投稿日 | : 2011/08/31(Wed) 12:55 |
投稿者 | : Bail Hoshikuzu Channis |
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タイトル | : Re: ID論争 (7) |
…実はこのID論争のスレッドでの討論、タイムリーに拝見していたのですけれど、当時は、私見を奇麗に立論しつつ投稿することは、私には出来ないと、いったん諦めてしまいました。
…徹夜城さんのサイトを訪問する都度、このID論争のスレッドが思い起こされて気になってしかたがなく、思い切って、ポストさせて頂きたく存じます。ただし、奇麗な立論は不可能ですし、また、Kenさんはじめ皆様の論議に沿ったものでもありません、申し訳ございません。
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『知性ある何かによって生命や宇宙の精妙なシステムが設計されたとする』『宇宙自然界に起こっていることは機械的・非人称的な自然的要因だけではすべての説明はできず、そこには「デザイン」すなわち構想、意図、意志、目的といったものが働いていることを科学として認めよう』 (Wikipediaより引用)
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私の感覚では、IDerの皆さんは、例えば、人類という種の現在の様態を「完成品」としてみなしている、そのように感じます。
「完成品であり優れている」からこそ、知的デザインが働いているのだとご主張なさっているに違いない、そのように私は感じるのです。
「完成品」であるならば、これ以上、現生人類は進化しないはず、つまり、IDerの皆さんは、進化はすでに終わっている、とお考えなのではないのかと。このように愚考する次第なのです。
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逆に、IDerの皆さんは、人類はさらに進化する、とお考えなのでしょうか? だとするならば、人類という種は、未完成であり、不具合がたくさんあり、「知的な存在」によって改善される余地があるということになります。
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以上により、IDerの皆さんのご主張には、以下のふたつのいずれかが含まれているはずです。
・人類の進化は終わっている
・人類は不完全でありまだ進化の途上である。
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後者であるとすると、その「知的存在」は、ほぼ万能の力を持ちながらも現時点に至るまで人類を不完全なままにしている、という意味で、倫理的正当性を得ているとは思いがたく、また、前者であるとすると、人類はこれ以上素敵な種にはなれないと「知的存在」が決めていることになり、やはり倫理的正当性を得ているとは思いがたいのです。余談ですが、前者後者の、いずれにせよ、私は、そのデザイナーにたいし、山ほど文句を言いたいと思います。
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おそらく、IDerの皆さんは、人類は完成品でありこれ以上種の進化は起きないととらえているのだろうと勝手ながら想像しております。そうでないとすると、IDerの皆さんが知的デザイナーに期待している役割が、はてしていったい何なのか、私には理解できないからです。
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科学なのかそうでないのか、といった視点からでなく、IDerの皆さんの動機づけを問題にしたかったのですが、無能力故、残念ながら尻切れトンボです。つたない私の感想は以上です。駄文を失礼いたしました。