パラサイト関の翻訳ミステリ・アワー



■このコーナーは、ページ制作者(ストラングル・成田)の後輩にして、
ヤキのまわったミステリ・ファン、関氏(東京在住)のメールを基に
構成したものです。苦情等は、本人に転送いたします。
色違いは、成田氏のチャチャ入れ。


NDEXへ   HOMEへ

1999年2月

涙のポケミス

「過去の傷口」 スティーヴン・グリーンリーフ (HPB 1672)
私立探偵ジョン(マーシャル)・タナー・シリーズ第12作。相棒のチャーリー警部補が突然法廷で被告を射殺。理解不能のこの行動を探る内に、やがて過去から真相が浮かび上がるのだが。サンフランシスコ(俺が行く所の隣町)を舞台に、児童虐待・記憶の再生を味付けにしてタナーの静かな捜査とインタビューが冴える。例によっての美人セラピストとのゆきずりの恋も良い。
帯の惹句『私立探偵ジョン・タナー・シリーズに最大の衝撃がはしる!』に偽り無しの作品。訳者あとがきやHMM4月号の前島純子のレビューでの触れられ方は公正で好感が持てる。ラストは松田優作が繰り返し拘った彼流の美学に共通するもので、しばし陶然呆然とした。80点。しかし、悲しい。都筑道夫のHMMでの本作評の最後の二行は?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
HMM4月号を購入。カー評のエドワード・マーストンってのは、昨年ポケミスで出たユニークな歴史もの「吠える犬」の作者なのですね。一読しましたが(レビューは別途)、期待以上の中身ではありませんでした。
来月号にジム・トンプスンが再び掲載されます!「ファイヤーワークス」という映画原作らしい。「ポップ〜」を絶賛した当方にとっても、こいつは嬉しいですね。笠井潔「ミネルヴァ〜」で、再び新保博久を攻撃!綾辻行人のデビュー作を当時下読み役だった新保氏が落としていたのですね。相当きつく噛み付いています。

 先月号で打ち止めにするはずだったのではないか、笠井潔。下読みで落としたことまで、公的な場で糾弾されるんじゃたまらんわ。

有栖川・芦辺ほか四人の新本格派による「本格ミステリを語る<海外編>」が出ていましたね。懐かしの各作品の書影が満載で、楽しい構成。多分、買うと思います。

引き続き、ポケミス新刊のリザ・コディ「闘う守護天使」を読み始む。





2/21

ど〜なってるの?

貴HPで目下白熱(未だおさまりそうにない)の鷹見緋紗子ネタは、現実世界の鯨統一郎のようだ。今の所、状況証拠だけで告訴するには決定打に欠けるのでは。草野唯雄、懐かしいっすね。角川文庫で「犬の首」、読んだ、読んだ。いったい、この謎の結末は決着つくのでしょうか?何か素人探偵の捜査の限界で、曖昧にならざるを得ない気もするのですが。

 俺もそう思う(笑)。やっばり、決め手に欠けるかなあ。私的には、鬼子母神周辺というのが決め手だったのだが。あの辺に住んでたので、リアルだったり。まあ、こじつければ、旧約聖書と黒豹シリーズの共通点だってあげられるわけだけど、今回のは多少本気だったりする。「死体が二度消えた」の作者も推測はできるのだが、決め手が見つからない。

>19日TBS「ケイゾク」第7回たまたま見る。今回の死体移動のトリックは横溝、カーに先例のあるものの応用。殺人の小道具には当社の魔法瓶が使われている。しかし、メインの殺人に先立つ名画の入れ替えトリックは子供だましだし、真相解明の手順も相変わらず。

>先先週、大崎ゲートシティのオープン時に「ウエディング・シンガー」の無料試写を見る。ドリュー・バリモア主演のラブ・コメディだが、一時期薬物に溺れ、乱れた生活をしていたバリモア嬢が今や清純派女優とは!

