パラサイト関の翻訳ミステリ・アワー



■このコーナーは、ページ制作者(ストラングル・成田)の後輩にして、
ヤキのまわったミステリ・ファン、関氏(米国サンノゼ在住)のメールを基に
構成したものです。苦情等は、本人に転送いたします。
色違いは、成田氏のチャチャ入れ。


NDEXへ   HOMEへ



11/30 EQMMその後のレヴュー
一昨日の朝日新聞(衛星版)で山村正夫の訃報を知りました。享年68歳。
以下、EQMMの12月号より。五つ星満点。 In for a Penny(乗り出した船) ローレンス・ブロック 6ページのノンシリーズ掌編。題意は"In for a penny, in for a pound"で「乗り出した船は止められぬ」(岩波英和辞典)とのこと。都会に流れ着いたポールは食堂での仕事に付き、日がな仕事場とアパートの往復の毎日を繰り返す。二本のバドワイザー、煙草、TVが唯一の時間潰し。要らぬトラブルを怖れて頑なに同じ道を往復するポール。同僚のからかいに触発されてかある夜遂にバーに立ち寄り、ティファニーと名乗る女と彼女のアパートに・・・。ありふれた都会の日常の中で、唐突に引かれた転落のトリガー。抑えた筆致で描かれる狂気の萌芽。淡々とした描写が却ってポールの鬱屈ぶりを際立たせる。★★
A Fine Summer's Evening(ある晴れた夏の夕暮れ) ベス・レイディン「処女作コーナー」の一編。作者はオーストラリアの著名な児童作家だが、本作がミステリ処女作。作家の主人公が編集者のマーゴットを如何にして完全犯罪で殺すか、あれこれ思案する。ドロシー・セイヤーズを引き合いに色々と策を練る主人公は、やがて満足行く方法を考え付く。さて、という所で終わり。3ページのショート・ショートゆえ何をか言わんや。★
Helping Others To Let Go(さあ、人助けを) アンドリュー・クラヴァン&ローレンス・クラヴァン夫との生活に不満を抱くジェーンは色々試した末に「ライフ・クエンチ」なるセミナーに辿りつく。ここはカーク・ジャコヴィアン博士の“医療的殺人”を信条にした「殺人による苦しみからの開放」を教義にした恐るべき(?)セミナーであった。参加者は模擬的殺人のトレーニングを受けて、皆満足して各自の生活に戻って行く。そして、ジェーンも。全体にブラック・コメディの味付けが成された掌編だが、俺の読解力ではどうもオチが際立っていない。★1/2
*この他のラインナップはダグ・アリン"Miracles! Happen!"、ミネット・ウォルターズ初の短編という"The Tinder Box"(54ページの中篇)があります。追ってレポートします。 明日からサンクス・ギビング・デイ(感謝祭)で、四連休になります。慣れぬターキー料理にトライし、近場の観光地なぞドライブした後は家でのんびり読書でもしたいものですが。そろそろEQMM次号も出る頃なので、書店にも行かねばなりません。ではまた。

 これも、アップが遅れてしまいました。新聞の衛星版とは、何でショッカー。と、つまらない疑問を発する出勤前の私。

11/28 E.D.ホック
 「『EQ』があった頃は、とにかく隔月でエドワード・ホックの矍鑠とした短編を楽しめたのにねえ。」
「なあに、HMMにクイーンのパスティーシュが載ったのを契機に今後はEQMM掲載の短編をHMMで楽しめますよ。もともとはHMMがホーム・グラウンドだったんだから」
「ならいいんだけどねえ。嗚呼、一体今海の向こうではどんな新作が出ているのかねえ・・・」
と、お嘆きの貴兄にお届けするホットな情報。 The War that Never Was (起こらなかった戦争) /EQMM99年12月号定年スパイ・ジェフリー・ランドもの。帰りがけに立ち寄ったパブでランドはチャット・ウォーリーズなる見知らぬ男から1993年にオーストラリアで起こったという聞いたことも無い「エアーズ・ロック紛争」に従軍した、と聞かされる。オーストラリアの原住民(アボリジニ)との紛争というこの有り得べからざる物語を一笑に出来ないランドはかつての同僚に依頼してチャットを嘘発見器のテストに掛けるが、彼の言っている事は真実であった!その別れ際に小人の男から風俗のチラシを受け取ったチャットは数時間後に心臓発作で死んでしまう!ランドは語ってはならぬことを語り過ぎたこの男が何者かに殺されたと直感し、その手口はかつて彼が勤務した政府機関スジのものであると見ぬくが・・。限定された登場人物の中から、「意外な犯人」を創出し(その割り出しにはさり気ない伏線が活きている)、本人は嘘をついていないがやはり実際には起こらなかったアボリジニとの紛争の真実もユニーク。原住民に関する文字通り”ブラック”なオチもシニカルで光る。さすが!どうし てこう水準以上の新作を量産できるのか! 往年の諸作に引き比べて少しの遜色も無い、永遠のアベレージ・ヒッター!しかも英語が読み易い!★★★1/2 同誌巻末の年間リストによるとホックは99年1月号から毎月掲載なのですね。うーん。


11/27 北海道フェア

この間の日曜日、TVのスポットでサンマテオ(車で小一時間)にある日系スーパーで「北海道物産フェア」がある、と知りわざわざ行ってまいりました。
町中の小売商店といった間口の一部に細々とインスタントラーメンやら、菓子、乾麺などがあるだけでしたが池田屋バンビの「かに風味」おつまみや高橋製菓の「カステーラ」などの郷愁を誘う二、三の品を購入。考えてみたら、米国の片田舎でこんなマニアックなものが買えるというのもスゴイことです。

