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■■ Japan On the Globe(516)■ 国際派日本人養成講座 ■■■■

              Media Watch: 心温まるニュース
                 
                     暗いニュースばかり伝える日本の新聞は、
                    もっと明るいニュースも流すべき。
■転送歓迎■ H19.09.30 ■ 34,874 Copies ■ 2,640,734 Views■


■1.暗いニュースばかり伝える日本の新聞■

     日本の新聞は、どうしてこうも犯罪やら事故などの暗いニュ
    ースばかり伝えるのだろう。たとえば、9月28日の讀賣新聞
    の社会面で見出しの大きい順に記事を並べてみると:

        ・「間違いであって・・・」ミャンマーで長井さん死亡
          知人ら言葉少な 紛争地巡り傷跡伝える

        ・力士急死 「親方なら止めるはず」父親「真実知りたい」
          父親が涙の会見 真相究明訴え

        ・中3が刺し高3重傷 千葉「盗みに入り追跡され」

        ・鉄くず代6億所得隠し 名古屋国税局 解体会社を告発

     こうした気が滅入るようなニュースが中心なのは、他紙も同
    様だ。これでは日本全国、事故や犯罪ばかりのように思えてし
    まう。現実にはそんな事はありえないのだから、これも一種の
    「偏向報道」ではないか。

     そういう問題意識を持つ人が新聞人の間にもいたようだ。日
    本新聞協会は平成16年から、「HAPPY NEWS キャ
    ンペーン」を始めた。読んでハッピーな気持ちになった記事と
    その感想を募集したところ、8千件もの応募があり、その中か
    ら80余件が選ばれて『心がぽかぽかするニュース』[1]とし
    て出版された。

     ハッピー・ニュースと言っても、「三つまたのナスができた」
    とか、「太陽系で10番目の惑星が発見された」など、珍談・
    奇談もあるが、とりわけ心を打つのは、世のため人のための善
    行である。本号では、そのいくつかを紹介しよう。       

■2.心を暖める座布団■

     しなの鉄道の大屋駅。明治29(1896)年に開業した際の旧国
    鉄時代の木造駅舎がそのまま使われている。その待合室の3つ
    のベンチに久留米絣(かすり)の座布団12枚が敷いてある。

     座布団は25年前に始めて置かれた。駅員もだれが置いていっ
    てくれたか、知らなかった。翌年の夏、ある女性が座布団を洗
    濯のために回収に来て、初めて真相が判明した。駅前で写真館
    を営んでいる女性で、冬の夜、冷たい風の吹き込む駅舎に「せ
    めて座布団を」と置いたのが始まりだった。

     大家族だった家には当時、使わなくなった布団がたくさんあっ
    た。仕事の合間を使って、その布団の綿を、これまた着なくなっ
    た久留米絣の着物の布地に入れて、座布団を作った。

         大屋の駅や町、空気が好き。古くて素朴な大屋駅には、
        絣がよく似合うと思いました。

     女性は70歳になった今も、年一回の座布団の洗濯と補修を
    続けている。今年も座布団を持って行くと、観光客の男性が
    「こんな所に住みたいな」とつぶやいた。嬉しかった。

         そこに気持ちを置かせてもらっているだけ。どうってこ
        とない。大屋に来て心が休まればいい。

     高校一年の男子生徒は「毎日使うけど、知らなかった。感謝
    しないといけませんね」 駅員の山辺真一さん(56)も「木
    のいすじゃ冷たくて座れない。今ではあって当たり前になった
    けど、ありがたいことです」[1,p96]

     この女性は、新聞記事でも名を明かしていない。

■3.心を癒すランプ■

     100個以上の手作りランプの温かい灯りが民家を浮かび上
    がらせる。東京都江戸川区の静かな住宅街にある草木新生さん
    (81)の家だ。一目見ようと訪れる人が増えている。

     10年以上前から、空き瓶や陶器を拾い集めては、ランプを
    作り、自宅を照らしてきた。電気工事などの仕事で身につけた
    技術が役立った。

    「泣いてしまいそうな夜はここに来ます。クリスマスイブは夜
    中もつけてください」という匿名の手紙を貰ったこともある。
    その依頼通り、イブには翌朝まで光を絶やさない。