>昨日は有楽町に「ユー・ガット・メール」を見に行きました。メグ・ライアン、トム・ハンクスの「めぐり逢えたら」コンビ再びの傑作。潰れた書店の中で母娘がダンスをしながら舞い廻るイメージ・シーンは、さながらF・メイヴェリ「花のサンフランシスコ」(HMM掲載)の夢の映像化のようで、一人で感動。

>20日TBS「世界不思議発見!」江戸川乱歩は大槻ケンヂが坊主頭で乱歩に扮し、「乱歩は二人いた!」という謎などに迫るのだが、つまらなかったぞ。でも中島河太郎が出演には吃驚。

>復刻ラガービール6本セット当選に舞い上がっていた我が家に届いた懸賞第二弾は、ナプキン一年分だった。

>スティーブン・グリーンリーフ「過去の傷口」を読み始む。いいぞ。

 おお、サドン・ノンフィクション(小ネタ)6連発ですね。魔法瓶から、関氏の正体バレるかも。あの小さい魔法瓶に、あれだけの海水が入るとは、さすが優良メーカー。
 「世界不思議発見」は、最後の5分だけ見たなり(ブースカをもらって喜ぶオーケン)。最近、朝、番組チェックしても、昼には忘れてしまう。一部で大ブレイク中の中島河太郎先生が出たとは、痛恨なり。オーケンの演じた乱歩といい、永久保存版だったかも。
 それにしても、メイベリー好きですね。



2/19
泥棒を読む
「泥棒はボガートを夢見る」 ローレンス・ブロック (HPB 1671)
バーニイ・ローデンバー・シリーズ第七作。今回は謎の美女とハンフリー・ボガートの映画祭に夜毎通いつつ、バルカン諸国や未独立国アナトルリアが絡む殺人に巻き込まれる。二本立ての映画祭でのボガート主演の映画に関する楽しい蘊蓄、レズのキャサリン、レイ刑事とのいつものやり取りなど本当にクイクイ読ませてくれる。
バーニイの本屋で関係者を集めての謎解きはコンパクトな仕上がりではあるが、ダイイング・メッセージを巡る(ホックの短編にも同様のネタがあった)推理の開陳も素直に楽しめる。圧巻はボガートを気取った美女との別れで、これがまたつらいのだ。
文中ロシア系の登場人物を揶揄するセリフで「ロ助どもに」とあったのには、懐かしい呼び名でビックリ。70点。
[書評から] HMM3月号
都筑道夫・・・一級の大衆小説と誉め、(謎解きに際し一同を集めるのを)「古風でおもしろい」、(美女との別れを)「これがまたロマンティックで、甘いけれども、なかなかいい」と非常に好意的。蓋し同感。
新保博久・・・「軽妙な語り口はいよいよ洗練されて、読み通すのに苦労はいらないが」軽いとして、(謎解きについて)「こんなに複雑怪奇な事情をどうやって調べ出したのかはほとんど説明されない」「登場人物も珍性奇名が多くて、誰が誰やらよく分からなくなるから、なおさら呑み込みにくい」と、半分は苦言。


2/17

HMM3月号(1)