 アップするのが追いつかなくてすまんこってす。さすがに、カニや鮮魚はないか米国の片田舎の池田バンビというのも心和むかも。


11/25 二つのクイーン・ドラマ
 四夜の登板(笑)。「名探偵の〜」「HMM12月号」から二つのラジオドラマをコメントしましょう。
「重なった三角形」(「名探偵の世紀」所集)クイーンのアパートに妻の浮気相手を殺すかも知れない、と助けを求めに来た男のアパートを見張るエラリー達の前で、当の妻が殺されてしまう。背中に三角形の焼け焦げ跡のあるコートを着た謎の男の出入り以外、犯人の決めてはなく、当の浮気相手を訪ねると頭を撃ち抜き既に事切れていた!三角関係と三角形を重ね合わせた動機の解明には迫力が無く、せっかくの豪華本の中でこれは凡作でした。★
「カインの烙印」(HMM99年12月号所集)気の触れた(?)老カイン翁が三人の子供達の誰か一人に遺産を残す遺言状を弁護士に託し、事件を予感したクイーン一行がカインの死後屋敷に使用人として潜入。怪しい立ち居振舞いの執事を捕らえた所で、到着した弁護士が車で激突死する。エキセントリックな三人の子供達、カイン本人と執事の入れ替わり(?)などムードたっぷりの屋敷での遺言状を巡る一連の事件は良い雰囲気だが、開封された遺言状から展開される推理はやや呆気ない。でもラジオドラマの中では「世界一下劣な男の冒険」と同列に位置するまとまりでは。★★1/2
−本作が昭和31年に既訳のあった(「ケイン家奇談」)ものというのも、どういう経緯か気になる。
>成田さんの「悪魔を呼び起こせ」評見るに、これはトライしたくなる。社内便で取り寄せるか。>トマス・クックの「夏草の記憶」をサラトガの紀伊国屋書店に買いに行ったら、売り切れだった!HMM評見ると、こういう時に限って神命明が「個人的にはクックの最高傑作」と絶賛している!ぐわあああ。これも社内便追加だア。
>「観楓会」、北海道の方言ではなく、仙台でも地元代理店などが公的に使用していましたぜ。北日本の限定イベントでしょうかねえ。
>Crippen&Landruからメールで新刊案内。クラーク・ハワードの短編集「ウィドー・メイカーへの挑戦」(この表題作は「ホーン・マン」所集)が一月に出るようです。>昨日はサンノゼ・日本町の「サンノゼ・トーフ」という店で出来立ての豆腐を買い、湯豆腐にして食べるとこれが美味!確か「美味しんぼ」にも『昔のマニュアルに忠実な作り方をするアメリカの方が今や豆腐の味は美味』との記述があったが、成る程なのだ。濃厚な豆腐の味を楽しみ、昨日から配達が開始された朝日新聞(ちゃんと日本時間のリアルタイムで届く)なぞ読んでいると、日本の夕餉の風景です。
>やや旧聞に属するネタですが、ポケミス今年の復刊は燃えないのお。ちょっとこのラインナップはなあ。
>ところで、そろそろベストテンの季節ですが、何か動きはありましょうか。渡米前の印象総括するに、個人的トンプスン・ブームは結局新刊ラッシュという形にまではならず、力作連打のトマス・クック、R・ゴダード辺りが超本命なのでしょうか?これに国書、原書房などからマニアックなクラシックものが絡み、というここ最近の図式がそのままスライドして・・・、て所ですかね。


11/23 クラーク百姓寄席(2)
 全国のハワード・ファンの皆様(いねえか)、正真正銘の最新作です!
The Global Man(無国籍の男) EQMM'99・12月号所集コスタリカで釣り舟のオーナーとして暮らすピート・ガーシュの元に客として訪れた三人の男達は政府から追われるお尋ね者で、船上で軍との銃撃戦に巻き込まれたガーシュは無実の訴えも空しく処刑を宣告される。処刑直前の彼を救ったのは、フィジー諸島に拠点を置き、世界中を駆け巡る謎の大物フィクサー、ボーディン将軍であった。救出の見返りに着き付けられたのは、かつて米国海兵隊でテロ対策の訓練を受けたガーシュに国籍を持たぬ男として生涯子飼いの部下となり働けと言うもの。島娘との淡い恋を楽しみながらのんびりと南国のコテージで過ごす彼の元に届けられた指令は、「黒い七月」と名乗るテロ集団から、将軍所有のパリのスタジアムで開催されるボクシングのタイトルマッチから挑戦者の命を守るべく、テロ狙撃者を返り討ちにすること。パリ在の将軍の部下と共に無事任務を果たしたガーシュは引き続きモンテカルロに将軍の娘を連れ戻しに。反抗的な娘を一流の手管で専用機に乗せたガーシュは機中で彼女とシンパシーを感じ合い、良い感じで将軍の待つ島に降り立つのだが・・・。最後は二人の女に板ばさみになりどうも スッキリせぬラストで辞書を引き引き行間のニュアンスを確認するが、俺の理解力ではこれ以上裏読み出来ぬ。もっと深遠なオチかも知れぬが、俺の理解通りとすれば随分呆気ないのお。ヒーロー・エージェントものに映画「スネーク・アイズ」風の味付けをしてさらなる展開を予想しただけにその落差に戸惑うのみ。不満足。凡作以下。★
>寄る年波で遂に破綻したか、クラーク・ハワード。しかし、EQMM'99・9/10月号の消息によると同誌'98年2月号所集の"The Halfway Woman"でMWA最優秀短編賞を受賞している由。これ位で破綻する訳は無い。次の新作に復活を期待だ。
>さてそろそろ2000年新年号の出る本国版EQMMですが、次号予告に出ているレジナルド・ヒルの"A Candle for Christmas"って何と今月のHMMに載っている「クリスマスのキャンドル」なのですね。英国「デイリー・メール」誌の98年初出の作品と知り、納得。アメリカが日本に出し抜かれた感じではあるが。

