている場合がある、という
    事だろう。

■6.北朝鮮への異常なご機嫌取り■

    「よその国の機嫌を損ねてはならない」パターンの極致が、北
    朝鮮へのご機嫌取りだろう。弊誌273号では、核、拉致、ミサ
    イルに関する読売と朝日の社説を読み比べてみたが、朝日の論
    調はひたすら北朝鮮をなだめすかすのみである。[b]

     平成6(1994)年に、北朝鮮が核開発施設を稼働させ、「米国
    からの援助があれば止める」と脅した際に、読売は「段階的制
    裁を」と主張したが、朝日はこう述べた。

         北朝鮮が最終的に米国との交渉による解決を切望してい
        る以上、米国は北朝鮮との対話のパイプを閉ざすべきでは
        ない。

     北朝鮮の脅しは米国と交渉したいというシグナルなのだから、
    米国はそれを聞いてやるべきだ、という。ナイフを振り回して、
    金をせびろうとする不良少年に対して、まずは話を聞いてやれ、
    というご機嫌取りである。

     平成10(1998)年、北朝鮮側が拉致疑惑を全面否定した際に
    は、読売は「誠意ある取り組みがなければ、正常化交渉も、食
    糧の追加支援も困難だという明確なメッセージを」送り続ける
    べき、と主張した。それに対して、朝日の方は、被害者家族の
    北支援に反対するのは、「肉親の情としては当然かもしれない」
    としつつ、

         しかし、朝鮮半島の緊張をやわらげるには、構造的な食
        糧、経済危機をかかえる北朝鮮に必要な援助を続けつつ、
        軍事的な暴発を防ぎ、開放を促していくしか道はない。そ
        れがもうひとつの現実である。

     ここでもやはり北朝鮮のご機嫌取りである。

     この年の9月には、北朝鮮は日本列島越しにミサイル実験を
    行った。ここでも朝日は「とても容認できない」としつつも、
    最後は「約束通り10億ドルと食糧支援を」と結ぶ。

     他国民を拉致したり、勝手に核兵器開発をしたり、他国の上
    空に勝手にミサイルを飛ばしたり、という無法は許されない、
    というのが国際常識だが、これらは朝日の社説では「よその国
    の機嫌を損ねてはならない」パターンに覆い隠されてしまって
    いるのである。
    
■7.第3のパターン「日本人を叱責せよ」■

     第3のパターンは、「日本人を叱責せよ」である。平成16
    (2004)年4月のイラクでの人質事件では、社説「NGOの芽を
    摘むな」で「紛争地や貧困に苦しむ地域で人道支援をしている
    NGOや個人に対して、日本社会の理解が不足している」と社
    会全体に対してお説教を垂れた。

     また、平成13(2001)年11月の海上自衛隊の護衛艦隊がア
    フガニスタン空爆を行っている米艦隊支援のためにインド洋に
    出港すると、「そんなに旗を立てたいか」と題した社説で嫌み
    を込めた小言を言う。

     極めつけは平成元(1989)年4月の珊瑚落書き事件で、「80
    年代日本人の記念碑になるに違いない。百年単位で育ってきた
    ものを、瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ
    心の・・・」と書いた。

     これは、後に朝日新聞の記者自身が珊瑚礁に傷つけて書いた
    捏造記事だと判明したのだが、そこまでして「日本人を叱責せ
    よ」パターンを使うとは、よほどこの思考方法が身に染みつい
    ているのだろう。
    
■8.自虐史観・歴史教科書問題で「日本人を叱責」■

    「日本人を叱責せよ」パターンの走りと言えば、昭和46
    (1971)年に朝日に連載された本多勝一記者の「中国の旅」であ
    ろう。

     かつて東京日日新聞(毎日新聞の前身)が戦争中に「南京を
    目指す日本軍の二人の少尉が100人斬り競争をした」という
    戦意高揚のでっち上げ記事を書いた。本田記者はそれを「殺人
    ゲーム」と再粉飾して、日本軍の残虐ぶりを糾弾し、反省を求
    めたのである。このあたりから自虐史観が広まっていった。[c]