     3年ほど前、心臓病が悪化して、もう続けられないと、すべ
    てのランプを捨てたが、通りを行く人々の「寂しい」「またつ
    けて」の声で再開した。その秋、ランプ作りをしていると初老
    の女性が声をかけた。「平安な気持ちになります。今年も見る
    ことができて良かった」

     また元気が湧いてきた。

         ランプを見つめる人の心までのぞくことはできない。た
        だ、ほっとすると言われれば、うれしい。[1,p116]
    
■4.「まあちん」の日課■
    
     石川県志賀町の中学一年生・奥下雅士君は、月曜と火曜の週
    2回、午前6時半に起き、家を飛び出す。緩やかな100メー
    トルほどの坂を、ダッシュして登る。

     そこに一軒の駄菓子屋さんがあり、足の不自由な川口菊子さ
    ん(76)が住んでいる。奥下君は、川口さんのために、週2
    回、ゴミ出しをしてあげているのだ。

     きっかけは、ある雨の朝に見た光景だった。川口さんが右手
    に傘、左手にごみ袋を持ち、足を引きずりながらごみを出す姿
    を見て、決心した。最初は、両親も気づかずに「朝早くからど
    こへ行くのかな」と思っていた。

     ラムネやガムなど10円、20円の駄菓子が並ぶ川口さんの
    店は近所の子供のたまり場になっている。奥下君も小さい時か
    らこの店に通っていた一人だ。

     川口さんは言う。

        まあちんに小遣いをあげようといっても「ぼく、それが欲
        しくて、しとるんじゃないげん」と言う。そんなまあちん
        が好きで。いつも心の中で手を合わせています。

     川口さんはゴミを軽くするために生ゴミを減らそうとするが、
    奥下君は「大丈夫、大丈夫。重くても平気だから」

    「年も年だし、もう2年で店おこう(やめよう)かと思ってい
    る。いつかまあちんのお嫁さん見られたらいいな」と川口さん
    が言うと、まあちんは照れたように笑うばかりだった。[1,p5]
    
■5.思いやりのランドセル■

     山陽新幹線・徳山駅近くの周南市。市内中心部の商店街にあ
    る野村カバン店の経営者・野村利夫さん(57)は、今年も8
    個のランドセルを持って、市社会福祉協議会を訪れた。「子供
    たちに、お願いします」とランドセルを手渡す。ランドセルは
    市内の生活保護世帯の8人の入学前の子供たちに届けられる。

     利夫さんの父親・章さんが、ランドセルの寄付を始めたのが
    昭和27(1952)年。その前年の春、ランドセルの品定めしてい
    た母子が値段を見て立ち去ったのが、きっかけだった。

     最初の年に、約50個のランドセルを贈った。「本当にうれ
    しそうでした」と妻の幸子さん(現在87歳)。章さんが昭和
    48(1973)年に亡くなると、幸子さんと章さんがランドセル寄
    贈を引き継いだ。章さん以来、もう55年。最近は少子化で個
    数は減ったが、通算では約2千100個になる。

     ランドセルを贈られた子供が社会人となって、店を訪ねて来
    て、感謝する事もある。感謝の手紙が届くと、章さんの仏前に
    置く。

    「もう半世紀を過ぎるんですよね」と幸子さん。「必要な子供
    がいる限り、続けます」と利夫さん。[1,p102]

     こんな思いやりのこもったランドセルを背負う子供たちは、
    感謝の心を知る立派な大人になるだろう。
    
■6.思い出のランドセル■

     ランドセルにちなむ佳話をもう一つ。埼玉県鳩山町の増田利
    政さん(60)は役目を終えたランドセルをミニランドセルに
    作り替える仕事をしている。

     増田さんがミニランドセルを作り始めたのは、平成2年の春。
    近所のおばあちゃんが「捨てるに捨てられない。これで何か作っ
    て欲しい」と孫のランドセルを持ち込んだのが、きっかけだっ
    た。

     眼鏡ケース、財布、新聞入れ、、、いろいろ考えた末に「こ
    れならずっと手元に置いておけるだろう」と思いついたのが、
    ミニランドセルだった。評判は瞬く間に広がり、次から次へと
    使い終えたランドセルが持ち込まれるようになった。

