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        日本の防衛省発足を望んだインドネシア国防相

                                                   伊勢雅臣
■転送歓迎■ No.1238 ■ H19.01.22 ■ 8,769 部 ■■■■■■■


     本年1月9日防衛庁が防衛省に昇格した。実は、東南アジア
    諸国でこの動きを歓迎する向きもある。

     インドネシアのユウォノ国防相は昨年10月上旬のロイター
    通信とのインタビューで次のように語っていた。[1]

         私は安倍政権下で、日本が“普通の国”になるためにも、
        防衛庁を改めて防衛省に格上げすることを望む。地域的な
        安全保障の役割を果たすために日本国憲法9条を改正する
        ことにも賛成したい。

         日本は自国の防衛を強化して、米国に委ねる度合いを減
        らしつつ、同盟関係を維持しながら前進してほしい。

     ユウォノ国防相のこうした発言の裏には、中国の覇権主義へ
    の懸念がある。インドネシア科学院のイクラル研究員は「中国
    が南シナ海のスプラトリー諸島を入手し、台湾を併合すること
    になれば、経済動脈のシーレーンを支配する」と警告した。
    [2]

     ベトナムのグエン・タン・ズン首相も昨年10月に訪日し、
    安倍首相と「戦略的パートナーシップ」になることで合意した。
    ズン首相は参院本会議で演説までしているのに日本では注目さ
    れなかったが、米国の国務省や経済界は、中国の拡張主義に歯
    止めをかけた「安倍外交の成功」と高く評価された。[1]

     日本から、台湾、東南アジア、オセアニア、インド、中東、
    そして東ヨーロッパと、ユーラシア大陸の外縁を「自由と繁栄
    の弧」で覆っていくという外交政策を昨年11月に麻生外相が
    打ち出したが、その方向と合致する東南アジア諸国の動きとと
    れるだろう。

     防衛省の発足は、「戦後体制からの脱却」の一ステップであ
    るとともに、21世紀の自由で民主的な世界を構築する動きに、
    わが国としても重要な役割を果たすための一歩である。

■参考■
1. 産経新聞「【湯浅博の世界読解】『アジアは憲法改正反対』の
   ウソ」、H18.11.15、東京朝刊、6頁
2. 産経新聞「【湯浅博の世界読解】ユドヨノ政権とは組める」
   H18.02.22、東京朝刊、6頁 

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