ミステリマガジン 3月号
特集/世界のミステリ
「モンタルバーノ刑事の元旦」 アンドレア・カミレッリ(イタリア)
彼の国で昨年「カミレッリ旋風」を巻き起こしたという人気作家のシリーズ探偵。大晦日から元旦にかけて風邪で寝込んだ独身中年のモンタルバーノが、半病人のまま部下を指揮してホテルで起きた女オーナーの亭主殺害事件に挑む。短い紙数の中で、何気ない小道具から展開する推理。主要容疑者達の中で犯人、動機を端的に指摘するスマートな構成。風邪でボうっとした時の雰囲気良し。★1/2
「芸術」 クリス・リッペン(オランダ)
実在の事件(91年於アムステルダム美術館)の真相当て小説の一編として描かれたもの。今は引退した往年の泥棒プロが怪しげな依頼人から、ゴッホの名画盗難の計画提示を求められる。完璧な計画通り進行していれば成功間違いなしなのに、持ち出された二十点の絵画はあっさりと発見されてしまうが、実は・・・。美術フリークの琴線に触れる心憎いオチ。頼もしい美術ミステリ。★1/2
「助け」 カルメン・アイレーラ(イタリア)
交通事故で崖から転落した車の中でじわじわと死の恐怖に襲われる主人公。状況は見る見る絶望的。どこまでも突き放される運命に募る孤独と焦り。女流作家独特のいたぶりが、哀れな男を破滅へとフェードアウトさせて行く掌編。★
「国王への報告書」 ボブ・メンデス(ベルギー)
ベルギー司法省の汚職を嗅ぎ付けた記者が人事不祥で病院に担ぎ込まれる。病院側も妻も一味のグルのよう。病院から逃げ出した彼はタクシーで国境を越えてルクセンブルグ(俺も行った!)へ逃走を図るが。司法長官の魔の手に絡め取られたラストは悲惨。出口無き逃避行は解説にある『白昼夢のような』展開で恐怖。★1/2

世界のミステリを鳥瞰するエッセイとしてドイツ、メキシコ、ロシア、中国、スウェーデンなどの実状が紹介される。特にロシアの小説工場の話と内輪揉めが愉快。
収録された四編が妙に偏った国からの選択だったのは訳者の都合か、作品レベルの故か。

「モンタルバーノ刑事〜」がちょっとメグレ風で、「国王への報告書」が現代を舞台にしながらなんとなく古風なサスペンスで(この作品のインターネットの使い方は、今後も出てくるかも)、少し気に入った。でも、訳されたのを読む限り、非英米仏圏のミステリは宝の山でもないのかなという気が。
 


■<ジョージ・P・ペレケーノス、ロング・インタビュー>
「ワンス・アポン・ア・タイム・DC」
雑誌「ミステリ・シーン」掲載の翻訳。今年のベストでも好評の「俺たちの日」の作者(邦訳全三冊)。成る程、ワシントンを舞台にしてシリーズ登場人物達の世代を跨ぐサーガ的な読み物としている所、面白そうだ。アメリカに於ける移民たちの視点で描く新たなノワールものなのだな。暇があれば、既作品を図書館でチェックしようか。
■日本のファンタジー
「あくびの果て」 小熊文彦
天国通関監督官シリーズ。アイデア枯渇で不眠症になって死んだ作家が主人公だが、このオチはどう評価すべきか?いや、これがオチなのか?星なし。

 このオチは、私も理解不能。久しぶりの短編なのに。来月号から、小熊文彦の「彼らもまた忘れられた」というエッセイが始まるそうだけど、最終回がご自分にならないか心配。

今日はここまで(残りは次回)。
鷹見比沙子ネタで盛り上がっていますが、良くまあ今時こんな作家を発掘して来ましたねえ。思えば昭和50年代も遠くになってしまったものです。ああ、思えばあの頃の文庫事情は華やかで良かった。未だ品切れや絶版も少なく、当時の目録を見ると隔世の感があります。今の状況はチト酷いですよね。往時の文庫を偲ぶネタなぞを近々手掛けたいものです。

 天藤真なんかいくらでも転がっていると思っていたら、見事にないんだよね。これが。

HMM3月号(2)
■傑作ミステリ/
「ボートに乗った小人」 ジェレマイア・ヒーリイ
これはおいらのお気に入り私立探偵ジョン・カディのシリーズ。共同経営者の監視を依頼されたカディは、件の男がナイス・バディの女と一緒の所を発見する。題名は、この女性曰くズバリ、女性器(ロジャー・コーマン!)のこと。正面から見るとそんなふうに見えるとのことだが、うーむ。予想通りの終末を迎えるラストで、再びこの題名が寓意に使用されるが短編の故か消化不良。しかし、カディの静か
なる傍観者としてのスタンスが相変わらず(短編でも)良い味がある。★1/2