     ミニランドセルの標準サイズは高さ11センチ、幅9センチ、
    厚さ6センチ。小さな背当て、肩かけベルト、名札ポケットま
    でついている。

     素材のランドセルにカッターの刃を入れる時、革の表面の傷
    を残すかどうか迷うという。懐かしい思い出の傷かもしれない
    し、逆に嫌な出来事を思い出させる傷かもしれない。そんな時
    は、持ち主によく聞くようにしている。「良い思い出と一緒に、
    いつまでも大切にしてもらいたいですからね」

     こうしてミニランドセルを作り続けて15年。1万2200
    個余りとなった。途中、無理がたたったのか、突然、右腕が動
    かなくなり、箸も持てなくなった。医者から、ランドセル作り
    をやめなければ治らない、と言われた。だが、楽しみに待って
    いる人たちがいる。左手と両足、それに歯を使って、作り続け
    た。半年ほどして、ようやく右腕は動くようになったが、まだ
    時々しびれるため、一日1個作るのがやっとだ。

     それでも工房では今日もミシンの音が響く。[1,p54]
    
■7.山道を5時間歩いても郵便物を運ぶ局員■

     増田さんのように、自らの職業の中で人々に感動、感銘を与
    える人も少なくない。

     平成17年9月、宮崎県の山間部に位置する椎葉村は、台風
    14号で村外に通じる道路が寸断され、電気、水道、電話も止
    まって孤立した。

     日本郵政公社九州支店(熊本市)は職員約40名を宮崎県に
    派遣。職員たちは、東隣の南郷村から約2時間半の山道を歩い
    て、3日分溜まっていた郵便物を同村南部を担当する尾崎郵便
    局に届けた。

     尾崎郵便局は配達を再開。さらに約20キロ先の大河内簡易
    郵便局へ、約5時間歩いて峠を越えて、郵便物を運び、そこか
    ら6人の配達員が約150世帯に徒歩で配達した。

     郵便物を受け取った村民の一人は「郵便受けを見てびっくり。
    近所の人と『ヘリで運んだのかな』と話していた。郵便が届い
    て外とつながった気がしてほっとしました」と喜んでいた。
    [1,p134]

     何時間も山道を歩いて郵便物を届けた局員たちの使命感には
    頭が下がる思いがする。
    
■8.海を越えたまごころ■

     郵便局員に続いて、今度は警察官の話である。平成17
    (2005)年5月末、京都御所のすぐ西側にある中立売(なかだち
    うり)警察署に一通のエアメールが届いた。オーストラリア・
    シドニーのジョン・マクニーベンさんという男性からの手紙で、
    「4月に家族で京都を訪れた際、娘のキティがショルダーバッ
    グをタクシーに忘れた。発見に力添え下さい」との依頼であっ
    た。

     さっそく拾得物を調べてみたところ、七条署にそれらしきショ
    ルダーバックが届けられていた。英語の得意な安藤栄二警部補
    (42)が、エアーメールに記載されていた電子メールアドレ
    ス宛に、バッグが見つかったことを知らせるメールを送信。以
    後、返す手順などを含めて8回ほどメールのやりとりをした。
    バックは6月初旬に航空便で送り返された。

     7月4日、少女から感謝の気持ちを伝える手紙が安藤警部補
    に届いた。「このカバンはお気に入りで、貴重なものが入って
    いました。大変感謝しています」

     府警本部長にも父親からお礼の手紙が届けられた。「日本人
    がいかに親切か。友人にバッグが返ってきたことを話すとみん
    な驚いた。府警の皆さんは称賛に値する」

     安藤警部補は「丁寧な礼状で逆に恐縮しています。娘さんが
    学校でこの体験を披露するというメールももらいました。これ
    を機会にもっと日本を好きになってほしい。」[1,p76]

     遺失物を管理するのは警察の仕事である。しかし、そこに込
    められたまごころが人を感動させる。それは国を問わない。

■9.心温まるニュースを■

     新聞を授業で活用しようというNIE(Newspaper In
    Education)という教育活動がある。しかし犯罪や事故のニュー
    スばかりでは、多感な青少年に対して、かえって悪影響を及ぼ
    すのではないか。中学生がいじめで自殺した、とか、高校生が
    親を殺したなどというニュースが報道されると、よく似たよう
    な事件が続くのは、そのようなニュースが青少年を触発してい
    るからだろう。

     本号で紹介したような心温まるニュースなら、良い刺激を青
    少年にも与えるはずだ。近所の足の不自由なおばあさんの為に、
    ゴミ出しをしてやるなど、子どもたちにもすぐにでも出来るこ
    とである。