     自虐史観から教科書問題に発展させたのも、朝日である。昭
    和57(1982)年6月26日、朝日新聞は一面トップで、「教科
    書さらに『戦前』復権へ」と題した記事を掲載し、歴史教科書
    の「日本軍が華北を侵略すると」という一節が、検定で「進出
    すると」に書き換えられたと報じた。これを受けて、その一ヶ
    月後、中国から「歴史教科書改竄」に関する正式な抗議がなさ
    れた。

     しかし、これも虚報であることが判明したのだが、朝日はな
    かなかそれを認めず、「侵略→侵入」と修正した例はあった、
    などと苦し紛れの弁解を続ける。そうこうするうちに、宮沢官
    房長官が、「教科書記述については、中国、韓国など近隣諸国の
    批判に耳を傾け」る、という談話を発表する。

     これに対して、朝日は自らの虚報は棚上げして、「なお今回
    の政府見解の表現には、いまひとつ率直さが足りない。残念な
    ことである」(8月27日社説)と逆に政府を叱責した。[d]
    
■9.日本人の国民性につけこむ手口■

     このように朝日の異常な報道・論説を辿っていくと、確かに
    「社会的弱者をいたわれ」「よその国の機嫌を損ねてはならな
    い」「日本人を叱責せよ」のいずれかのパターンで書かれてい
    る。

     実はこの3つは、日本人の国民性を巧みに突いた手口なので
    ある。「社会的弱者をいたわれ」というのは、日本人が持つ国
    民相互の強い同胞感に訴える。「よその国の機嫌を損ねてはな
    らない」とは、他者への気配り・思いやりを尊ぶ日本社会の特
    質に合致する。さらに「日本人を叱責せよ」は、自己反省と向
    上意欲の強い国民性から、受け入れられやすい。おそらく朝日
    は長年の経験から、この3つのパターンが日本人の国民性に強
    い訴求力を持つことを発見したのだろう。

     これらの国民性は日本人の美質と言えるが、いずれも情緒的
    なものであり、朝日の論調はそこを突くことによって、異様な
    主張をさも尤もらしく説くのである。

    「社会的弱者をいたわれ」と言っても、弱者の犯罪までが見過
    ごされていい訳はない。「よその国の機嫌を損ねてはならない」
    と言っても、日本の国益を損ねてまで、相手の国の不法を黙認
    しなければならない義理はない。そして「日本人を叱責せよ」
    と言っても、やってもいないことまで謝る必要はない。

     こう考えると、3つのパターンを駆使する朝日の姿勢は、社
    会の理非を糺すという言論機関というよりも、読者の情緒・感
    情に訴えて、自らの主張を広めようとする扇動機関にふさわし
    いと言えよう。

     国際派日本人としては、日本の美しい国民性は維持しつつも、
    情緒的にそこにつけこまれる事のないよう、健全な理性と常識
    を鍛えておかねばならない。
                                         (文責:伊勢雅臣)

■リンク■
a. JOG(106) 「従軍慰安婦」問題(上)
    日韓友好に打ち込まれた楔。
b. JOG(273) 社説読み比べ 〜 対北朝鮮外交
    北朝鮮の核、拉致、ミサイルに関する朝日新聞と読売新聞の
   社説を読み比べてみれば。
c. JOG(028) 平気でうそをつく人々
    戦前の「百人斬り競争」の虚報が戦後の「殺人ゲーム」とし
   て復活した。
d. JOG(044) 虚に吠えたマスコミ
    朝日は、中国抗議のガセネタを提供し、それが誤報と判明し
   てからも、明確に否定することなく、問題を煽り続けた。

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 高山正之『歪曲報道 巨大メディアの「騙しの手口」』★★、
  PHP研究所、H16

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ おたより _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
■「朝日の論調、3つの手口」に寄せられたおたより

                                             ヤマトさんより
     今回のメルマガで朝日の報道基本がよくわかりました。

     このような視点では技術に関しても同様のことが疑われます。
    原発に関する報道でも基準が一緒ですね。これだけの大地震な
    ら原発の施設破損が本体に及んでも、それこそ“しかたなかっ
    た”かもしれません。それなのに付帯設備の破損だけで済んだ
    のですから日本の原発技術は素晴らしいのではないでしょうか。

     しかしテレビなどでは欠点ばかりの報道で視点が狂っている
    のではないかと思えてくる。純粋な技術発展でも朝日新聞にし
    ては日本発ではいただけないのでしょう。