 見えるかな。うーむ。歯切れいいけど、ちょっと、ラストは無理矢理。

■人気作家が語るミステリ・クラシック(弟1回)/
「マイクル・コナリーのチャンドラー論」 マイクル・コナリー
これは「ラスト・コヨーテ」の作者によるチャンドラー版「カー問答」だ。行間からも溢れるほどの愛情が感じられる。ロスアンゼルスを描かせて見事に精緻なこと、五十年経っても尚古びないその描写。チャンドラーの魅力を熱く語るその迫力に、度々挿入される原典の味わいに再三圧倒さる。凄いラブレターであると同時に、格好の入門書である。年齢を経て、今読み直すときっとその名文に酔えることだろう。
次号のカー論(E・マーストン)がまた楽しみ。

−こういう上質の古典再訪の企画とペレケーノスのインタビューの如き最新情報とが、バランス良く構成されていて満足。

年度変わりからか、連載陣の交代が目立つ。笠井潔が「ミネルヴァ〜」で終結宣言ながら、とどめを刺す一撃を食わせておりこれが匿名Aを立場上交代に追いやったのかな。「隔離戦線」では郷原宏の当コラムへの攻撃を引用したり、何か批評家連の共食い状況を見せ付けられるようです。
「広居堂〜」連載終了。後半、ファンになっていたので寂しい。変わりに最近は田口俊樹のコラムを贔屓にしております。
今月のマイ・ベストは小品ながら贔屓筋ゆえ「ボートに乗った小人」。久しく長編がポケミスから出てないのう。

 なんで郷原宏まで参戦するのか。ラインダンスの話は、ちょっと続きを期待したいんだけど。「広居堂」田口エッセイ、こちらも同様です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 最近「本の雑誌」で贔屓にしているのが、宮田昇(元早川書房・翻訳エージェント)「翻訳家が神々であった時代」。戦後翻訳業界の裏面史といった趣で、ポケミスその他で馴染みのあるあの訳者この訳者が毎回登場し、全盛時のエピソードから時に悲しいその後の没落ぶりまで、ヴァラエティに富んで描かれている。今月はあの田村隆一で、奇矯な再婚逸話から原稿詐欺まがいの話まで興味は尽きない飽きさせないのだ。それにしても、皆貧乏で酒飲みでどうにも郷愁をそそられる。

 TBS「ケイゾク」の第六回を看たが、倒除としての構成が甘く真相解明の件が唐突でご都合的で全然納得出来ない。この主筋であれば、やはりコロンボ・古畑スタイルが好ましく思えるが、新基軸を狙ってにしては咀嚼不足。犯人解明のヒントとなる伏線が冒頭一個所あるのみでこれも弱い。二本看ただけだが、うーむ。

 予知能力者の回だけ見た。これは、結構買いだと思った。最近のドラマって全然みてないんでよくわからないのだが、あんなにショットにこだわるの?



2/9

台湾事情


先日(出張前)、本厚木の駅前で扶桑社文庫のイアン・ランキン所集の「現代ミステリーの収穫V」を入手。さらに灯台もと暗しで八潮のダイエーでカミンスキー「冬の裁き」も見つける。買い逃し本は地方やマイナー店を探すに限る。
本日は午後成田に出張。往復の車内でポケミスのブロック「泥棒はボガードの〜」を読む所存。

台湾のTVCMはそのリアルな描写が一部好事家のあいだで有名だが(精力剤の類ですね)、今回新たに発見したのは錠剤を飲むだけでペチャパイが見る見る巨乳になるCM。例によって愛用者が数々登場し、「使用前・使用後」の違いを比較で見せるのだが、これが本当かね?というほど、皆巨乳に変身している。成田さんのサイ君にお土産にと思ったが、ひと瓶2万円也。
これはまあ十歩譲って信じるにしても、続いて見た錠剤を飲むだけで見る見る身長が伸びるというCMにはブッ飛んだ。150cmくらいのチビが「背が低くてモテなくてぇ」などと拗ねて、薬を飲んで三ヶ月後何と180cmの長身に成長しているのだ!これは如何に何でも信じられない。いくら中国四千年の奥義があろうと世に不可能事なしとは行くまいよ。しかし、画面に登場した人々は確かに同一人物ばかり。これは一体・・・・。