     また、5時間も歩いて郵便物を届ける郵便局員や、オースト
    ラリアの少女のために忘れ物を見つけ出す警官の話などは、子
    どもたちに、将来の職業への夢を与えてくれるだろう。日本の
    子どもたちには、将来への明るい夢が少ない、という国際調査
    がよく報道されるが、暗いニュースばかり流しているマスコミ
    にも責任の一端があるのではないか。

     日本を美しい国とするためにも、ここに紹介したような美し
    い行い、美しい心をもっと丹念に集め、報道して欲しいもので
    ある。
                                         (文責:伊勢雅臣)

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
  →アドレスをクリックすると、本の紹介画面に飛びます。

1. 日本新聞協会『心がぽかぽかするニュース』★★、文藝春秋

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ おたより _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
■「心温まるニュース」に寄せられたおたより

■ニューヨークでの心温まる体験談■
                                           ミケ1号さんより
                                           
     大阪に「いい話の新聞」が10年ぐらい前からありますよ。
    年会費が?円ぐらいだったかしら・・その内容も良い話しだっ
    たんですが・・主催者は倫理研究所の法人会に、今では入会さ
    れていますので、新聞も継続しているようです。

     ところで私が学習しています倫理研究所の冊子の、「新世」
    も毎月出ていますし、家庭内の問題をこのように解決したとい
    う体験談が載っています。例えば、登校拒否や、夫婦の不仲や、
    嫁姑問題・・でも、なかなか、一般化しないです。宗教と、間
    違えられるからでしょうか・・情報化社会とはいえ、本当に必
    要な情報は、普及しないようです。

     ところで、私の体験談・・NYで置き引きにあって、ショル
    ダーバッグが取られたが、親切な人が見つけてくれて、無事に
    手元に返ったんです。ショルダーバッグでその中身は、さすが
    に現金はなくなっていましたが、バッグがゴミ箱に捨てられて
    いたそうで、見つけたピザ屋の店員さんが、中に入っていたホ
    テルのカードから、連絡をしてくださって、バッグが帰ってき
    ました。中身が、無事だったのはパスポートと帰国の飛行機の
    チケットと、カード類でした。おかげで予定どうりに翌々日の
    早朝に、日本へ帰国できました。

     NYのような犯罪都市ではこのような、事件は日常茶飯事で、
    パトカーで来た警察官も相手にもしてくれないのです。自己責
    任でした。が、このバッグを見つけて、連絡をくれた親切なの
    店員さんも、イタリア移民のようでしたし、オマケにバッグを
    取りに、ピザの店まで行ったのですが、小額のお礼しかできな
    かったのに、彼は飲み物をおごってくれたのです。またこの時
    のホテルのセキュリティー担当者も、アルバイトのようでした
    が、彼の恋人まで、一緒になって親身になって下さったのです。
    久しぶりの外国への旅で、9.11事件の後で息子を訪ねて行っ
    たNYでしたので、心に沁みた事件です。有難う・・と神様に
    感謝いたしました。帰国できたのですから・・お金より大切な
    パスポートと、エアーチケットでした。


■バランスのとれたオーストラリアの地元紙■
                                               和代さんより
                                               
     日曜日の朝、心が柔らかくなる話題をどうもありがとうござ
    いました。こういう記事を読んで、心が温まる機会自体がいく
    つあるのだろうと思います。

     ただいまオーストラリアに住んでおり、毎日地元紙を読んで
    います。日本の新聞やニュースには暗い内容が多いのは、その
    地元紙を読み始めてわりと早いころに気づきました。地元紙で
    あることと、犯罪件数自体が少ないのかもしれませんが、毎日
    暗いニュースばかり目にするのとそうでないのでは、心のあり
    方も違うことは実感しています。日本のニュースももう少し心
    温まるニュースの情報量を多くしてバランスのとれた健全な内
    容になるとよいですね。
 

■私達教師も反省しなければならない■
                         「事件は現場で起きている」さんより

     今回の516号の「心温まるニュース」ですが、読み始めて
    から最後まで涙が止まりませんでした。私は教育現場に携わる
    者ですが、常日頃、マスコミの報道が子どもたちに与える影響
    は大きいと考えておりました。いい影響ならばいいのですが、
    伊勢さんが仰るように、悪い影響の方が多いと思い、メディア
    リテラシーの授業にも取り組んでいます。そして今回強く思っ
    たのは、516号で紹介していただいたような話を、我々教育
    現場の者が子どもたちに伝えていかなければならないというこ
    とです。マスコミも反省していただかないといけないのはもち
    ろんですが、私達教師も反省しなければならないと思いました。