11/21
 EQ廃刊でもうクラーク・ハワードの新作短編を読めないのでは?と、お嘆きの貴兄に本国よりハワードの短編紹介を行うご機嫌なコーナー。
 題して『クラーク百姓寄席』(先日のセローのネタにウケたので)。
 The Ice Shelf (氷棚) EQMM9/10合併号所載。
南極大陸に降り立った生物学者パトリック・ドレイクは七人の男女で構成された探検隊に合流する。地球温暖化による南氷洋のフィールド調査を指揮する為に派遣されたのだが、そこでかつての恋人クレアに逢う。彼女は同メンバーのオーウェン・フォスターの妻になっていた。フォスターに変わり、隊の指揮を取る事になったドレイクとの間に芽生える嫉妬交じりの確執。きびきびとした指導でメンバーの信頼を勝ち得るドレイクにクレアは夫からの虐待を訴える。焼けぼっくいに火の二人を察したフォスターの脅迫、ノーベル賞も夢ではない氷棚に確認された藻(温暖化理論の証拠)の採取の為に、リタイアしたダイバーに替わりフォスターと二人で海中に潜ることになったドレイク。あまりに傲慢なフォスターの仕打ちに、いつしか優等生ドレイクもクレアへの想いから次第に危険な考えに囚われ出す・・・。
 今回は南極の地という極限の舞台を持って来て、名誉欲と恋の三角バトルが織り成す秘境アドベンチャー。J・カーペンターの「遊星からの物体X」や古くはウルトラ Qの「ペギラが来た!」を髣髴させる雰囲気に、ドラマチックな展開を期待したがイマイチであった。もう一人の女性隊員サリーもこの恋の鞘当に絡むかと思いきや結局単なる脇役で終わるし、氷海の下の二人の男が辿る結末も、その後に用意されたエピローグも容易に予想が着き、盛り上がりがないのだ。ちょっとガッカリ。★★(五つ星満点)
======================================
尚、ハワードは同誌12月号にも"The Global Man"を掲載している(直ぐにレポートします)。今年(99年)EQMMに登場したハワード作品はこの二編。12月号に年間リストがあったので判りました。しかしHMMにこのEQMM作品が掲載され出したから、今後はそちらで期待できるのかな。

 なぜか、『クラーク百姓寄席』!「ホーンマン」読む前に、サイ君が人に貸して、手元になし。

11/20 抹茶色の思い出ー角川文庫のクイーン
 昨日の分がアップ忘れですぜ。三夜の登板!
 Crippen&Landruから来たクイーンの新刊を今週中に送る、とのメールを添付します。 HMM12月号のクイーンに関するエッセイに俺も触発され、俺のクイーン事始を以下記します。
<抹茶色の思い出 −角川文庫のクイーン>
童顔の童貞だった17歳のボクが始めてクイーンの本を手にしたのは月寒のみすず書店(?)でのことであった。童貞ゆえの純真さで、その頃のボクは頑なに「角川文庫」に操を立て(横溝正史と「野性時代」の影響)、極力「角川文庫」で購入する事に拘っていた。さもなくば講談社文庫であり、心の狭い少年であった。創元推理はその古臭いデザインがいやで、ポケミスも小口の黄色い部分が大嫌いで何度グラインダーで削ろうかと夢想した事か(ついでに「〜だった」を「〜だつた」と同じドットで表記するのも嫌だった)。
 季節は秋だったと思うので、とすれば今から丁度22年前の話である。ガチガチのパズラーしか興味の無かったボクが、日本物を読み尽くし、始めて翻訳モノにトライしようと同書店を訪れ、角川文庫の翻訳コーナーの前で思案していた。クイーンの文庫は背表紙が抹茶色で訳題も他社のものとは異なっており、国名シリーズは「〜殺人事件」で統一されていた。これが当時の心の狭い少年には納得いったのか、数ある作家の中で先ずクイーンに手を出させたのは単なる奇遇であった。最初に手にしたのは「中国切手殺人事件」と題された「チャイナオレンジ」だった。テーマが密室ものらしい、という理由で迷うことなくこれを選んだ。
 通学の中央バスの中で読み始め、その夜の内に読了した筈である。慣れぬ翻訳もので、最初こそ読み辛さがあったが今にして思えば満足したのであろう、矢次はやに「スペイン」「シャム」「エジプト」と読破した。この順番は尻上がりに満足感があり、ここでデビュー作の「ローマ帽」に戻って少しがっくりした覚えがある。
 この後、ドルリー・レーンに飛び、「X」「Y」は講談社文庫で(平井呈一訳)読み、期末試験の後に「Z」を角川で(講談社ではなかった)読んだ。横溝正史読本か何かで「Y」と「最後の事件」のトリックを先に知っていたので、「最後の事件」はその後しばらく読まなかった筈である。この頃親しんだ角川文庫版も講談社文庫版も今は見る影も無い。思えば角川文庫版は翻訳も大して良くなく、後に創元や早川で読んだクイーンの何と読みやすかったことか。しかし、それは後の話しで結局ボクは初期シリーズと悲劇三部作のみを読むに留まって高校生活を終えるのである。再びクイーンと相見えるのは桑園予備校に入学してからであった。浪人になった青年は、手に入る本は何でも読み、いつしか角川を離れ、早川と創元の王道を歩むようになっていたのである。人生すべからく遠回りのボクらしい一幕である。 <了>
 さて、会社(日本の)の同じ部署にいた人妻社員に先日「名探偵の世紀」を買って貰ったのだが、日本作家を読み尽くした彼女がクイーンに興味を覚え、「Xの悲劇」を読みたいと言うので、シリーズのレクチャーをしてあげました。早速昨日読了の報告があり、連日深夜まで読み耽り「いたく感動」したそうです。この世紀末に初読の楽しみを味わえるとは実に微笑ましくも幸せな話しではありませぬか。彼女は今日から「Y」に取りかかるとの事で、その感想も楽しみです。てな訳でどうしたことか俄かに周りでクイーンづいています。留めは件の新刊レビューで今年を締めくくろうと思っております。