お昼は異常に安く、蝦炒飯が200円!日本では最低800円はしそうなのにですぜ。吉野屋も二店進出しており、日本人には好評だが現地人には不評のようでした。五日間も中華料理だと、さすがに飽きる。なのに帰国後の我が家の夕食は春巻きでしたとさ。
  
 そうなのか魔界、台湾。アジアの闇は深い。長身薬、関根勤に飲まして、ポスト馬場誕生だあ。 

2/8
馬場死す

台湾で馬場の死を知りました。哀号!帰国後、TVで特集など見ましたが未だにピンと来ません。あまりに悲しい、突然過ぎるこの死は三木のり平、(検閲)に続くかと思われるショックです。紹興酒で現地駐在員と馬場話をして、せいぜい追悼の意を表しました。日本プロレス史に残したその足跡は正に江戸川乱歩的貢献だったのでは。

 巨木が引っこ抜かれたような喪失感は、まだ埋まらないっす。馬場のいない同時代史を想像するだけで、その存在の大きさに改めて気づかされたり。 

「緋色の記憶」 トマス・H・クック(文春文庫)
98年ベストワンの誉れ高い作品なので、遅まきながら読破。97年のMWA賞受賞作「チャタム校事件(原題)」。当時を回想する形で進む語りは過去と現在を縦横に駆使し、非常に濃厚・濃密な文章に唸らされっ放し。フランク・クレモンズの三部作に始まり、細部に至るまでそのシーンが精細を放つ作りは本作でも健在。冒頭の回想、チャニング女史がバス停に降り立つ場面はスローモーションが懸ったようで、魅惑的。
成る程、途中までは「おいおい、この面白さはどこまで上昇するの?」とワクワクさせ、スルドク胸を打つ警句の数々、地味な主筋をこれでもかと盛り上げる圧巻の描写など、至福の時間を堪能出来る。
評価はそのエンディングだろうな。意外な真犯人(?)の心模様をこそ、本書は重要なテーマと位置づけて描かれていたのだろうが、このネタは前訳の「闇をつかむ男」と同工異曲ではなかろうか。
同様のテーマを繰り返し用いることは映画作家にもよくあることだし、それ自体は良いのだが本作「チャタム校事件」が単なる姦淫(不義密通)では「闇を〜」の秘密ほどには衝撃が弱いのは損。
当方、伏線の妙とミステリとしての構成にも執着しているのでその点食い足りないし。
ただ構成上で「過去/現在」のシーンを伏線として処理したりと秀でた点も多々あり、あなどれない。最後の場面など、最高に悲しい。「文芸ミステリ」などと安直な括りは好きではないが、通常のミステリとは一線を画した範疇で語るべき作風か。敢えて同列に採点すれば80点。最上とは言い難いが、充分傑作。

「翻訳家の書斎」 宮脇孝雄 (研究出版社)
HMMでも誉められていたので早川JAに続いて読む。サブタイトル『<想像力>が働く仕事場』とある通り、これは正に映画術ならぬ翻訳術のスルドイ、バックステージもの。日頃翻訳について漠然と考えていた問題を気持ちよく解きほぐしてくれる。
曰く、翻訳家に求められるのは英語力より日本語力ということなど大賛同。
現場から見た翻訳の内幕、誤訳の驚くべき実態(かと言ってもその難しさ)、これを読むと今まで読み飛ばしていたギゴチナイ訳文の正体などが良く判ります。
当方も業務上良く海外のプレゼン資料を訳すので、翻訳がかなり創造的作業であることは承知しています。そういう意味でも納得の読み応えでした。
*尚、経費節減の折り、この本は図書館で借りました。1,700円。

台湾の土産話は次回。