ガンダムゲーム図鑑


デジタルガンダム大地に立つ

世の中ではファミコンの「HOT SCRAMBLE」が最初のガンダムゲームと思ってる方も多いと思いますが、
実はそれ以前にもイロイロとあったのです.
ここでは「HOT SCRAMBLE」以前のゲームについて解説します.
 


FL(蛍光管)、LCD(液晶)ゲーム

             
LCDスーパーゲームデジタル
GUNDAM SPASE COMBAT3in1
                        バンダイ
1981年10月発売  
ガンダム初のコンピュータゲーム.液晶画面で3つの異なるゲームが楽しめました.

オープニングミュージックはなぜかムーンクレスタ(謎).
ゲーム1はズゴックなぜ宇宙に?)がインベーダー式に攻めてくるタイプ.
ときたまムサイがUFOのように出現.
ゲーム2はシャアザクがギャラクシアンぽく攻めてくるタイプ.
そして、ゲーム3はボールで隕石を避けながら飛行する、レーシング(?)ゲームでした.
この当時のゲームとしてはよくまとまっていました.1台で3つのゲームが遊べるというのが当時のお子さまには嬉しいものでした.     

LSIポータブルゲーム
FLガンダム
                                バンダイ
1982年12月発売  
FL(蛍光管表示)式の画面を持つゲームです.蛍光管で色を表現したのが目新しいところ.

明らかに音程の外れたガンダムOPの演奏(?)でゲームスタート.
ゲームは5面構成で、1面ではシャアザクが大量(笑)攻めてきます.
2面ではビットとエルメスが、3面では隕石地帯を通過、4面はアバオアクーの要塞(という設定)で、障害物の間からシャアザクが攻撃してきます.
そして最終面は、ジオングとの一騎撃ち!
このように面展開にストーリー性があるのが特徴でした.でもすぐ飽きるぞ.    

LCDゲームデジタル
モビルスーツガンダム
                           バンダイ
1982年?月発売
液晶ゲームですね.

ゲーム内容ですが、転載元のRATH氏の言葉を借りると.
「ドクターデンタルとゲーム内容は一緒です.
サラミスや、マゼランをビグザムやジオングの攻撃から守るゲーム」
とのことです.


   

LSI GAME TABLE TYPE ゲームデジタル
戦え! RX-78 ガンダム
                           バンダイ
1983年?月発売

テーブル型のゲーセン筐体を模した作りの液晶ゲーム.
自機はプロトタイプガンダム、敵キャラはプロトタイプドム.
MSV真っ盛りを感じさせる時代の一品ですね.


LCDトリプルビジョン
ガンダム3大決戦!
                            バンダイ
1983年?月発売  
3画面式という珍しいゲーム機.

写真のように液晶が2重になっており奥側でホワイトベースと手前側でGアーマーを操作します。ゲームを開始するとムサイとシャアザクが攻めてきます。ザクが接近するとGアーマーからガンダムが分離、上画面(この時は液晶画面を開ける)でザクと戦います。ザク撃破後は下画面でシャアザクとの戦闘。二枚の液晶で奥行きを表現したり、別画面での戦闘など様々な工夫が盛り込まれていました。


LCDメカファイター
モビルスーツガンダム   
                        バンダイ
1984年1月発売  
写真のように筐体がガンダムの形をしています.大きさ的には1/100相当か?

コアプロックの部分に液晶が埋め込んであり、ゲームをしない時はモデルとして遊べる………というコンセプトだったのだろう.
ゲームの内容は未詳.



LSI GAME PT-6000 PASOCOM TYPE
ガンダムフォーメーション
                         バンダイ
1984年?月発売

パソコン型(MZぽいですね)の筐体デザインな液晶ゲーム.
カーソルキーとリターン、スペースキー以外は飾りらしいです.
偉い人にはそれがわからんのですよ!




LSI GAME DOUBLEPLAY
燃えよガンダム テキサスコロニーの戦い         
  バンダイ 
1985年?月発売

対戦型ゲームという珍しい形態。
連邦(つーかガンダム)とジオンに別れて二人プレイが可能(無論一人プレイも可).
ギャンやらゲルググやらザンジバルなどが出演します.
事実上、最後のガンダム蛍光管ゲームとなりました.