 アップ忘れすんません。昨日の観楓会で、3夜連続更新にならなくてすんません。
 当方、創元推理文庫から入ったクチなので、やはり、ポケミスの小口はなじめなかったなあ。
 私のクイーン事始めは(というより大人のミステリ事始め)は、小学校5年生のときに読んだ創元推理文庫「ニッポン樫鳥の謎」。これは、あまり面白く感じられなかったけど、次に読んだ「オランダ靴」で、すっかりはまってしまった。クリスティにはまった同級生の友人と、争うように読んでた。ですから、クイーン歴では、関つぁんの7年先輩です。はたはっは。しかし、この年になって、まだ呪縛されてるんだから、初恋とは恐ろしいものなり。 





11/18 「EQMM」序文翻訳
 HMM12月号訳載の「すべてはこうして始まった−クイーン誕生秘話」How It All Startedは、F・ダネイが「ローマ帽」の50周年記念に寄せた文章の再録で、EQMM本誌(70周年記年号)では5ページから始まっています。しかし、本誌にはこの再録に先立ち1ページのAmerica's Greatest Fictional Detectiveのサブタイトルで序文が寄せられております。
 今日は調子に乗って、ひとつその序文を全文ご紹介しようと訳し始めたら、これがえらい大変で、いやあ読むのと翻訳とではスゴイ違いです。内容は特に新味のない紹介文でした。本誌に記念再録のクイーン「三人の寡婦」「結婚記念日」へのごく簡単なコメントも訳する程のことはなく、HMMがこれに習うのを止めて未訳ラジオドラマの掲載にしたのは懸命な措置と言えましょう。
  今、この記念号所集のクラーク・ハワード(!)"The Ice Shelf"(訳題:「氷棚」)を読み始めました。常に舞台設定に唸るハワードですが、今回は南極の地に降り立つ生物学者が、何やら女性絡みのトラブル含みのキャンプで事件に巻き込まれそうな話しです。冒頭のヘリ操縦士との会話から早ハワード世界で、楽しめそうです。クラーク博士から脱線したポール・セローの北紀行、中々楽しめました。しかし、毎度毎度良くB級C級の日本作家の本をこまめに買いますねえ。ラインナップを見ていて眩暈さえ憶えます。 "The Tragedy of Errors"の注文が未だ判らないとは(苦笑)。
 成田さんには豪華皮装丁本を買ってあげようかとも思いましたが、$40もするので、先ずは俺がソフトカバーを無事入手してから、クリスマス・プレゼントとして一考しましょう。昨日NHKニュースを見ていたら、札幌で1cmの積雪とか!細君は震え上がって「何て野蛮な所!」と怖れを成していました。こちらの日本のTV事情をば少し。西海岸地区はサンフランシスコをキー局にKSFというチャンネルで月〜金は朝七時と夜十一時に夫々30分NHKが見れます。土日のプライム・タイムには夜七時から十二時まで5時間ごたまぜの編成で(NHKが多い)見れます。しかし最近は細君もむしろアメリカのホーム・コメディを好んで見ており(時折ギャグに笑っている)、日本のビデオなども思ったほど借りない状況です。
 
 おお、翻訳事始め。著作権切れの短編など、翻訳してくださいな。
 >クリスマス・プレゼント しかと聞いた。公開前提のメールで書いた以上、覚悟はよろしいな。でも、そんなもの関からもらった記憶ないなあ。
 相変わらず、細君いい味出してます。 