                                               純夫さんより
     つい最近,ナショナルジオグラフィックが作成した日航機御
    巣鷹山墜 落事故のドキュメンタリーを見ました。

     日本のマスコミ,特に朝日新聞は日本航空に責任があるよう
    に書き続 け,私は「日本航空が悪い」という意識を植え付け
    られ,何か釈然とし ないものをずっと感じていました。しか
    しながらこの番組を見て私は, 「やはり」と思いました。

     番組ではボーイング社の責任を明確にし,ボーイングの修理
    担当責任者は事故のことを聞いた時に思わず人目も憚らずに泣
    き出してしまった ことを伝え,NTSB (National
    Transportation Safety Board)の 担当者が(ボーイングの社
    員だったかもしれません)「日航の職員に自殺者を出したこと
    は,痛恨の極みです」ということを語っています。日本航空に
    事故の責任があったとは番組では全くふれていません。

     すなわち,御巣鷹山の事故では日本航空も被害者であったは
    ずです。 それをマスコミがミスリードし,日本航空も安易に
    頭を下げてしまうか ら自殺者を出してしまう。日本人の情緒
    につけ込む報道をまさにやったわけです。

     どうしてあのように日本航空をたたいたのか理由はよくわか
    りませ ん。しかしながら,外国のマスコミの論調と合わせて
    確認しないと日本のマスコミ,特に朝日新聞のみにたよってい
    たらとんでもないことにな ると思った次第です。

■ 編集長・伊勢雅臣より

     両方とも「日本人を叱責せよ」のパターンですね。
                                         「専門家」さんより
     今回のメルマガで朝日の報道基本を再確認した次第です。
 
     個人的には、学生時代に母親の無理心中で亡くなったクラス
    メートを、朝日新聞のスクープとして兄弟殺しの殺人犯に仕立
    て上げた非道きわまりない一件(しかも誤報が判明しても一切
    謝罪無し)から、朝日新聞は全く信頼していません。それどこ
    ろか、読むだけで気分が悪くなるため、web配信もしくは仕事
    以外では見出しこそ見ても、朝日の記事など読む気にもなれな
    いのですが。

     また、私自身は原子力発電の専門家ですが、この分野の報道
    でも「また朝日か!」ということは山ほど有ります。そのため、
    ヤマトさんご指摘の「このような視点では技術に関しても同様」
    というのは、自己の経験からでも全く持って首肯できます。

     もっとも、この点は朝日新聞も含めて各新聞社だけではなく、
    他のマスコミもまともな科学技術記者はいないため、程度の大
    小はあれ同様に考えます。

     技術を全く理解していないため、起こった事象を消化できず
    に、結果として上っ面だけ眺めて、所謂識者の批判的なコメン
    トを集めただけで内容がない、くだらない記事の出来上がりで
    す。

     実際に少しでも内容を理解していれば、そのような記事など
    恥ずかしくて書けないでしょうし、実際に私たちにマスコミか
    ら来る質問や問い合わせは、詰問調以外の物は実例をぶちまけ
    たいぐらい(さすがに業務上これだけは出来ませんが)、実に
    くだらない物ばかり。本質を突いた物がある方が珍しいほどで
    す。

     今回の中越沖地震における柏崎刈羽原発に関わる報道でも、
    議論や検証に値するものは、唯一、先の9/1に放送されたNHKス
    ペシャルの報道のみです。これも曲がりなりに科学技術部をも
    つNHK本局作成だから可能だっただけで、同じNHKでも例えば新
    潟放送局作成のものなどひどいものです。

     この点については、過去に青森放送局のNHK記者氏から実情
    を聞いたことがあります。それによると、例え担当記者が十分
    な予備知識を持っていたとしても、放送段階でことごとく「報
    道にとって都合の良い状況」に書き換えられるとのこと。

     これでは...と落胆したいところですが、現在はマスコミ以
    外でも情報の発信が可能な世の中ですので、ごまめの歯ぎしり
    と言われても、専門家としてこつこつと正確な情報を発信して
    いきたいと考えています。

■ 編集長・伊勢雅臣より

     一人ひとりが「こつこつと正確な情報を発信して」いくこと
    が、報道を正す道でしょう。

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