LSI GAME
機動戦士Zガンダム グリプスの攻防
                  バンダイ
1985年?月発売

唯一のZガンダムのLCDゲーです.自機はZでなくマーク2.
ハイザックのビーム攻撃を避けながらガルバルディβを殴り倒します.
(この間ハイザックへの一切反撃は出来ない)
規定数殴り倒すと、ビームライフル(むしろバズーカに見えるのだが…)が出現.
ハイザックの攻撃を避けつつ、ビームライフルをGETするとマーク2が自動的に
グリプスをビームライフルで破壊します(ヲイ).
なんか他の既製ゲームのキャラクターをむりやりZガンダムに当てはめているだけ
のような感じです(上記LCDゲームデジタルのようなものなのかな?).
原型となったゲームを御存知の方いましたら情報を教えてくださいませ.


その他・補足
この後にも、1988〜1993にかけて以下のようなSDガンダムを扱ったLCDゲームがバンダイから発売されました.

LSI SIMULATIONBATTLE LSIGAME SDガンダムファイナルバトル
LSI シミュレーション SDガンダム コマンド大戦略
LSI GAMEポケットクラブ P-1 SDガンダム 出撃!νガンダム迷路大作戦
LSI GAMEポケットクラブ P-1 SDガンダム SD戦国伝 武者頑駄無参上!1
LSI GAMEポケットクラブ P-1 SDガンダム SDガンダム外伝I ナイトガンダムの冒険
LSI GAMEポケットクラブ P-1 SDガンダム SDガンダム外伝II 倒せ!サイコゴーレム
LSI GAMEポケットクラブ P-1ミニ SDガンダム SDガンダム外伝III 精鋭アルガス騎士団
LSI GAMEポケットクラブ P-1ミニ SDガンダム SDガンダム外伝IV 光の騎士伝説
LSI GAMEポケットクラブ P-1ミニ SDガンダム SDガンダム バトルνガンダム  
LSI GAMEポケットクラブ P-1ミニ SDガンダム 突撃!コマンドガンダム
LSI GAMEポケットクラブ P-1ミニ SDガンダム SD戦国伝 天下統一編悪無覇域夢山(あなはいむさん)の戦い!
LSI GAMEポケットクラブ P-1ミニ SDガンダム SD戦国伝 風雲戦記 
LSI GAMEポケットクラブ P-1ミニ SDガンダム 新SD戦国伝 地上最強編龍虎大激突!


パソコンゲーム(雑誌掲載)

機動戦士ガンダム           
1981年6月 月刊アスキー7月号 掲載          飯田栄治氏作 
対応機種:8001

世間に公開された中では最古のパソコンガンダムゲーム(多分).
ビームライフルとバルカン砲を使い分け、襲い来るザク(シャア専用も出てくる)、ドップ、リックドムを撃墜するコクピットビューゲーム.
(ちなみに画面に映ってるのはライフルを構えたザクである)
3面構成で一面は大気圏突入(対ザク)、二面は翔べ!ガンダム(対ドップ)、三面はコンスコン強襲(対リックドム)となっています.
特徴的なのは、敵キャラなどのグラフィックを全てテキストで描画していることで、処理の高速化を実現している.
このようなテキストシューティングというのはPC−98全盛だった90年代初頭まではよく見かけたものですが、最近はみかけませんね(当たり前だ).
テキストキャラに慣れれば、動きも早いのでそれなりの臨場感を楽しめたそうです.
シミュレーションゲーム ガンダム           
1982年7月 マイコンゲームの本3 掲載         清水邦敏氏作
対応機種:FFM8/LEVEL3共用   

上記をガンダムコクピットビューシューティングのルーツとするならば、シミュレーションのルーツはこれになる.
ソースから判断すると連邦側はガンダム、ジム、ボール、サラミス、マゼラン、WB、ジオン側はザク、ドム、ジオング、グワジン、ムサイ、チベ、ア・バオア・クーソロモンがユニットとして存在している模様.
宇宙戦のみだが、HEX表示でMSの艦載も可能(要塞は動けなくてやたら攻撃/防御力の高い艦艇みたいな扱いのようだ)となかなか本格的な作りになっている.


その他・補足
「マイコンゲームの本1」にも「ガンダムゲーム PART1」なるゲームが収録されてたらしいです.