     伊勢さんのメルマガの内容は、授業創りの時にも参考にさせ
    ていただいております。今の日本には「日本」を教えるという
    視点があまりにも欠けています。日本を愛する者の一人として、
    これからも伊勢さんの活動を陰ながら応援させていただきたい
    と考えております。有難うございました。


■NHKの3大ニュースは「殺人」「火事焼死」「汚職」■
                                             popuriさんより

     私はNHKが早朝5:00どんなニュースを流すのか(1)(2)(3)
    と統計をとった時期がありました。1番は殺人でした。それか
    ら火事焼死、汚職です。早朝からいやな気分になります。日本
    にはいいニュースはないのか。ニュースとは悪い事を放送する
    のだと気づきました。毎日毎日殺人のニュースを1時間置きに
    聞かされて未来ある子供達はどうなるのでしょうか。

    テレビをつけぱなしの家庭も多いでしょう。お金まで払ってこ
    んなニュースは知りたくない。受信料拒否8年、今はテレビを
    見ません。

     トリノ五輪。日の丸を背負っての荒川選手、感動でした。そ
    れはPCで知りました。美しい荒川選手を1時間毎に放送して頂
    ければ子供達もどんなに感動した事でしょう。


■「日本昔ばなし」の再放送を■
                                               英子さんより

     今日のお話は本当に心が温まりました。雨の日曜日ですが、
    朝から爽やかな気分になりましたので自分のブログにも転載さ
    せていただきました。

     わたしは3歳の娘を持つ母親ですが、確かに今のメディアの
    ニュースはあまりにもセンセーショナルになりすぎて悪いニュ
    ースを大きく出しすぎです。子供が斧で親を切ったと騒げばす
    ぐに連鎖反応で何件も同じニュースが出てくる。これではメディ
    アが不幸な家庭を増やしたのと相違ありません。確かスイスで
    はこういう凶悪犯罪はメディアに流さないようにしていると聞
    いたことがあるのですが、そういうことが日本でもできないも
    のでしょうか?

     日常生活では、人々の優しさや温かさに触れることの方が多
    いというのにテレビや新聞を見るとまるで世界は悪いことだら
    けのような錯覚さえ起こします。今日のお話は本当に心がポカ
    ポカして気持ちよくなる物でした。ありがとうございました。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    追伸

     話はそれますが、、今の核家族家庭ではどうしてもじいちゃ
    んばあちゃんと触れあう時間は限られていますので(我が家も
    どちらの実家とも遠方で暮らしています)、テレビに子守をし
    てもらうことも多いですが、きわどいCMが多い民放も嫌です
    し、NHK教育の子供向け番組を見ない時は、子供の頃大好き
    だった「日本昔ばなし」のDVDを見せています。

     日本の昔話は本日伊勢さんが送って下さったような恩を返し
    たり、約束を守る、見た目に拘らず人を信じて待つ、よく働け
    ば何かが得られる、勇気をもって善行をするような心が温まる
    お話が多く(殺されたりなどもありますが、必ず敵討ちをして
    いますよね。かちかち山など)子供の教育には大変良い教材だ
    とあらためて思っています。

     が、、市原悦子さんの語りで有名なこの長寿番組は一昨年再
    放送までもが打ち切られています。親や大人の要望がどんなに
    多くてもTBSの都合とかでどんな時間でも再放送してくれな
    いのです。DVDの発売さえありません。そこで、その時1年
    だけ再放送してくれた分を録画してDVDにしたものを子を持
    つ親達にも分けてあげているのですが、大変喜ばれています。
    どうしてこういう良質な番組の放送ができないのでしょうか?

