ハイマツの成長 | ![]() |
ハイマツは枝が地につくと、そこから根を出し、先へ先へとのびて自分の領域を拡大していきます。古い株では根元からしだいに枯れていって、その後には白骨のようになった枯れた幹や枝を残します。ハイマツが密生した林では暗いため、ハイマツの種子は発芽できません。そのため、ハイマツ林は1代で終わります。ただ、このハイマツの種子などはホシガラスの好物であり、この鳥が球果ごと運ぶため、場合によっては環境のよいところに種子が落ちることがあります。発芽したばかりの実生は6〜7cmほどで、約10個の子葉がつきます。ハイマツの成長は遅くて、10年たっても幹の長さは5〜9cm、直径は5mmくらいにしかなりません。30年くらいたってやっと長さが1m、直径1.4cmほどになります。 | |
参考文献(日本の高山植物 山と渓谷社) |