パソコンゲーム(パッケージ版)

機動戦士ガンダム−ガンダム大地に立つ−          ラポート
1983年12月発売                    定価3,900円
対応機種:FM-7、8801/mk-2、98、X1      メディア:テープ(2巻組)

あのアニメック誌を発行していたラポートによる、初のパソコンパッケージガンダムゲーム.
このシリーズはアドベンチャーゲームとしてガンダム初(にして最後)ということになります.
当時のアドベンチャーゲームなので当然、英語のコマンド入力式.
「ガンダム」の第1話と第2話を忠実にゲームで再現.途中にザクとの戦闘シーンがアクションゲームとして加わっていたり、シャアがテープからしゃべったりと、さまざまな試みがされていました.
FM−7/8801版の方が先行して発売されたようです.
このゲームはガンダムにしては珍しくバンダイ以外から発売されています.
機動戦士ガンダム2− 翔べガンダム−              ラポート
1984年6月発売                     定価3,900円
対応機種:FM-7、8801/mk-2、X1         メディア:テープ(2巻組)
       
同社ガンダム1の続編。ザクとの戦闘場面がリアルタイムゲームとして再現されています.
この2本を通じて言えることですが肝心のアドベンチャー部分はイマイチであったらしいです.
2本目の取説には一本目の解答編があったそうで、極めて難易度は高かった模様.
声の出演は白石冬美(ミライ).
当時ラポートはパソゲー関連に力を入れており、「遊撃手」という専門誌も発行していました.
全5作の予定だったようですが、第3弾の『アムロ 脱走』(およびそれ以降のシリーズ)は発売されませんでした.
(ファンロードの編集長Kさんによれば、当時ラポートビルでパソコン教室とかも兼業していた開発部隊が辞めてしまい、続編というかラポートのソフト開発そのもが立ち消えになったという話である)
ラポートはこのゲームをロールベンチャー(RPGとアドベンチャーの合成語か?)と称していました.
機動戦士ガンダム ア・バオア・クーを攻略せよ!      バンダイ
1984年6月発売                     定価4,800円
対応機種:MSX                    メディア:ROMカートリッジ 

2面構成のアクションゲーム.
第1面ではアムロを操作してWBの格納庫内で頭上から降ってくる鉄骨をよけながらガンダムのコクピットにたどりつかせるというもの(画面参照).ゲームウォッチのヘルメットのノリですね.
第2面はコックピットビューのシューティングで要塞(これがア・バオア・クーなんだろうな、多分)の陰から攻めててくるドム(リックドムなんでしょうね)を打ち落としたり、エネルギーブロックを壊してライフルの弾を補充したりします.
ガンダム ルナツーの戦い                    バンダイ
1984年5月発売                     定価3,800円
対応機種:8801/mk-2、6601mk-2、FM-7、X-1

ガンダムのシューティングゲーム.
詳細は下のゲームパソコンRX−78の項参照.
バンダイの8ビットコンピューター「RX−78」用に製作販売されたものの移植版.



機動戦士ガンダム ジェットストリームアタック       バンダイ
1984年?月発売                      
対応機種:8801?? 

MSVが登場するガンダムゲーム初のシミュレーションゲーム.
戦闘時はアクション画面になります.
システム等、後のSDガンダムシミュレーションシリーズの遠いご先祖なのかも.



Zガンダム                             バンダイ
1986年2月発売  
対応機種:8801?? 

「マクロス・カウントダウン」と「テグザー」を合わせたようなシューティングゲーム.プレーヤーは自機Zガンダムを操作する.
ウリの一つとしてMS−ウェーブライダーの変形が可能で、状況に併せて変形機能を駆使しながら敵キャラを倒す.敵はギャプランあたりまでのMSが登場.目標は広い迷路内を移動して、いくつかの戦闘衛星を破壊し、敵基地の炉心を破壊すること.レーダーや自分のエネルギーなどのアイテムも出現.
後のFCROMカセットゲーム 「HOT SCRAMBLE」の要塞面はこのゲームにとても似ています.


その他・補足

1982〜1983頃に、コクピットビューで(画面下がビームライフルの残弾ゲージになってる)、ズゴック等が接近してくるのを撃ち落とすゲームが存在していました.


