投稿時間:2002/07/15(Mon) 17:12 投稿者名:だぁく・はんど
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タイトル:"完成"についての2通りの考え
ロボット工学の第零条の"発見"はともかく、"完成"に関しては以下の2通りの考え方ができると思います。(両方ともかなり極端ですが)
1つは"最初から組み込まれていた"というもの ロボット物の短編で度々強調されるように、1から3の各法則は陽電子頭脳の基礎設計であり、後から入力される様な性質の物では無いという事。当然、第零法則も誰も読み取ろうとしなかっただけで、陽電子頭脳のパターンの中に最初から存在していたと考える事ができます。多分、"ロビイ"の時代から彼らの陽電子頭脳の中には第零法則が入っていたのでしょう。 ただし、初期のロボットでは、3原則は定量的な解釈でなかったので"人類全体"という物を規定も理解もできないので、ジスカルドが第0条を実行した最初でのロボットになったのではないでしょうか。また、彼はその能力のため一度の多くの"人間"="人類全体の雛形"に与える影響とその結果を理解し、実感できたのではないでしょうか。 これは"ソラリア"(こんどこそ"オーロラ"じゃないです,きっぱり)の様な環境で使われるロボットにはたとえ、彼と同等の能力があってもできない芸当ではないでしょうか。 "マシン"などは"最終的にあるいは結果的に第1条と両立する"事を条件に何度か第0条が実行されたようですが。
長くなりましたが、2つめです もう一つは、未だ("地球"が終わった後)完成されていないという考えです。 "レニイ"に始まった(と私は考えています)"マシン"を代表とする、3原則の定量的活用ができるロボットは自分の陽電子頭脳の回路同士をショートさせ、常に新しい回路を生成しているように思えます。 ただし、3原則を含む基礎回路は、書き替える事はできず、無理に書き替えると陽電子頭脳が止まってしまう(="機能停止"="死")筈です。 だから、第0条はそれを発見したダニールが、自分自身の陽電子頭脳の中に第0条回路を後から序々に組み上げたと、考えることができます。 だから、最初の頃に発動させたジスカルドは機能を停止し、ダニールはタゼンダが攻撃されても無事だったのではないでしょうか。 ただし、第0条はその定義のあいまいさにより常に修正が必要とされる筈です。例えば、今は"人類全体"と"惑星くん"は明らかに区別されるが、これがまとまって、"銀河くん"になった場合はどうなるのか?("銀河くん"の中にはロボットすら含まれるかも知れないですから) この考えを取るなら、第0条の完成は多分永遠にありえない、という事になると思います。
以上 両極端な2つの意見です (1999年09月03日 金曜日 20時00分42秒投稿)
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