11/17 「名探偵の世紀」に酔う
 件の「The Tragedy of Errors」は、やはり一般書店では入手難のようです(と言っても限られた書店しか確認していないが)。勇気を振るって店員に出版社名とクイーンの名前を出した所、"Haaan ?"と思いっきり不愉快な返事をされ、小心者の俺はもうそれ以上先に聞けませんでした。
 先日送られてきたEQMMの70周年記念号によるとどうも9月には出版とか書いているし、今一度Crippen&Landruのホームページを見ると既に出版されており、添付コピーの如くその神々しい書影までが遂に明らかに!(今度は見れますか?)
ソフトカバー版が$16、皮装丁(愛書家保存版)が$40です。早速、ソフトカバー版を申し込みました。
11/9〜12日までヒューストンに出張してまいりました。当初はEQMM12月号を読破する予定でしたが、変更して「名探偵の世紀」(今回の出張者に買って来て貰った)をたっぷり堪能しました。さすが、強者の編集によるこれ以上はないな、という今世紀最後にして最大の贈り物でした。
==========================
 『名探偵の世紀 エラリー・クイーン、そしてライヴァルたち』森英俊・山口雅也編(原書房)名だたるすれっからしをも感涙脱糞させる「これでもか!」の貴重な未訳のエッセイ(ライス、クイーン、カー、ロースン他)、ラジオドラマ、そして極めつけは「ミステリ・リーグ」!
 嗚呼、昔何度これを読むことを夢想し、かなわぬ夢と嘆いた事か。一気に当時の純真なミステリ小僧時代にタイムスリップした。爽やかなヒューストンの風に抱かれて、ゴージャスなパティオで今これを読んでいる俺は最高の幸せ者だ。往年の「クイーンとそのライヴァルたち」も、シリーズの中では一番ぼろぼろになるまで読みこんだもの。それが時を経て再びこうして装いも新たにした新時代の一冊として満喫出来るとは。感無量。
 「ライツヴィルを探せ!」には感動。小僧達永遠の憧れの地、ライツヴィルが実在するとは捨て置けぬ。必ず訪ねるのだ。今から18年前夜中の手稲駅(札幌駅から当時三つ目)に降り立ち、「おーい、赤帽!」と叫んだ日の事が昨日のように思われます。作中に「雷津ビル」なるものを登場させた新本格草創期の一人、中西智明は今どこに?懐かしの「伊丹幸雄コーナー」よ、もう一度。
 エッセイも、うんうんと力強く納得のものが多く満足。法月某の堅苦しい屁理屈ものにはまいったが、あとは非常に好意的に楽しめました。殊に霞流一の力の入ったライス論には目鱗でした。贅沢をぬかせば、前述の新作についての情報とかもあればさらに完璧でしたのに。まあ、無いものねだりでしょう。巻末座談会も妙なぎごちなさを感じていたら案の定、北村薫が誌上参加(前回は栗本某が誌上参加でやたらとスタウトのことを誉めていて嫌だった。嫌われ者で座談会には出席させて貰えないものと思っていた)というオチでありました。チルドレン世代の深い突込みには、共感を覚えるものが多く今が一番コレクターにとっては充実した時なのではなかろうか。と言う訳で隅から隅まで舐めるように読んでいたら、時間がいくらあっても足りぬのだ。はあはあ。
 
 いやー熱い。「名探偵の世紀」は、当方、まだ半分くらい。昔、ミステリ少年だった心のツボを押しまくる最高のごちそうなので、もったいなくて一気に読めん。おーい、赤帽!
 「TRAGEDY〜」申し込みましたか。俺も申し込もう。(どうやるんだ?)




11/3
 昨夜はハロウィーンで、宵闇迫る頃から思い思いの扮装をしたガキンチョ共が、五分おきくらいにやって来て、その度に玄関に出てお愛想を言い、お菓子をあげ、とても疲れました。
 合計約25組!しかし我が家の前に飾っていたかぼちゃが一個盗まれてしまい、これは所謂Trickされたことになるのでしょうが、何か釈然としません。まあ、俺がガキでもきっと同じようなことはしてたでしょうが。
 隣の家のアトラクション風の凄い飾り付けに対して、我が家の飾りは何とも貧相で来年へ向けての反省になりました。
 ふと北海道の七夕時分の♪蝋燭出〜せ、出せよ。出さないとかっちゃくぞ〜を思い出し、妻に自慢した所、娯楽の無い北海道人がクラーク博士あたりにそそのかされて、ハロウィンの本家取りをしたのだと茶化されました。あの習慣は今でも北海道で続いているのでしょうか?そしてその歴史的背景はやはりハロウィンと関係が?
 この夜がサマータイムの終わりで、一時間遅れになり(既に31日の夜からTVは皆一時間遅れ:七時が六時)、深夜まで起きていたら白黒時代の古い「奥様は魔女」の再放送があり、時節柄ハロウィンねたでした(エンドラに魔法をかけられ狼男にされるダーリン)。こちらに来てバドワイザーに食傷気味だった俺が、土曜日偶然見つけた「サミュエル・アダムス」というボストンの地ビールにはすっかりハマッてしまい、土日でひとパック飲んでしまいました。うーい。
 夜七時半からの日本テレビ系の情報番組で、モーニング娘。の「ラヴマシーン」ミリオンセラーを知る。何となく外部から冷静に見る日本はどこか寒々しい。ところで、ポケミス復刊のラインナップを教えて下さい。来週日本から来る出張者に買って来て貰います。「名探偵の世紀」は既に依頼済み。 HMM12月号、本の雑誌12月号は未だ届かず。

 本場物のハロウィーン!一時期、日本では盛り上がったのに、今はどうなっているのでしょう。「蝋燭出せよ」は、懐かしい。北海道の子供達は、七夕の夜(8/7)、歌いながら練り歩いて、近所の家から、蝋燭をもらって、喜ぶのです。あれは、何だったので、ありましょう。クラーク博士のI陰謀とは、思えないけど、今度、調べてみよう。しかし、奥さんも、なかなか。
 ポケミス復刊は、what’s newに書いときます。