バンダイハードのゲーム

ガンブラのメガヒットで息上がるバンダイは当時の8ビット機ブームに乗りゲームマシンやホビーパソコンを市場に投入しました(全部OEMだけど).
その看板役はもちろんガンダムです.ガンダムのネームバリューはゲーム市場で威力を発揮するはずでしたが….
最近でもプレイディアピピンなどで、自社ハードに色気を隠せないバンダイ.自社ハードはキャラ玩帝国バンダイの夢なのでしょうか.



ホビーパソコン  RX−78−GUNDAM

RX-78-GUNDAM                            バンダイ
1983年7月発売                        定価59,800円
なんとガンダムの型式番号をつけたホビーパソコンです.

中身はシャープ鰍フOEM品です.家庭用ということでX1系に近いとすれば栃木事業所で開発された可能性が高いですね.
(MZ系は奈良事業所)
CPUは Z-80A(4.1MHz) RAM 30KBでした.画面解像度 は192×184ドット.表示可能色 27色.
MSX以前の各社各様のマシンが出ていた時代のホビーパソコンですね.
外箱です.
さすがにガンダムの絵は描いてない.(少し残念)
青帯に白字でGUNDAMと小さく描いてあります.


本体の外観寸法 は幅286mm ×奥行き210mm ×高さ48.5mm.
重量は 約1.5kgとなっています.
タカラのゲームパソコン(ソードのOEM)あたりへの対抗機種だったのでしょうか?
ガンダム ルナツーの戦い                    バンダイ
1983年9月1日発売                      定価6,000円

RX−78専用のガンダムゲーム.
後の88版と比較すると、タイトルがカタカナ(88版は漢字).色数が88の8色に対して27色なのでキレイといったところでしょうか.縦シューです.
ゲームの構成は2面構成で、1面ではギャラガ的に迫るザクを撃破、2面ではホワイトベースが出現し、これをザクから護りつつムサイを沈めます.1周目は緑のザク(量産型)が2周目は素早い赤ザクが大量に(笑)攻めてきます.そして3周目は謎の黒ザク(三連星の06Rか?)がハードなアタックをしかけてきます.
ジャケ(外箱)のイラストはプロトタイプガンダム(何故?)、渋いですね.
前述のように後にパソコンへ移植されました.

注)このゲームをパソコンゲームと位置づけるならば、初のパソコンパッケージということになります.




アルカディア


機動戦士ガンダム                          バンダイ
1983年5月発売                          定価????円

バンダイのゲームマシン、アルカディア(エマーソンのOEMマシン)専用のガンダムゲーム.
ガンダム初のコンシューマゲームにして初のROMカートリッジゲームということになる.
いやー、すごいOP画面ですね(^_^;)
このゲームは、1人用で、やはり2面構成です(なんか2面構成多いですね).
内容ですが、当時の説明書から抜粋すると以下のようになります.
1面では、地上から攻撃してくるマゼラアタックと上空から攻撃をかけるドップガウをかわしながら、ビームライフルで撃滅して得点をあげます。規定得点に達するとゲームは2面に移ります。
2面では、ザクとシャーザク(原文ママ)とムサイとの宇宙戦が待ち受けています。




    


謝辞

このページを製作する上で以下のサイトを制作された方にご協力いただきました.誠にありがとうございます.
実際、転載だらけです.より詳しく知りたい方はオリジナルの情報があるサイトへどうぞ.
いずれもゲーム好き、古パソコン愛好家の方には必見のサイトなのでぜひ訪れてみてください.


  Valkyrie/RATH氏 FL、LCDゲーム、アルカディアの画像、内容紹介を転載させていただきました.

  PC88ライブラリ/Y.ROMI氏 パソコンゲームの画像、内容紹介を転載させていただきました.

  MY FAVORITE THINGS/Version(R)氏 パソコンゲームの画像、内容を転載させていただきました.

  月刊マイコン少年/U16氏 RX−78の本体、箱、ソフト映像、内容を転載させていただきました.

  混沌館 /Baseman氏 雑誌掲載のパソコンゲームの画像、内容紹介を転載させていただきました.

  HardCoreGundam/クーピー氏 LCDゲームの画像、内容紹介を転載させていただきました.



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