     わたしは30代前半、第二次ベビーブーム世代でしたので子
    供が多かったですしテレビで子供が見て楽しめる良質な番組が
    たくさんありました。土曜日には日本昔ばなしがありましたし、
    宮崎駿の出世作?だったハイジや世界名作劇場もありましたし、
    大体夕方から7時台くらいまでは子供が見られる番組が多かっ
    たのですが、ああいった番組は今ほとんど見られないのです。
    アニメもあるにはありますが、あの頃の物と比べるとかなりレ
    ベルが落ちている気がします。(ドラえもんなど今でもやって
    いるものもありますが)

     子供が少なくなったから、と言いますが本当にそれだけの理
    由でしょうか。

     今は録画はどの家庭でもできるのが当然ですから、早朝でも
    夜中でも良い。今制作してくれなくてもよいから再放送だけで
    も良い。

     でもそれさえ滅多にないのです。そうして子供達は有料の通
    信教材や塾や習い事に流れていくのです。そのたびに、親は溢
    れる商業宣伝に惑わされ迷ってしまうのです。今の子育てが難
    しいというのは実態としてよりも、「迷いが多いこと」が一番
    だと思います。英語をさせるべきかそうでないか、どんなビデ
    オを見せるべきか、何を優先して遊ばせるか、等々。

     そういう意味では昔はさほど迷わなくてもよかった。何を見
    せようかなどを考えなくても母親が夕食の支度をしている時間
    帯にテレビをつければ何かしら子供向けの番組をやっていたか
    らです。それも悪いものではなかった。良い物がたくさんあり
    ました。

     今はそれらのせっかく作った素晴らしい作品を埋もれさせた
    ままくだらないグルメ番組や恐ろしいニュースが連発される報
    道番組を垂れ流しているから、子供用にDVDを買ってやらな
    いと行けなくなる。そういう面倒くさい時代です。

     とにかく、、どうして「日本昔ばなし」をあんなに長くやっ
    ていたのに再放送さえしてくれないのか、せめてNHK教育あた
    りが購入して放送してくれないのか、本当に疑問に思っていま
    す。

     溢れる絵本の中で、昔話は今ぞんざいに扱われています。

     わたしたちのご先祖様がどんな生活をしていたか、何を大事
    にして生きてきたかがわかる昔話は子供達の礎になります。後
    でたとえ、日教組の偏向的な歴史教育を受けさせられたとして
    も、日本人が本来何を大切にしてきたかが、幼児のうちに身に
    染みていれば、大人になってから何が真実なのかはわかってく
    るのです。

     かつては親や祖父祖母から語り継がれてきた昔話は今は絵本
    で読むものですが、現代ではやはりより多くの人に知ってもら
    うには、テレビが一番大きな影響力を持つでしょう。

     あの番組が放映されたら随分子供達の情操教育にも役立つの
    にな、、と残念に思えてなりません。


■人間のすばらしさをしっかり見ていこう■
                                               悦子さんより

     彼岸花やコスモスの美しい秋になりました。黄金の稲田を見
    ると幸せになります。

     今日は嬉しいニュースをいろいろありがとうございました。

     以前お知らせしました草莽塾を毎月1回続けています。先日
    の第4回草莽塾で、暗いニュースが多くて心が重くなる中、明
    るいものに目を留めることを忘れずに人間のすばらしさをしっ
    かり見ていこうと話しました。人間は本来いいものも悪いもの
    も併せ持つ存在だと思いますが、昨今の状態を見ると、悪いも
    のは度を越すほどに悪くなり、そんな社会の中でも優しい人た
    ちの優しさや奉仕はますます深くへりくだっていくように感じ
    ます。すべてに二極化が進んでいるようです。

     安倍前総理の美しい日本を創ろうという呼びかけに共感して
    いました。安倍氏がつぶされたことも、次の福田内閣の誕生も、
    悪い(利己的な)力の表れのように感じます。

     私の周りには、一生懸命で思いやり深い隠れたところで奉仕
    する人がいっぱいです。自分を中心に見れば、人間はあたたか
    くてすばらしいなと心底思います。でも、新聞で見るニュース
    は伊勢様が書いておられたように胸がつぶれそうなものですし、
    大事な国政は醜い政争という感じで将来を思うと身体が堅くなっ
    てしまいます。当地でも、犯罪が増えているのは事実です。市
    役所での職員の自殺も多く、うつ病等で欠勤している職員が各
    課1名近くいるとか。暗い顔をした人が多くなりました。

     そんな中で、朝から嬉しい読み物でした。伊勢様のメルマガ
    は、いつも深い感動と元気をいただいています。人間はすばら
    しいと思うことは活力につながりますね。今日も一日頑張りま
    す。ありがとうございました。

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