10/28 近況報告 
 いやあ、本当にレポートさぼってばかりですみません。先日発売したEQMM最新号 (12月号)の概要のみお知らせします。
(Embedded image moved to file: pic30663.pcx)
Ellery Queen Mystery Magazine Dec.1999
(上記表紙はHomepageからのコピー)
In for a Penny           ローレンス・ブロック
The War that Never Was     エドワード・D・ホック(ジェフリー・ランドもの)
Miracles! Happen!         ダグ・アリン
The Global Man          クラーク・ハワード
Helping Others to Let Go    アンドリュー・クラヴァン&ローレンス・クラヴァン
The Tinder Box          ミネット・ウォルターズ(初の短編)
A Fine Summer's Evening    ベス・レイディン
赴任前に発売した9/10合併記念号(クイーン生誕70年)も、メールで申し込んだら今度郵送してくれることになりました。このHomepageは中々良く出来ており、毎号の小説の内一、二編は全文掲載なのでオンラインで読むことも出来ますよ。ええ、この12月号は来月最初にヒューストンへ三泊四日の出張に行くので、その時に全部読んでレビューしますね。クイーンの新刊は未だ見当たらず。
  先日、日本へ出張した際に細君を連れて来たので、その後は家財道具のことやら買い物やらで大忙しでした。契約したケーブルTVは100チャンネル以上あり、常時何がしか映画をやっているので、この間は朝から「タイタニック」を少し観ました。「ヒッチコック劇場」も散見。生の声を始めて聞くが、実に熊倉一雄にそっくり(逆か)!今週末がハロウィーンなので、我が家でも大かぼちゃを買い、玄関に飾りました。ではまた。

 表紙がメールではうまく反映されませぬ。EQMM今号もなかなか豪華メンバーじゃないか。クイーンの贋作は、日本語で読むよん。細君とうとう海を渡りしか。ご健勝を祈る。



10/11 近況なぞ

 中々レポート送れず済まぬこってす。仕事も色々手間が掛かり(英語だし)、コミュニケーションも一苦労で、予想していた以上に時間が取られる!
 HMMやEQMM読んでもレポート書けず、その内すっかり中身を忘れる始末で、いやその内カバーします。
>以前、ダラスから送信したと書いたら、驚かれていたが逆にこちらが驚いた。ビジネスでパソコン持ち歩いてホテルから通信するのなんて常識ですぜ、北海道!なーんて、俺も日本にいた時は一度も出来なかったんだけどね。でも今は電話ジャックがあればどこからでもアクセスする俺さ。
>HMM11月号に紹介のEQMMは9・10合併号で俺が買った前の号なのですね。悔しい!あれからもクイーンの新刊捜しているけど未だ見つからず。取り寄せしかないのかな。
>成田さんが調査依頼した作家はデヴディンを除いて全然有りませんでした。
>新刊ハードカバーでクリスティの「招かれざる客」の小説版(「ブラックコーヒー」の二番煎じ)がズラリ。
>高木「平成3部作」の真相、俺も知りたい!教えて下さいよ!

 仕事大変そう。ときおり、英語の国へ行ってるのを忘れてしまいます。
 >電話ジャックがあればどこからでもアクセスする俺さ。
 そうなんすか。90年代にシブガキ隊に歌わせたかったようなセリフですね。
 >クイーンの新刊
 10/31発売の噂も。普通の本屋にはならばないでしょうね。HPあるんだから、こっちでもメールで取り寄せできるはずなんだがどうすればいいかわからない。(←馬鹿)ちょっと研究してみよう。
 >高木平成3部作については、別途メールいたします。



9/23  EQMM書評#クライム・コラム

Ellery Queen Mystery Magazine 99/11月号

The Daughters of Crooked River エドワード・D・ホック ***1/2
西部探偵ベン・スノウもの。1885年のカナダ国境に近い村で、先住混血族の男が完璧に内部から施錠された自宅で犬にライフルで撃たれたとしか考えられない殺され方で発見される。保安官の見解は犬が誤って引き金を踏み、アームチェアに座っていたアナトール・ディジョンを死に至らしめたと言うもの(引き金が非常にソフトタッチになっている)。
先住混血族と諍いの絶えぬ移住民のベイツ、村の娘達の密通など、男の周囲には殺人の動機を持つものが。ベン・スノウは事件の現場で、糸を使い外部からライフルを操作することが出来ないか実験をするが、全てのケースとも不可能。
しかし現場で発見したあるモノから、意外な論理を導き出す。ホックらしい伏線と小道具の効いた好編。真の密室トリックの真相も新味は無いが(仁木悦子に似た作品が)、犬の使い方が効果的。

Chou's Gambit ジェレマイア・ヒーリイ **
私立探偵ジョン・カディもの。カディの事務所を訪れた依頼人は79歳のドイツ人引退歯科医。公園チェス仲間の中国人チョーが突然チェスに来なくなり、心配になって彼の店を訪ねると、彼の娘が一緒にいる別の男を「父だ」と言い張る。本物のチョーを捜索すべく、事件を引き受けたジョン。しかし、やはり娘も近所の人も言う事は同じで・・。
奇妙な依頼の出だし、亡き妻の墓前での会話などシリーズお馴染みの味わいで途中までは快調。しかしこの紙数では所詮まとまりきれずで、病んだアメリカの移民に対する無意識の差別を憂える筈が、やや迫力に欠ける一遍。

 ふう、今ダラスにいます。ホテルでこれを書いています。いやあ、出張で小粋にEQMM片手にいると心踊りますね。
他にも読んでいるけど、今夜はここまで。

 ついに、本物のEQMMレポートが。後生恐るべし。
 ダラスで書いているということは、モバイルなんでししょうか。


9/21

EQMM11月号のホックを読み始めました。何と、密室物で鍵の掛かった部屋の中で男がライフルで撃たれ、その部屋にいた犬がそれを撃ったとしか思えない不可能状況!ベン・スノウがこの不可能トリックをどう解くか、近日レポート。
  昨日の本屋レポートで書き漏らしが。実はEQMMを見つけた二軒目でクイーンのペーパーバックを一冊だけ見つけました。「Xの悲劇」です。
 この作家はどうなっておるか?など、具体名教えて頂ければ調査します。
 クイーンの新刊について、リンク有難うございました。未だ出ていないようですが、気になるのは同出版社の近刊を一冊も見かけなかったことです。注文しないと駄目なのか?うーむ。
 実は小生が生まれて始めて買ったHMMが79年11月号で、今度アメリカで始めて買った EQMMが99年11月号!その間、二十年の歳月が。二十年!よくも飽きもせず、買いつづけるものよ。
 やっと、家が決まりました。一応、庭付きの一軒家です。

 >この作家は、どうなっているのか。
 おいおい考ええるけど、ディキンスン、スラデック、ディプディンとかかな。ロス・マクとかエリンとかは、まだ出てるのかとか。黄金時代で、まだ読まれているのは何かとか。
 >庭付きの一軒家
 うらやましい。プールつき、メイドつきなら、なおさら。やはり、郷に入っては、で日曜日には、芝刈りとペンキ塗りは欠かせないのでは。(偏見)


9/20 俺がEQMM特約だ!
 近所で巨大なブックストア(Barnes and Nobel)を発見。早速入って見ると、おお、映画「ユー・ガッタ・メール」に出てくる巨大チェーン店だ。店の中に喫茶店もあり、各ブースには座り読み用の椅子もいっぱい。で、Mysteryコーナーへ行くと、これが嬉しい品揃え!
 新刊では例のトマス・ハリス「ハンニバル」($28)が京極ぶっ飛びのぶ厚さで鎮座ましませば、エリザベス・ジョージやイアン・ランキンも横に並ぶ。クイーンの新刊はない。
 *成田さん、出版元とか教えて。捜して一冊送るから!
 さて、作家別コーナーは既刊がアルファベット順で並んでおり、その数半端じゃない!千冊はある。ABC・・・と見ていけば、おお!J・D・カーのペーパーバックが数点。その中には年内翻訳との噂の"Dark of the Moon"も!$5でした。他には「妖女の隠れ家」「九つの答」「皇帝の嗅ぎタバコ入れ」「火よ燃えろ!」「ビロードの悪魔」などが。
 クラシックでは他に、チャンドラー、ハメットなども。そして嬉や、J・ポーターも五冊あります!しかし、クイーンはありましぇんでした。リンゼイ・デイヴィスはすごいある。また、ジム・トンプスンもその評伝から、著書も十冊以上!こちらでもウケテいるのか(「サヴェッジ・ナイト」もあり、何となく日本の表紙に似ている)。
 そして、雑誌コーナーに行くが、EQMMは見当たらず。がっくり。ヒッチコック・マガジンとアシモフSFマガジンは同じ棚にあった。さらに捜すと、「ホームズ・デティクティヴ・マガジン」「ヒギンズ・クラーク・ミステリ・マガジン」はあった。この二冊は昔の「バラエティ」の様な造り。何となく釈然としないまま、遅い昼飯を食った帰り、ふと見るともう一軒の同書店を発見!何と、ここで遂に念願のEQMMにご対面しました!即購入。税込みで$3.19。
 いやあ、これからは月遅れのHMM評止めて、この原書のEQMM評でもやるかなあ。では今月号のご紹介!
 EQMM 99年11月号特集/衝動殺人
For Services Rendered ジェフリー・ディーヴァー
The Daughters of Crooked River  エドワード・D・ホック(ベン・スノウ物)
The Gentleman on the Titanic   ジョン・ラッツ
Police Business          マイケル・ギルバート
Time in the Lap Lane        アン・リプリー
The Dark Prince          ジョイス・キャロル・オーティス
The Petty-Cash Killing      パーネル・ホール
Makeover              バーバラ・キャラハン
Chou's Gambit           ジェレマイア・ヒーリィ
Jumping With Jim          ゲーリー・ダニー(新人)
 EQMMとAHMMとミステリ・シーンって同じ出版社なのですね。これらのウェッブ・サイトは www.mysterypages.com ですとさ。覗いてみて。来月はクラーク・ハワードも登場。本の造りやイラストの雰囲気は日本のEQに似ています。但し、大きさはB5より未だ小さく、昔の雑誌の付録みたい。バックナンバー5冊で$5だって(笑)。米国内でも送付に八週間かかるという。今夜、早速読んでみますね。では、アメリカよりEQMM特約がお送りしました。

 往年の木村二郎氏を思わせるレポートありがとうございました。
 >クイーンの新刊
 おお、送ってくれるか。出版社は、Crippen&Landruとのこと(EQファンクラブ掲示板におけるかつろうさんの書込みによる。感謝。)ミステリ専門の小出版社みたいっすね。
 >年内翻訳との噂の"Dark of the Moon"も!$5でした。
 これ、あっしも、持ってるんですよね。翻訳が出てしまう。うええん。
 >しかし、クイーンはありましぇんでした
 1000冊の中にクイーンがないとは。うええん。日本人に生まれて良かったというか。
 >リンゼイ・デイヴィスはすごいある。また、ジム・トンプスン
 デイヴィスは、もうベストセラー作家みたいですね。トンプスンは日本の洋書屋にも結構ある。東京に行ったときに、読めもしないのに1冊買ってきました。
 >バックナンバー5冊で$5
 安い。今月号は、なかなか豪華な顔ぶれである。EQMMレヴュー期待してまっせ。
ところで、HMM評は、誰がやるんだあ。(俺か?)



9/13

中々打てぬ。家捜しやら、慣れぬこちらの仕事に振り回されております。
先日、ここサンノゼからコロラドに出張したまいりました。サンノゼ空港からデンバー空港まで約2時間、さすがに本場アメリカの空港はどいつもこいつも弁当箱のようなペイパーバックを読んでいます。おっと、おたくっぽいでぶ女はハードカバーを!ディーン・R・クーンツだ。俺も負けじと読む。
「不変の神の事件」ルーファス・キング(創元推理文庫)
通俗っぽい出だしから(先に解説を読んでいたとは言え)、あまり期待膨らませなかったが、事態は思わぬ方向に進み、船上での殺人でいよいよ本格的雰囲気が始まり、サスペンス物一転小気味の良い犯人捜しに。題意は”憎むべき恐喝者”リペレンが標榜する「コンスタント・ゴッド」という宗教観のこと(いささか唐突)。お人好しの金持ち一家の身内に疑惑を巡らせ、この構成故の意想外な犯人を創出しているが、へへん、俺は当てたね。名探偵役のヴァルクール警部補は非常にストレートで(シリーズ九作目)、その点を除くと何かカーの風味と言うか。うん、灰汁の無いカーというのはどうかな。 大向うを狙った作では無いと思うが、次の「不思議の国の悪意」の露払いかな。
 成田氏の点数同様、俺も及第の60点。 何と!サンノゼ紀伊国屋に平積みで「ポジオリ教授の事件簿」が入荷!値段は$27!高い!「週刊ポスト」は$6.75!今はサタスウェイトと京極夏彦を並行して読んでいます。では。

 あまりに音沙汰ないので、スシバーの職人か、大富豪の家の日本人召使いになっているのかと思っていました。異国の生活、お見舞い申し上げます。
 >へへん、俺は当てたね。
 直前でわかったって駄目なんだよ。
 >「ポジオリ教授の事件簿」が入荷!
 おおっ。ポジオリ、アメリカへ帰る。職場の米国人にゆうてやれ。「あんさん、ポジオリ教授も知らんのか」。
 続報を待つ。クイーンの未刊行本、今月発売の噂あり。
  



8/24 サンノゼひとり旅
<紀伊国屋書店サンノゼ店レポート>
 主なハードカバーの新刊、文庫の新刊などは13日に出る時の日本のそれとほぼ同じ。創元ものは例の四十周年フェアが未だ平積みでやっており、既刊の品揃えも中々のもの。勿論早川も同様で、ここでのクイーンの品揃えは東京以上かも。その反面、新樹社などのハードカバーは目に付かず、雑誌類もやや欠いております。
 空は常に抜けるように青く、これが「ゴダールの青い空」ならぬ「カリフォルニアの青い空」という奴なのですね。午後の運転など眩しくて、サングラスがなくては全く不可能です。ちょうど一週間が過ぎましたが、何だかエアポケットに落ちたような気分で、少々ブルーです。寝る前に日本から持ってきたHMM9月号を読んだりしてますが、直ぐに寝てしまい駄目です。日本との時差は、ええと、こちらの午後五時がそちらの翌日朝九時です。では。

 カルフォルニア・ブルーですか。サングラスの話は、目からウロコ。

8/21
サンノゼ慕情

関です。今アメリカの会社でこれを打っています。いやあ、業務中でもやり放題って感じ(日本語判らねえし)。
現在、17日の午後4時34分です。
13日にサンノゼ入りし、長期逗留用アパートに落ち着き何とか生きています。
やはりパソコンの立ち上げは一筋縄では行かなくて、何度も諦めかけてはそれでも冬の寒い中で十円玉を使って泣きながらスキー靴のバックルを外していた手稲の小学生のようにトライし続け、夕方前にやっと成功しました。

さっき、NETSCAPE経由で最新の「密室系」を見た所です。20,000件のアクセスの内で海外からは始めてではないですか?ぐわっははは。
未だローカルの本屋には行ってませんが、我がアパートの前にあるヤオハン内の紀伊国屋書店で(日本の本は二、三割高い)480円の椎名誠のエッセイを$6(=690円)で購入しました。本は最新刊までほぼ何でもあります。
さて、ボチボチと本の報告も始めたく。取り敢えずの連絡でした。

 無事到着なによりでした。
 それにしても、アメリカ、日本、webでひとまたぎ。いまさらながら、大した時代になったもんだ。
 これで、当HPも、木村仁良氏に続く国際派HPの仲間入り。ぐわっはは。米国に特派員もつHPは、そうないでしょう。
 >日本語判らねえし
 これは盲点。来るそうそう、熱心な仕事ぶりに尊敬を集めているのでは。
 >手稲の小学生
 古い話をよく覚えているよな。パソコン立ち上げに1月くらいかかると思っていたのだが。ところで時差はどれくらいあるんだろう。
 >本は最新刊までほぼ何でもあります
 これも意外。早川も創元も国書も新樹社もあるのだろうか。まあ、タイムラグはあるだろうから、新刊は、what's new?早めに書いて、いじめてみるか。
 本の報告に限らず、街や人々など、面白いサンノゼ便り期待してまっせ。
 タイトルは、暫定的に「パラサイト・関の翻訳ミステリ・アワー」を踏襲してみたけど、変えるのもよし。
(「パラサイト・関のサンノゼでポン」とか)、何かあれば教えてください。